※この作品はR-18です。

冒険者はつらいよ 冒険者歴10年選手の日常とエロス   作:みなぽん

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■ Roseliaサバイヴァーズ

◆ アル・ディーン
• 種族/年齢:人間/30歳
• 立場:本編主人公・パーティーリーダー
• 経歴:冒険者歴10年/等級シルバー
• 戦闘・技能:片手剣+丸盾、半弓サバイバル、罠解除簡単な魔法
• 人物像:
万能だが突出しない“器用貧乏”。堅実で生存第一主義の現実派。

◆ ミレーヌ・エルフェンリート
• 種族/年齢:雪族/45歳(外見はティーン)
• 立場:副リーダー
• 戦闘・技能:
• 魔法剣士 愛刀《雪月花》による超一流の剣技攻撃魔法も扱うオールラウンダー
• 人物像:
清楚で優しい常識人に見えて、戦闘では苛烈。アルとは古い付き合い。
「アルったら、もっと私を頼っていいんだからね」
「断ち切れ絶刀!雪月花!」

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◆ セルシア・ミストラル
• 種族/年齢:エルフ/81歳
• 戦闘・技能:弓術(百発百中)
• 人物像:
小柄な弓の達人だが、自己肯定感が極端に低い。すぐ卑屈になる。
「私の矢には正義を貫く力がある」
「私はお荷物ですから……」

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◆ メイベル・リングベル
• 種族/年齢:人間/20歳
• 立場:リーキスト教団・聖導女
• 戦闘・技能:回復・補助魔法
• 人物像:
心優しい癒し系。戒律に忠実だが、アルへの恋心に罪悪感を抱く。
「慈悲深き地母神よ、この者に癒しの光を!」
「ああ女神よ……私はまた淫で邪な感情を……」

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◆ ヴァレリア・ラース
• 種族/年齢:獣人種(魔狼)/31歳
• 戦闘・技能:
• 巨大鉄盾+ツヴァイヘンダー
• 重装歩兵
• 人物像:
フェンリルの血を引く食いしん坊。感情が高ぶるほど強くなる。
「お腹いっぱい!私は今とっても元気だゾ!」

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◆ リュミエール・ノクスフィリア
• 種族/年齢:人間/22歳
• 職能:魔法使い・予知能力者
• 経歴:元リシリオン王国・宮廷魔法使い
• 人物像:
不完全な未来視の悩み 仲間を守るため心配しがち
「そは裁きの鉄槌、赤く燃える業火を纏い我が敵を滅せよ!メテオール!」

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◆ マルシル・チェル
• 年齢:15歳
• 立場:雑用係
• 人物像:
リュミエールに拾われた孤児。亡き妹マーガレットに似ている。
「この命、リュミエール様のために捧げます」

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■ 冒険者ギルド関係者

◆ リディア・マーカス
• 職業:冒険者ギルド受付嬢
• 人物像:
清楚で真面目、冒険者たちのアイドル的存在。
• 台詞:
「無事のご帰還をお祈りしています」

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◆ エリゼ・バスクチュアル
• 職業:鑑定担当ギルド嬢
• 人物像:
素材鑑定の腕は一流。その一言で冒険者の明暗が分かれる。
• 台詞:
「この状態なら、この価格で……」

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■ フリーバーズ

◆ ハヤブサのゲイツ・オルソン
• 立場:フリーバーズ・リーダー
• 人物像:
冴えない中年だが実力は確か。妻想い。親父ギャグ担当。

◆ シラサギのアリステラ(キュッキィ)
• 職能:白魔導士
• 人物像:
ゲイツを支える健気な幼妻。

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◆ ツバクロのユージーン・ハリス
• 種族:小人族
• 職能:偵察・罠解除
• 人物像:
器用だが戦闘力は低め。夫婦のイチャイチャに辟易。

◆ 鳳(おおとり)のサドラ・ミストラル
• 種族:エルフ族
• 立場:フリーバーズ・メンバー
• 戦闘・技能弓術の達人 月属性の精霊術(現在は封印中)
• 人物像:
淫乱で自堕落、酒と怠惰を愛するポンコツエルフ。
しかしその正体は、かつて伝説の勇者パーティーに名を連ねた
《月の勇者 サドラムーンライト》。

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■ Roseliaタウン周辺

◆ ノエル・ペンテシレイア
• 種族/年齢:アマゾネス/34歳
• 異名:「殺戮の旋風」
• 人物像:
息子を守るため王国を脱走。現在は酪農で生計を立てる母。

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◆ カイン・ペンテシレイア
• 年齢:15歳
• 職能:魔法戦士志望
• 人物像:
マザコン気質。剣も魔法も中途半端だが成長途上。

◆ マリー・シノーダ
• 種族/年齢:アマゾネス/26歳
• 地位:AKB第八席
• 異名:《サディスティック・マリー》
• 戦闘・技能:雷光剣
アマゾネスを脱走、サファリアのヒモになる。
「サファリア、お腹すいたぁ、サファリア、小遣いくれよー」

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◆ サファリア・イル=ナハル
• 出身:アズライール教《ル=ザイード》
• 職能:舞闘女・暗殺者
• 人物像:
日常ではポンコツなお姉さんだが、裏では“魂に触れる者”。
• 台詞:
「汝、死を忘れるな」「また失敗しちゃいました❤️」

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◆ グリムニル・フレアハート(グリム)
• 種族/年齢:ドワーフ/42歳
• 職業:鍛治師
• 武装:炎鍛槍《ブレイズ・アンヴィル》
• 人物像:
名鍛治師の一人娘。姉御肌でアルを気にかける。
• 台詞:
「あたしはお前の鍛治師だよ」

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冒険者パーティ ファイティング ラクーン〔闘う狸)

蒼き僧兵 アリス ゾロキア 24歳
見た目は真面目に見えるが色欲の罪で聖導女を首になった聖槍の使い手。ー


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紅のレイピア使い クレア ランバート 20歳、
セクハラ貴族を殴って騎士団をクビになったお転婆娘!両刀のレイピアの突きは音速を超える


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レンジャー レン ハルフォード 18歳
人生の落伍者クレアとアリスの妹分、二人に出会う前はゾンビパンデミックで家族を失った浮浪児
頭の回転が速く、気遣いもできる優しい娘。

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アウレリア=ヴァル=ルシリオ。
元ルシリオン王国第三王女にして聖騎士。ルシリオン王国は宰相ベルクカッツェの起こした革命で滅亡しており、彼女は逃げ伸びて、Roseliaタウンで冒険者として再出発している。
「落魄れたとはいえこのような辱めを!無礼だぞ!」「私の誇りにかけて成し遂げてみせよう!」
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サリア ラキューズ ハーフサキュバス 23歳
魔法都市カルディナの錬金術師、魔法大学校の教授である。サンジェルマン伯爵の愛弟子。ハーフサキュバスと言う生い立ちのために、差別の中に育つが、サンジェルマンに保護されて、一流の錬金術師となる。
普段は真面目な優等生だが、師匠の為ならば、サキュバスの能力を使うことも厭わない。
事件の後は、全てを失った。サンジェルマン伯爵とともにRoseliaタウンで錬金術のサンジェルマン工房を開店する

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辺境王国トルメキア陥落と奪還!不屈の王妃 ヒルデガルド

辺境王国トルメキア戦記 黒い雲の来る日

 

