※この作品はR-18です。

冒険者はつらいよ 冒険者歴10年選手の日常とエロス   作:みなぽん

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リュミエールとマルシル VS サトリの魔族

 

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リュミエールとマルシル VS サトリの魔族

 

第一章 焚き火のぬくもり

 

 山の夜は静かだった。

 

 風が枝を撫で、焚き火がぱちりと弾ける。

 

 リュミエールはパン生地を串に巻きつけ、火にかざした。

 

「焦がしちゃだめよ、マルシル。魔法もパンも、焦りは禁物」

 

「うぅ……火加減って難しい……」

 

 魔法の特訓は厳しかったが、こうして二人きりで焚き火を囲む時間は、どこか優しい。

 

 パンの匂い。

 木の煙。

 静かな夜。

 

 まるでキャンプのようだった。

 

 マルシルは思う。

リュミエール様は美しい、そしてお強い、この人なら、どんな魔族にも勝てる。

 

 その時だった。

 

「……それは違う」

 

 声がした。

 

 焚き火の向こうに、男が立っていた。

 

 顔は笑っているのに、目が笑っていない。

 いや、目がない。空洞のようだった。

 

「お前は、心の中でそう思った」

 

 マルシルの背筋が凍った。

 

「な、なんで……?」

 

 男は笑った。

 

「私はサトリ。人の心を読む魔族だ」

 

 

 サトリは歩み寄る。

「魔族め!」リュミエールは無詠唱魔術で奇襲を図る

「初対面の相手にアイシクルランスを無詠唱で打つとは無作法だな」

 心を読まれ手が止まった。

 ゆらゆらと音もなく近づいてくる

 

「マルシル、お前は今――“逃げたい”と思った」

 

 図星だった。

 

 彼女の呼吸が乱れる。

 

「リュミエール、お前は“弟子を守れないかもしれない”と考えた」

 

 リュミエールの指が止まった。

 

 パンが炭になって崩れた。

 

 サトリは笑う。

 

「恐怖は、心から生まれる。私はその源泉を知っている」

 

 魔法を撃とうとした瞬間。

 

「無駄だ。お前は、詠唱の途中で噛む」

 

 マルシルは詠唱するが恐怖で本当に噛んだ。

 

 魔法は消えた。

 

 〔魔法以外はどうかしら)リュミエールが剣をぬこうとする

 

「剣もつうじないぞ」彼女の攻撃は躓いた。

 

 サトリは心を読んでいた。

 

 戦いの前に、心が砕かれる。

 

 相手の思考を読まれ、手を打つ前に潰される絶望だった。

 

 「ひひひ、姉妹?いや他人同士か、可愛いなぁ、美味そうだ」

 サトリの声が低くなる。

 

「マルシル、お前は自分を無能だと思っている」

「やめて!」

「リュミエール、お前は過去に守れなかった妹の顔を思い出している」

 リュミエールの目が揺れた。

 炎が揺れた。

 心が、暴かれる。

 サトリは続ける。

 

「お前たちは互いを信じていない」

 

 マルシルが震える。

 

 リュミエールが黙る。

 

 それは事実ではない。

 

 だが――ほんの一瞬の迷いを、サトリは刃に変えた。

 

「ほら、今マルシルは“先生が私を捨てるかも”と思った」

 

「違う!」

 

「リュミエールは“この子を置いて逃げるべきか”と考えた」

 

「……」

 

 沈黙が、肯定になった。

 

 サトリは笑う。

 

「人の絆など、紙のように薄い」

 

 マルシルの杖が落ちた。

 

 リュミエールの膝が折れた。

 

 まだ一撃も受けていないのに。

 

 焚き火が消えた。

 

 闇だけが残った。

 

 サトリの声だけが響く。

 

「お前たちは、言いなりになるしかない」

 

 逃げようとした瞬間、

 

「逃げ道はない」

 

 木々の間から影が伸びた。

 

 魔族の三人分身。恐怖が形になったようだ

 

 マルシルは泣いた。

 

「怖い……怖いよ……」

 

 サトリは優しく言う。

 

「そう思うだろう?」

 

 リュミエールは歯を食いしばる。

 だが心が読まれる。

 

 戦術も、魔法も、覚悟も。すべて先に潰される。

 

 それは、絶対的な敗北だった。

 

 サトリが近づく。

 

 手を伸ばす。

 

 その指が、マルシルの額に触れようとした。

 

「終わりだ」

 

 闇が笑う。

 リュミエールが叫んだ!

