冒険者はつらいよ 冒険者歴10年選手の日常とエロス 作:みなぽん
◆ アル・ディーン
• 種族/年齢:人間/30歳
• 立場:本編主人公・パーティーリーダー
• 経歴:冒険者歴10年/等級シルバー
• 戦闘・技能:片手剣+丸盾、半弓サバイバル、罠解除簡単な魔法
• 人物像:
万能だが突出しない“器用貧乏”。堅実で生存第一主義の現実派。
◆ ミレーヌ・エルフェンリート
• 種族/年齢:雪族/45歳(外見はティーン)
• 立場:副リーダー
• 戦闘・技能:
• 魔法剣士 愛刀《雪月花》による超一流の剣技攻撃魔法も扱うオールラウンダー
• 人物像:
清楚で優しい常識人に見えて、戦闘では苛烈。アルとは古い付き合い。
「アルったら、もっと私を頼っていいんだからね」
「断ち切れ絶刀!雪月花!」
【挿絵表示】
◆ セルシア・ミストラル
• 種族/年齢:エルフ/81歳
• 戦闘・技能:弓術(百発百中)
• 人物像:
小柄な弓の達人だが、自己肯定感が極端に低い。すぐ卑屈になる。
「私の矢には正義を貫く力がある」
「私はお荷物ですから……」
【挿絵表示】
◆ メイベル・リングベル
• 種族/年齢:人間/20歳
• 立場:リーキスト教団・聖導女
• 戦闘・技能:回復・補助魔法
• 人物像:
心優しい癒し系。戒律に忠実だが、アルへの恋心に罪悪感を抱く。
「慈悲深き地母神よ、この者に癒しの光を!」
「ああ女神よ……私はまた淫で邪な感情を……」
【挿絵表示】
◆ ヴァレリア・ラース
• 種族/年齢:獣人種(魔狼)/31歳
• 戦闘・技能:
• 巨大鉄盾+ツヴァイヘンダー
• 重装歩兵
• 人物像:
フェンリルの血を引く食いしん坊。感情が高ぶるほど強くなる。
「お腹いっぱい!私は今とっても元気だゾ!」
【挿絵表示】
◆ リュミエール・ノクスフィリア
• 種族/年齢:人間/22歳
• 職能:魔法使い・予知能力者
• 経歴:元リシリオン王国・宮廷魔法使い
• 人物像:
不完全な未来視の悩み 仲間を守るため心配しがち
「そは裁きの鉄槌、赤く燃える業火を纏い我が敵を滅せよ!メテオール!」
【挿絵表示】
◆ マルシル・チェル
• 年齢:15歳
• 立場:雑用係
• 人物像:
リュミエールに拾われた孤児。亡き妹マーガレットに似ている。
「この命、リュミエール様のために捧げます」
【挿絵表示】
■ 冒険者ギルド関係者
◆ リディア・マーカス
• 職業:冒険者ギルド受付嬢
• 人物像:
清楚で真面目、冒険者たちのアイドル的存在。
• 台詞:
「無事のご帰還をお祈りしています」
【挿絵表示】
◆ エリゼ・バスクチュアル
• 職業:鑑定担当ギルド嬢
• 人物像:
素材鑑定の腕は一流。その一言で冒険者の明暗が分かれる。
• 台詞:
「この状態なら、この価格で……」
【挿絵表示】
■ フリーバーズ
◆ ハヤブサのゲイツ・オルソン
• 立場:フリーバーズ・リーダー
• 人物像:
冴えない中年だが実力は確か。妻想い。親父ギャグ担当。
◆ シラサギのアリステラ(キュッキィ)
• 職能:白魔導士
• 人物像:
ゲイツを支える健気な幼妻。
【挿絵表示】
⸻
◆ ツバクロのユージーン・ハリス
• 種族:小人族
• 職能:偵察・罠解除
• 人物像:
器用だが戦闘力は低め。夫婦のイチャイチャに辟易。
◆ 鳳(おおとり)のサドラ・ミストラル
• 種族:エルフ族
• 立場:フリーバーズ・メンバー
• 戦闘・技能弓術の達人 月属性の精霊術(現在は封印中)
• 人物像:
淫乱で自堕落、酒と怠惰を愛するポンコツエルフ。
しかしその正体は、かつて伝説の勇者パーティーに名を連ねた
《月の勇者 サドラムーンライト》。
【挿絵表示】
■ Roseliaタウン周辺
◆ ノエル・ペンテシレイア
• 種族/年齢:アマゾネス/34歳
• 異名:「殺戮の旋風」
• 人物像:
息子を守るため王国を脱走。現在は酪農で生計を立てる母。
【挿絵表示】
【挿絵表示】
◆ カイン・ペンテシレイア
• 年齢:15歳
• 職能:魔法戦士志望
• 人物像:
マザコン気質。剣も魔法も中途半端だが成長途上。
◆ マリー・シノーダ
• 種族/年齢:アマゾネス/26歳