トルメキア王国は小さな国だった。

山に囲まれた肥沃な盆地、春には麦が揺れ、秋には葡萄酒が熟す。

王ガレアスは民の名を覚えるほどの小国の王だった。

王妃ヒルダは姫騎士として知られ、子供たちからは「銀の母」と呼ばれていた。

騎士団長グロムは頑固で寡黙な男。

副団長ロゼは若く、誰より速く槍を操る女騎士。

自警団長バルトは三児の父。

ギルドの冒険者には、

・臆病だが弓の名手ミカ

・借金まみれの剣士トッド

・薬師見習いの少女ユナ

そんな、小さな王国だった。

誰もがその小さな平和が続くと思っていた

最初に見つけたのは羊飼いの少年だった。

夕焼けの空に、黒い点が無数に浮かんでいた。

やがてそれは形を持つ。

裂けた翼、歪んだ骨、黄色く光る眼。

「……鳥じゃない」

鐘が鳴った。

村の鐘が、急を告げた。

翼骸鬼ヴァルガイルの群れが、空から降ってきた。

彼らは空から石を落とす落ちた衝撃で石壁が砕け、屋根が吹き飛び、人々は逃げた。

悲鳴、泣き声、祈り。

地下水路から醜悪なゴブリンが湧いた。

ナイトウォーカーが森から走りでる!

肉棘を飛ばすモルボクスが逃げ惑う人々を突き刺した。

巨大なキュクロプスが羊飼いの少年を捕え頭から貪り食った

 

 

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崩れた家の木材が火の粉を巻き上げる中、緑色の影が滑るように現れた。

「あっ……助けて!」

農具で籾を脱いでいた二十歳の人妻・エルマが悲鳴をあげる。夫が斧を振りかぶるが──ズシャッ!

ナイトウォーカーの一撃で首筋が裂けた。どす黒い血が噴き出し、夫が崩れる。その背後に潜んでいた二匹目がエルマに飛び掛かる。

「いやぁぁッ!」

服を引き裂かれながらもがくが、もう遅い。冷たく腐臭の漂う指が太ももを割り、粘液にまみれたものが押し付けられる。

「ウゥ……ッ! くふぅッ!!」

 

 

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膣口が軋む音さえ聞こえそうなほど強引な挿入。破瓜の痛みにもがく彼女の顔にゴブリンが唾液を垂らし、乳房をねじ切るほど揉みしだく。

「やめろぉおッ!」

弟がナイフを投げつけるが、別のゴブリンに掴まれ壁に叩きつけられた。

そしてたくさんのゴブリンが彼女に群がる。何本もの手が彼女の体を触る。

そして、執拗なな陵辱が繰り返される

「あぐっーいぐ!いぐぅっ」エルマは催淫されゴブリンの挿入を受け入れた。

聖堂へ駆け込んだ十人近い女たちが祭壇前に身を寄せ合う。

「神よ……!」

修道女が祈る刹那、扉が内側からモルボクスの棘で吹き飛んだ。

「キャアァッ!」

十三歳の少女リリーが床を這う。太股を掴んだゴブリンが舌先を肛門に捩じ込む。

「ぎゃッ!? やめてぇええッ!!」

同時に上からナイトウォーカーが覆いかぶさり──“ぐぽっ!”陰茎のような腐敗肉棒が裂けた膣を貫く。

「いだぁいぃッ! 死ぬっ! 助けてぇぇッ!!」

修道女が庇おうと手を伸ばすが、肋骨ごと胴を咬み砕かれる音だけが響く。

教会にモンスターが溢れる

リーキスト像の後ろに隠れていた村一番の美少女エレナが必死に足を閉じる。

「やだ……私、まだ処女なのに……!」

キュクロプスが三メートル超の腕で彼女を吊り上げた瞬間──“ぶちん”股間の縛り布が解けた。

「ひぃっ……あれ、なに……?」

鋼鉄のように硬直した生殖器官が鎌首をもたげる。

「ギャハハ!」

ゴブリン二匹が足首を左右に広げた。

“ずぼォオッ!!”

裂傷のような摩擦熱とともに直径三十センチの亀頭が子宮奥まで一気に滑り込む。

「う“お”ッ……お“っ”……♡」

白目を剥き痙攣する彼女!まさにオナホのように扱われた。

残された女たちも、当然のごとく凌辱される!ゴブリンたちが代わる代わる精を放つ。教会が白濁で泥沼化していく。

 

唯一無事なように思えた橋の下。しかし覗き込むモルボクスの眼光が暗闇を照らす。

「嘘……ここにも……?」

シルヴィアが子供を抱えて後ずさる。突起が次々と水面下へ伸びる。

「ママ! 怖い!」

四歳の息子を胸元に押しつけたシルヴィアの背中にナイトウォーカーの腕が絡んだ。

「いやぁぁッ!」

ずぷッ!陰核を無理やり勃起させたような生殖器が秘所を裂く。

「赤ちゃんが! 赤ちゃんがいるのぉッ!!」乱れる女の悲鳴。

涎まみれのゴブリンが口を塞ぎ──乳房を吸いつつ凌辱に加わる。

犯される母の隣で子供が泣き叫んでいた

 

 

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「退けェッ!」

自警団の団長バルトが折れた斧を掲げて立つ。妻アンナを守る最後の盾。

「あなた……お願い!」

彼女も弓を持って震えていた。だが四方からモルボクスの突起が射出された。

「ぐわァッ!」

両脚に穴が穿たれ倒れるバルト。すかさずゴブリンが妻を引きずる。

「アンナぁァーッ!!」

肛門から直腸まで突き抜ける異物感。二匹が同時に彼女の双穴を犯す。

「やめて……これ以上は……」

“ごりゅん”内臓を押し潰され白目を向くアンナ。夫の視界の中で彼女の腹が膨張し始め──“ぼこん”ドビュッドビュッドビュッ

「クキャアアアアア」ゴブリンが歯を見せた。」

かつて市場の喧噪で賑わっていた中央広場は、今や獣と女の混成体液に浸されていた。

砕かれた石畳の上、十六歳の牧童少女テュニアが仰向けに転がっている。肩と腿には包帯のようにナイトウォーカーの触手が絡まり、腹部は異常な早さで膨らんでいる。

「ひっ……! 痛……あぐッ!?」

モルボクスの棘針が子宮口を内側から何度も突き上げる。痛みなのか快楽なのか判別できない電流が腰椎を走り抜け、テュニアは無意識に喉を反らせる。

「助けて……誰か……ッ!」

だが応える者はいない。視線の先では親友だったヘレンがゴブリンの集団に取り囲まれている。

「離してよぉっ! 私には婚約者が―――」

言い終わる前に鋭利な爪がドレスを切り裂き、銀のブラジャーが露出する。ナイトウォーカーがそれを噛みちぎると乳首に冷たい唾液が滴った。

「うわぁぁぁぁッ!!」

叫び声と共に三匹のゴブリンが同時に突き入れる。膣、肛門、そして口――ヘレンの呼吸が止まる。

「むぐゥッ……!」

腹部が見る見るうちに丸みを増し、膣から泡立った体液が逆流する。

(私は……食べられて……)

そう思った瞬間、ナイトウォーカーの舌が彼女の耳朶を舐め回した。

「ひ……ひぃィ……」

次の瞬間、ヘレンは自分の意志とは関係なく絶頂に達していた。筋肉が激しく収縮し、侵入していた三匹の器官から大量の精が注がれる。

「いやぁあああああ!」

叫びを遮るようにゴブリンの一匹が彼女の喉を圧迫した。

 

