冒険者はつらいよ 冒険者歴10年選手の日常とエロス 作:みなぽん
ロゼリアタウンの西区画、《白梟亭》の酒場は昼間から騒がしかった。
酔っぱらった冒険者たちが武勇伝を叫び、受付前では依頼の取り合いが起きている。その喧騒の隅、場違いなほど小さな人影が椅子の上で縮こまっていた。
少女だった。
ぼさぼさの緑髪 痩せぎすで胸元も薄く、ぶかぶかの研究ローブに身体が埋もれている。背中には本人より大きいのではと思うほどの本箱を背負っていた。
名を、ミルティ・エインズ。
モンスター研究を専門とする人族の冒険者である。
「えへへ……」
彼女は机の上に並べられた巨大な牙を撫でながら、頬を緩ませていた。
「この削れ方……間違いないです……! 湿地帯型《泥喰大蜥蜴》の変異個体……! うわぁ、生で見るの初めて……!」
周囲の冒険者たちは露骨に距離を取っている。
だがミルティ本人は気づいていない。
彼女は魔物を見ると他が見えなくなる。
「また始まったぞ」
「モンスター狂いの学者娘だ」
「この前、毒蛙を“可愛い”って撫でて死にかけたらしいぞ」
そんな声も耳に入らない。
ミルティは牙を抱き締め、幸せそうにうっとりしていた。
その時。
酒場の扉が勢いよく開いた。
どすん、と床が揺れる。
現れたのは巨大なドワーフだった。
岩みたいな肩幅。
鍛え抜かれた丸太のような腕。
灰色の長い髭は胸まで伸び、片目には古傷が走っている。背中には巨大な戦斧。
歴戦の戦士。
名を――ガルド・バルグン。
彼は酒場を見回すと、すぐに小さな研究者を見つけた。
「おい、嬢ちゃん」
低い声。
ミルティはぴくりと肩を震わせ、顔を上げる。
「あっ、ガルドさん」
ガルドは彼女の前へ歩み寄り、机に重たい革袋を置いた。
中から金貨の音が鳴る。
「ギルドからあんたに依頼料だ。《岩甲獣》を探す」
「岩甲獣っ!?」
ミルティの目が一瞬で輝いた。
「東部山岳の準絶滅種!? 本当に!? 足跡は!? 糞は!? 甲殻片は拾いました!?」
「落ち着け」
ガルドは慣れた様子で彼女の頭を片手で押さえた。
暴走する小動物を止めるみたいだった。
二人は王都では有名な組み合わせだった。
貧相で小柄な研究者の少女。
その護衛兼世話役をしている筋骨隆々のドワーフ。
どう見ても立場が逆なのに、現実にはガルドがいなければミルティは三日で死ぬ。
方向音痴。
生活能力皆無。
毒草を山菜と間違える。
興奮すると崖際まで近づく。
以前など、
『牙の圧力を知りたくて……』
と言いながら魔狼に腕を差し出そうとした。
ガルドは本気で頭を抱えた。
「で、行くのか」
ガルドが聞く。
ミルティは眼鏡を押し上げ、小さく胸を張った。
「もちろんです!」
その瞬間だけ、彼女は別人みたいに見える。
弱々しい少女ではなく、知識を武器にする研究者の顔だった。
「《岩甲獣》は極めて臆病な魔物です。発見例が少ないのは戦闘力ではなく、生態が特殊だからなんですよ」
「ほう」
「彼らは地脈振動で会話します。つまり足音が大きい存在には近づきません」
ガルドは沈黙した。
自分の体格を見下ろす。
「……俺向いてねぇな?」
「はい」
即答だった。
ガルドは豪快に笑った。
こういうところが嫌いになれない。
ミルティは弱い。
剣も駄目。
魔法も下手。
体力もない。
風が強い日は荷物ごと飛ばされそうになる。
だが、モンスターについてだけは本当に天才だった。
だから多くの冒険者が彼女を頼る。
そしてガルド自身もまた、その知識を誰より信頼していた。
数日後。
二人は東部山岳へ入っていた。
険しい岩場を、ミルティはふらふら歩いている。
