冒険者はつらいよ 冒険者歴10年選手の日常とエロス 作:みなぽん
◆ アル・ディーン
• 種族/年齢:人間/30歳
• 立場:本編主人公・パーティーリーダー
• 経歴:冒険者歴10年/等級シルバー
• 戦闘・技能:片手剣+丸盾、半弓サバイバル、罠解除簡単な魔法
• 人物像:
万能だが突出しない“器用貧乏”。堅実で生存第一主義の現実派。
◆ ミレーヌ・エルフェンリート
• 種族/年齢:雪族/45歳(外見はティーン)
• 立場:副リーダー
• 戦闘・技能:
• 魔法剣士 愛刀《雪月花》による超一流の剣技攻撃魔法も扱うオールラウンダー
• 人物像:
清楚で優しい常識人に見えて、戦闘では苛烈。アルとは古い付き合い。
「アルったら、もっと私を頼っていいんだからね」
「断ち切れ絶刀!雪月花!」
【挿絵表示】
◆ セルシア・ミストラル
• 種族/年齢:エルフ/81歳
• 戦闘・技能:弓術(百発百中)
• 人物像:
小柄な弓の達人だが、自己肯定感が極端に低い。すぐ卑屈になる。
「私の矢には正義を貫く力がある」
「私はお荷物ですから……」
【挿絵表示】
◆ メイベル・リングベル
• 種族/年齢:人間/20歳
• 立場:リーキスト教団・聖導女
• 戦闘・技能:回復・補助魔法
• 人物像:
心優しい癒し系。戒律に忠実だが、アルへの恋心に罪悪感を抱く。
「慈悲深き地母神よ、この者に癒しの光を!」
「ああ女神よ……私はまた淫で邪な感情を……」
【挿絵表示】
◆ ヴァレリア・ラース
• 種族/年齢:獣人種(魔狼)/31歳
• 戦闘・技能:
• 巨大鉄盾+ツヴァイヘンダー
• 重装歩兵
• 人物像:
フェンリルの血を引く食いしん坊。感情が高ぶるほど強くなる。
「お腹いっぱい!私は今とっても元気だゾ!」
【挿絵表示】
◆ リュミエール・ノクスフィリア
• 種族/年齢:人間/22歳
• 職能:魔法使い・予知能力者
• 経歴:元リシリオン王国・宮廷魔法使い
• 人物像:
不完全な未来視の悩み 仲間を守るため心配しがち
「そは裁きの鉄槌、赤く燃える業火を纏い我が敵を滅せよ!メテオール!」
【挿絵表示】
◆ マルシル・チェル
• 年齢:15歳
• 立場:雑用係
• 人物像:
リュミエールに拾われた孤児。亡き妹マーガレットに似ている。
「この命、リュミエール様のために捧げます」
【挿絵表示】
■ 冒険者ギルド関係者
◆ リディア・マーカス
• 職業:冒険者ギルド受付嬢
• 人物像:
清楚で真面目、冒険者たちのアイドル的存在。
• 台詞:
「無事のご帰還をお祈りしています」
【挿絵表示】
◆ エリゼ・バスクチュアル
• 職業:鑑定担当ギルド嬢
• 人物像:
素材鑑定の腕は一流。その一言で冒険者の明暗が分かれる。
• 台詞:
「この状態なら、この価格で……」
【挿絵表示】
■ フリーバーズ
◆ ハヤブサのゲイツ・オルソン
• 立場:フリーバーズ・リーダー
• 人物像:
冴えない中年だが実力は確か。妻想い。親父ギャグ担当。
◆ シラサギのアリステラ(キュッキィ)
• 職能:白魔導士
• 人物像:
ゲイツを支える健気な幼妻。
【挿絵表示】
⸻
◆ ツバクロのユージーン・ハリス
• 種族:小人族
• 職能:偵察・罠解除
• 人物像:
器用だが戦闘力は低め。夫婦のイチャイチャに辟易。
◆ 鳳(おおとり)のサドラ・ミストラル
• 種族:エルフ族
• 立場:フリーバーズ・メンバー
• 戦闘・技能弓術の達人 月属性の精霊術(現在は封印中)
• 人物像:
淫乱で自堕落、酒と怠惰を愛するポンコツエルフ。
しかしその正体は、かつて伝説の勇者パーティーに名を連ねた
《月の勇者 サドラムーンライト》。
【挿絵表示】
■ Roseliaタウン周辺
◆ ノエル・ペンテシレイア
• 種族/年齢:アマゾネス/34歳
• 異名:「殺戮の旋風」
• 人物像:
息子を守るため王国を脱走。現在は酪農で生計を立てる母。
【挿絵表示】
【挿絵表示】
◆ カイン・ペンテシレイア
• 年齢:15歳
• 職能:魔法戦士志望
• 人物像:
マザコン気質。剣も魔法も中途半端だが成長途上。
◆ マリー・シノーダ
• 種族/年齢:アマゾネス/26歳
• 地位:AKB第八席
• 異名:《サディスティック・マリー》
• 戦闘・技能:雷光剣
アマゾネスを脱走、サファリアのヒモになる。
「サファリア、お腹すいたぁ、サファリア、小遣いくれよー」
【挿絵表示】
◆ サファリア・イル=ナハル
• 出身:アズライール教《ル=ザイード》
• 職能:舞闘女・暗殺者
• 人物像:
日常ではポンコツなお姉さんだが、裏では“魂に触れる者”。
• 台詞:
「汝、死を忘れるな」「また失敗しちゃいました❤️」
【挿絵表示】
◆ グリムニル・フレアハート(グリム)
• 種族/年齢:ドワーフ/42歳
• 職業:鍛治師
• 武装:炎鍛槍《ブレイズ・アンヴィル》
• 人物像:
名鍛治師の一人娘。姉御肌でアルを気にかける。
• 台詞:
「あたしはお前の鍛治師だよ」
【挿絵表示】
冒険者パーティ ファイティング ラクーン〔闘う狸)
蒼き僧兵 アリス ゾロキア 24歳
見た目は真面目に見えるが色欲の罪で聖導女を首になった聖槍の使い手。ー
【挿絵表示】
紅のレイピア使い クレア ランバート 20歳、
セクハラ貴族を殴って騎士団をクビになったお転婆娘!両刀のレイピアの突きは音速を超える
【挿絵表示】
レンジャー レン ハルフォード 18歳
人生の落伍者クレアとアリスの妹分、二人に出会う前はゾンビパンデミックで家族を失った浮浪児
頭の回転が速く、気遣いもできる優しい娘。
【挿絵表示】
アウレリア=ヴァル=ルシリオ。