 

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生き残りを求めて彷徨った末、医師ジンとその助手ルシアは村長邸の地下室に辿り着いた。藁束が敷かれた薄暗い空間。埃っぽい空気を肺一杯に吸い込み、ジンは呟く。

「ここまで来れば……きっと安全なはずだ」

「先生……私たち以外……」

「言うな!」

壁際に座らせたルシアを強く抱きしめる。――“パサッ”。

「なんだ今の音は?」

天井の梁を見上げる。梁の隙間からモルボクスの触角が揺れている。

「やばい――」

警告を出す暇もなく梁が崩落し、数トンの瓦礫が二人を襲う。

“ドォン!”轟音と共に崩落土煙の合間に少女の半裸体が浮かぶ。

「先生ッ!」

瓦礫に挟まれ動けないルシアの下腹部にヌメリのある冷たい感触。ナイトウォーカーの舌先が膣を撫でる。

「イヤッ!」

叫ぶよりも早くゴブリンたちが彼女の手足を押さえつける。

白衣がめくり上げられ臀部があらわになったところで――

「許さん!」

ジンが剣を引き抜く

「そんな……嘘だろ……」

絶望に膝をつく彼の目の前でルシアが陵辱されていく。

「先生……たす……」

言葉を紡ぎ終える前に彼女の下半身は見えなくなっていた。“パンッ! パンッ!”と肉打ち音が反響する。

「やめろ……! お前らぁ!」

涙ながらに吠えるジン。だがその声も瓦礫の重みで沈黙させられる

ゴブリンが勝ち誇ったように咆哮する。

「う“お”おッ♡」

快楽とが脳髄を焼く。

「イクゥ……いっじゃうのォッ!!」

恍惚とした表情で蠢くルシア。

 

 

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⭐️反撃

圧倒的に魔族の襲撃、王ガレアスは逃げなかった。

「門を閉じろ。民を中へ」

王妃であり姫騎士のヒルダは剣を抜き、兵の前に立った。

その姿は、まるで光だった

名もなき人々も戦う決意を固めた

パン屋の老夫婦は倉庫を避難所にした。

鍛冶屋は農具を槍に変えた。

ミカは震えながら弓を引いた。

「逃げてるだけじゃ、終わる」

城門前。

巨体のキュクロプスが現れた。

城門が揺れた。

王ガレアスは兵の中央に立った。

「我らはここで終わらぬ」

ヒルダは微笑んだ。

「あなたの国を守りましょう、王よ」

二人の剣が並んだ。

それは、戦争の中でなお輝く希望だった。

「借金を帳消しにしてくれるって言うんじゃん。頑張らなきゃいけねーよな。」

冒険者トッドは借金の帳簿を焼いた。

ミカは最後の矢を数えた。ユナは負傷者に薬を配った。

戦争は英雄だけのものではない。冒険者パーティー彼らも戦いに備えた

トルメキアは燃えていた。

だが城壁はまだ立っていた。

旗はまだ翻っていた。

王ガレアスは重傷を負いながら戦い続けた

ヒルダは剣を掲げた。

「最後まで、人として戦う」

ロゼは頷いた。

グロムは槍を構えた。

民も、兵も、冒険者も、並んだ。

ヒルダは、剣を握るたびに思う。

自分の手は、子供の髪を梳くための手だった。

夫の肩に触れるための手だった。

それが、今は血と土にまみれている。

彼女は恐れていた。

死ではない。

王を一人にすることを。

王ガレアスは民の名を覚える王だった。

そんな王が、絶望する顔を、ヒルダは見たくなかった。

だから笑う。

「大丈夫、あなた。まだ終わっていません」

夜、彼女は祈る。神にではない。

まだ眠る子供たちに。

「あなたたちが目覚める朝を、必ず守る」

彼女は剣を握り直す。

それは、騎士の誓いではなく、母の祈りだった。

 

副団長のロゼは二十三歳だった。

彼女は騎士団の天才と呼ばれた。

戦えば勝てた。

だが、今回は違った。

門の外で戦った夜、

彼女が撤退命令を出さなければ、

二十人の兵は助かったかもしれない。

逆に、命令を遅らせれば、

市民百人が死んだかもしれない。

彼女は答えを知らない。

だから眠れない。

部屋の隅で震えながら、剣を磨く。

「私は、守れているの?」

誰も答えない。

グロムだけが言った。

「迷え。迷わない騎士は、民を切り捨てる」

ロゼは泣いた。

その夜、彼女は初めて、

騎士団長の背中がどれほど重いかを知った。

グロムは五十を越えていた。

彼は、かつて戦争を見た。

王国が焼けた戦争を。

だから誓った。

「この国は絶対に滅ぼさない」

若い兵が震えると、彼は冗談を言った。

ロゼが迷うと、酒を渡した。

ヒルダが剣を抜くと、黙って盾になった。

彼は知っていた。

自分は、生き残らない。

だから彼は日誌を書いた。

「王ガレアスは、最後まで王だった。

 ヒルダは、誰より強かった。

 ロゼは、泣きながら戦った

明日は彼らのために血路を開く

それが俺の最後の戦いだ」

それが、誓いだった。

⭐️撤退戦

王ガレアスとヒルダ、そして7000人の市民たち彼らは脱出に向けての準備を整えた。

グロムが先陣を切り血路を開く!副団長のロゼ、冒険者の弓の名手ミカ、借金まみれの剣士トッド、薬師見習いの少女ユナもそれに従った。

市民たちは魔物の襲撃を受けた際の教訓を活かし、防衛策を講じながら撤退を進めた。

グロムは撤退路の突破口として戦場の最前列に立ち続けた。背後には王ガレアスと避難民の群れがある。彼の巨躯が敵軍の波を食い止めていたが、ついに限界が訪れた。

「前に進め! メルキアの若造ども!」

グロムの怒号が戦場に響く。全身にナイトウォーカーの腐蝕液が浴びせられ、革鎧が泡立ち溶けていく。それでも彼は前進し続ける。巨大な戦槌でモルボクスの頭部をつぶし、薙ぎ払うたびにゴブリンが吹き飛んだ。

キュクロプスがグロムと対峙する。二匹の魔獣が唸り声を上げながら左右から迫る。

「王を……王を生きて逃せば……我が使命は果たされる!」

グロムの渾身の一撃がキュクロプスを捉えたが――

ズグッ!

背後から突き刺さったモルボクスの毒矢が腹部を貫く。。

「くそ……ロゼ……後は頼むぞ」雄叫びを上げるグロム!

ドスドスドス!毒矢が何十本も、彼の体に突き刺さった!

グロムの巨体が崩れ落ちる直前、戦場全体が震動する。彼の最後の力が大地を揺るがし、一時的に魔物の大群を混乱させた。その間隙を縫って市民たちが丘へと駆け上がる。

グロムの亡骸は魔物たちに貪り食われる。残った肉片をキュクロプスが咀嚼しながら、目玉を地面に吐き捨てた。

 

 

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ミカは弓使いとして殿軍を務めていた。彼女の矢が敵の動きを牽制し、撤退を支えていたが、多勢に無勢だった。

「まだ……まだやれる!」

ミカは弓の弦を張り直しながら叫ぶ。しかし四方八方から迫るナイトウォーカーに囲まれてしまった。

「いや……! 嫌だあぁぁ!」

グサッ! ズシュッ! ギチギチッ!