巨大な本箱が左右に揺れて危なっかしい。
「嬢ちゃん」
「はい?」
「崖」
「え?」
ガルドが襟首を掴む。
直後、ミルティが踏み出しかけた場所の岩が崩落した。
遥か下へ石が転がっていく。
ミルティは青ざめた。
「し、死ぬところでした……」
「お前は毎日死にかけとる」
ガルドは深々とため息をつく。
だがミルティはもう別方向を向いていた。
「あっ!」
「今度はなんだ!」
「見てください! 岩壁に擦り跡があります! 《岩甲獣》の背甲です!」
さっきまで死にかけていたとは思えないほど目が輝いている。
ガルドは呆れながら笑った。
本当に妙な娘だ。
だがその無邪気さを見ると、放っておけなくなる。
ミルティは岩肌を撫でながら夢中で語る。
「彼らは繁殖期になると鉱石を食べるんです。特に鉄分の多い赤鉱石を好みまして――」
その時だった。
ごごご、と低い地鳴りが響く。
ミルティが息を呑む。
「……来ます」
岩壁が砕けた。
現れたのは巨大な四足獣。
全身が鉱石のような甲殻に覆われている。
《岩甲獣》。
伝説級の希少種だった。
ガルドが戦斧へ手をかける。
だがミルティは小さく両手を広げた。
「駄目です」
「嬢ちゃん?」
「正面から戦ってもダメージを与えられません
震えながらも、彼女は一歩前へ出る。
小さな背中。
頼りない背中。
それなのに、不思議とガルドには大きく見えた。
「……大丈夫」
ミルティはそっと囁く。
「発情期の岩甲獣の雄はメスの匂いに敏感です。甲羅を開いて生殖器を出した所を戦斧で突いてください。」
ミルティは震える指で背中の留め具を外し、巨大な本箱を岩の上に置いた。ぶかぶかのローブの裾をたくし上げ、スカートをまくる。白く細い内腿が露わになると、山の冷気が肌を刺した。
「クルキュキュキュ」岩甲獣が鼻を蠢かせる
「……来てください」
恥じらいに頬を紅潮させながらも、彼女の声には研究者としての真剣さが宿っていた。
岩甲獣がゆっくりと近づいてくる。重たい足音が地面を揺らすたび、ミルティの身体は小さく跳ねた。鉱石のような甲殻が擦れ合い、耳障りな音を立てる。獣の鼻先が彼女の膝に触れた瞬間、彼女は息を呑んだ。
長く分厚い舌が、薄い布越しの秘所を舐め上げた。
「ひっ……!」
濡れた感触に腰が浮く。太い舌は執拗に同じ場所をなぞり、布地を押し込んでくる。羞恥に身体が熱くなるのと同時に、冷たい岩肌に背中が押し付けられる感覚が混ざり合う。
「あ……っ、ガルドさん……見ないでください……」
ガルドは戦斧を握り締めたまま、数歩下がった。岩陰から見守る彼の眉間には深い皺が刻まれている。
ミルティは獣の頭に手を置いた。甲殻の硬さと舌の湿り気が、異様な対比となって彼女の掌に伝わる。
「……まだですか……」
彼女は震える声で囁いた。獣の甲羅の継ぎ目に変化が現れるのを、潤んだ目で見つめながら。
獣の舌は容赦がなかった。
粗い舌の表面が、薄い布地越しの敏感な秘裂を執拗にこすり上げる。まるで蜜を舐めるように、それとも獲物の味を確かめるように、湿った音を立てて何度も往復した。
「あっ、うぅ……! そんな、激し……っ!」
ミルティは岩肌に爪を立て、細い足を必死に閉じようとした。だが、巨大な頭部に割り込まれ、震える太腿はなす術なく開かされたままになる。布地はすぐにぐっしょりと濡れて肌に張り付き、舌の熱と形をダイレクトに伝えるようになっていた。
「いやぁ……っ、これ、変です……! あぁっ!」
先端が敏感な芽を掠めた瞬間、背筋が弓なりにしなった。頭の中で白い光が弾け、腰が勝手に跳ねる。理性が焼き切れるような鋭い快感が、下腹から全身を駆け抜けていった。