• 地位:AKB第八席
• 異名:《サディスティック・マリー》
• 戦闘・技能:雷光剣
アマゾネスを脱走、サファリアのヒモになる。
「サファリア、お腹すいたぁ、サファリア、小遣いくれよー」
【挿絵表示】
◆ サファリア・イル=ナハル
• 出身:アズライール教《ル=ザイード》
• 職能:舞闘女・暗殺者
• 人物像:
日常ではポンコツなお姉さんだが、裏では“魂に触れる者”。
• 台詞:
「汝、死を忘れるな」「また失敗しちゃいました❤️」
【挿絵表示】
◆ グリムニル・フレアハート(グリム)
• 種族/年齢:ドワーフ/42歳
• 職業:鍛治師
• 武装:炎鍛槍《ブレイズ・アンヴィル》
• 人物像:
名鍛治師の一人娘。姉御肌でアルを気にかける。
• 台詞:
「あたしはお前の鍛治師だよ」
【挿絵表示】
ロゼリアタウンの朝市の片隅で、マリー・シノーダは今日も腹を鳴らしていた。
「……おなか、すいた……」
サディスティックマリーと呼ばれた彼女。
かつては戦場に立てば血と悲鳴を呼び、名を聞いただけで兵が震えたアマゾネス。
その彼女が今、石畳に腰を下ろし、膝を抱えて牛乳瓶を見つめている。
中身は、半分ほど残っている。
「ノエル……牛乳……ありがとう……」
誰に聞かせるでもなく呟き、マリーは大事そうに瓶を傾けた。
アマゾネスの脱走者であるノエルを追いかけ、粛清するはずが敗れ、そして“生きること”を選ばされた。
その結果が、これである。
――戦い以外、何もできない。
武器を握らせれば天才。
殺し合いの嗅覚は獣の域。
だが、パンを買う金の計算もできない。洗濯も料理もできない。家賃の概念すら最近知った。
最初は楽しかった。
ロゼリアタウンは、色と匂いと音に満ちていた。
柔らかな布の服。
焼き菓子の甘い香り。
酒場の笑い声と音楽。
露店の装飾品は、戦しか知らなかった彼女の目には宝石の山のように映った。
「かわいい……これも……あっ、これも!」
気がつけば、なけなしの金は三日で消えた。
そして四日目から、空腹が始まった。
1}
助け舟を出したのが、よりにもよってノエルだったのは、皮肉としか言いようがない。
「売れ残りの牛乳だけど、飲む?」
いつもの穏やかな声で差し出された牛乳。
マリーは屈辱と空腹を天秤にかけ、三秒で敗北した。
「売れ残って困ってるなら特別に飲んでやる!」〔美味い腹に沁みる)
そんな光景を、酒場〈砂猫亭〉の入口から見ていた女がいる。
褐色の肌に、長い黒髪。
踊り子の衣装は軽やかだが、その腰に下げた短剣は本物だ。
名を――サファリア・イル=ナハル。
踊り子として酒場を盛り上げ、裏では冒険者、そして必要とあらば暗殺も請け負う女。
酒場では酔客相手に明るくポンコツな性格で愛嬌を振りまくアズライール娘だ。
だが観察眼だけは鋭い。
「……あの人、何かお腹を空かせたワンちゃんみたい」
サファリアは少し迷い、酒場の店主のゴルドの親父に頼んで、鍋底のシチューと硬くなったパンを分けてもらった。
それから牛乳瓶を抱えて縮こまる元殺戮者に近づいた。
「ねえ、よかった。食べる?」
差し出されたのは、温かいシチューと黒パン。
マリーは顔を上げ、目を見開いた。
「食っていいの!?、私、お金ないよ!」
「タダでいいわ、私はそこの酒場の踊り子のサファリアよ❤️」
「あんた天使か!?、リーキスト様の使いの人」
「アズライール教だけどね」
がつがつと食べ始めるマリーを見て、サファリアは小さく息を吐いた。
(……強いのに、子どもみたい、なんか、不器用なところが私に似てる)
それが最初だった。
マリーはよく喋る。
感情がそのまま口から飛び出す。
楽しいと笑い、悲しいと泣き、腹が減ると倒れる。
一方サファリアはひとりでいるときは案外おとなしい
酒場で踊り子をしている時と違って会話のタイミングが少しずれる。
普通なら、噛み合わない。
だが――二人は、どこか似ていた。
どちらも、かつては容赦のない殺戮者。
生きるために、奪い、斬り、血にまみれてきた。
それなのに今は、平和な街で戸惑っている。
「服ってさ、なんでこんなに種類あるの?」
「……用途だよ、普段着とかこの踊り子の服は男を狂わすため、その他、楽に寝るためとか、暖を取るためとか」