ナイトウォーカーの触手が彼女の手足を拘束し、衣服を引き裂く。冷たい肉棒が無理やり膣口にねじ込まれた。破瓜の痛みにミカの顔が歪む。

「痛っ……! やめて……お願い!」

だが触手は容赦なく抽送を開始する。粘液が結合部から溢れ出し、地面に滴り落ちた。同時に複数の触手が彼女の口腔や肛門に侵入する。

「お“……むごッ! ぐふぅ!」

胃袋が圧迫され嘔吐反射が起きる。その吐瀉物さえも触手によって啜られる。彼女の瞳から理性の光が失われていく。

「あ“……うぅ……」

ゴポッ ビュルルッ! ドビュッ!

内部で大量の精が放出され、ミカの腹部が妊婦のように膨張した。

ナイトウォーカーたちは満足したのか触手を引き抜く。白濁液塗れのミカを置き去りにして次の獲物を探し始めた

 

 

 

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ユナは負傷兵の手当てをしながら撤退に同行していた。その献身的な姿は兵士たちの希望になっていた。

「待って……みんな……!」

仲間たちが必死で築いたバリケードはキュクロプスの猛攻により決壊した。ユナは転倒し取り残される。

「やだ……助け……」

ズシンッ! ズシンッ!

地面を震わせる歩行音。

ユナの視界いっぱいに巨大な影が覆いかぶさる。キュクロプスだ。

「ひっ……!」

巨大な生殖器官が陽光を反射しながら露になる。彼女のスカートが捲り上げられ、柔らかな尻肉が露出した。

スパァンッ!

激しい衝撃とともに陰茎が挿入される。「いぎゃぁぁっ!」未成熟な肉体に不釣り合いなサイズのモノが強引に押し込まれた。

「お“ッ……あ“ぁぁ! 死ぬッ!」

キュクロプスはユナの細い腰を両手で掴み上下に振動させる。結合部から鮮血が噴き出し地面に染みを作る。次第に愛液と混ざり滑りが良くなってきたところで速度が倍増した。

「やめ……てぇ……」

涙と鼻水で顔面を汚しながら哀願するが聞き入れられない。逆に興奮したキュクロプスはペースを上げさらに奥深く突き刺す。

ゴリュンッ!

子宮口を通過され最深部まで到達した瞬間――「あ“ッ!」絶頂を迎えてしまう。

「やだ……なんで私感じちゃってるの……!」

屈辱感に苛まれるユナ。

しかしその反応を見逃さなかったキュクロプスは彼女を抱きかかえ対面座位の姿勢にする。

バチュンッ! バチャッ!

大量の白濁液が胎内に放出されると同時にユナ自身も再び達してしまう。

「やだ……熱いぃ……」

絶頂時の痙攣によりさらに搾り取ろうとするかのように膣圧が高まった結果追加で更なる量が注ぎ込まれる。完全に放心状態となった彼女は自重も支えきれずズルズルとずり落ちていく……

 

王ガレアスと避難民達は包囲を突破してネヴァ河の橋を渡り始めた。

しかし背後でモンスターたちの大群が追いついてくる。

「こうなれば、王として最後の勤めを果たすとしようか。我が橋の上で敵を防ぐヒルダとロゼはみんなを連れて逃げてくれ!」

その時、ロゼは王の背に立った。

「王は、ここで死んではいけません」

王は振り向く。

「お主、それは一体どういう」

彼女は微笑んだ。

それは、覚悟の笑顔だった。

敵の巨影が迫る。

キュクロプス、翼骸鬼、ゴブリン。

絶望の波。

だがロゼは、ただ一人、前に出た。

「王よ、民を連れて退いてください」

ロゼが叫ぶ。

「私が盾になります!」

メルキア最速のロゼの剣は静かだった。

怒りでも、恐怖でもない。

ただ、決意。

彼女は橋の上に立ち、

敵の進路を塞いだ。

兵が退く時間を作るために。

それは、戦術ではない。

祈りだった。

 

ヒルダが腕を掴んだ。

「王よ、ロゼのためにも行かねばなりません!」

王は叫ぶ。

「ロゼ!」

ロゼは振り向かない。

ただ、言った。

「王や王妃様にお仕えできて幸せでした」

それが最後の言葉だった。

敵の波が止まった。

まるで、誰も近づけない聖域のように。

ロゼは最後まで戦っていた。

 

ロゼの決意は崇高だった。

剣の刃が月光に冴え、橋の上で風を斬る。

「通さぬ」

その一声だけで、翼骸鬼の前進が僅かに怯んだ。

巨躯のキュクロプスですら距離を取り始めた。

メルキア騎士団 副団長ロゼ・アルベイン。

その名は恐怖として刻まれていた。

しかし――

橋の下から湧いたのは別種の怪物だった。

「ギキャアアア!!」

嘲笑に似た奇声と共に十匹、二十匹と溢れる。

粗末な革鎧を纏った緑肌の矮躯。

醜く湾曲した背筋と汚濁にまみれた牙列。

ゴブリン。

「ふん――雑魚か」

ロゼは侮蔑を込めて呟いた。

剣閃が一閃。

前列の二匹が刎ねられ宙を舞った。

「邪魔だ! 私の前を塞ぐな!」

だが――

ズズッ……

黒い霧が橋全体を覆う。

ゴブリンシャーマンのが唱えた影の詠唱。

視界が奪われた刹那、

「ぐっ!?」

腹部への打撃にロゼの膝が崩れた。

影から飛び出した爪牙が脇腹を抉る。

「この……程度で……!」

必死に踏ん張る彼女の足首が掴まれた。背後の闇から伸びたゴブリンの腕。

バランスを崩した瞬間、群衆が一斉に押し寄せる。

 

 

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「離せッ!」

振り払おうとする手首が折れかけた。

鎖帷子の留め金が弾け飛び肩当が外れる。

布地の破れ目に汚れた牙が食い込み――

「やめろ……っ!」

金属製の胸甲の留め金が弾けた。金属が軋む音とともに胸部プレートが開きロゼの乳房があらわになる。汗と血に濡れた白い肌にゴブリンの汚い唾液が滴る。

「見てんじゃないわよ!」

剣を振るうが周囲のゴブリンは余裕で回避する。彼女の剣技は完璧だった。しかし数が違う。十匹が同時に飛び掛かり残りの三十匹が周りを囲んでいる。

ズボォッ!

「ぐあぁあっ!」

一本の棍棒が左大腿部を打ち抜く。

バランスを崩した背中へ別の棍棒が振り下ろされた。

「ごふっ……!」

衝撃で肺の空気が漏れ出る。剣柄を持つ右手が緩み――

ドンッ!

