※この作品はR-18です。

冒険者はつらいよ 冒険者歴10年選手の日常とエロス   作:みなぽん

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ゴブリン事件その後 被害者少女 エリスと鍛冶屋のオットーの恋

アル ディーン 本編の主人公、年齢30歳 キャリア10年の冒険者。等級は10年かかってやっとシルバー

片手剣と丸盾、半弓なども器用に使う。サバイバルや罠の解除にもたけていて、簡単な魔法も使える一言で言うと器用貧乏な男。

 

ミレーヌ エルフェンリート 年齢45歳  雪族で見た目はティーンエイジャーに見える。純白の髪の清楚系魔法騎士の彼女は一見すると清楚で優しい常識人だが愛刀雪月花から放つ剣技は凄まじい。攻撃魔法も使えるオールラウンドプレイヤー、アルとは古い付き合い。

「アルったらもっと私を頼っていいんだからね」「断ち切れ絶刀!雪月花!」

 

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セルシア ミストラル 年齢81歳 エルフ族 銀の髪に、氷のように澄んだ瞳。小柄な体躯だが百発百中で獲物を射抜く弓の達人。優秀な兄弟たちのもとで育ったせいか自己肯定感が極めて低い。すぐに卑屈になっていじける癖がある。

 

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「私の矢には正義を貫く力がある」「私はグループのお荷物ですから、邪魔になったら捨てて行ってください」

 

メイベル・リングベル。年齢20歳 リーキスト教団の聖導女 聖印の刻まれた杖を抱え、柔らかな雰囲気を纏っている娘。

回復系魔法を使う、性格的にも心優しく100%の癒し系。戒律に従順でアルへ寄せる恋心に罪悪感を感じている。

 

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「慈悲深き地母神よこのものに癒しの光を!」「ああ、女神よお許しください。私はまた淫で邪な感情を」

 

リディア マーカス 冒険者ギルドの受付嬢 清楚で真面目なギルドのアイドル的存在。

「冒険者に大事な事は生き残ることです。無事のご帰還をお祈りしています。」

 

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ヴァレリア・ラース 獣人種 31歳

フェンリルの血を宿す黒髪の女魔狼騎士。食欲旺盛な食いしん坊でグラマラスボディ!天真爛漫な性格で感情の爆発で強くなる。

基本的にいろんな欲望に対して貪欲なタイプ。強いフィジカルで巨大な鉄盾と長剣ツヴァイヘンダーを軽々と扱う重装歩兵

「お腹いっぱいになったから、私はとっても元気だゾ!(^ ^)こい!フェンリルの力見せてやる!」

 

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エリスバリー、少女がベッドの中でうなされていた。

ゴブリンにさらわれアル達、冒険者に助けられて、もう3ヶ月となる。あの日から彼女は何度もあの日の夢に悩まされている。

 

秋の草原に牛たちを放ちながら、エリスは大きく深呼吸をした。広がる青い空に浮かぶ雲が羊の群れのように見える。のどかな昼下がり、この牧草地で牛に夕方まで草を食ませて帰るのが彼女の仕事だ。清水で沸かしたハーブティーを飲みながら、彼女はしばし心地よい風を感じていた。しかし突然その風に生臭い匂いが混ざる、秋の丈の伸びた牧草の間に緑色の体が見え隠れする。

彼女の表情が青ざめた。

この世界に暮らすものであれば知らないものがいない恐怖の存在。それはゴブリンだ。

身長120センチほどだが、それなりに腕力もあり、家畜や人を襲う存在だ。ことに彼らにメスは無く人間の女性をさらって孕み袋として使うことが知られている。

〔すぐに逃げなきゃ、)彼女は震える足で静かに走り出した。「クキャアアアアア」背後でゴブリンの叫び声聞こえる。襲われる。牛の断末魔の叫びも響く。そしていくつかの足跡は着実に彼女を追ってきた。

「くそっ……!」

エリスは唇を噛んだ。脚は震えている

(どうしよう……昨日だって隣町で『街道沿いでゴブリンが出た』って噂があったばかりなのに……)