元ルシリオン王国第三王女にして聖騎士。ルシリオン王国は宰相ベルクカッツェの起こした革命で滅亡しており、彼女は逃げ伸びて、Roseliaタウンで冒険者として再出発している。
「落魄れたとはいえこのような辱めを!無礼だぞ!」「私の誇りにかけて成し遂げてみせよう!」
IMG224993}
サリア ラキューズ ハーフサキュバス 23歳
魔法都市カルディナの錬金術師、魔法大学校の教授である。サンジェルマン伯爵の愛弟子。ハーフサキュバスと言う生い立ちのために、差別の中に育つが、サンジェルマンに保護されて、一流の錬金術師となる。
普段は真面目な優等生だが、師匠の為ならば、サキュバスの能力を使うことも厭わない。
事件の後は、全てを失った。サンジェルマン伯爵とともにRoseliaタウンで錬金術のサンジェルマン工房を開店する
【挿絵表示】
【挿絵表示】
蒐集侯爵一行
●ヴァレンティン・フォン・オブスキュラ侯爵
• 通称:蒐集侯
• 立場:貴族・呪具コレクター
• 外見 長身、白銀の髪、黒いモノクル
• 狂気の美学者、呪具に対して異常な情熱を持ち危険な物を即購入「これは美的だ!」が口癖
古代文明の研究者であり、その見識は大陸一とも言われている
●セバスチャン カリウス
• 立場:執事
• 性格:冷静・忠実
• 侯爵の危険性を静かに指摘する(でも止められない)元ハンザ王国の騎士団長、
貴族の権力争いで地位を奪われて、放浪しているところを公爵に拾われる。
●アルタイル アルメイラ
• 立場:メイド長 トライスターのリーダー
• 性格:可愛いいが、理知的〔あざとい)
• ピンク髪にメイド服
• 呪具の危険度%で、可視化できるギフトの持ち主。冥奴と呼ばれるプロのボディガードで絶対の忠誠を誇る。
【挿絵表示】
●ベガ バルクシュタイン
• 立場:武装メイド
• 性格:豪快・現場主義
• 特徴 「大将またかよ」とぼやく、粗暴で自分勝手に見えるがアルタイルとデネブを心から愛している。。
【挿絵表示】
●デネブ ローリー
• 立場:魔法使いメイド
• 性格:幼く臆病な妹枠、どじっ子 メンバーから可愛がられている
「私もお姉様達と同じように!」と危機に飛び込む健気な娘
【挿絵表示】
薄暗い部屋。
湿った布団。
空き缶の転がる床。
それが、高橋剛志の人生の終着点だった。
四十二歳。職歴なし。友人なし。家族とも疎遠。
彼の世界は、インターネットと軍事雑誌と、終わりの見えない自己嫌悪だけで出来ていた。
社会は自分を理解しない。
自分は本来もっと優れた人間なのだ。
ただ、世界が間違っているだけだ。
そんな考えを、彼は何度も何度も頭の中で反芻していた。
だが現実は残酷だった。
履歴書は返事もなく落とされ、
面接に行けば相手の目はすぐに冷たくなる。
同年代の人間は家庭を持ち、仕事を持ち、社会の中で生きている。
自分だけが、取り残されていた。
彼の心の奥には、長年澱のように溜まったものがあった。
それは劣等感と、怒りと、そして被害妄想だった。
世界は自分を排除した。
社会は自分を虐げた。
ならば――
いつか自分が世界を見返してやる。
その妄想だけが、彼の最後の支えだった。
そしてその日、
彼の人生は、あまりにも唐突に終わった。
違法な通販でトカレフ拳銃を手に入れていじくっていた時のことだ
「これを商店街で乱射して俺の名前を歴史に刻んでやる!ひひひ」
彼が暗い妄想に浸っていたときに
パンッと拳銃が暴発した。そして打ち出された9ミリ弾は彼の眼窩から脳にたっした。
次に目を開けたとき、彼は森の中にいた。
湿った土の匂い。
濃い木々。
遠くで鳴く鳥の声。
高橋剛志は、しばらく呆然と立ち尽くしていた。
「……は?」
目の前に広がる景色は、日本ではなかった。
舗装道路も電柱もない。
ただ、原始的な森が広がっている。
夢か。
そう思った。
だが頬をつねると痛い。
心臓は早鐘のように鳴っている。
そして、腰に違和感があった。
手を伸ばすと――
ホルスター。
中には拳銃。
9mmセミオート拳銃。トカレフ
さらに背嚢には弾薬箱が数個入っていた。
彼は震える手で銃を取り出した。
冷たい金属の重み。
それが彼の心を強くした。
「……転生、ってやつか?」
ぽつりと呟く。
最近のネット小説でよくある設定。
異世界転生。
普通なら笑い飛ばす話だ。
だが、ここにはそれを否定する材料が何一つなかった。
そしてその瞬間。
彼の胸の奥に、奇妙な感情が芽生えた。
選ばれた。
社会に見捨てられた自分が。
世界から排除された自分が。
異世界に呼ばれた。
それは偶然ではない。
必然だ。
自分には特別な役割がある。
そう考えると、胸の奥が熱くなった。
だが、その思考はすぐに中断された。
ガサガサ、と草が揺れた。
森の奥から、男たちが現れた。
五人。
薄汚れた鎧。
剣。
斧。
顔つきは明らかにまともではない。
盗賊。
それは、彼にもすぐに分かった。
「おいおい、見ろよ」
一人が笑う。
「妙な服だな」
「旅人か?」
「金になりそうだ」
彼らはじりじりと距離を詰めてくる。
高橋の心臓が激しく跳ねた。
だが――
彼の手には銃があった。
盗賊たちはそれが何か理解していない。
首領らしき大男が前に出た。
「おい。荷物を置け」
剣を肩に担ぎながら言う。
「命だけは助けてやる」
その言葉を聞いた瞬間。
高橋の中で、何かが弾けた。
社会に押し潰され続けた人生。
誰にも恐れられなかった自分。
誰にも認められなかった自分。
だが今――
この世界では違う。
彼はゆっくりと銃を構えた。
盗賊たちは笑った。
「なんだそりゃ?」
「棒か?」
「ははは」
引き金を引く。
タンッ
乾いた爆音が森に響いた。
パンッ!