地に叩きつけられた瞬間。

十数本の手が彼女の四肢を封じた。

「放せ……放せェェエ!!」

抗う腕をゴブリンが押さえ込み強引に肩関節を極める。骨が軋む音がして右腕の自由が奪われた。左腕も同様に捻じ曲げられる。

「あああっ!!!」

悶絶するロゼ。足掻けば足掻くほど身体は傷つき抵抗の力が弱まっていく

「貴様らァ……!」

怒りと痛みに耐える彼女の脇腹にゴブリンが乗りかかり肩紐を噛み千切った。皮革の下着がズタズタになり乳房が晒される。

「見てんじゃないわよ!」

反論の言葉が途切れた瞬間、背後から新たな個体が尻を鷲掴みにし強引に後ろ向きへ引っ張る。

「い"……!」

臀部から腿裏へかけて鋭い痛みが走った。引き裂かれた皮膚から滲む血液が布地に染みて赤く変色していく。さらに別の個体が膝裏に手を添え足首を持ち上げる動作で大きく脚を開かされた。

「ちょっ……やめっ……!」

拒絶の叫びにも関わらず容赦なく局部へ口を寄せてくる個体達。粘膜質な舌先が敏感な部分に触れ湿った唾液と共に荒々しく吸い付かれる感触。

「いや……気持ち悪い……」

嫌悪感に襲われ思わず顔を背けるがすぐに無理やり正面に向かせられ口腔内への異物挿入が始まる

「んむぅ……!?」

喉奥深くまで届く太い棒状物体による侵襲で呼吸困難となり酸素不足の苦しさに喘ぎながら懸命に身体を揺すり排除しようと試みるものの四方八方からの力強い拘束によって自由な行動は封じられている状況であった

「クキャアアアアア」ゴブリンのものが奥までねじ込まれる。そして奴らは弾むように腰を振った。凌辱の喜びに我を忘れているようだ。そしてドビュッドビュッドビュッと射精が行われた。

「……ッ! ……ッ!」

もはや言葉にならない呻きだけが零れ落ちる。既に数時間前から始まった戦闘による疲労蓄積と精神的ストレスによる疲弊により抵抗意志も思考能力も著しく低下しており虚ろな瞳からは意志の光さえ消えかけていた……

そのとき、後ろからやってきたモルボクスがロゼの両足首を掴むと一気に持ち上げる!

「あ゛あ゛っ!!」

仰向けになった状態での無理な角度による挿入姿勢強制!

「あ”あ”あ”! だめぇー!」

痛みに耐えきれず絶叫するも容赦なく行われるピストン運動。

度重なる暴力と強制性交渉により精神が限界を迎えつつあった。

「クキャアアアアア」「ゴバアアアアア」

同情心など微塵もない野蛮な面々の嘲笑だけが響き渡る。

白濁の液体が雪のように降り注いだ。

 

虚飾の解放会議

メルキア王都は、三日で落ちた。

北より押し寄せた“の大群”は、理性も交渉も持たぬ災厄だった。

城壁は破られ、神殿は焼かれ、王都は灰となった。

だが――

王旗は、まだ折れていない。

ガレリア王は七千の民とともに脱出した。

王妃ヒルダは、最後まで撤退を指揮した。

逃げ延びた先は、冒険者の町ロゼリアタウン。

だが町は、すでに限界だった。

避難民が溢れ、物資は逼迫していた。

「――王よ。メルキア救国の名で周囲の国や街を集めれば、皆来ます」

ヒルダは言った。

「だが、来るのは善意ではなく、欲望です」

ガレリアは静かに笑う。

「それでいい。欲望こそが、軍を動かす」

 

会議の場に選ばれたのは、ロゼリアの大交易館。

集まったのは――

• 商人ギルド連盟

• 冒険者ギルド中央評議会

• リーキスト教会・聖鉄鎖騎士団

• ワグネリアン傭兵団

• 隣国ルシリオン人民共和国

• 通商都市ハイデラバード

• 工房都市デンガナ

• 海洋都市国家アーゼルハイドラド

• エルフ森林国

「王都解放のために力を貸してほしい」

ガレリアの第一声は簡潔だった。

だが返ってきたのは、即答ではない。

商人ギルド

「王都再建後の関税優遇、資金援助には、それだけでは足りないな」

冒険者ギルド

「討伐依頼の優先契約と常設支部の設置、復興後の防衛任務の受託」

聖鉄鎖騎士団

「リーキスト教の地位確立と異端排除の権限」

ワグネリアン傭兵団

「戦後五年の駐屯権、もしくは30,000ゴールドの報酬」

ルシリオン人民共和国

「“解放”後は共和制への移行を」

会議は、救国ではなく分割交渉だった。

ヒルダは微笑む。

「皆さま、素晴らしい提案ですわ」

一同が息を呑む。

「ですが――それでは王国が死にます」

ヒルダは一枚の地図を広げた。

 

「王都地下には、古代王家の魔導炉がございます」

ざわめき。

「あれは未だ健在。制御できれば、その価値の有用性はお分かりでしょう」

ヒルダは続ける。

「その制御をデンガナの工匠にお任せしてもよいと思っています。」

工房都市が息を呑む。

「豊富なエネルギーでたくさんの商品ができるでしょう。その流通はアーゼルハイドラドの協力が不可欠」

海洋国家の代表が目を細める。

「森の霊脈と繋げば、永久循環も可能」

エルフが静かに頷く。

ヒルダは一つの構図を描いた。

単独では得られない。だが協力すれば巨大な利益になる未来。

商人ギルドのビッグスリー ガメッツ ゴウヨーク アックトルクが笑う。

「エルフ、ドワーフ、海の民はうまく巻き込んだなぁ。」

ヒルダが答える。

「ビックスの皆様には、関税利権の他にもお望みのものを差し上げましてよ」

その言葉に3人は好色な笑みを浮かべる。

「どんな願いでも叶えていただけるととって良いのですな」

ヒルダは沈黙。

欲望が計算にとって変わる瞬間だった。

だが、ルシリオン人民共和国だけは違った。

「王制のままでは、支援は困難だ、王の退位を」

会場が凍る。

ヒルダは視線をガレリアへ送る。

王は、ゆっくりと立ち上がった。

「私は玉座にしがみつきたいのではない 民を取り戻したいのだ!」

ガレリアは言う。

「わが国が陥落すれば、次はあなたの国に魔物が行くのだ!ルシリオンとの国境のルイネ鉱山を割譲しよう。それで理解いただきたい。」

その言葉に、聖鉄鎖騎士団長が立つ。

「……正義は、王にあり 聖鉄鎖騎士団は共に戦いますぞ」

それが転機だった。

⭐️ヒルダの夜

会議後。

ヒルダは一人、灯火の下で書状を開いていた。内容は、商人ギルドのビッグスリーからの誘いだった。ガレリア王に内緒でガメッツ ゴウヨーク アックトルクの待つ高級宿屋に行かなくてはいけない。行けば何をされるかは明白だった。

しかし彼女はためらう事はなかった。国のために多くの兵士が死んだ多くの市民が死んだ。今更己の貞操など大義の前にはこだわってはならないと彼女は考えた。

 

夕暮れのロゼリアタウン。商人ギルドの豪華な宿館『黄金楼』の最上階では、ガメッツ・ゴウヨーク・アックトルクの三豪商が待ち構えていた。金銀細工が施された寝室には麝香の香りが濃厚に漂い、中央には大理石の円卓が据えられている。

「さあ、王妃様。よくおいでくださいました」

ガメッツは脂ぎった手でヒルダを迎えた。

ゴウヨークとアックトルクも舌なめずりしながら彼女の背後に立つ。三人とも贅肉に埋もれた腹を揺らしながら、視線はヒルダの豊かな胸元へ釘付けだった。

「……ご用件は何かしら?」

ヒルダは毅然と微笑んだ。翡翠色のドレスの裾を微かに引く仕草さえ優雅だった。しかし内心では警戒心を研ぎ澄ませている。これが最後の外交手段――自らの体を使ってでも国の未来を繋がねばならないという覚悟があった。