「全部かわいいじゃん!私なんか生まれてからずっと、このアマゾネスの服だもの!」
「マリーちゃんと洗濯してるでしょうね」
「失礼で、ちゃんと10日に1回、川で水浴びと一緒にしてるわよ」
「お風呂も洗濯も毎日しなさいよ!」
サファリアが静かに怒り、無言でマリーの腕を掴んだ。
「え、なに!!?」
「違う。お風呂」
「お風呂??!」
そう言いながらも、マリーは抵抗できなかった。
抵抗の仕方が分からない、というのが正しい。
湯気の立つ共同浴場。
桶と石鹸を手にしたサファリアは、深いため息をついた。
「……いい? まず髪」
「頭は水で洗ってるから大丈夫」
「大丈夫じゃない!」
泡立てた石鹸が、マリーの長い金髪を包む。
戦場では血と泥しか浴びたことのない女が、湯の中でじっとしている。
「気持ちいい?」「うん❤️」
「……あったかい」
「でしょ」
マリーの身体の切創。それだけで、彼女がどんな人生を生きてきたかがわかる。
サファリアは、そこに指を触れないように洗った。
(……生き残ってきた身体)
「ねえ、サファリア」
「なに?」
「私さ……ここにいていいのかな」
湯の音だけが返事をする。
「戦えないと役に立たないと死!そう言われて生きてきた。でも……無闇に戦うのは、もう、嫌」
マリーの声は小さかった。かつてサディスティックマリーと言われたのものとは思えないほど。
サファリアは、桶を置いた。
「ね」
「……?」
「役に立つ必要なんてないわ」
マリーが、きょとんとする。
「私もね、踊り子やってるけど」
「うん」
「別に、踊らなくても死なない、それは誰かに決められているわけじゃないの」
湯の中で、二人の影が揺れる。
「でも踊るの」
「なんで?」
「多分それが好きだから、生きてるって、実感できるから」
「アサシンの仕事は、、?」
「自分なりに貫きたいことがあるから」
マリーは黙ったまま、湯をすくって落とす。
「考えてみれば、私は全然考えてこなかったんだ、全部言われるがままでいいと思ってた
「マリー」
「なに」
「これからは好きにすればいいよ。とりあえず家においでよ。ぼろ屋だけどベッドも余分がある」
「……なんか、優しい飼い主に拾われた野良犬の気分だね❤️」
ベッドでマリーが言った。
「役に立ってもいないのに、サファリアが優しくしてくれて、幸せって、変な感じ」
「……ならよかった」
「サファリアは?」
「私も、少し、楽しい」
それだけで、十分だった。
⭐️サファリアの危機
噂は、昼下がりの〈砂猫亭〉に転がり込んできた。
「聞いたか? 東の薬草谷にワイバーンだとよ」
「子ども連れの踊り子が行ったって……」
「アズライールの娘だ、名前は――」
「それって、うちのサファリアじゃ?」
マリーは、皿を拭く手を止めた。
「……サファリア?」
ゴルドの親父が、嫌な顔をした。
「ああ。サファリアのやつ貧民街のガキども連れて、薬草取りに行ったらしい」
「……」〔サファリアはアサシンだ。大きいやつや力押しの相手には弱い。)
考える前に、身体が動いていた。
エプロンを投げ捨て、壁に立てかけた大剣を掴む。
久しく触れていなかった感触。
だが、迷いはなかった。
「マリー!?」
「行ってくる!」
「バカ! 相手はワイバーンだぞ!」
「知ってる!」
――でも。
胸の奥で、何かが違っていた。
(守りたい)
それだけだった。
―――――――――――――――――――
薬草谷は、焦げた匂いに包まれていた。
折れた木。
焼け焦げた地面。
泣き声。
サファリアは背中の痛みとともに意識を取り戻した。視界に広がるのは歪んだ岩肌と夕暮れの赤い空。自分の身体が地面に押さえつけられていることに気づくのに数秒かかった。
「やめて……」
喉が焼け付いている。叫ぼうとしたが漏れたのは掠れた呻きだけだった。肩甲骨に灼熱のような衝撃が走る。ワイバーンの鉤爪がドレスの裂け目に深く突き刺さっていた。
「子どもたちを……」
必死に首を巡らせると、少し離れた茂みの陰で5人の子どもが固まっていた。恐怖で凍りついた表情。彼らを逃がさなければ——しかしワイバーンの尾が足首を絡め取る。
グチャッ!