首領の頭が弾けた。
血と脳漿が飛び散る。
男の体は糸の切れた人形のように崩れ落ちた。
盗賊たちは凍りついた。
理解が追いつかない。
高橋はもう一発撃った。
パンッ!
別の男が胸を撃ち抜かれ倒れる。
恐怖が広がった。
「ば、化け物だ!!」
彼らは武器を捨てて跪いた。
高橋はゆっくり歩み寄った。
銃口を向けながら言う。
「お前ら」
声は妙に落ち着いていた。
「俺の部下になれ!お前たちの隠れ家に案内しろ!」
盗賊たちは必死に頷いた。
盗賊団の隠れ家は想像以上に大きかった。丘の中腹にある洞窟のような建物で、入り口には見張り台があり、内部には幾つもの部屋が繋がっている。三十人以上の男たちが住み込み、その家族も十数人が暮らしていた。
高橋が堂々と入っていくと、中の者たちは驚きと警戒の目を向けてきた。先ほどの襲撃者たちが高橋に傅いている様子を見て混乱する空気の中、彼は躊躇なく最奥の部屋へと進んだ。
そこには豪華とは言えないが機能的な広間があり、奥の席には盗賊団の真のボスと思われる壮年の男が座っていた。
名前はボリス、l髭面に鋭い眼光を持つ、四十代後半くらいだろうか。
「てめぇは誰だ?何の用だ?」
低く響く声。部下たちの様子を見て、ただ事ではないと察知しているようだ。
高橋は悠然と答えた。
「今日から俺が新しい親分だ。文句のある奴は前に出ろ」
ざわつく空気。高橋は懐からトカレフ拳銃を取り出し、天井に向けて一発放った。
パンッ!
弾丸は壁の岩肌に当たり火花を散らす。
「見たか?これが俺の魔法だ。お前たちの剣より速く、正確だ。まだ死にたくないなら黙って従え」
ボスは立ち上がり、側の斧に手をかけた。
「ふざけるな小僧。そんな玩具で調子に乗るな」
次の瞬間、高橋は既に引き金を引いていた。
パンッ!
ボスの右腿が弾け飛ぶ。
「ぐあぁぁぁ!!」
絶叫と共に崩れ落ちる男。周囲の部下たちは息を飲む。
「まだ続けるか?」
冷たく言い放つ高橋。血が床に広がる。
ボスは歯を食いしばりながらも、部下たちに向かって手を挙げた。「……お前たち、従え」と掠れた声で告げる。
それからが早かった。隠れ家の実質的な指揮権は瞬時に移り変わった。
最初にやったことは見せしめだった。
「それじゃあまず楽しませてもらおうか。そこの母親と娘こっちに来い。」
ボリスの妻、ヒュレネと娘のエリーが震えながら彼の指示に従った。
「ボリスを殺されたくなかったら、親子で俺に奉仕しろ。裸になるんだよ」
二人は涙を浮かべながら服を脱ぎ始めた。その様子を見て他の幹部たちは怒りを露にするものの、歯を食いしばるしかなかった。
全裸になった母娘は高橋の前にひざまずいた。
「やめて……許して……」と泣くヒュレネの顔面に勃起した。ちんぽを押し付けてフェラチオ強要する。
そして同時に全裸にしたエリーの割れ目を指先で弄んだ。「ああ、、パパ、助けて」
エリーは幼く、未熟な身体でありながらも、男に触れられることの意味を悟り始めているようだった。恐怖に震えつつも、少女特有の柔らかな肌は触れるたびに微細な反応を示す。
「気持ち良いのか?」「いや、いえ、ちがう、嫌だ」高橋は彼女の耳元で囁くと、さらに強く陰核を刺激し始めた。「本当は欲しいんだろう?正直になれよ」すると少女の瞳から涙が流れ落ちた。
その光景を見た盗賊たちは目を背けたり、拳を握ったりしていたが何もできず、ただその場に立ち尽くすだけであった。
「いいぞぉ、おばさん、最高だ!もっと舐めろ!」興奮した声で命令しながら乳房を揉み続ける。
高橋はヒュレネの頭をつかんでオナホのように腰を振った!ヒュレネは嗚咽を漏らしながら従順に動いている「ん〜最高だよそろそろイクッ」
そして喉深くまで入れてそのまま放出!!ドビュッドビュッ
呆然とした顔でヒュレネが崩れた
「よし、交代だ、今度はエリー、お前の番だ!」
「お願い、やめて、いや、、」エリーは泣きながら拒絶しようとするものの力ずくで押さえつけられてしまう。
細い足を無理やり開脚させられる!
「見ろよこのガキ、俺の手マンで濡らしたんだぜ!」高橋はそう叫ぶと再び激しく動かし始めた。その結果としてついに小さな絶頂を迎えてしまいビクンっと震えたのだ。それを見逃さずに高橋はズボンを脱ぎ捨て勢いよく突き刺したのであった
「ひぎいいいいいいいおおおおおっっっーーーーーーーーーー!」少女は、殺されるような大きな声で叫んだ。
「いくぞ!」パンッパンッと激しい水音と共に結合部分からは愛液混じりの白濁色の液体が出始める。
「どうだ?気持ちいか?」そう聞かれても答えられるはずもなく口をパクパクさせるのみである。
一方的に犯されtw思考回路がショート寸前といったところだろう。
しかし容赦なくピストン運動は続行されるばかりかますます加速していく一方であった。
彼の膝の上に、人形のように、小さな体が揺れた。
「異世界は最高だぜ!人を殺すことも、女を犯すことも全て自由だ!うおおおおっ射精るっ!」
強烈な射精感とともに多幸感が彼を包む!高橋の意識は、長いこと閉ざされていた。
社会の片隅で、誰にも認められないまま、押し潰されて、消えていくはずだった
その魂が、今、新しい肉体を得て、異世界という舞台の上で動き始めていた。
それから数ヶ月。
盗賊団は急速に膨れ上がった。
高橋は恐怖で支配した。
反抗者は射殺。
見せしめ。
死体を吊るす。
噂は瞬く間に広がった。
「雷の武器を持つ男」
盗賊たちは彼を恐れ、同時に崇拝した。
やがて団は五十人規模になった。
そして高橋は考えた。
銃は有限だ。
弾薬もいずれ尽きる。
だが彼には知識があった。
ミリタリー雑誌。
歴史書。
火薬。
硝石。
硫黄。
木炭。
黒色火薬。
村から材料を奪い、ドワーフを浚い試行錯誤を繰り返した。
やがて――
粗末な鉄筒。
木の銃床。
火皿。
火縄銃。
原始的だが確実に撃てる武器。
盗賊たちは驚いた。
雷の力を分け与えられたと思ったのだ。
高橋は笑った。
「さぁ戦争だ」
そして、最初の襲撃。
小さな開拓村。
夜明け前。
霧が立ちこめている。
高橋は丘の上から村を見下ろしていた。
たいまつの光が揺れる。
盗賊団五十名。
そのうち十名が火縄銃を持つ。
彼は静かに言った。
「囲め」
男たちが動き出す。
村を包囲。
逃げ場はない。
やがて犬が吠えた。
村人が扉を開けた瞬間――
ドンッ!