 「お願い、その子には手を出さないで!」

 サトリは笑う

「お前にも予知能力があるみたいだな。俺が何をしようとしたかわかったか?」

「予知の中で犯されて泣き叫ぶマルシルが見えたわ」

「だったらお前にはわかるはずだ。どうすればそれが回避できるか。グヒヒ」

闇の中に銀色の月光が差し込む。

リュミエールの長い黒髪が風に揺れて輝いた。彼女は静かに立ち上がり、サトリを見据えた。

「あなたが望むものがある」

サトリは目を細める。

「ほう……?」

リュミエールの声は震えていた。それでも凛として響く。

「マルシルを解放しなさい」

「代わりに何を差し出す?」

リュミエールは一歩踏み出した。

「私の身体を」

マルシルの瞳が大きく見開かれた。

「せ……先生!?」

サトリは嗤った。

「面白い。お前がそこまで弟子に執着するとは……だがそれだけでは足りない」

彼の周囲に二つの影が現れる。サトリが三人に分身した。

「俺たち三人全員を満足させてみろ」

おぞましい魔族が3体に分離して彼女を取り囲んだ。

リュミエールの胸元が緩やかに開かれた。白い肌が月明かりに浮かび上がる。

「……わかった」

 

 

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最初のサトリが彼女の腰に腕を回した。

「まずここからだ」

太腿の内側を撫で上げられる。冷たい指先が体温を奪っていくような感覚。

「あっ……」

思わず漏れた声をリュミエールは必死に飲み込んだ。

 

二体目のサトリが背後から抱きついて耳朶を舐める。

「首筋が弱いんだろう?」

尖った牙のような舌が皮膚を這う。

「くっ……」

抗えど抗えど快感は全身へ波及していく。

 

三体目は正面から覗き込みながら唇を重ねてきた。口腔内で蠢く舌に理性がかき混ぜられるようだった。

「ふぁ……ん……」

甘い吐息と共に意識が揺らぐ。

 

サトリの声が脳裏で響く。

『気持ちいいと思っただろう?』

『嘘をつけないんだな』

『お前の本当の欲求はこれじゃないのか?』

 

否定したいのに心の奥底にある小さな灯火を見つけられてしまう恐怖。

羞恥で頬が紅潮する一方で下腹部からは熱い蜜が滴る感触があった。

 

「こいつは面白い……お前の中には矛盾した欲望がある」

「教え子を救いたいという使命感と自分の身体を開く快楽への渇望……

両方同時に満たしてやる」

二本の指が秘裂を探り当てる。

「ひぃッ!」

「なるほど濡れてきたな……正直すぎる体だ」

中指で浅瀬を擦られると痺れるような刺激が走る。

さらに親指は陰核へ狙いを定めた。

「ああぁっ!!」

抑えきれず悲鳴混じりの嬌声を上げてしまう。

 

「おっと忘れるところだった」

別の一体が乳房を掴む。

「痛い方が好みなのか?」

乳頭を強く捻られると鋭い痛みと奇妙な充足感が交錯する。

「違います……そんなことありません!」

「嘘つけ」

今度は柔らかく揉まれながら先端を口に含まれ転がされる。

「ふぅっ……」

相反する愛撫の狭間で神経が焼き切れそうだ。

 