最初の絶頂は、あまりにもあっけなく訪れた。
だが、獣は止まらない。
「ひっ……! やめっ、イクとこ……っ! 見ないで……ああぁっ!」
余韻に浸る暇さえ与えられず、容赦ない愛撫が再開される。敏感になりすぎた秘所を、荒い舌がさらに激しく攻め立てた。頭を振って逃れようとしても、獣の鼻先が下腹部に押し付けられ、逃げ場などどこにもない。
二度目の波は、一度目よりも遥かに深く激しかった。
「あ! ああっ! ダメぇっ! またっ……!」
白濁した視界の中で、ミルティは自分がどうしようもない声を上げているのを遠くに聞いた。細い足が痙攣し、爪先が空を切る。大量の蜜が溢れ出し、獣の顎を濡らしていくのがわかった。羞恥心で顔が熱いのに、身体は正直に快楽を貪り続ける。
それでも、舌は休むことなく秘裂を貪った。
三度目の絶頂は、ミルティの意識を完全に白濁させた。
「…………っ……ぁ……」
声にならない悲鳴が漏れ、全身から力が抜け落ちる。目は虚空を見開き、開いた唇からはだらしなく涎が伝い落ちていた。
太腿はびくびくと小刻みに震え続けているが、もう自力で閉じることさえできない。
研究者としての誇りも、理性も、羞恥心さえも、全てが溶けて流れてしまったかのようだった。
甲羅の継ぎ目が、いよいよ大きく開いた。
漏れ出る蒸気と共に現れたのは、鉱石のような硬い質感を持つ赤黒い異形だった。岩甲獣の生殖器は、生物のそれとはあまりにもかけ離れていた。太く節くれだった柱は、先端に向かって鋭角に尖り、まるで凶器のようだった。
「くるっ……!」
ミルティの息が詰まる。
避ける間もなく、その異形が彼女の痩せた身体を貫いた。
「あぐっ……! あああぁぁっ!!」
裂けるような痛撃と、内臓をかき回されるような圧迫感が同時に襲う。あまりの質量に身体が浮き上がり、岩肌に背中が叩きつけられた。目の前が真っ白になる。だが、彼女は必死に震える手を岩肌に食い込ませ、正気を保とうとした。
激しいピストン運動が始まる。
岩のような硬い質感が、柔らかな内壁を容赦なく抉るたびに、ミルティの喉から悲鳴とも喘ぎともつかない声が漏れた。
「ひっ……! あっ……! ガルドさ……ん…!」
視界の端で、岩陰に潜むドワーフの影が見えた。ガルドは戦斧を握りしめ、獣の隙を窺っている。だが、今はまだ、甲羅が半開きの状態だ。急所は硬い殻に守られている。
「ま……だ…です……!」
ミルティは快感と苦痛で蕩けそうになる声を振り絞って叫んだ。
「射精るとき……! 甲羅を……全部開く……! そこが……必殺の……っ! ああっ! 深いっ……!」
獣の動きがさらに激しくなる。
内部を掻き回す暴力的な摩擦に、彼女の身体は否応なく高みへと引き上げられていく。苦痛すらも快楽へと変換され、頭がおかしくなりそうだった。それでも彼女は、研究者としてのただ一つの執念で、獣の変化を見逃さなかった。
獣の下半身が痙攣し始める。
甲高い唸り声を上げ、動きがスパスパと短く鋭くなる。来る。彼女は悟った。獣が絶頂に達し、精を放つその瞬間こそが、この魔物が唯一無防備になる時だった。
「うっ……! くるっ……!」
がくん、と獣の巨体が大きく仰け反った。
全身を覆う甲羅が、完全に展開した。
白く柔らかい腹部と、充血した生殖器が剥き出しになる。射精の直前の硬直。その一瞬の空白。
「いまっ!!」
ミルティが叫んだ。
その声が空気を引き裂くより早く、影が躍り出た。
「おうらぁっ!!」
ガルドの咆哮と共に、巨大な戦斧が旋風を巻き起こす。
研ぎ澄まされた刃が、無防備に晒された獣の股間へと吸い込まれていった。
ずどんっ!!