「まずは乾杯しましょう」

アックトルクがワイングラスを掲げた。深い紫の液体が琥珀色に煌めく。

「我らの友情と王国の再興に」

ヒルダもグラスを軽く触れ合わせる。しかし一口含む前に微量の香りを嗅ぎ分けた。甘く濃密な匂い……これは通常の葡萄酒ではない。

「お気づきになりましたか」

ガメッツが喉仏を震わせて笑う。「特製の酒精です。気分が明るくなる成分が少々含まれておりましてな」

「つまり……媚薬?」

「ほう、聡明であられる」

ゴウヨークが掌を擦り合わせた。「ご安心ください。合法品です。リーキスト教会公認の『慈愛の蜜酒』ですよ」

ヒルダは唇を噛んだ。罠だ。しかし拒めば交渉は破綻する。

 

 

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「……飲みましょう」

喉を通る酒は蜜のように甘く、喉の奥で灼けるような熱を発した。瞬時に体温が上がり頬が紅潮する。

「効きましたか?」

三人の視線が粘着質に絡みつく。ガメッツがグラスを床に叩きつけた。

「さあ王妃様。夜は長いですぞ」

部屋の温度が急激に上昇した。

ヒルダのドレスは汗で貼り付き、体中の毛細血管が拡張している。心臓の鼓動が耳の奥で木霊する。媚薬は単なる酒ではない……おそらく希少な麻薬成分も混じっているのだ。

「……何をする気なの?」

掠れた声で問うヒルダに、ガメッツは嗤った。

「ご承知の通りです。あなた様の美しい体で王国を救っていただきたい」

ゴウヨークが背後から素早く腕を回し、ドレスの後ろ紐を引き解いた。衣擦れの音と共に宝石が床に散乱する。アックトルクは前から裾を持ち上げた。

「あぁ……なんと素晴らしい!」

三人が同時に呻いた。純白のコルセットとレース下着だけとなったヒルダは、羞恥で拳を握りしめた。だが四肢には力が入らない。麻酔が神経を狂わせている。

「さあ寝台へ」

ガメッツが逞しい手で彼女の肩を掴む。柔らかい絹のシーツへ押し倒すと、他の二人も左右に侍るように横たわった。湿った肌の感触が気味悪いほど鮮明に伝わる。

「王妃様のお肌は絹のように滑らかですな」

アックトルクの舌が首筋を這った。その瞬間、背筋を走ったのは嫌悪ではなく痺れだった。媚薬が感覚を歪めている。

「止めなさい……こんな……」

言葉が出ない。ゴウヨークが下着越しに胸を揉みしだくたび、電流のような刺激が走る。これは自分の体ではない――そう思い込みたいのに、欲望が暴走しはじめていた。

「ほらご覧なさい。ここが濡れておりますぞ」

ガメッツが指先で布を押し込み囁く。否定できない事実にヒルダの眼尻に涙が滲んだ。

「やめて……お願い」

その哀願は却って火に油だった。ゴウヨークが下着を引き裂いた。

部屋には三種類の獣臭が充満していた。中年男たちの汗と唾液、そして自身から溢れる女の匂い――それらすべてが渾然一体となって王妃の理性を蕩けさせていく。

「国のために耐えるつもりだったのでしょう?」

ガメッツが嘲るように囁いた。「けれど体は欲しがっておりますな。ほら……もうこんなに」

彼の太い指が割れ目をなぞるだけで脊椎が跳ねる。媚薬の作用を最大限利用した淫靡な愛撫に、王妃の矜持が少しずつ削られていく。

「もっと欲しいのでしょう? 欲しいと言ったら与えますぞ」

アックトルクが耳朶に噛みつきながら囁く。ヒルダは唇を噛みしめた。屈服したら終わりだ。しかし――

「……だめ……」

否定の言葉も弱々しい。その瞬間、ガメッツが覆いかぶさった。体重が全て乗って呼吸が苦しい。巨漢の陰茎が入り口にあてがわれた時、恐怖と期待が交錯した。

「いきますぞ王妃様!」

腰を叩きつける音が部屋に響く。狭い内部を押し広げられながらも、媚薬で過敏になった体は歓喜を示していた。

「あぁ……っ!」

声が抑えきれない。ゴウヨークとアックトルクも指や舌で他の性感帯を責め立ててくる。三点同時の蹂躙にヒルダの思考回路は焼き切れそうになった。

「どうです? 王室の威厳などこの世で最も脆いものですな」

ガメッツが嗤いながら激しく抽送する。

その度に王妃の口から洩れるのは悲鳴ではなく嬌声だった。

「もう……っ…許し……て…」

絶頂寸前の懇願。けれどそれは解放ではなくさらなる渇望の表明だった。

「まだまだ続きますぞ」

ゴウヨークが交代する形で腰を据えた。異なる形状の肉棒が新たな刺激を注入する。ヒルダはもはや何も考えられなかった。国のことすら――いや国のためにこうしていることさえ忘却の淵に沈みゆく。

「あぁぁ……」

夜半を過ぎても饗宴は続いた。三人は交互に彼女を貪り続けた。汗まみれの体で絶え間なく絶頂を与えられ続けるうちに、王妃の瞳は焦点を失っていく。媚薬と肉体の悦びが融合し、もはや境界線は曖昧だった。

「はぁ……もう……ダメ……」

掠れた声で喘ぎながらも、どこか陶然とした表情が浮かんでいる。ガメッツは嗤った。

「こんなにも美しく淫らになられるとは――まさに最高傑作ですな」

そして深夜過ぎ――

全員が疲れ果てて寝息を立てるころには、ヒルダの意識は混濁の中に沈んでいた。体は虚脱しシーツに沈み込みながらも、腹の中には複数の男たちの印が注ぎ込まれている。妊娠の可能性もあるだろう。

金色に照らされる寝台の上で、王妃は穢れた体を投げ出している。傍らには豪商たちの肥満体が鼾をかいていた。そこにかつての凛とした威厳はない。

だが奇妙なことに――

涙を零しながらも微笑んでいた。苦痛と快楽の両方に溺れながら、彼女はなお国を想っているのだ。

「これで国が救われるなら……」

その呟きは誰にも聞こえなかった。

ただ夜明け前の冷気が荒廃した肢体を冷やしていくだけだった。

⭐️冒険者 トット ギネス

メルキアが魔物に蹂躙される中で騎士も冒険者も、一般市民も勇敢に戦った。ただ1人、ここに例外がいた。やさぐれ冒険者のトット ギネスである。冒険者仲間のミカやユナまでが勇敢に戦う中で彼は恐怖に駆られて、街のゴミ箱に隠れていた。彼女が理想のマドンナとして憧れている。騎士団の副団長 ロゼ アルベインの機会にさえも彼は恐怖に駆られて震えているだけだった。そして女たちは魔物たちによって孕み袋にされるために礼拝堂にかき集められていた。

「おいおいトット ギネス!このままでいいのか!このままじゃ俺はホントのクズになってしまう」彼は必死に自らを励ましていた。

彼の人生は逃げてばかりだ。彼の父親は、騎士団長のグロムであり、母は酒場の踊り子から彼の愛人になった女だった。妾腹の彼ではあるがグロムは彼に騎士になるように進めて、剣を習う道場も紹介してくれた。しかし、ひねくれ者の彼はその機会をことごとく自らダメにしていたのだ。また、幼馴染みのミカやユナにも苦労をかけてばかりだ。何をやるのも中途半端!冒険者としては二流、酒と女とバクチに溺れる日々。ー