第三の分身はすでに挿入準備に入っていた。

「こっちもしっかり解してやらないとな」

膣口に押し当てられた亀頭状の器官がゆっくりと侵入してくる。

「いッ……あぁ……」

異物感と圧迫感に耐える間もなく抽送が始まる。

「締まりがいい……堪らないねぇ」

浅深のリズムを取り入れながら媚肉全体を擦り上げてくる。

 

背後からの侵入者が臀部を掴んで位置調整した。

「こっちもご馳走になろうか」

窄まりへの侵入に全身が硬直する。

「待っ……そちらは……!」

「大丈夫だろ、君はここを触手で犯された経験があるね。全部受け入れてごらん」

前後のピストン運動が連動し始めた時から思考停止寸前だった。

「こんな……同時なんて……むりぃ……」

涙が溢れるのに中心部からは止めどなく愛液があふれ出ているのが分かる。

 

喉元に感じる吐息が告げる。

「感じてるんだろう?認めろよ自分の本性を」

最後の抵抗として口を噤むものの体内からの信号は誤魔化せない。

三点同時責めによってもたらされる多幸感。

抗えば抗うほど余計に堕ちていく悪循環。

 

絶頂へ向かう螺旋階段を駆け上がっていく感覚。

ついに限界点へ達した瞬間全身が大きく弓なりに反り返った。

「あぁぁぁ───ッ!!」

波打つように収縮する粘膜内部へ大量の精気が注ぎ込まれる。

その熱量とともに意識までも呑み込まれてしまいそうだった……

余韻に浸る暇もなく新たな命令が下る。

「さて次は……」

今度は何を求められるのか想像つかぬまま四肢を投げ出すしかなかった。

サトリの哄笑が響く。

「これが人間の限界だ」

リュミエールは喘いでいた。精液に塗れ体は汗で濡れている。

「もう十分でしょう」

サトリが舌なめずりする。

「弟子のためにここまで来るとは。だが、まだ終わらんよ」

手が伸びてくる。

その瞬間だった。

「やめて!」

マルシルが立ち上がった。

「私が代わりになります!」

サトリはニヤリと笑った。

「ほう……雛鳥が健気だな面白い。やってみるか?」

マルシルは震えながら前に進んだ。

彼女の純真な心は、サトリにとって格好の餌だった。

「お前の恐怖は美味しい」

サトリが手を伸ばしたとき。

「ダメ!」

リュミエールが叫んだ。

「私が守らなければ……」

彼女の声には怒りが混じっていた。

サトリの指が止まる。

「弟子のためにそこまでか」

リュミエールは立ち上がった。

しかしサトリの腹部への一撃で大地に伏した。

 

 

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風が吹いた。森の葉がさざめき、月が雲に隠れた。闇が二人の少女を包み込む。

「マルシル……」リュミエールは地面に伏しながらも必死に手を伸ばした。傷つき果てた魔導士の誇りが砕かれた瞳には、かすかな希望の灯だけが残っていた。

 

「やめて」マルシルは震える足でサトリの前に立った。小さな体を隠すように両腕で自分を抱きしめながらも、「私が先生の代わりになる!」と叫ぶ声は意外なほど力強かった。恐怖に染まった翠の瞳がサトリの無貌を睨みつける。

 

「ほう……」サトリは分身の一つを解き放った。巨大な影がマルシルの背後に忍び寄り、幼い肩を鷲掴みにする。「面白い選択だ。お前のような子どもが師匠のために我が身を捧げるとは……」嘲笑うように顔のない口が歪んだ。「だがな」

サトリの指先がマルシルの小柄な輪郭をなぞるように滑る。「お前の心は既に穢れている」

 

「っ!」マルシルはビクリと身を震わせた。心臓が跳ね上がる音が聞こえるほど速く脈打っている。「私は……」否定しようとする言葉は喉で詰まりかけた。

 

「あの冒険者の坊やか?」サトリの声が耳元で囁く。「ノエルの息子のカインとかいう生意気なガキに抱かれた夜を覚えているだろう?」

「やめて!」マルシルは悲鳴に近い声を上げた。白い頬がたちまち朱に染まる。それは羞恥よりも深い傷痕を抉られた痛みの色だった。

 