秋風が耳元でささやく。

「逃げろ」「諦めるな」と囁いているのか、「もう手遅れだ」と嘲っているのか。

突然、左足首に鈍い痛みが走った。

草に隠れていた木の根につまずいたのだ。

前のめりに倒れた瞬間──背後に迫るゴブリンの鼻息が聞こえた。

(終わった……)

心臓が凍りつく。目を閉じた刹那、

ゴブリンの手が彼女のお気に入りのセーターを引き裂いていた。すぐに4匹ほどのゴブリンが寄ってたって、彼女は裸に剥く、未成熟な体がゴブリンの前にさらされた。

「いやぁ、、お願い、来ないで、、」

ゴブリン達はそれぞれの武器を舐めまわしながら、エリスの周囲をゆっくりと歩き回る。粗末な石斧を持つ者。錆びた鉄の短剣を持つ者。骨の棍棒を持つ者。そして彼ら全員が口から獣のような涎を垂らしていた。

「やめて……お願い……助けて……」

声がかすれる。涙が止まらない。それでもゴブリンたちは彼女の怯える様子を見て楽しんでいるようだった。

「キャッハハ! 」「クキャアアアアア…」

ゴブリンがエリスの顎を掴んで強引に持ち上げた。

「ひっ!? やめて! 触らないで!!」ゴブリンの悪臭を放つ舌が彼女の唇を奪う。そして別の2匹のゴブリンは、彼女が小さな乳房にしゃぶりついた。さらに残りの2匹は彼女の下半身に食らいついた。足の指を、足の裏を、腿を、太ももを、、舐めていく。

エリスは全身の毛穴が総毛立つのを感じた。彼女の幼い身体はゴブリンの性欲を受け止めきれず、ただ震えることしかできなかった。

「いやあああああっ!!」

彼女の悲鳴が夜の闇に吸い込まれていく。

必死に細い足をバタバタとさせるが、ゴブリンに押さえつけられて敏感な割れ目に1匹のゴブリンが顔を埋めた。長い舌が彼女の膣内にまで侵入してくる。ねっとりとした粘液が割れ目の中の浅い所に塗り込められる、そして2匹のゴブリンは彼女の肛門にも唾液をたっぷり塗りつけた。

ゴブリンの熱い吐息がエリスの可憐な割れ目にかかる。

「うっ……んっ……やめてっ……やめてぇ……」

抵抗する力もなく、ゴブリンにされるがままに抱えられてしまう。

(誰か……助けて……)

彼女の願いは虚しく消えていった。

「いやああっ!!!」

エリスの悲痛な叫びが森にこだまする。ゴブリンは容赦なく彼女の身体を弄んだ。ゴブリンの口に含まれた陰核がピクピクと反応してしまう。

「うそ……なんで……こんなときに……」

絶望的な状況の中で、自分の肉体がゴブリンに反応していることに気づいたエリスは涙を流した。

(こんなのおかしい……わたし嫌なのに……どうして……)

ゴブリンはそんなエリスの表情を見て楽しそうに笑うと、いよいよ彼女の秘部へと狙いを定めた。

「いや……やめて……それだけは……やめて……お願い……許して……」

必死に懇願するもゴブリンには通じない。むしろ余計に興奮させてしまったようで、激しく腰を振り始めた。

「痛いっ! 痛いよぉっ!! お願いだから抜いてぇっ!!」

泣き叫ぶエリスに対して他の3匹はエリスの口にそれぞれの肉棒を押し込んでいく、彼女の口の中に苦い味が広がる。喉の奥まで突かれ嗚咽が漏れる。鼻水と涙に濡れた顔にゴブリンはさらに興奮したようだ。お尻の穴にもゴブリンの肉棒が押し付けられる。「クキャアアアアア」ゴブリンは尻尾をピンと立てると一気に挿入してきた。エリスの小さな体に巨大な肉棒が入ってくる感覚は筆舌しがたいものがあった。

ゴブリンは獣のように唸り声を上げてピストン運動を始める。

あまりの激しさに意識が飛びそうになるが、その度に新しい痛みによって呼び戻される羽目になった。

(お願い……早く終わって……)