「クギュ!」
重い肉と骨が砕ける鈍い音が山々に響き渡った。
岩甲獣の絶頂の嘶きは、悲鳴へと変わった。戦斧はその根元から生殖器ごと下半身を深々と突き刺し、致命的な楔となって獣を岩壁へと縫い止めていた。大量の鮮血が噴水のように吹き上がり、ミルティの白い肌を赤く染め上げていく。
獣は一度大きく身震いすると、そのまま崩れ落ちるように動きを止めた。
静寂が戻る。
ミルティは荒い息を吐きながら、目の前で絶命した魔物の残骸と、そこから引き抜いた戦斧を担ぐドワーフを見上げた。
「……見事、でした……」
彼女は泥と血と体液にまみれた顔で、ふらりと微笑んだ。
「さて、嬢ちゃん。着替えてからにしようぜ」
ガルドは血のついた手を革布で拭きながら言った。
ミルティは自分の惨状を思い出し、耳まで赤くした。ぼさぼさの黒髪は血と体液で固まり、ローブの裾はぐっしょりと濡れて重くなっている。
「そ、そうですよね……」
彼女は岩の陰の泉へ駆け込み身体を洗い香油を振り予備のローブに着替えた。戻ってきた時には、少しだけ気を取り直したようだった。眼鏡の位置を直し、小さく胸を張る。
「では始めましょうか。まず甲羅の剥離からです」
ミルティは死骸の横に立ち、解体の指示を出し始めた。
「甲羅は背中から一枚ずつ剥がしてください。継ぎ目にナイフを入れて、こじ開けるように。乱暴にやるとヒビが入ります。アドマンタイトの鎧に匹敵する硬度ですからね。傷物にしたら損です」
「へいへい」
ガルドは慣れた手つきで巨大な解体ナイフを動かす。
岩甲獣の甲羅は並大抵の刃では傷一つ付かないが、経験豊富な彼は継ぎ目を正確に見抜き、隙間に刃を差し込んでいく。
ぎぎっ、と重い音が響く。
一枚、また一枚。
硬い甲羅が剥がれ落ちるたびに、その下から現れる皮膚は驚くほど滑らかだった。
「次は皮の処理です。皮下脂肪の層が厚いので、深く切りすぎないように。皮膚は防具の内張りや高級な鞄素材として重宝されます。一枚板で取れば更に高値がつきますよ」
「わかってら。嬢ちゃんは口だけ出してりゃいい」
ガルドは手を止めずに答える。その声には呆れよりも、むしろ頼もしさが滲んでいた。
甲羅が全て剥がれ終わると、赤身の肉と内臓が露わになった。
「そして内臓……特に肝臓です」
ミルティは声を潜めて言った。
「岩甲獣の肝臓は薬種として非常に珍重されます。万能薬の基材にもなるし、単独でも強力な解毒剤になる。取り扱いには細心の注意を払ってください。破損すると薬効が著しく低下しますから」
「ああ、わかってる。こいつは金貨袋より価値があるからな」
ガルドは慎重に手を進める。
周囲に血の匂いが充満する中、ミルティは知識を披露する時だけは饒舌だった。
「岩甲獣の肝臓はですね、他種と違って胆嚢が退化しているんです。その分肝臓自体が胆汁を蓄える役割を兼ねているため、通常より遥かに大きいんですよ。取り出す時は肝門脈を切断しないよう――」