火縄銃の轟音。
男が胸を撃ち抜かれ倒れる。
悲鳴。
混乱。
盗賊たちが突入する。
家に火が放たれる。
女の悲鳴。
子供の泣き声。
剣が振るわれる。
血が土を染める。
高橋はゆっくり村へ歩いた。
燃え上がる家。
逃げ惑う人々。
「男は殺せ、金と食い物を奪え!女は捕えろ奴隷にする!」
彼の胸に浮かんだのは、恐怖でも罪悪感でもなかった。
快感。
自分が世界を支配している。
人々が恐れている。
それが、何より甘美だった。
村長らしき老人が震えながら跪く。
「お、お許しを……」
高橋は銃を向けた。
そして静かに言った。
「力こそ正義だ」
引き金を引く。
銃声が朝霧の中に響いた。
その日、村は焼かれ、略奪された!l
彼は笑った。笑い続けた。
かつて感じたことのないほど、心から。
焼け落ちた家屋の残骸から、まだ白い煙が立ち上っていた。
村の広場には死体が転がり、血と灰と焦げた木の臭いが混ざり合っている。
略奪を終えた盗賊たちは酒を飲み、笑い、物陰で男たちは、女を犯していた。
人妻も、少女も、あるいはさらに、小さな子供までケモノたちは容赦をしなかった。
犯されながらギルドの受付嬢が叫んだ!
「冒険者が来るわ!きっとあなたたちを倒してくれる!」
「ひひひ、そりゃ良いね!とりあえず受付嬢の中に中出しぃぃ!」
高橋剛志は弾むように腰を振り受付嬢の膣を汚液満たした。
炎に照らされる彼の顔は、かつて日本で生きていた冴えない男とは別人のようだった。
目は爛々と輝き、口元には冷たい笑みが浮かんでいる。
彼の足元には、さきほど撃ち殺した村長の死体が横たわっていた。
「首領、金になりそうなもんはだいたい集まりましたぜ」
盗賊の一人が言う。
「食料もたっぷりだ」
高橋は軽く頷いた。
「女は?」
「全員と捕まえて、俺たち楽しんでますぜ!後で売るから殺すなとは言ってあります。」
「そうか」
そのときだった。
遠くから、蹄の音が聞こえた。
村の入り口を見張っている盗賊たちが倒された気配!
盗賊の一人が振り向く。
「……誰か来る」
霧の向こうから八人の影が現れた。
鎧を着た戦士。
魔法使い。
弓兵。
盾を持つ騎士。
彼らは整然と歩いてくる。
盗賊たちがざわめいた。
「冒険者だ……」
高橋は面白そうに目を細めた。
その一団は二つのパーティだった。
銀等級冒険者――
この地方ではかなりの実力者たちだ。
一つ目のパーティは
《蒼鋼の盾(ブルースチール)》
リーダー
ガルド・ヴァルン
三十代の重装戦士。巨大な盾と戦斧を扱う歴戦の男。
弓兵
リーナ・フェルティス
冷静沈着な女エルフ。長弓の名手。
魔術師
マリウス・ケイン
若いが優秀な火炎魔法の使い手。
斥候
ダレン・クロフト
軽装の短剣使い。罠や潜入を得意とする。
そしてもう一つのパーティ。
《白狼の牙》
リーダー
エルドリック・ハルト
金髪の若い騎士。長剣の使い手で正義感が強い。
聖導女
セリア・ミルト
治癒魔法を扱う神殿の神官。
戦士
ブロム・グランツ
巨体の斧戦士。豪胆なドワーフ。
魔術師
ルシア・ベルナー
氷の魔法を使う女魔術師。
彼らは村の惨状を見て立ち止まった。
焼けた家。
血に染まった地面。
泣き叫ぶ子供。
エルドリックの拳が震えた。
「……貴様ら、それでも人間か!」
低い声で言う。
「ここまでやるか」
ガルドも前に出た。
「盗賊団の首領は誰だ」
高橋はゆっくり手を上げた。
「俺だ」
八人の冒険者の視線が集まる。
ガルドは眉をひそめた。
「……妙な格好の男だな」
エルドリックが剣を抜く。
「これ以上、罪のない人々を殺させない」
村人たちは、希望を見るように彼らを見ていた。
銀等級冒険者。
盗賊など本来なら敵ではない存在。
だが――
高橋は笑った。
心の底から。
「ああ……」
トカレフを抜く。
「こういうのを待ってた」
ガルドが怒鳴る。
「突撃!!」
冒険者たちが一斉に動いた。
その瞬間!
高橋の銃口が、エルドリックへ向いた。
パンッ
乾いた銃声。
弾丸は一直線に飛び――
エルドリックの額を撃ち抜いた。
一瞬だった。
若き騎士の体が止まり、
そのまま崩れ落ちた。
「……え?」
セリアの声が震える。
血が地面に広がっていく。
エルドリックは、動かなかった。
理解が追いつかない。
ガルドが叫んだ。
「魔法だ!!散開しろ!!」
だが遅かった。
高橋は手を振った。
「撃て」
盗賊たちが火縄銃を構える。
十丁の銃口。
火縄が火皿に触れる。
ドォンッ!!ドォンッ!!ドォンッ!!ドォンッ!!ドォンッ!!ドォンッ!!ドォンッ!!ドォンッ!!