彼女は心の中で祈り続けた。その間にもゴブリンの抽送は続き、やがて限界を迎えたのか大量の精液が放出された。それと同時に彼女自身も達してしまったようで頭が真っ白になった。

ゴブリンは満足げに笑うとエリスから離れた。体中の穴という穴からゴブリンの精液が溢れ出ている。

「うっ……うぅ……」

涙を流しながら泣きじゃくる少女に対しゴブリン達は次の準備に取り掛かる。

効率よく欲望を果たすための準備だ。

まずはエリスの両手両足を縛り付ける。

次に彼女の股を大きく開かせるとその間に陣取った。

そして再び勃起した剛直を取り出すと一気に挿入した。

先程よりも大きいのかより強い圧迫感を覚える。

しかしそんなことを考えている余裕もないくらい激しく犯されていく。

パンッパァンという肌同士がぶつかり合う音が響く中で彼女は何度も絶頂を迎えさせられた。

それでもなお容赦ない責めは続き遂には失神してしまうほどであった。

最後の一滴まで注ぎ込んだ後ようやく解放されるとそのまま地面に投げ捨てられた。

辺りには血と汗と愛液が入り混じった異臭が立ち込めておりとてもじゃないが正視できない惨状となっていた。

そんな中エリスは虚ろな目で空を見上げることしかできなかった。

 

やがて、彼女は、戦利品の牛たちとともに、ゴブリンの洞窟へと連れて行かれた。

暗い洞窟の奥には、彼女の他に2人ほどの女性がいた。何匹ものゴブリンが、洞窟内により、1人の女性の上で、弾むように腰を振っていた。もう1人の女性は、臨月の状態で腹がふくれて狂ったような目でへらへらと笑っている。

「クキャアア……」

エリスの周りに、ゴブリンが集まってきた。ゴブリンの股間から立ち上がるものが明確に彼らの意思を示していた。

そして彼女は両手、両足を押さえつけられて、彼女の膣にゴブリンのそれが押し付けられていた。(嫌、こんなの嫌だよ……)エリスは目を固くつぶった。しかし次の瞬間激痛が走り思わず目を開けてしまう。

見るとそこには醜悪な肉塊があった。

ゴブリンの巨根が無理やりねじ込まれてくるのだ。「ぐぅ……痛いぃぃいっ!!!」

苦痛に悶える彼女を見て更に興奮したのか勢いよく腰を打ち付けてくる。

その衝撃により内臓が潰されるような感覚に襲われたが構うことなく何度も何度も突き上げられる。

あまりの痛みに歯を食いしばって耐えるしかなかった。

(お願い、やめて……これ以上酷いことしないで…赤ちゃんできちゃう…)そんな思いも虚しく、彼女の子宮の中に、ゴブリンのものがドビュッドビュッと容赦なく吐き出された!