「嬢ちゃん」
ガルドが不意に手を止めた。
「ん?」
「ローブの膝に帰り血がついてるぞ」
ミルティは自分の顔に手をやった。返り血が新しいローブに落ちていた。
「あっ……」
「着替えなおしだな」
ガルドは苦笑した。
「もう……」
ミルティは唇を尖らせたが、その目は獣の解体に釘付けだった。ガルドが慎重に肝臓を取り出すと、彼女は感嘆の声を上げた。
「やっぱり美しい構造です……! 鉱石成分が均一に分布してるのがわかりますか? これが万能薬の素なんです!」
「また始まった……」
ガルドは呆れたように呟きながらも、その仕事の手を止めなかった。二人の関係はいつもこうだ。ミルティが研究に夢中になるたび、ガルドが現実世界に連れ戻す。
全ての解体が終わる頃には、空は夕暮れに染まっていた。
「さて、今日はここで野営をするか」
ガルドは解体道具を片付けながら言った。
ミルティは大事そうに肝臓を収めた冷却の魔法を付与した木箱と、いくつかのサンプルを詰めた袋を持ち上げた。
「はい!」
その顔には、朝と同じ純粋な笑顔があった。
⭐️野営
焚き火の爆ぜる音だけが響く夜だった。
「……で、嬢ちゃん。本当にこれを食う気か?」
ガルドは手の中の肉塊をまじまじと見つめた。岩甲獣から切り出した赤身の部位である。鮮度は抜群だが、魔物の肉など素人には毒か否かの判断もつかない。
「勿論です」ミルティは眼鏡の位置を直した。「文献には『滋養強壮に極めて優れる』と記載があります。毒成分は加熱で変性すると考えられますし、何より……こんな稀有な機会、逃す手はありません!」
彼女の目は既に研究者のそれではなく、空腹な子供のそれだった。
結局、乾パンと干し肉の夕飯に飽いていた二人は、鍋で煮込むことにした。脂の乗った肉がぐつぐつと煮える香りは、予想外に豊かで鼻をくすぐる。
「じゃあ、いただきましょう」
ミルティが小さな口を大きく開けて、ほかほかの肉を頬張った。
次の瞬間、彼女の目が丸く見開かれた。
「……んっ!? んんーっ!!」
「ど、どうした!? 毒か!?」
ガルドが慌てて槌を握りかけたが、ミルティは首を激しく横に振った。口いっぱいに広がる濃厚な旨味。岩壁を削って育つ獣特有のミネラル分が、肉汁と共に舌の上で爆発した。
「おいひい……! すごいですガルドさん! こんなに美味しいなんて!」
怪我の功名と言うべきか。ガルドも恐る恐る口にしたが、その味に渋い顔が一変した。
「馬鹿な……! ジジイの煮込みより濃いぞこれ!」
二人は顔を見合わせ、それから無言で肉にかぶりついた。遠慮も何もなかった。プライドも研究も関係ない。ただ本能の赴くままに、貪るように肉を胃袋に詰め込んでいく。
最後の一切れを平らげた時には、二人とも腹を満たして呆然としていた。
「ふぅ……生きてて良かった……」
ミルティが満足げに腹をさすった、その時だった。
「……っ!?