轟音。
煙。
弾丸が雨のように飛ぶ。
ブロムの胸に弾がめり込んだ。
「ぐっ……!」
巨体がよろめく。
二発目。
三発目。
鎧ごと体を撃ち抜かれ、ドワーフは膝をついた。
リーナが矢を放つ。
だが次の瞬間、銃弾が肩を砕いた。
「きゃあああっ!!」
マリウスが魔法を唱える。
「火炎――」
弾丸が喉を貫いた。
血を吐いて倒れる。
ルシアが氷魔法を放つ。
だが盗賊の矢に脚を射抜かれ、転倒。
セリアが必死に祈る。
「神よ――」
「神なんかいねえよ!」
高橋が殴り付けた
彼女は地面に倒れ、なおも祈り続けた。
「ひひひ祈れ!祈れ!」
その背中を盗賊が蹴り飛ばした!
ガルドは最後まで戦った。
盾を構え、突進する。
「卑怯者どもがぁぁ!!」
二十メートル。
十メートル。
五メートル。
そこへ――
銃声。
弾丸が兜を貫いた。
ガルドは前のめりに倒れた。
静寂。
煙がゆっくり流れる。
八人の銀等級冒険者。
全員が地面に転がっていた。
高橋はその光景を見下ろした。
村人たちは絶望の顔をしていた。
希望は、あまりにも簡単に潰された。
高橋は倒れたエルドリックの死体を足で転がした。
「銀等級、ねえ」
鼻で笑う。
「この世界、弱すぎるだろ」死体に唾を吐きつける
盗賊たちが大笑いした。
「おまぇええええっ!」
弓兵 リーナ・フェルティスが怒りに駆られて、必死に立ち上がり高橋に殴りかかる。
しかし高橋は彼女の顔面を容赦なく殴りつける。そして、長い髪を掴んで叫んだ。
「お前たち、冒険者の女の味を確かめようぜ!抵抗できないように麻薬をたっぷり飲ませろ!」
リーナ・フェルティス
エルフ弓兵の誇り高い表情は消え、盗賊の指が唇をこじ開ける。
「や……めろ……」
苦い粉薬を舌に押し込まれる。唾液腺を刺激され、反射的に喉を通す。
「かはっ……!」
胸が急に高鳴る。
全身の皮膚が灼けつくように敏感になる。弓を引いた腕が勝手に痙攣する。
セリア・ミルト
聖導服の襟が引き裂かれる。
「神よ……お守りを……」
神への祈りが途切れ、盗賊の指が太腿を這う。
「いやっ!触らないで!」
薬が舌に触れると「んっ!」と喉を鳴らす。乳房に触れた手袋が汗で滑りやすくなる。
ルシア・ベルナー
氷の魔術師が杖を叩き折られる。
「こんな……こんなこと!」
粉薬を鼻腔に吹き込まれる。青ざめていた唇が淡紅色に変わる。
「はぁっ……はぁ……」
脚の力が抜け、床に座り込む。視界が甘く揺らぐ。
「もぅ……や…めて」
リーナの瞳孔が大きく開く。盗賊のペニスを口内で受け止めてしまう。
「んむっ……ジュポッ……ジュプッ……」
弓使いの口腔が勝手に蠢き始める。太腿に垂れる透明な蜜。
その横でセリアが叫ぶ「汚らわしい……離しなさい……」
法衣の裾がめくれ上がる。秘所から湧き出す液が足首まで伝う。
「んっ……そんなところ触らないで!」
クリトリスに触れられた瞬間「ひぅっ!」と仰け反る。祈祷書を握る指が震える。
「どうして……体が……」
氷の魔術師ルシアが自ら胸を晒してしまう。「やだ……こんなの私じゃない!」
盗賊の掌に吸い付く乳首。「んっ!んぁあっ!」
氷の魔術師が熱く喘ぐ。睫毛に結晶化した汗粒。
「もっと…おちんぽ…ください……」リーナが喘いだ
薬物で狂った眼球が上下左右に泳ぐ。エルフ特有の尖った耳が赤く腫れる。
「アナルも……お尻も……使って!」
後背位で突かれるたび腸壁が収縮する。弓弦を引いた指先が悦楽の痙攣で痙攣する。
「お許し……神よ……お許しを……」
セリアは乳房を鷲掴みにされ「んあああっ!」と絶頂。
信仰の証しである聖印が淫靡に歪む。
「おっぱい……揉まれるのが……好き…中に出してぇ…」
聖職者の秘部が男根を受け入れるたび法衣が唾液で汚れる。
「おちんちん……もっと……」
氷の魔術師ルシアが自ら膣内を掻き混ぜる。冷気属性の肉体が炎のように燃える。
「中に……熱いのが欲しい…ビューってして…」
凍てついた指先が自慰するように陰唇を弄る。かつての知性が溶けていく。
「チンポ……しゃぶらせてください!」
リーナは盗賊の腰紐を解き「綺麗にさせて……」とちんぽに舌を這わせる。誇り高き弓兵は痰壺と化す。
「ザーメン飲みたい……喉に……直接……」
「おおっ神よ❤️お尻の穴に……お願い……」
セリアは肛門に指を挿入しながら聖句を唱える矛盾。「アヌスが燃える……!燃えるんです!」
乳房から滲む乳汁が床に滴る。全身がが愛液と精液でぬめる。
「妊娠したい……赤ちゃん孕ませて!」
ルシアは子宮頸管まで抉られる感覚に失禁。「いぐぅっ❤️おしっこ出ちゃう……ごめんなさい……」
氷の魔術師が排泄器官で男を誘う。杖の代わりに肉竿を握る姿。
それはまさに、狂乱の宴であった
リーナの眼球が上転し白目が剥く。舌が蛇のように伸びて次の射精を受け止める準備をする。
「ぷはっ……次…いっぱい出して」
セリアの祈りの言葉が猥褻な要求に取って代わる。「神様……私のまんこを皆さんにお使いください」
経典の断片が性器に貼り付く。神職は最下層の娼婦へと変貌を遂げる。
魔力が枯渇した腹部が痙攣。「はい…ルシアのおまんこ…ザーメン待ちしてます……種付け希望です……」
氷晶を纏った肢体が淫蕩の極致に到達する。
-薬物による性的搾取は三人の女性冒険者のアイデンティティを完全に崩壊させた。
⭐️討伐
Roseliaタウンの朝は、いつも穏やかだった。
石畳の広場には露店が並び、パンの香りが漂い、
冒険者ギルドには夜明けから人が集まり始める。
だがその日――
ギルドの空気は異様だった。
掲示板の前には人だかり。
受付の奥では職員が慌ただしく書類を運んでいる。