サトリは更に追い打ちをかける。「お前は血気盛んな少年の乱暴な動きに怯えながらも……最後には確かに果てていたじゃないか」

「そんなこと……っ!」震える声で否定しながらも、マルシルの脳裏にはあの雨の夜が鮮明によみがえる。宿屋の粗末なベッド。若すぎる快楽と罪悪感。そして今にも破れそうな心細さ—それら全てがサトリに見透かされている。

 

「次は誰だ?」サトリの掌が少女の額に触れる。

「リュミエールか?」

「えっ……」マルシルの思考が一瞬凍結した。

「そうか。やはり気づいているんだな」サトリは笑うように口を開いた。「お前はこの美しい魔導士に恋慕している。姉のような存在として憧憬するだけでなく……女として惹かれている、女同士でセックスしたいのか?この変態め」

「ち……違う!」必死に首を振る。だがその動きすら裏腹だった。リュミエールが倒れている姿を見るだけで胸が締め付けられる感覚。それが尊敬以上の何かであることを自覚していた。

 

「可哀想に」サトリは優しい声色で囁く。「そんな感情を抱いたまま誰かに貫かれるのは辛いだろう?」

その言葉と共に冷たい指がマルシルの薄い衣服越しに胸元をまさぐる。敏感な突起が布越しに探り当てられ「んっ……」と小さな嗚咽が漏れた。

 

「やめろ!」リュミエールの絶叫が響く。けれどサトリは意に介さない。「安心しろ。すぐに気持ちよくなるさ」

黒い影がマルシルの両脚を割り開き下着を引き千切る。湿った花弁が外気に晒され震えた。

 

「いや……嫌ぁ……!」涙声と共に両膝を閉じようとするが、サトリの腕力に敵わない。薄闇の中で露わになった秘所が月明かりに照らされ、透明な蜜が糸を引いている。

 

「恐怖より早く興奮するのが人間の浅ましさだ」サトリの指が膣口を押し広げた。「ほら……」

「ひぁああっ!」痛みとも快感ともつかぬ衝撃に背筋が仰け反る。指一本が奥深く突き刺さり中で円を描くように掻き回される。「あっ……だめぇ……そこぉ……っ!」無垢な肉体が勝手に反応し始める。

 

「ここが弱いのは変わらないな」サトリの哄笑が闇に溶ける。「ノエルの息子に初めて教わった弱点だ」

「やめて……言って……お願いだから……っ!」泣きじゃくりながら懇願するものの身体は裏切り続けた。甘い痺れが下半身を支配し腰が自然と浮き上がる。

 

サトリは指を引き抜きマルシルの眼前へ差し出した。指先についた愛液を見せつけるように舐め取る。「あぁ美味しい。清純ぶった娘の味は格別だ」

屈辱に顔を覆おうとするが拘束された腕が許さない。羞恥心と情欲の狭間に囚われたまま視線を逸らすことさえ出来なかった。

 

「もっと気持ち良くしてあげよう」分身が複数伸び少女の全身を弄ぶ。小さな乳房を掌で包み込み先端を親指で捏ね回しながら反対の手は膣内を探る。「ふぁ……んんっ……!」制御できない吐息が漏れ始めた。

 

「心と身体がバラバラになっているな」サトリは愉しそうに言う。「リュミエールを助けたい?自分を犠牲にしても構わない?嘘だ。本当は快楽を期待しているんだ」

「嘘……じゃない……私…は……っ!」必死で否定する言葉すら途切れがちだ。内腿を伝う蜜が冷たく乾きそうでまた潤んだ。何度も何度も繰り返される掻き出しに理性が蝕まれていく。

 

突然指の動きが加速した。「あぁっ!イ……イくっ!ダメなのに……どうしてぇっ!」絶頂の兆しが近づくたびリュミエールの姿が目に映る。床に伏してなおこちらを案じる眼差し—それが余計に罪悪感を膨らませた。