彼女の身体が小さく跳ねた。腹の奥から、じわりと熱いものが這い上がってくる。それは単なる満腹感ではなかった。内臓の芯から湧き上がる、ねっとりとした熱波。
「嬢ちゃん? 顔が赤いぞ」
ガルドも異変に気づいていた。自分の身体もおかしかった。血が逆流するような熱さが下半身に集中している。股間の膨らみが、革のズボンを突き破らんばかりに痛く主張していた。
「な、なんだこれは……!? 肉に催淫効果が……!?」
ガルドは脂汗を流した。岩甲獣は発情期だった。その肉には、交尾を促す強力なフェロモン成分が蓄積されていたのだ。しかも生半可な量ではない。二人が平らげた量は、成人男性が数日かけて摂取すべき量だった。
「あっ……ああっ……!」
ミルティはその場に崩れ落ちた。太腿をきつく閉じ、もじもじと腰をくねらせる。研究ローブの下で、彼女の秘部はとめどなく蜜を溢れさせていた。きゅんきゅんと子宮が疼き、頭がぼんやりとして理性が溶けていく。
「ガルドさぁん……」
潤んだ瞳で見上げる彼女は、もうあの物静かな学者ではなかった。
「ダメです……頭が、おかしくなりそうです……これ、発散しないと……っ」
彼女は震える手でローブの裾をまくり上げた。白く細い内腿はびっしょりと濡れて光り、甘い匂いが漂う。
「私……ガルドさんなら……抱かれても、いいです……」
その言葉が引き金だった。
ガルドの中で、保護者としての理性が焼き切れた。ドワーフの本能が、目の前の小さなメスを犯すよう唆る。
「……後悔するなよ」
ガルドは唸り、ミルティにのしかかった。
「ひっ……!」
岩のような重圧。筋肉ダルマの巨体に押し潰され、ミルティの小柄な身体は瞬きする間にガルドの下で埋もれた。百キロはある男の体重が、彼女の華奢な骨格をきしませる。
荒々しい手がローブを引き裂く。ちろりと露わになった未成熟な胸に、ごつごつとした指が食い込んだ。
「あぐっ……! ガルドさ……大きい……!」
体格差は絶望的だった。ガルドの腕一本でミルティの胴体など余裕で囲める。彼は巨体を押し付けるようにして、ミルティの首筋に顔を埋めた。濃い体毛が彼女の滑らかな肌をざらざらと擦る。
「嬢ちゃん……我慢できねぇぞ」
ガルドはズボンを引き下ろした。
現れたのは、種族特有の凶悪な巨根だった。人族の男など足元にも及ばない、腕のように太く、血管が浮き出たドワーフの肉棒が、怒張して天を衝いている。
「うそ……そんなの入らないです……!」
ミルティは恐怖したが、身体は正直だった。疼く秘所は拒絶するどころか、歓喜の蜜を垂れ流してその侵略を待ちわびていた。
「入れるぞ」
前戯などない。ガルドは太い指で秘口を少し広げると、そのまま腰を沈めた。
「あああああああっ!!!」
裂けるような痛みと、内臓を押し上げられる圧迫感。小さな穴に無理やり打ち込まれた楔は、膣壁を容赦なく押し広げ、子宮口を直接殴りつけた。
ミルティの細い足が空中で痙攣する。腹の上にガルドの重たい腹が乗り、息すらできない。
「きついぞ嬢ちゃん……! 締め付けすぎだ!」
ガルドもまた悶絶していた。小柄な人族の少女の膣内は狭く、ドワーフの巨根を絞り上げるように収縮してやまない。彼は獣のように腰を振り始めた。
ずっ、ずっ、ずっ!
重たい音が響く。ガルドの腰がミルティの下腹に叩きつけられるたび、彼女の身体は地面に擦り付けられ、小刻みに跳ね上げられた。
「あっ! あっ! あぐっ! 深いっ! お腹の中……いっぱいです……!」
「どうだ! これがドワーフの棒だ! よく締まって吠えろ!」
年の差も体格差も関係ない。ただのオスとメスの交尾だった。ガルドの粗い息が顔にかかる。髭が胸を刺す。汗と体液が混じり合う匂いが鼻腔を満たす。
ミルティはガルドの岩のような胸板に爪を立てた。痛みなど感じない男は、さらに深く、さらに激しく腰を打ち込んでくる。
「イクっ! イッちゃう! ああぁぁっ! 壊れるっ! お腹壊れちゃうぅぅっ!!」
脳髄が揺さぶられるような快感。子宮を直接犯され、膣内のひだ一つ一つを抉り取られるような激しいピストンに、彼女の理性は完全に崩壊した。
「出すぞ! 嬢ちゃん! 受け止めろ!」
ガルドが雄叫びを上げた。極太の肉棒がさらに膨張し、子宮の最奥で爆発した。
どぷっ! どぷぷっ!!