そして中央のカウンターに、
一枚の封蝋付き文書が置かれていた。
その前に立つのは、
受付嬢 リディア・マーカス。
いつもは穏やかな彼女の表情が、
今日は明らかに硬い。
鐘が鳴らされた。
「緊急告知です!」
ざわめきが止む。
集まっていた冒険者たちの視線が、
一斉にリディアへ向いた。
そこには アル・ディーン をはじめとする
Roseliaサバイヴァーズの面々、
さらに
フリーバーズのリーダー
ゲイツ・オルソン、
そして町に滞在していた貴族
ヴァレンティン・フォン・オブスキュラ侯爵、
錬金術師
サリア・ラキューズ、
さらには
老錬金術師
サンジェルマン伯爵 まで集まっていた。
リディアは文書を掲げた。
「ギルド本部より――」
彼女は一瞬、言葉を飲み込んだ。
そして、はっきりと言った。
「討伐命令が発令されました。」
空気が凍りついた。
「対象は――」
紙を読み上げる。
「異世界転生者。」
ざわめきが爆発した。
「……転生者だと?」
「本当にいるのかよ」
「冗談だろ」
リディアは続ける。
「確認された人物は――」
「高橋剛志。」
「盗賊団を率い、村を焼き、
銀等級冒険者二パーティを壊滅させました」
誰かが息を呑む。
「現在、盗賊団は約五十名。
未知の武器を使用」
「雷のような爆音で人を殺す武器です」
その言葉に
魔法使い リュミエール・ノクスフィリア の眉が動いた。
「別世界の武器。……銃」
「やべぇ」
アルが低く呟いた。
それを持つ人間。
それはこの世界では
災厄に等しい。
だが本当の衝撃は、
次の言葉だった。
リディアは声を震わせながら言った。
「本部命令です」
「発見次第、即時滅殺。」
「捕縛不要」
「理由は――」
彼女は紙の最後を読む。
「過去の転生者災害に基づくもの。」
そのとき。
杖の音が響いた。
前に出たのは
サンジェルマン伯爵だった。
白い髭を撫でながら、
彼は静かに言った。
「皆さん」
「これは誇張ではありません」
「私は――見たことがあります」
静まり返るギルド。
サリアが心配そうに師を見た。
伯爵はゆっくり語り始めた。
「三十年前」
「西方王国グラナディア」
「そこに一人の転生者が現れました」
彼は一見するただの男だった。
だが知識を持っていた。
鉄砲。
火薬。
爆弾。
最初は小さな盗賊団。
やがて軍隊。
「都市が三つ焼かれ、十万人が死んだ」
誰かが息を呑む。
伯爵は続ける。
「王国軍が十万で討伐に向かいました」
「結果は――」
沈黙。
「王国は滅びました。しかし、幸いなことに、その国で疫病が発生、呪われた転生者は病死したのです。錬金術協会は、彼の技術を封印、知識を知るものを滅殺しました。この世界に転生者の知識はあってはならないのです。」
ギルドの空気が凍る。
「転生者は知識、それは魔法より危険だ。放置すれば、いつか戦争になります。」
沈黙。
そして――
アルが口を開いた。
「対策を考えよう」
会議が始まった。
長机を囲む冒険者たち。
まず口を開いたのは
ゲイツだった。
「遠距離攻撃だな」
「弓と魔法で削る」
セルシアが小さく手を挙げた。
「……わ、私の矢なら当たります」
だがアルは首を振った。
「銃の射程がわからない近づく前に撃たれる可能性がある」
次に
リュミエールが言った。
「魔法爆撃、メテオールで」
だがサンジェルマンが首を振る。
「盗賊団は散開するでしょう」
「決定打にならない」
するとアサシンのサファリアが言った。
「毒」
「酒に混ぜればいい」
「誰がそれを持ってく?」
会議は紛糾した。
奇襲。
毒。
夜襲。
暗殺。
罠。
どれも決定打に欠ける。
そのとき。
静かに手が上がった。
ヴァレンティン侯爵だった。
モノクルが光る。
「諸君」
「問題は弾丸だ」
彼は言った。
「弾丸を防げばいい」
「……どうやって?」
アルが聞く。
侯爵は微笑んだ。
「ミスリルだ」
部屋がざわめく。
「私のコレクションにある古代王国の大盾を使う」
「ああ、我が家の家宝が、、」
セバスチャンがため息をつく。
侯爵は笑った。
「美的ではないか」
「弾丸を受け止める盾、その後ろに突撃部隊!」
彼は指を差した。
「まずは彼女だ」
全員の視線が向く。
そこに座っていたのは――
獣人女性。
ヴァレリア・ラース
彼女は肉を食べていた。
「ん?」
口をもぐもぐさせる。
侯爵は言った。
「彼女が盾を持ち弾丸を受ける」
「その後ろに突撃」
アルは理解した。
「突撃班は……俺」
「ノエル」
「ゲイツ」
侯爵が頷く。
「そう」
「近接戦で転生者を殺す」
そこへ
声が響いた。
「面白そうね❤️」
振り向くと
アマゾネスの女が腕を組んでいた。
ノエル・ペンテシレイア
「久しぶりに暴れられそう」
ゲイツが苦笑する。
「俺、もう中年なんだけどな」
ヴァレリアが笑う。
「みんなの壁に頑張るぞ!」
アルは深く息を吐いた。
「……それで行こう」
支援部隊も決まる。
セルシアとサドラが弓。
リュミエールとアリステラが魔法。
メイベルが回復。
その他が援護。
そしてサンジェルマンは言った。
「錬金術爆薬を提供しましょう」
サリアが頷く。
「師匠と一緒に」
こうして――
討伐隊が決まった。
目標。転生者 高橋剛志
作戦名は――
誰かが呟いた。
「転生者討伐作戦」
アルは静かに言った。
「いや」
「もっと単純だ」
彼は剣を握った。
「人殺し退治だ」
静かな殺意が
会議室に満ちていた。
討伐隊が出発する前夜。
Roseliaタウンは、奇妙な静けさに包まれていた。
昼間は冒険者や兵士の準備で騒がしかった街も、
夜になると灯りだけが静かに揺れている。
誰もが理解していた。