尾先の鱗が内腿の柔肌を抉った。鮮血が草を染める。痛みよりも不思議な感覚が走った。痺れるような快感の欠片。
「毒……?」
ワイバーンの口腔から垂れた液体が傷口に滲み込んでいく。甘く粘つく臭いが鼻をつく。唾液ではない。もっと危険な何か——催淫成分を含んだ粘液。
「お前、そういう趣味なのね……」
嘲笑混じりに吐き捨てるが、声は震えていた。ワイバーンが舌なめずりをする。爬虫類特有の冷たい舌が鎖骨を這い回った。その先端からは透明な粘液が絶えず滴る。
ヂュル……チュパ……
「やめて……」
拒否の言葉が空虚に響く。催淫毒が神経を侵蝕し始めたのだ。
肌が異常に敏感になり、空気の流れにさえ粟立つ。ワイバーンはさらに巧妙に動いた。尻尾が股間を探るように蠢き、湿った布地を掻き分け始める。
ビリッ!
ドレスの下履きが引き裂かれ、ひんやりとした風が秘所を撫でた。羞恥よりも未知の興奮が勝り始める。ワイバーンは狙い通りだった。
毒で抵抗を麻痺させ、ゆっくりと獲物を支配しようとしている。
「嘘だ……こんなの……」
自問自答する間もなく、尾先が割れ目に侵入してきた。太く冷たい異物が膣を押し広げる。
グジュ……ズブ……グポッ……
「んああっ……!」
突然の刺激に腰が跳ねた。媚薬の効果で膣壁が過敏になっている。
痛みよりも電流のような快感が脳天を貫く。ワイバーンは巧みに前後運動を刻んだ。尾の節ごとに粘膜を擦られ、子宮口に強烈な圧迫が加わる。
「ひぐっ……あぁ……ダメぇ……」
涙と涎がこぼれる。理性が瓦解していく。腰が勝手に動き出した。ワイバーンのペースに合わせようと反射的に浮き上がる。
ジュプ……ズチュ……ズブッ……
「んふぅ……だめなのにぃ……感じるぅ……」
子供たちの怯えた瞳が視界に入る。罪悪感が湧き上がるが、すぐに快楽に飲み込まれた。ワイバーンの尾先がGスポットを正確に捉えた瞬間——
「イッ……ああああっ!!」
全身が弓なりに反り返る。絶頂の波が堰を切ったように押し寄せた。潮が吹き出し、岩盤を濡らす。ワイバーンは満足げに唸り、さらに激しく抽送を加速させた。
「また……来る……んあああっ!」
二度目のオーガズムが襲いかかる。サファリアの思考は濁流の中に沈んでいった。愛液と唾液と涙が混ざり合い、顔はぐちゃぐちゃに乱れている。理性の最後の砦が崩壊する。
「もっと……欲しい……」
無意識に呟いたその言葉を聞いたのはワイバーンだけだった。勝利を確信した怪物は尾を抜き去る。代わりに巨大な性器が現れた。ドラゴンの生殖器官——長さ一メートルを超える凶器が勃起している。
「これで……貫かれる……」
畏怖と期待が入り混じる。媚薬漬けの肉体はもはや抵抗どころか歓迎の準備を整えていた。ワイバーンがゆっくりと覆いかぶさる。巨大な亀頭が入り口に押し当てられる。
メリ……ミチミチ……
「ひぎっ……あ゛あ゛あ゛!」
苦痛など存在しない。
催淫液が筋肉の緊張を消し去り、破瓜の瞬間すら快楽に塗り替えた。ドラゴンのペニスが狭い膣道を征服していく。
ズプッ……ズニュ……グチュウ……
「入ってくるぅ……奥までぇ……!」
子宮口が押し潰され、卵巣が疼く。ワイバーンは根本まで挿入すると静止した。サファリアの膣が勝手に締め付けを始める。媚肉が脈動し、精を求めている。
「赤ちゃん……欲しい……」
堕ちた。心からそう願っていた。種族の違いも命の尊厳も関係ない。ただこの熱い種汁を子宮いっぱいに注がれたい——それだけだった。
ワイバーンの翼が広がる。射精の予兆。腹筋が収縮し、睾丸が膨らむ。そして—
ドピュッ!ビュルルルル!!ビシャァァ!!