大量の濃厚な精液が、狭い膣内に注ぎ込まれる。熱くドロリとした液体が子宮を満たし、行き場を失って結合部からあふれ出した。
「あつっ……! 出てる……お腹の中にいっぱい……あぁぁ……」
ミルティは白目を剥き、全身を痙攣させて絶頂した。小さな身体はガルドの精液で膨らみ、快楽の余韻に浸り続ける。
ガルドはまだ萎えない男根を引き抜かず、そのまま彼女の身体を抱きしめた。
「……まだ足りねぇみてぇだ」
「……はい……もっと……いっぱい……下さい……」
ミルティはガルドの腰の上に乗せられ、
その小さな臀部を上下に揺らしていた。
「ひぅっ♡ はっ……ん…あぅ……! ガルド……さぁん……お腹いっぱいで……おかしくなっちゃいます……!」
ミルティはガルドの巨根に串刺しにされながら喘いでいる。
「もっと尻を振れっ!」
ガルドは下から彼女の腰を支えつつ強く突き上げる。
そのたびにミルティの華奢な肢体が跳ね上がり、膣内に収められた剛直が奥へ奥へと入り込んでいく。
「ふああっ!? すごぃ……ガルドさんの……すごくおっきくてぇ……あっ! はいってくるぅ!」
太すぎるペニスがミルティの小さな子宮口をこじ開けようとしている。
亀頭によって限界まで押し広げられた入り口から愛液が漏れ出し、
結合部から泡立った粘液があふれ出していた。
「はっ……くっ……うっ……おまんこぉ……壊れちゃいそう……!」
ミルティは涙目になって訴えるがガルドは聞いてくれない。
逆に嬉しそうな表情を浮かべてより一層激しく責め立てるのだ。
「おおっ!! 締まるっ!! 最高だぜぇっ!! やっぱ嬢ちゃんの中は良いなぁ!!」
ガルドは快楽に溺れきっていた。
普段は冷静沈着で頼りになる存在なのだが、
一度理性という枷が外れてしまえばこうなる。
「あんっ! あっ……ひぅん……! やだぁ……おっき過ぎて子宮こわれるぅ!」
ミルティはガルドの上で踊るような腰使いを見せる。
ガルドの太ももの上でM字に脚を開き、
自らの意思で杭打ち騎乗位をしてみせたのだ。
「オラァッ!!」
ガルドがさらに強く突き上げてきた。
ズブゥウウッ!
「ひぎいいいぃいッッ!? あ゛~~ッ!! あたるぅう!」
あまりの質量による衝撃で
一瞬意識が飛びかけるほどの絶頂を迎えたミルティだったが、
それでも尚衰えない欲望に従順となった肉体はさらなる刺激を求めてしまう。
「うぐっ……! またイきそうなのかよっ!! だったら一緒にイケっ!!」
ドチュンドチュンッと下品な打擲音を立てながら激しく抽送を行うガルド。
その動きに合わせてミルティのお尻が波打ち、ぷるんぷるんと弾んでいる。
そして遂に限界を迎えよる。
「ミルティ❤️」
ドクッドクンドックン……!!
熱い奔流が流し込まれる感覚と共に子宮口をこじ開けられてしまい、
大量の精液を受け止めてしまう。
「あ……あ……出てるぅ……中にいっぱい出されてるぅ……♡」
ドピュッドピューーーッ!!! ビューーーッ!!
射精を終えた巨根を引き抜くと栓を失った花弁から逆流してきた白濁が流れ出てくる。
「はぁ……はぁ……凄かったです……ガルドさん……好きぃ……」
ミルティの意識は幸せな光の中に消えていった。