(熱いのがたくさん出てる……ダメぇ……孕んじゃうよぉ……)エリスは涙を流しながら懇願するがゴブリンはそんなことはお構いなしに動き続ける。

そのうち、数匹のゴブリンは、エリスのお尻の穴と、乳首を責め始めた。「嫌ぁ! そこは汚いところだから触らないで!」

ゴブリンは聞く耳を持たない。無遠慮に指を入れてくる。

グチュリと音を立てて指が入っていく感覚に鳥肌が立つ思いだ。

「いやぁっ! 抜いてよぉ……」

泣きじゃくるエリスに対してさらに刺激を与えようと乳首を摘まんで引っ張ったり捏ねくり回したりしてくる。同時に後ろでも同じ行為が行われているのが分かる。

ゴブリンはエリスを前後の穴を使って彼女を犯していく。ゴブリンの精液がたっぷりと注入された子宮には新たな命が宿ったかもしれない。

その可能性を考えると恐ろしくなるが今は考える余裕など無かった。

「あぁ……あ…だめ……死んじゃう……」

虚ろな表情で呟くしか出来なかった。

「はぁっ……はぁっ……あぁ……」

エリスは荒い息を吐いていた。ようやく終わったと思ったがまだ終わりではなかったようだ。

また次のゴブリンがやってきた。

今度は仰向けに寝かせて正常位で挿入してきた。

そしてこれまでと同じように激しく動いてくる。「あっ! あんっ! やめてっ!」

快楽を得ているわけではないのに感じてしまっている自分が情けなくて仕方がなかった。

(ああ……また中に出されちゃうの……)ゴブリンはペニスを深く打ち付けると精液を吐き出した! 彼女は激しく痙攣し絶頂を迎えた。「はぁ……はぁ……はぁ……」

肩で息をしているとすぐに次の相手が現れる。

また四つん這いにさせられてバックから挿入された。

後ろからの激しいピストン運動に合わせて胸が揺れている。

その光景を見て興奮したのかさらに速度を上げていった。

しばらくすると子宮口に亀頭を押し当てて射精した!ドクンドクンと脈打つ肉棒に合わせて熱い液体が注ぎ込まれてくるのが分かった。

その後も様々な体位で犯され続けたが一向に終わりが見えない。

彼女は完全に快楽に溺れてしまい自分から腰を振るようになっていた。

(気持ちいいよぉ……もっと欲しい……もっとちょうだい……)完全に堕ちてしまったエリスの姿を見てゴブリン達は嗤った。

 

エリスの目が開いた。冷たい汗が額を伝う。窓から差し込む朝陽が眩しい。

彼女は上半身を起こし、乱れたシーツを握りしめた。

 

「また……あの夢……」

 

布団の中に染み込んだ自分の汗と涙の匂いが鼻をつく。昨夜の記憶が鮮明に蘇る。洞窟の湿った空気。ゴブリンの饐えた体臭。膣と腸を貫く焼けるような痛み。そして何より、自分の体がその痛みに反応し、快楽を感じてしまう悍ましい自己認識。

 

「やめて……もう見たくない……」

 

彼女は枕に顔を押し付け、声を殺して泣いた。ベッド脇の鏡台に映る自分の姿が目に入る。腫れた瞼、こけた頬。夢の中の自分と寸分違わぬ惨めな姿だ。

 

あの忌まわしい事件から三ヶ月。

ゴブリンの巣から救出され、故郷の村に戻ったものの、彼女の心に刻まれた傷は癒えるどころか膿んでいた。

 

朝食の席に着いても食欲は湧かない。父親のヨーク爺さんは黙々とスープを掻き込み、母親のメイサは時折心配そうに視線を投げるが、エリスが触れられるのを拒む空気を察して何も言わない。

 

「今日も市場にチーズを売りに行くのか?」父が低い声で尋ねた。

「……うん」

「気をつけろよ。街道でまたゴブリンが出たらしい」

 

その言葉に胃がひっくり返る感覚。喉の奥に酸っぱいものが込み上げる。

 

村人たちの態度も変わった。以前は笑顔で挨拶してくれた酒屋のテッドは目を逸らし、一番仲良しだったパン屋の娘ミアは露骨に距離を置く。まるで何かの病気に感染したかのように。

(当然よね……)

エリスは自嘲的に思った。ゴブリンに穢された娘。村では忌避される存在なのだ。どんなに清潔にしても、どんなに美しく着飾っても拭えない汚名。体に刻まれた痣も残る。特に臀部の赤黒い打撲痕はいつまでも消えない。

 

市でチーズを売るときも客の視線が違う。値段交渉もなく「まあ少し貰っていくか」と申し訳程度に受け取ってくれるだけ。

唯一例外があるとすれば──

「おい!待てよエリス!」

背後から聞き慣れた声。振り返ると鍛冶屋のオットーが駆け寄ってくる。

「なんだよ元気ねぇなぁ。また夢見たのか?」

「……うん」

「しょうがねぇよな……」

「……オットー」

「なに?」

「あなたも……私を避けたりしないの?」

「馬鹿言うな!」少年は驚いた顔をする。

「お前は被害者だろ?何でそんなこと言うんだよ」

エリスは俯いた。少年の屈託のない笑顔で答えた。

そして、エリスの隣並んで一緒にチーズを売ってくれた。彼はいつでも彼女の側にいてくれた。

彼はいつも優しく接してくれる。それが嬉しくもあり、同時に辛くもある。だって自分はきっと彼とは釣り合わない。彼女の表情が再び曇った。

 