灼熱の奔流が胎内を満たす。量が尋常ではない。
子宮を飛び越え胃まで達するかと思うほどの大量射精。同時にサファリアの精神が決壊した。
「イッグゥゥゥ!!!」
白目を剥いて痙攣する。
最高潮のアクメと強制妊娠の印が同時進行する。卵管を通って排卵された卵子がワイバーンの精子に捕捉される様が幻視できる。
ズルル……ブシャッ……
肉棒が抜け落ちると同時に大量の精液が溢れ出した。それでもまだ子宮内には十分すぎる量が残留している。新たな生命の萌芽を感じながらサファリアは微笑んだ。
「メスになった……わたし……」
人間のプライドも冒険者の誇りも失った。今あるのはただ一つの本能——ワイバーンの雌となり、その子を孕む喜びだけだった。
---
サファリアはワイバーンの前肢に頭を擦り付けた。ペットのような仕草だが心からの服従だった。ワイバーンが唸りながら傷口を舐める。治療ではなくマーキングの儀式だ。
「おいしい……あなたの味……」
舌を伸ばしてワイバーンの唾液を掬い取る。催淫作用を持つ毒は今や最上の蜜になっていた。子供たちの姿は既に見えない。逃げたのだろうか?
「どうでもいい……」
ワイバーンの巨体に寄り添いながら思う。今は何よりもこの怪物との交尾が至上の悦びなのだ。
もう一度あの熱い精を注いでもらうために脚を開こうとした時—
ガシャッ!ガンガン!
遠くで金属音が轟いた。誰かが全力疾走で近づいてくる。サファリアは恍惚の表情のまま振り向いた。
「マリー……?」
ワイバーンの瞳孔が細くなる。警戒対象を認めたのだ。そこには大剣を肩に担いだマリーが仁王立ちしていた。
「このトカゲ野郎!お前……サファリアに何やってんだよ!」怒号が谷間に響く。
マリーの鼻息が荒い。汗と土埃に汚れた顔には殺気立つ笑みが浮かんでいる。その手には青白い稲妻をまとった大剣—「雷光剣」が輝いていた。
「あんたみたいなデカブツ……初めて見たかもな!」
叫びながら突進する。ワイバーンは唸りを上げて尾を鞭のように繰り出した。
ヒュン!スパッ!
尾が風を切り裂く音。回避するマリーの右肩から鮮血が迸る。命中はしなかったものの、風圧だけで肉が裂かれたのだ。
「くっ……!」
それでも速度を落とさない。ワイバーンの懐に飛び込み雷光剣を一閃。
ザシュッ!
刃先が腹部を浅く切り裂く。魔竜の鱗は鋼鉄並みの硬度を誇る。通常の剣ならば刃こぼれ必至だが—
雷光剣は違った。
「手応えは悪くないね!剣で斬れるなら殺せる!」
切断面から紫煙が立ち上る。高電圧が組織を焼いている証拠だ。ワイバーンが苦悶の咆哮をあげる。
ギギャアァァ!!
怒りに燃える黄金の瞳がマリーを睨む。前足の一撃が襲いかかった。
ドカン!グシャッ!
避けきれず胸部に直撃。肋骨が複数折れた感触。口から血塊が噴き出す。
「ゴホッ……まだまだ……!」
膝を折りそうになる足に力を込め再び突進。ワイバーンは火炎放射を放とうと口を開く。刹那、マリーは跳躍した。
「甘いんだよ!トカゲェ!」
空中で剣を大回転させる。帯電した刃が旋風を作り出す。
「喰らいな!!」
ドガアァァン!!
電撃の竜巻がワイバーンの顔面を直撃。鱗を焦がし眼球を焼く。咆哮とともに巨体がバランスを崩す。
「サファリアを……返せェ!!」
マリーの絶叫。怒りと焦燥が胸を焦がす。横たわるサファリアが虚ろな目でこちらを見ている。身体中にワイバーンの精液と自身の愛液が混ざり合い異様な光沢を放っていた。子供たちを守るために自ら体を張ったのだろう。
「許さない…サファリアを…あんな……」
歯軋りしながら接近。
ワイバーンは苦し紛れに尻尾を叩きつける。衝撃で足首が粉砕されてしまう。お
「痛ぇ……けど……負けられない……!」
執念だけで立ち上がる。
左脚一本で踏ん張り剣を水平に構える。
「これで終わりだ……」
雷光剣の刀身が暴れ馬のように震え始める。エネルギーが限界まで蓄積されていた。ワイバーンが最後の抵抗に炎を吐く—
ゴォォォ!!
「遅い!!」
マリーが疾駆する。炎を突き抜け懐に入り込むと、一気にジャンプして斬り上げる!
「雷光断滅!!」そしてそのまま今度は刃を縦に振り下ろした。
ズガガガガァァァン!!
落雷のごとき轟音。剣先から放出された超高電圧がワイバーンの胴体を一直線に貫く。体内で爆発するエネルギーが鱗と筋肉を微塵に変えた。
ビリビリビリ……!