明日、命を賭けた戦いが始まる。
転生者――
高橋剛志。
未知の武器を持つ敵。
銀等級冒険者を一瞬で殺した男。
その男に突撃するのは、わずか四人。
盾役の
ヴァレリア・ラース
その後ろに続く
アル・ディーン
ノエル・ペンテシレイア
そして
ゲイツ・オルソン
彼らは、今それぞれの場所で
愛する者と最後の時間を過ごしていた。
⸻
アルとミレーヌ
ギルド裏の中庭。
夜風が草を揺らしている。
ベンチに座っているのは
ミレーヌ・エルフェンリート
白い月光が彼女の髪に落ちていた。
足音。
アルが来た。
ミレーヌは微笑んだ。
「遅い」
アルは肩をすくめる。
「準備してたんだ」
二人は長い付き合いだった。
十年近く、一緒に冒険してきた。
沈黙。
やがてミレーヌが言った。
「……危ない?」
アルは正直に答えた。
「危ないな」
「たぶん今までで一番」
ミレーヌは少し俯いた。
「そう」
しばらく風だけが吹いた。
そして彼女は言った。
「アル、私ね、ずっと思ってたの」
アルを見る。
その瞳は優しい。
「あなたって、いつも生き残ることを選ぶ人、無茶はしない、だから安心してた」
彼女は笑った。
少し寂しそうに。
「でも今回は逃げないんだね」
アルは答えた。
「逃げたら、もっと大きな災いになる、村も街も焼かれる。ミレーヌやメイベルやセルシアも、、」
ミレーヌは頷いた。
「……うん」
彼女は立ち上がった。
そしてアルを軽く抱きしめた。
「アル、必ず帰ってきなさい」
アルは少し笑った。
「頼ってるさ、お前の元に戻ってくる」
2人は静かに唇を重ねた。
ゲイツとアリステラ
宿屋の部屋。
ベッドに座るのは
アリステラ
小さな手を握りしめている。
扉が開いた。
ゲイツが入る。
アリステラは駆け寄った。
「ゲイツ!」
抱きつく。
ゲイツは苦笑した。
「大げさだなあ、まだ死ぬって決まったわけじゃない」
アリステラは泣きそうな顔で言う。
「でも……相手は転生者なんでしょう?」
ゲイツは頭を掻いた。
「まあな、正直、怖い」
アリステラは驚いた。
「え?」
ゲイツは笑う。
「おっさんだしな、それに命は惜しい」
彼は妻の頬を撫でた。
「でもさ、俺にはお前がいるだろ、こんなおっさんと結婚してくれた大事な嫁さんを泣かせたりしないさ❤️明日はお前を守るために戦いに行くんだ」
アリステラの目に涙が溢れる。
ゲイツは冗談めかして言った。
「だから祈ってくれ」
「お前の祈りなら」
「神様も無視できないだろ」
アリステラは泣きながら笑った。
「はい」
「絶対に祈ります」
ヴァレリアとエリゼ
ギルド倉庫。
巨大な盾が壁に立てかけられている。
ミスリルの大盾。
その前に立つのは
ヴァレリア・ラース
彼女は盾を見上げていた。
そこへ声がかかる。
「本当に使うんですね」
振り向くと
鑑定嬢
エリゼ・バスクチュアル
ヴァレリアは笑った。
「うん!すごく重い!」
エリゼは困ったように言う。
「あなたったら、いつも私に心配をかけて」
ヴァレリアは首をかしげた。
「エリゼやみんなを守れるためだゾ!それに私は元気だから絶対に負けない」ヴァレリアは天真爛漫、能天気、しっぽぶんぶん、お耳ぴこぴこだ。
その姿にエリゼは思わず笑った。
そして小さな袋を差し出す。
「最高級の干し肉です」
「あなた好きでしょう」
ヴァレリアの目が輝いた。
「わーい!」
そして言う。
「絶対に帰ってきてね。たくさんご馳走作って待ってるから。」
「エリゼ」
「帰ったらまたご飯食べよう」
エリゼは頷いた。
「ええ」
「たくさん食べさせます」
ノエルとカイン
街外れの牧場。
星空の下。
焚き火の前に
ノエル・ペンテシレイア
と
カイン・ペンテシレイア
カインは黙っていた。
ノエルが肉を焼いている。
やがて少年が言った。
「母さん行くんだね」
ノエルは答える。
「ええ、止めるかしら?」
カインは首を振る。
「止めない、母さんはそういう人だ」
ノエルは笑った。
「分かってるじゃない。私だって死ぬのは怖いわ。でも、ここで立ち上がらなかったら、あなたの未来も全部消えてしまうと思うの。」
カインは言う。
「……でも、死なないで」
その声は震えていた。
ノエルは豊かに胸に息子を抱き息子の頭を撫でた。
「バカ、私は簡単に死なないわ、お前が大人になるまで、ちゃんと生きる」
カインは唇を噛んだ。
「……約束」
ノエルは拳を差し出した。
「約束だ」
拳と拳が触れた。
夜は更けていく。
四人の突撃者。
それぞれの胸に
愛する人の祈りを抱いて。
明日。
彼らは――
転生者を殺しに行く。
夜明け前の森は、灰色の霧に沈んでいた。
Roseliaタウンから数里。
焼かれた村の跡地に、盗賊団の拠点はあった。
粗末な木柵。
見張り塔。
中央には奪った家屋を寄せ集めた本陣。
そして――
その中心に立つ男。
高橋剛志。
黒い金属の武器を手に、
彼は退屈そうに煙を吐き出した。
「……遅いな」
盗賊の一人が言う。
「首領、誰か来ると思うんですか?」
高橋は笑った。
「来るよ」
「英雄気取りの連中がな」
その時だった。
森の奥で――
角笛が鳴った。
盗賊たちが振り向く。
次の瞬間。
空気を裂いて矢が飛んだ。
ヒュンッ!
見張りの喉を貫く。
倒れる男。
その矢を放ったのは
森の影に潜むエルフの少女。
セルシア・ミストラル
彼女の手は震えていた。
だが目は鋭い。
「……正義の矢」
「……届いて」
続いて空から炎が降る。
「そは裁きの鉄槌!」
詠唱が響く。
リュミエール・ノクスフィリア
「赤く燃える業火を纏い我が敵を滅せよ!」
炎の魔法が盗賊の陣地に炸裂した。
ドォンッ!!