 

「イけ。全部吐き出してしまえ」サトリの声が低く響く。

「いやぁっ!そんな……見ないで先生ぇぇ!」泣き叫びながらも子宮は高まりを迎え胎内が激しく収縮した。迸る快感が脳天まで突き抜け視界が白く飛び散る。同時に失禁に似た液体が噴射して地面を濡らした。

 

脱力した身体は糸の切れた操り人形のように垂れ下がった。

荒い呼吸だけが暗闇に響く。「終わった……?」呟く声すら掠れている。

しかしサトリは慈悲を見せない。「これからだ」と宣言し分身が一斉に鎌首をもたげた。幾本もの触手状の生殖器が赤黒く脈動している。「お前の全てを貪らせろ」

恐怖と諦めが入り混じった瞬間—倒れていた筈のリュミエールが再び起き上がった!

 

「させるものか!」瀕死の魔導士は血を吐きながら片腕を挙げる。その指先には青白い光球が生まれていた。

「馬鹿な、無詠唱で爆裂魔法だと…!自爆するつもりか」サトリが忌々しげに呻いた刹那閃光が炸裂する!予知をしても回避不能な規模の大魔法!しかもマルシルに絶対防御の魔法同時にかけている。まさに天才ならではの技だった。

爆音と共に世界が白く染まった。爆風が舞い上がる中でサトリの咆哮が遠ざかる。影は霧散し分身が霧と化して消滅していく。

「マルシル…………」リュミエールの声が途切れがちに聞こえた。

視界を取り戻した時には既に師匠は再び倒れていた。その傍らに駆け寄る。「先生!」半裸のまま泥水に伏せる師匠を抱き起こすと微かな鼓動を感じる。「よかった……生きてる……」涙で滲む景色の中でリュミエールは薄く笑った。

「あなたを……守らなきゃ……いけなかったのに……」

「逆です」マルシルは震える腕で強く抱きしめた。「私が守ります。これからずっと……絶対に」

サトリの残滓が漂う空間で二人の体温だけが確かな証だった。傷だらけの魔導士と汚れてしまった弟子—それぞれの魂はまだ砕けていない。

 

リュミエールは微笑むと気力を振り絞るように立ち上がりかけた。傷ついた肢体を支える弟子の手の温もりを借りながら。「行くわよ……マルシル……」

「はい」決意を胸に刻んだ幼い顔立ちの少女が力強く答える。

夜風が二人の汚れた服を冷たく撫でる。サトリの嘲笑がまだ遠くで響いている気がしたが、それを撥ね除ける勇気を二人は取り戻していた。

 

夜が明けた。

 サトリは消えた。

 森に、静けさが戻った。

 マルシルは座り込んだ。

「……怖かった」

 リュミエールは、そっと頭を撫でた。

「よく耐えたな」

 マルシルが泣きながら笑う。

「先生も怖かったでしょ?」

「……ああ。怖かった」

 二人で笑った。

焚き火をもう一度起こす。

 パンを焼く。

 今度は焦げなかった。

 マルシルがぽつりと言う。

「私、弱いですよね」

 リュミエールは首を振る。

「弱くない。怖いのに逃げなかった」

マルシルの頬が赤くなる。

「……先生がいたから」

 沈黙。

 焚き火の音。

パンの匂い。

 リュミエールは照れたように言う。

「お前への私への思い嬉しかった。恋愛感情でかまわない。これからも、ずっと隣にいる」

 マルシルはパンを半分に割り、差し出した。

「じゃあ……半分こ」

 二人で食べた。

 甘く、温かかった。

 夜の恐怖は、もう遠い。

 マルシルが小さく言う。

「……先生、大好き」

 リュミエールは少しだけ頬を赤くして、

「……私もだ」リュミエールはマルシルに優しく口づけをした

 山の朝日が、二人を照らした。

 それは、戦いの終わりではなく、

 これからも続く旅の始まりだった。

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