断末魔すら上げられず魔竜の巨体が真っ二つに裂ける。両断された死骸が大地に崩れ落ちる寸前、マリーは倒れ込んだ。
「やった……勝った……」
朦朧とする意識の中、サファリアのもとへ這いずる。
精液と汗でぐしゃぐしゃになった身体を抱き起こす。
「ごめん……遅くなって……」
サファリアは弱々しく微笑んだ。「来てくれて……嬉しかった……」
唇を重ねる。お互いの血と涙と唾液が混ざり合う。そのキスは勝利の祝福であり贖罪の祈りだった。
「帰ろう……私たちの家に……」
二人は歩き続けた。子供たちを連れて、傷だらけの身体を支え合いながら。街に戻った時、ゴルド親父は驚愕で腰を抜かしかけた。
「マリーテメェ!無茶しすぎだ死ぬ気か!?」
マリーは笑った。「サファリアのためなら平気さ……」
サファリアは恥ずかしそうに俯きながら呟く。「ありがとう……わたしのために……」
「当たり前だろ?」マリーが強く抱きしめる。「サファリアはあたしのバディだからな」
窓から差し込む朝陽が二人を照らす。それは過去の罪も痛みも溶かすように暖かかった。
⭐️マリー踊り子になる。
「風邪?サファリアが?」
〈砂猫亭〉の厨房で、マリーは眉をひそめた。
テーブルを拭いていたゴルドの親父がため息をつく。
「ああ。あのアズライール娘、昨日までピンピンしてたのに、急に『ちょっと身体が』って出てったと思ったら、寝込んじまったのか」
「ああ、だから今日は私だけだ。悪いな親父」
「まぁ風邪はしょうがねぇ、それでマリーに頼みがあるんだ」
ゴルドが料理を運びながら続ける。
「ほら、明日は商人ギルドの宴会が貸切で入っているんだ。うちはいつもサファリアがメインで踊るんだけど」
「俺らが何とかするわけにもいかねぇ、そこで1つ踊ってくれねぇか」
マリーは唇を尖らせた。大剣を振るうのは得意でも、踊りなど素人に毛が生えた程度だ。
「でも私……」
「報酬は弾むぜ。それに客がお前の踊りを見たいって騒いでる」
「なっ……」
顔が赤くなる。確かにこれまで何度か酒場で余興として踊ったことはある。けれど本格的なステージなど……
「……やってみる」
迷いながらも返事をした。サファリアの代わり。あの優しい褐色の肌を思い浮かべる。
翌晩――
〈砂猫亭〉は異様な熱気に包まれていた。いつもより灯りが多く、中央には特設の円形舞台が設えられている。
「よぉーし!次は新星・マリーだ!」
ゴルドの大声に合わせて、観客たちが拍手を贈る。
「踊ってほしい曲はありますかー?」
ゴルドの問いに、楽団が即席で賑やかな音楽を奏で始めた。
マリーは舞台袖で深呼吸する。練習は昨日一日。サファリアに教えられた基本と、自分で考えたオリジナルの動き。衣装は借り物の薄布の踊り子ドレス。鏡に映る自分は、確かに美しかった。戦いの中で鍛えられた引き締まった体。野生動物のようなしなやかさ。なのに妙に恥ずかしい。
(私がこんな服を?)
でも背中を押されるように、マリーはライトの中に歩み出た。
観客のどよめきが起こる。
音楽が変わった。ゆったりとした前奏から一気にテンポアップ。マリーは自然と動き始めた。最初は戸惑いながらも、リズムに乗るにつれて躊躇いが消えていく。
高いヒールで床を蹴り、大きなフリルを翻す。手首の細かな揺れ。視線の流し方。全てが計算し尽くされていないのに魅惑的だった。
「おいおい……」
「まさかあの戦士がこんな……」
観客たちの囁きは徐々に熱狂へと変わっていく。マリー自身も気分が昂っていくのを感じた。
(あたしが……みんなを惹きつけてる……?)