街の倉庫に逃げ込んだトットは、震える手で酒樽の栓を抜いた。そこには秘蔵の高濃度蒸留酒が満ちている。彼はその酒瓶を腰袋に突っ込みながら、自問した。

「俺が助けにいったところで……誰も喜ばない。誰も俺なんかあてにしてない」

だが倉庫の窓から見える惨状——魔物に蹂躙される街、泣き叫ぶ民衆の姿が彼の魂を震わせた。

「くそっ……!」

彼は古びたランタンを灯し、夜の路地裏を駆け抜けた。泥と血にまみれた足跡を追って礼拝堂へ辿り着くと、扉の隙間から異臭が漏れていた。

「……あそこだな。畜生」

勇気より恐怖が勝った瞬間、腰袋の酒瓶がカランと鳴った。それはまるで父の叱咤のようだった。

「やってやらあ!」

トットは蒸留酒を口に含み、燃えやすいそれを体内で温めた。

そして、何本かの火炎瓶を作った

扉を蹴破ると、薄暗い礼拝堂には魔物に弄ばれる女たちの姿。中でもロゼの姿に彼は息を飲んだ。血と精液まみれの姿が痛々しい。

「まさかこんな……!」

魔物たちは突然の侵入者に騒ぎ始める。

「そら行くぜ!トットの爆炎ッ!」

彼は火炎瓶を投げつける

瞬間、火が散り魔物の皮膚が焦げる。醜い断末魔が響き渡る。

「トット……!?」

ミカが驚愕の表情でこちらを見る。彼女は涙と精液で酷い有様だが、その眼差しには確かに敬意が宿っていた。

「うるせぇ!黙って逃げろ!」

トットは瓶を振りかざして叫んだ。

「ユナ!ロゼさん!こっちだ!」

ユナは気絶寸前だったが、トットの声にふと目を開けた。

「馬鹿……!危ないから逃げて……!」

「うるせぇ!」

彼は二人を担ぎ上げ礼拝堂から飛び出した。外ではゴブリンの大群が待ち構えている。

「さっきまでの弱虫はどこ行った?」

ミカが苦笑しながら武器を拾った。彼女は剣ではなく薪割り斧を持っている。

「知らねえよ!運河に船を停めてある!とにかく船着場へ走れ!」

彼らは廃材の橋を渡り運河沿いに駆けた。水辺には泥に塗れた小型帆船が一隻泊まっている。

「これを乗り込んで逃げるぞ!」

「舵の操作わかるわけ?」ミカが眉をひそめた。

「わかんねぇけどやってみる!」

トットは船尾に飛び乗り櫂を握った。逃れた女性たちは80人以上、船が、あまりの重さに傾きかける。

「ギャー!?梶が重い、くそっ……!」

ロゼが苦笑しながら代わりに漕ぎ始めた。その端正な横顔にトットはしばし見惚れる。

「あなた……意外と勇気あるのね」

「勇気なんかねえよ!怖くて足震えてんだ!」

*彼は鼻水をすすりながら自嘲した。*

しかし船は徐々に流れに乗り始め、彼らを岸辺から遠ざけていく。

東の空が茜色に染まり始めた頃、船は静かな河口に停泊した。船上には疲労困憊の女たちと、鼻提灯を膨らませるトット。

「ありがとね……トット」

ミカが小声で言った。いつもなら皮肉混じりなのに。

「あぁ?何が?」

「なんでもない」

彼女はそっと目を伏せた。

その視線の先で、ユナが焚火にくべた枝を揺らしながらトットに耳打ちした。

「お兄ちゃん……本当にありがとう」

「へへっ……俺はお前のお兄ちゃんじゃないって何度言えばわかるんだ」

そう言いながら彼は額の汗を拭った。

ロゼは黙って酒瓶を差し出した。

「冒険者トット、君は勇者だ、。礼くらい受け取りなさいよ」

「ロゼさん❤️もらう!」

トットは瓶を高らかに掲げた。

しかし——

酒瓶の蓋を開けた瞬間、手を滑らせ酒は川に落ちた

「あっ……!?ロゼさんの酒が……!」

「馬鹿!」

三人の声が重なり合った。トットは川面に垂れた酒を名残惜しそうに眺めながら呟いた。

「やっぱ俺……だめな男だなぁ」

だがその背中には、ほんのりと誇らしい熱が宿っていた。

 

⭐️王都奪還作戦

夜明け。

王都メルキアの南、灰色の平原。

そこに展開するのは、欲望で結ばれた解放連合軍。

対するは――

ゴブリンの黒濁する大群。

その背後に揺れる影――夜を纏う怪物ナイトウォーカー。

空には翼を持つヴァルガイル

地平を踏み砕く数十体の巨人キュプロクス。

そして後衛には、肉を削り骨を裂く“肉矢”を放つボルクロスの群れ。

大地が唸った。

開戦

最初に動いたのは、通商都市ハイデラバードの火薬隊。

「点火ッ!」

轟音。

火炎弾がゴブリンの密集地へ叩き込まれる。

黒煙と肉片が舞い上がる。

だが――止まらない。

ゴブリンは死体を踏み越え、喉を鳴らしながら突進する。

数は、狂気。

商人ギルドの戦略

商人ギルドは戦場後方に巨大な移動式補給陣を構築していた。

矢が尽きぬ。

弾薬が途切れぬ。

ビッグスリーたちが高笑いする。

「戦は物流だ!」

怒号とともに補給線が回る。

連合軍は“崩れない”。

 

冒険者ギルドの突破

前衛中央。

冒険者たちが楔の陣で突撃する。

剣士が三体を斬り飛ばす。

魔導士が雷撃を走らせる。

重装盾役がキュプロクスの一撃を正面から受け止める。

だが――

キュプロクスは笑っていた。

二十メートルの巨体。

振り下ろされる棍棒。

地面が陥没し、兵士が弾け飛ぶ。

「散開!」

号令と同時に、デンガナの魔導砲が火を吹く。

蒼白の光線が巨人の膝を撃ち抜く。

巨体が傾ぐ。

そこへ――

ワグネリアン傭兵団の重騎兵が突撃。

「蹂躙せよ!」

鉄の奔流がキュプロクスをなぎ倒す。

巨人の絶叫が平原を震わせた。

 

空の死

突然、影が落ちる。ヴァルガイル

爪が兵の首を刈り、翼で骨を砕く。

だが空には――

アーゼルハイドラドの飛行船艦隊。

帆を広げた空の戦艦が旋回し、連装弩砲を放つ。

「七面鳥撃ちだ!」

空中でヴァルガイルが砕け散る。

「制空権はこちらだ!」

爆炎が空を染める。

 

ナイトウォーカー

戦場中央、気温が落ちる。

光が歪む。

そこに立つのは、ナイトウォーカー。

影そのもののように現れた

一瞬で十人が喉を裂かれ、魂を吸われる。

絶望が広がる。

その時――

聖鉄鎖騎士団が前進。

「リーキストは偉大なり 鎖陣、展開!」

銀の鎖が地面へ打ち込まれ、結界が張られる。

祈りが響く。

光が、影を縛る。

ナイトウォーカーが苦鳴を上げた。

「今だ!」

聖騎士の聖剣が振り下ろされる。お

闇が裂け、絶叫が爆ぜた。

 

ボルクロスの恐怖

後方から飛来す肉矢!