⭐️鍛冶屋

炉の火は、いつもと同じように赤かった。

鍛冶屋の奥、槌の音が止んだ合間に、オットーは汗を拭いながらアルを見た。

三男坊。体格は丸く、腕は太いが、目はどこか気弱だ。常連の冒険者であるアルに声をかけるのに、何度も喉を鳴らしてから、ようやく言葉を絞り出した。

 

「……アルさん。少し、相談が」

 

アルは腰掛けに座り、ワインを一口飲んだ。

 

「聞こう。刃物の相談じゃなさそうだな」

 

オットーはうなずき、拳を握りしめた。

 

「エリスバリー……知ってますよね。あの、酪農家の娘」

 

知っている。

ゴブリンに拉致され、生きて戻った娘。

村では誰も口にしないが、皆が知っている“忌まわしい記憶”を抱えた少女だ。

 

「……俺、あの子が好きなんです」

 

言葉は震えていた。

 

「でも、俺はただの鍛冶屋の三男で……守ってやれる男になりたい。でも、どうしたらいいか分からなくて」

 

オットーは、期待と恐怖の入り混じった目でアルを見る。

 

「冒険者に……なれば、強くなれますか?」

 

アルは、すぐには答えなかった。

 

炉の火を見つめ、静かに口を開く。

 

「思いだけじゃ、なれない」

 

その一言で、オットーの肩がびくりと揺れた。

 

「冒険者はな、なりたい奴がなる仕事じゃない。

生き残れる奴が、結果として名乗れるだけだ」

 

アルは、淡々と続ける。

 

「剣を振るえば血が出る。

失敗すれば、仲間が死ぬ。

守りたい誰かの前で、何もできずに死ぬことだってある」

 

オットーは、唇を噛んだ。

 

「……じゃあ、俺は……」

 

「待て」

 

アルは、そこで言葉を切った。

 

「“守る”ってのは、剣を持つことだけじゃない」

 

オットーが顔を上げる。

 

「エリスバリーは、何を一番怖れている?」

 

少し考えて、オットーは答えた。

 

「……夜、ですね。

一人でいる時間。

あの……連れていかれた時を思い出すって……」

 

アルはうなずいた。

 

「だったら、お前がやるべきことは決まってる」

 

アルは指を一本立てる。

 

「まず、毎日顔を出せ。

理由はいらない。牛の蹄を直すでも、釘を届けるでもいい」

 

二本目。

 

「次に、逃げ道を作れ。

納屋の扉、家の裏口、夜でもすぐ出られる灯り」

 

三本目。

 

「そして、村全体を味方につけろ。

夜回り、犬、見張り。

一人で守ろうとするな」

 

オットーは目を見開いていた。

 

「……冒険者みたいですね」

 

アルは、苦笑した。

 

「違う。こっちの方が、ずっと難しい」

 

炉の火が、ぱちりと音を立てた。

 

「剣を持てば、強くなった気になれる。

でも本当に大事なのは、孤立させないこと、忘れないことだ」

 

アルは立ち上がり、オットーの肩に手を置いた。

 

「お前は鍛冶屋だ。

刃を打てる。鍵を作れる。柵を直せる。

それは、冒険者の剣より、よほど役に立つこともある」

 

オットーの目に、涙が浮かんだ。

 

「……俺、できるでしょうか」

 

「できる」

 

アルは、はっきりと言った。

 

「少なくとも、剣を振って死ぬより、ずっとな」

 

オットーは、深く頭を下げた。

 

「ありがとうございます……アルさん」

 

炉の火は、変わらず赤い。

だが、その前に立つ青年の背中は、少しだけ大きく見えた。

 

守るということは、

英雄になることではない。

 

ただ、今日も、明日も、そこにいることだ。

 

アルはそう知っている。

十年、生き延びてきた冒険者として。

 

 

夜の風は、あの頃よりも少しだけ優しくなった。

 