最後のステップで両腕を大きく広げると、拍手喝采が舞い上がった。汗と息切れ。けれどそれ以上に胸に満ちるのは達成感だった。
「よし次は――」
マリーが息を整えていると、ステージ横からグラスを持った男たちが近づいてきた。
「お疲れさま、踊り子さん。一杯どう?」
派手な服装の商人風と、落ち着いた雰囲気の紳士風。どちらも遊び慣れた印象だ。
「ありがと。でも私は――」
「待ってくれる?一杯だけ」
商人風の男が強引にグラスを押し付ける。
「マリーの踊りのおかげで今日は最高の夜になったんだ。乾杯させてくれ」
紳士風の男が微笑む。
周りを見渡すと、ゴルドと目が合った。彼は苦笑して肩をすくめる。「一息つきな」という合図だろう。マリーは諦めてグラスを受け取った。
(一杯くらいなら)
琥珀色の液体は甘く濃厚だった。一口飲むと喉が焼けるような感覚。
「美味しい……」
「でしょう?とっておきの蜂蜜酒ですよ」
紳士風の男が言う。確かに芳醇な香りと独特の甘さ。
次の瞬間――世界が揺れた。
「あれ……?」
膝から力が抜ける。慌てて舞台の幕に寄りかかる。
「大丈夫ですか?」
商人風の男が肩を抱くように支えた。
「少し休んだほうが……」
「そこの宿まで送っていきましょうか」
紳士風の男が提案する。
マリーは否定しようとしたが、頭がうまく働かない。言葉が口をついて出た。
「うん……連れてって……」
商人風の男に抱えられるようにして店を出る。酒場から歩いてすぐの宿屋。三階の一室へ通される。ベッドに座らせられると、天井が回転しているように見えた。
「本当に大丈夫?」
紳士風の男が額に手を当てる。
「うん……けど……おかしいな……」
「少し寝かせてあげよう」
商人風の男がベッドの脇に腰掛ける。
「マリーさんの踊り、本当に素晴らしかった。僕らは正直……ファンなんだ」
言葉と共に男たちの手が伸びてくる。マリーは抵抗するべきだとわかっていた。だが体は鉛のように重く、思考も霧がかかったようだ。
「ちょっとだけ……触らせてもらえませんか?」
商人風の男が耳元で囁く。
「こんな素敵な人に出会えて……我慢できません」
拒絶の言葉が出ない。むしろ身体の奥から奇妙な熱が湧き上がってくる。蜂蜜酒のせいだろうか?
「少しだけなら……」
同意してしまった。いや、本当は"触れられる"という行為に憧れがあったのかもしれない。戦場で育ち、誰からも恐れられただけの日々。初めて自分を求めてくれる男たち。
紳士風の男がドレスの襟元に指をかける。
「綺麗ですね……肌が」
布が滑り落ち、豊かな乳房が露わになる。商人風の男が熱い吐息を漏らした。
「すごい……想像以上だ……」
彼の唇が柔らかく胸の頂に触れる。甘い痺れが走った。
「あっ……」
自分でも驚くほど艶のある声が出た。紳士風の男が腰紐を解き始める。抵抗したいのに、指先ひとつ動かせない。
やがて完全に裸にされたマリーは、ベッドの上で身を捩った。
「恥ずかしい……」
「とても美しいですよ」
商人風の男が微笑む。その瞳には情欲の光が宿っていた。
男たちも服を脱ぎ捨てる。鍛えられた肉体が月明かりに浮かび上がる。
「さて……どうしましょう?」
紳士風の男が尋ねる。
「順番に……」
商人風の男が答える。
「君からどうぞ」
「いやいやあなたこそ」
譲り合う様子にマリーは微笑んでしまう。こんな些細なことでさえ可愛らしく思えた。
「……じゃあ私の好きなようにしていい?」
大胆な言葉が口をついた。我ながら驚く。
商人風の男が頷く。
「もちろん」
マリーは起き上がり、二人の間に立つ。片手でそれぞれの肩を掴み、交互にキスを降らせた。唇から首筋へ。鎖骨へ。そして胸板へ。
「んっ……」
「あぁ……」
男たちの喘ぎが心地よい。
これは戦いと同じだ。敵を翻弄し、己の魅力で支配する。けれど今回は――殺意ではなく愛情を込めて。
片方の男の股間に手を伸ばす。硬く勃起した肉棒を優しく扱く。
「大きい……」
「マリーさんのおかげだよ……」
「もっと感じて?」
唇を尖らせ先端に吸い付く。舌先で亀頭を転がすと、男の腰が震えた。
「うっ……そこ……」
もう一方の男が背後から乳房を揉みしだく。指先が乳首を摘み上げると、甘い電流が走った。
「あんっ……同時に……?」
「堪らない……」
「最高だ……」
口内のペニスがさらに膨張する。喉奥まで受け入れると嘔吐感とともに快感が押し寄せる。
(私……こんなこと好きだったんだ……)
頭がクラクラする。酒の影響もあるだろうが、それ以上に自分が抑えきれなくなっていた。
「欲しい……」