それは生きていた。

命中した兵士の体内に食い込み、内側から増殖する。

絶叫。

破裂。

血と肉が弾ける。

「距離を詰めろ!」

ルシリオン人民共和国の長槍部隊が整然と前進。

「ウラー〜ーーーベルクカッツェ!ウラーーーーーーーーーベルクカッツェ!」

盾を重ね、隊列を保ったまま進む。

彼らは恐怖に動じない。

訓練された共和国軍が、ボルクロスの陣を包囲。

一斉投擲。

炎瓶が群れを焼き尽くす。

肉の悲鳴が焦げ臭い煙となる。

 

⭐️本陣突入

戦場の混沌の中、別働隊が動く。

ガレリア王とヒルダ王妃。

ロゼリアの精鋭、Roselia Survivorsを率い、王都城門へ向かう。

「中央はアル殿に任せますわ」

ヒルダが微笑む。

王は剣を抜く。

「我らは、民を取り戻す」

城門前。

将軍格のミノタウロスが待ち構える。

三メートルの怪物。

黒鉄の大斧。

一撃で地面が裂ける。

だが――

姫騎士ヒルダが拘束陣を展開。

「拘束」

光鎖が足を絡める。

ガレリアが踏み込む。

剣が閃く。

首が宙を舞う。

血煙の中、王は叫ぶ。

「進め! 城を奪還する!」

冒険者たちが鬨の声を上げる。

城門が開く。

その奥には、まだ蠢く闇。

だが旗は翻る。

平原では、まだ戦いが続く。

だが流れは変わった。

解放は、現実になりつつある。

王城メルキア。

かつては金と蒼で彩られた大広間は、いまや血と煤で黒く染まっていた。

玉座の間。

そこに座すのは――

魔族の将軍。

身の丈四メートル。

黒鉄の鎧に覆われ、六本の腕を持つ異形。

背には歪んだ骨翼。

兜の奥に燃える紫炎。

その名を、ゴブリン達は震えながら囁く。

“グラ=ザルド”

床には兵の骸。

空気は重く、息を吸うだけで肺が軋む。

ガレリア王は一歩、踏み出した。

「ここで終わらせる」

背後に並ぶのは――

冒険者アル。

魔法騎士ミレーヌ。

聖導女メイベル。

エルフの弓使いセルシア。

魔導士リュミエール。

亡国の王女にして聖騎士アウレリア。

そしてヒルダ王妃。

将軍が、笑った。

衝撃波が玉座の間を揺らす。

「ニンゲン……王……」

声だけで石柱に亀裂が走る。

戦闘が始まった。

 

最初に飛び出したのはアル。

剣が閃く。

床を蹴った瞬間、姿が消える。

六本腕の隙間を縫い、関節へ連撃。

火花。

だが刃が弾かれる。

「硬っ……!」

将軍の拳が振り下ろされる。

直撃すれば粉砕。

だがアルは笑う。

「動きが重いんだよ!」

横回転しながら退避。

その一瞬の“隙”を作るための突撃だった。

すかさず魔法騎士ミレーヌが続く

「断ち斬れ雪月花!」

ミレーヌの剣に魔力を纏せた突進。

軌跡が一直線に将軍を貫く。

鎧が斬れる

紫炎が揺らぐ。

だが六腕が同時に振るわれる。

衝撃波。

ミレーヌの鎧が砕け、壁へ叩きつけられる。

それでも立つ。

「まだ……終わらない!」

その瞬間。高所から放たれる翠の光。

セルシアの精霊矢。

矢は空中で三分裂し、六腕の腱を射抜く。

将軍が初めて、咆哮した。

腕の動きが鈍る。

「今です!」

リュミエールの極光

魔導陣が幾重にも重なる。

リュミエールの詠唱は既に終わっていた。

「――極光断罪(ルクス・エクシード)」

白銀の奔流

玉座の間を埋め尽くす純光。

鎧が溶ける。肉が裂ける。だが。

紫炎が爆ぜる。

光を喰らい、将軍が姿を変える。

鎧が弾け、六腕が八腕へ。

体躯がさらに肥大。

「第二形態かよ……!」

アルが吐き捨てる。

空気が凍る。

将軍の闇が広がる。

魂を削る圧力。

膝をつく兵。

その時。

メイベルが杖を掲げる。

「聖域展開」

純白の円環が広がる。

闇を押し返す。

「皆さま、まだ戦えます」

柔らかな声。

だが瞳は鋼。

 

亡国の王女、アウレリア。

砕けた王冠を胸に下げる聖騎士。

「……祖国を奪われた痛み、貴様に分かるか」

将軍が突進。床が爆ぜる。

アウレリアは正面から受ける。

聖剣ルプスレギナが輝く。

「我が誓いは、奪われし全ての民のために!」

一閃。

紫炎を断ち割る。

将軍の胸に深い裂傷。

しかし将軍は止まらない。

八腕が全員を吹き飛ばす。

血。

瓦礫。

将軍が再び玉座へ戻ろうとする。

その背に――

ヒルダの魔導鎖。

「拘束」

紫炎が縛られる。

「今です、陛下!」

ガレリア王が走る。

剣に全ての魔力を込める。

「メルキアは、終わらぬ!」

跳躍。

空中でアウレリアの聖光が剣に重なる。

ミレーヌの炎が重なる。

リュミエールの光が重なる。

セルシアの風が重なる。

メイベルの祝福が重なる。

アルの剣が最後の防御を弾く。

王の一撃。

紫炎を裂き、将軍の核を貫く。

沈黙。

次の瞬間――

爆散。

闇が霧散し、玉座の間に静寂が戻る。

王城に、旗が掲げられる。

王と王妃。そして、英雄たちの勝利

王旗が風に揺れた。

「……終わったのか」

ガレリア王の声がかすれていた。

血と埃にまみれた玉座の間で、九人が立ち尽くしていた。将軍の屍は瘴気をあげながら塵へと崩れ落ちていく。

 

エピローグ

一ヶ月後。

「おかえりなさいませ!」

「メルキア万歳!」

南門から続くメインストリートは帰還した民衆で埋め尽くされていた。瓦礫の間を縫うように露店が開かれ、揚げ菓子の香りが漂う。冒険者アルがその光景を見つめながらぼやいた。

「あの王妃さんたいしたもんだぜ。」

「トット ギネス あなたには騎士団に入ってもらいますよ、グロム騎士団長の思いを継いで、私が立派な騎士にしてみせます。」

ロゼが微笑む。彼女の背後には新たに編成された騎士団が整列していた。

トットは騎士服を着せられて決まり悪そうな顔をしていた

「規律違反者は鞭打ちです」

「勘弁してくれ……」

一方、地下区画では。

「すごいぞ!」

リュミエールが結晶計器を見上げていた。魔導炉のエネルギー出力は過去最大を記録し続けていた。

「地脈とエルフ霊林が直結した結果……無限近い供給量です」

「このエネルギー量なら、復興の財源になるぞ」

アウレリアが微笑む

「戦勝祝賀祭に魔法花火で使います?」

セルシアが冗談を飛ばす。

「三日で炉が干上がるな」

誰かが笑った。

翌朝。

王宮広場に掲示板が立った。

【特別保護院建設公告】

1.被傷害女性の治療・就労支援

2.戦災孤児の養育施設併設

3.財源:魔導炉収益の十五%

4 建設開始:即日

市民たちが掲示を見上げる中、アルが王妃の袖を引いた。

「あれ全部王妃様のアイデアで?」

「当然でしょう」

ヒルダは塵一つない王旗を握りしめた。

「元に戻すんじゃなくて、もっと良いものにする。そのために努力するのが真の復興ですから」

彼女の紫眼には曇りがなかった。

 

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