オットーは、毎朝エリスバリーの家の前を通った。

理由はいつも些細だ。蹄鉄の具合を聞く、柵の釘を締め直す、余った鉄屑を届ける――。

 

最初、エリスは戸口から顔を出すだけだった。

視線は伏せられ、声も小さい。

だが、オットーは急がなかった。アルの言葉を、胸に刻んでいたからだ。

 

「そこにいることだ」

 

数日が、数十日になる頃。

エリスは、ふと笑った。

 

「……オットーさん、今日は何も壊れてないですよ?」

 

それは、ほんの小さな笑顔だった。

だが、オットーにとっては、鍛冶場の炉よりも胸を熱くするものだった。

 

 

オットーは村を歩いた。

 

夜回りに参加し、犬を二頭増やし、納屋と家々の裏口に簡易の警鈴を取り付けた。

鍛冶屋として、鍵を改良し、木柵に鉄の補強を入れた。

 

誰かが言った。

 

「用心深すぎやしないか?」

 

オットーは笑って答えた。

 

「念のためです」

 

エリスは、それを遠くから見ていた。

 

ある夜、彼女は初めて自分から声をかけた。

 

「……ありがとう」

 

オットーは言葉に詰まり、真っ赤になった。

 

「い、いえ! 俺は、その……」

 

「夜、少しだけ……怖くなくなりました」

 

その一言で、オットーは報われた。

 

 

季節が移ろい、草が伸び、月の位置が変わった。

 

エリスは牛の世話をしながら、よく笑うようになった。

オットーは、その笑顔を見るために、村を守ることを続けた。

 

エリスが恋だと気づいたのは、もう少し後のことだ。

 

 

その夜、警鈴が鳴った。

 

甲高い音が、闇を裂く。

 

「――来たぞ!」

 

ゴブリンだった。

 

三匹、いや四匹。

松明を持ち、柵を越えようとしている。

 

だが、村は無防備ではなかった。

 

「裏道を塞げ!」

 

「犬を放て!」

 

事前に決めた通り、人々が動く。

落とし穴に二匹が落ち、残りが悲鳴を上げる。

 

オットーは、震える手で作った鉄棒を握りしめた。

 

「ここは通さない……!」

 

ゴブリンが飛びかかる。

だが、足元の鉄線に絡まり、転倒した。

 

その瞬間、村人の投石と槍が集中する。

 

短い、しかし決定的な戦いだった。

 

ゴブリンは、村に一歩も踏み込めず、闇へと逃げ去った。

 

 

静けさが戻ったあと。

 

エリスは、オットーのもとへ駆け寄った。

 

「……守ってくれたんですね」

 

オットーは首を振る。

 

「違う。俺一人じゃない。村のみんなが……」

 

エリスは、一歩近づいた。

 

「それでも……あなたが、いてくれたから」

 

彼女は、オットーの袖を掴んだ。

その手は、もう震えていなかった。

 

「……ありがとう」

 

オットーは、ゆっくりとうなずいた。

 

剣は振るわなかった。

英雄にもならなかった。

 

それでも、確かに――守った。

 

冒険者にならなくても、人は誰かを守れる。

アルの教えは、血ではなく、日々の積み重ねによって証明されたのだった。

 

夜空には、雲間から星がのぞいていた。

 