木柵が吹き飛び、盗賊が悲鳴を上げる。
その混乱の中――
突撃隊が動いた。
先頭に立つのは
巨大な盾を掲げた獣人。
ヴァレリア・ラース
ミスリルの大盾を掲げて叫ぶ。
「いくぞーーー!!」
背後には三人。
アル・ディーン
ノエル・ペンテシレイア
ゲイツ・オルソン
盗賊が叫ぶ。
「敵襲!!」
「撃て!!」
火縄が火皿に落ちた。
ドォン!!
銃声。
弾丸が雨のように飛ぶ。
だが――
ガンッ!!
弾丸はミスリル盾に弾かれた。
火花が散る。
ヴァレリアは笑う。
「効かないぞ!!」
さらに弾丸。
ガガガン!!
盾が揺れる。
衝撃が腕に走る。
それでも彼女は止まらない。
一歩。
また一歩。
地面を踏み砕きながら進む。
背後から矢が飛ぶ。
セルシアの矢。
盗賊の目を貫く。
サドラの矢が喉を裂く。
そして魔法。
リュミエールの炎が盗賊を吹き飛ばす。
アリステラの幻惑魔法が盗賊団を惑わす
突撃隊の道が開いた。
「今だ!」
ゲイツが動く。
一瞬で消えた。
次の瞬間、盗賊の背後に現れる。
短剣が走る。
ズバッ
「なっ!?」
盗賊の首が飛ぶ。
ゲイツは笑う。
「年寄りの足もまだまだだ」
超加速の斬撃が盗賊を混乱させた。
その隙に――
ノエルが突っ込む。
斬馬刀が閃く。
ズガァン!!
一撃で盗賊三人が吹き飛ぶ。
血が舞う。
「どけぇ!!」
アマゾネスの咆哮。
盗賊たちは恐怖した。
まるで戦場の嵐。
彼女はまさに――
殺戮の旋風。
盗賊が銃を構える。
だが次の瞬間、
腕が斬り落とされた。
ノエルの斬撃。
道が開く。
そしてその奥に――
高橋剛志。
拳銃を構えている。
彼は笑った。
「やるじゃん」
そして引き金を引く。
パンッ!!
弾丸。
ヴァレリアの肩に当たる。
血が飛ぶ。
「ぐっ……!」
それでも彼女は止まらない。
「まだいける!」
盾を掲げて突進。
高橋がもう一発撃つ。
パンッ!
弾丸が盾に当たる。
アルが叫ぶ。
「今だ!!」
ゲイツが左右の盗賊を斬る。
ノエルが斬馬刀で最後の護衛を叩き斬る。
道が開いた。
アルが走る。
剣を握る。
高橋が銃を向ける。
「ちくしょーー」
パンッ!!
弾丸が飛ぶ。
アルは盾で弾いた。
距離。
三歩。
二歩。
一歩。
アルが叫ぶ。
「終わりだ!!」
剣が振り下ろされる。
高橋は撃とうとした。
だが――
遅かった。
アルの一閃。
一刀両断。
高橋の腕を斬り裂いた。
血が噴き出す。
「うぎゃああああああ」
拳銃が落ちる。
高橋は膝をついた。
信じられない顔。
「……俺が負ける?」
アルは剣を構えたまま言う。
「ここは、お前のいていい場所じゃない!死ね!」
アルの剣が胸を突いた。
高橋は崩れ落ちた。
その体は動かない。
沈黙。
やがて盗賊たちが逃げ出すが、周りを囲んだ冒険者たちにことごとく討ちとられた。
戦いは終わった。
朝日が昇る。
ヴァレリアが盾を下ろした。
「……終わった?」
ゲイツが笑う。
「終わったな」
ノエルが刀を振るって血を払う。
アルは静かに息を吐いた。
転生者は――倒された。
# 最期の炎
静寂が訪れた。
朝霧が晴れていく焼け野原に、戦場の匂いが残っていた。血と硝煙と灰の混じったそれは、今日一日で何人もの人生が終わりを告げた証だった。
「……終わったな」
誰かの声が掠れていた。振り向けば、ノエル・ペンテシレイアが血まみれの斬馬刀を地面に突き立てて立っていた。その髪も顔も返り血でまだらになっているのに、瞳だけは澄んでいた。
「ああ」
アル・ディーンは応じた。彼自身の剣も転生者の血で濡れていた。柄を握る左手の指が震えているのは疲労だけではない。初めて自分より遥かに劣る「人間」を殺したことへの違和感。敵とはいえ、この世界に招かれた哀れな迷い子を断ち切った責任。それらすべてが鋼のように重かった。
ヴァレリア・ラースはまだ盾を構えたまま動かなかった。大きな耳が僅かに震えている。
左肩に喰らった銃創から滲む血がミスリルの装甲を赤く染めていた。
「肩、痛むだろ」
アルが肩に手をかけようとすると、
「平気だゾ!」
獣人の少女は元気に笑って見せた。けれども笑った拍子に痛んだのか、右耳が少しだけ後ろに反った。アルはその仕草に気づいていたが、何も言わずに微笑んだ。
「さて、片付けるか」
ゲイツ・オルソンが低く唸るように言った。彼は短剣の血糊を布で拭いながら倒れた転生者──高橋剛志だった亡骸へと歩み寄った。男のポケットからはトカレフと弾丸のケースがこぼれていた。彼はそれを慎重に拾い上げると一同に示した。
「これがこの異常の元凶だ」
銃身が朝日に鈍く光る。リュミエール・ノクスフィリアが不安げに一歩下がった。
「……火葬の炎は私が」
「いや」
アルが制した。
「俺がやる」
彼は剣を鞘に納めると地面に突き刺し、高橋の遺体と銃火器を一まとめにして積み上げた。盗賊の死体から燃えやすい油壺を見つけ出し、中身を撒く。朝の空気がひやりと肺に入る。
火打石を取り出す。シュッという火花と共に小さな火種が生まれる。風に乗って炎が跳ね上がり、油に引火した。パチパチと爆ぜる音とともに黒煙が空へ登っていく。
「いと慈悲深き地母神よ、、」
メイベルの祈りが戦場に響いていた。