腰をくねらせながら告げる。二人の男が目を見合わせた。
「ベッドに来て」
紳士風の男が促す。
仰向けになると、二人は左右から押し寄せてきた。
片方の舌が首筋を這い、もう片方の手が内腿を撫でる。
「準備万端ですね」
「あぁ……濡れてる……」
恥ずかしさよりも興奮が勝った。太ももを開かれると、紳士風の男が前から覆いかぶさってくる。
「入れるよ……」
「うん……来て……」
先端が押し入る。ゆっくりと侵入してくる質量に息が詰まる。
「あっ……ん…」
「大丈夫……力を抜いて……」
商人風の男が背後から乳房を揉み上げながら耳朶を舐める。
「後ろも……使える?」
「わからない……けど……」
「試してみましょう」
四つん這いにされると、紳士風の男が角度を変えた。商人風の男が潤滑油を指に取りながら尻の窄まりに触れる。
「ここに……?」
「そう……信じられないほど気持ちいいって聞くよ」
未知の恐怖と好奇心が交錯する。紳士風の男がリズミカルにピストンを開始した。
「あっ……あっ……奥に……」
「いいね……締め付けがすごい……」
肉襞が絡みつく感覚。膣壁が収縮し男根を搾り取ろうとする。
「出すよ……」
「うん……出して……全部……」
商人風の男の指が肛門に潜り込む。異物感に腰が跳ねる。
「だめ……同時に……?」
「大丈夫……マリーなら出来る……」
前と後ろで異なる刺激。体内に二つの熱が増殖していく。紳士風の男が腰を打ち付ける速さを上げた。
「うっ……もう……」
「出して……私の中に……!」
「ああっ!」
熱い飛沫が子宮口を叩く。同時に商人風の男が指を抜き取り、代わりに硬直したものを押し当ててきた。
「行くよ……」
「来て……早く……」
最初は抵抗感があった。だがアマゾネス特有の強靭な括約筋が適応し始める。ゆっくりと侵略していく肉塊。
「ひゃっ……大きい……」
「すごい……締まる……」
前後の穴で男たちが暴れ回る。三人が一体となる感覚。摩擦による快感が脳を焼く。
「あっ……あぁっ……おかしくなる……」
「一緒に……いこう……」
「イク……イク……!」
絶頂の波が押し寄せる。全身が痙攣し、視界が白く染まる。
二つのペニスが膨張し、ほぼ同時に放たれた。
「んあぁぁぁぁ……!」
温かい液体が内側を満たす。恍惚とした幸福感。戦いとは違う達成感。
しばらくして男たちが離れると、マリーはベッドに崩れ落ちた。
「すごかった……」
「こんなに……素敵だなんて……」
二人が放心した様子で言う。
マリーは息を整えながら微笑んだ。
「私も……すごく良かった……」
「また……お願いできますか?」
「今度は他の踊り子とも遊ばせてほしいな」
「サファリアちゃんも可愛いし」
「あのアズライール娘は魅力的だし」
「ダメ……サファリアだけは……ダメ……」
断ろうとしたが声がかすれる。先ほどの快楽がまだ残っていた。
「わかった……私だけにして……」
「もちろんです」
「約束するよ」
男たちが優しく髪を撫でる。マリーは目を閉じた。
仕事を終え、夜明けの市場。
「たくさん報酬がもらえた❤️いっぱいお土産を買って帰るぞ。これ、サファリアが好きな匂い!」
「こっちは、栄養あるって言ってた!」
果物、蜂蜜、薬草、少し高い焼き菓子。
全部、昨日の稼ぎで買った。
袋を抱え、宿へ戻る。
「ただいまー!」
返事はない。
マリーは静かに扉を閉め、寝台に近づいた。
「……まだ、熱あるな」
額に手を当て、眉をひそめる。
(看病……どうする……)
しばらく考え、決意した。
まず、薬草を煮る。
火加減が分からず、焦がしかける。
次に、水を運ぶ。
半分こぼす。
毛布を直す、不器用な手先、だが本人は一生懸命だ
「……よし!パーフェクト❤️」
完璧とは程遠い。
サファリアが薄く目を開ける。
「……マリー?」
「起きるな! まだ寝てろ!」
「……看病」
「そう、それだ!」
マリーはスプーンで薬を差し出した。
「メイベルのとこで買った、苦い……けど、効く!」
「……うん」
一口飲ませるたび、マリーは真剣な顔で頷く。
「これ食ってくれ!ノエルのとこで買った牛乳ケーキ、柔らかくて食べやすい!」
フカフカの蒸しパンを差し出すマリー
サファリアは、くすっと笑った。
「……変な、アマゾネス❤️」
「む?」
「でも、、ありがとう」
その一言で、マリーの胸が、ぎゅっと締めつけられた。
「……バディだからな」
そう言って、手を握る。
戦場で、何度も失ってきた温もり。
今は、ここにある。
窓の外、朝の光が差し込む。
ロゼリアタウンは、今日も平和だ。