「…オットー良かったら、部屋に寄っていく?」

エリスの部屋は、微かな花の香りがした。壁には牛の模様のタペストリーが飾られ、小さな机の上には彼女が大切にしている花瓶が置いてある。オットーは緊張で喉が乾いた。

「うん……ごめんね、こんな時間に来てもらって」

エリスはベッドに腰掛け、顔を赤らめていた。オットーは隣に座ると、ぎこちなく彼女の手を取った。

「謝ることなんてないさ」

その言葉に、エリスは小さく微笑んだ。

「……あのね」

「うん」

「オットーさんが、いつも……私のこと、見ててくれたの」

エリスの瞳は潤んでいた。

「私が怖い夜も、不安な朝も……オットーさんは変わらず話しかけてくれて」

オットーは強く手を握った。

「当たり前だよ。君のことが……好きだから」

エリスの目が大きく見開かれた。

「……本当?」

「嘘なんか言うわけないだろう。初めて会った時から……惹かれてた」

その言葉にエリスの頬が薔薇色に染まった。

「私も……最初は怖くて……でも今は違うの。オットーさんの顔を見ると安心できて……好きになってた」

二人の距離が縮まる。

「エリス」

オットーが名を呼ぶと、彼女はそっと目を閉じた。

唇が重なる。

初めはただ触れるだけのキス。

やがて互いを求め合うように、深く熱く重なっていく。

「……んっ」

エリスの吐息が甘く漏れる。

オットーは彼女の髪を優しく撫でながら、何度も口づけを繰り返した。

「大丈夫?」

エリスは小さく頷いた。

「……うん。オットーさんなら……怖くない」

オットーは慎重に服を脱がせた。

 

 

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彼女の肌は月明かりに照らされ、滑らかで柔らかい。

「綺麗だよ」

その言葉にエリスは恥ずかしそうに目を伏せた。

オットーはゆっくりと彼女の体を愛撫した。

首筋から肩へ、鎖骨へ。

柔らかな乳房を包み込むように揉みながら、突起を優しく舌で転がす。

「あっ……」

エリスの声が震える。

オットーは彼女の反応を見ながら、慎重に進めていった。

「痛くない?」

「大丈夫……もっと……」

エリスは求めるように腕を伸ばした。

オットーは彼女の中心へと指を進めた。

すでに潤っているそこは温かく柔らかい。

「すごい……濡れてる」

エリスは羞恥に顔を覆った。

「嫌がらないで。嬉しいんだ。こんなに俺を受け入れてくれて」

オットーは指をゆっくりと沈めた。

「んっ……あぁっ……」

エリスの体が波打つ。

オットーは内部を丁寧に探りながら、親指で膨らんだ花芽を軽く刺激した。

「あっ!そこ……だめぇ……」

エリスの声が高くなる。

オットーは片手で彼女の乳房を愛撫しながら、もう一方の手で中心を攻めた。

「可愛いよ……エリス」

エリスは切なそうに腰を揺らした。

「オットーさん……欲しいの……」

その言葉にオットーの理性が揺らぐ。

しかし彼は落ち着いて、自分のものを取り出した。

「いいのか?」

エリスはしっかりと頷いた。

「お願い……一つになりたいの」

オットーは彼女の両膝を開き、入口に先端を当てた。

「ゆっくりいくから」

彼は慎重に腰を進めた。

「んっ……」

エリスが小さく呻く。

「痛いか?」

「平気……続けて……」

オットーは少しずつ奥へと入っていった。

温かく包み込まれる感触に、彼は目を閉じて堪えた。

「全部……入ったよ」

エリスは涙目で微笑んだ。

「嬉しい……」

オットーは優しく動き始めた。

「あっ……あぁっ……」

エリスの声が響く。

オットーは彼女の腰を支えながら、徐々にリズムを整えていった。

「エリス……」

「オットーさん……大好き……」

二人は互いの名を呼び合いながら高まっていった。

「一緒に……」

オットーは深く突き入れた瞬間、エリスの中が収縮した。

「ああっ!」

エリスが絶頂に達すると同時に、オットーも熱いものを解き放った。

二人は抱き合ったまま息を整えた。

「ありがとう……」

エリスがささやいた。

「こちらこそ」

オットーは彼女の髪を撫でた。

「これからも……ずっと一緒にいてくれる?」

「もちろん」

オットーは誓うように口づけた。

エリスは幸せそうに目を閉じた。

外では夜が更けていたが、二人の時間はまだ始まったばかりだった。

事後の余韻に浸りながらも若い2人の体は、少しの休憩で再び熱を取り戻していく。

「エリス、もう一回してもいいかな?」

「うん❤️遠慮しないで激しくしてもいいんだよ」

エリスの承諾の言葉はオットーの猛り狂う感情を爆発させた。エリスの腰を強く掴み、突きを開始する。

「あんっ、、激しっ、、凄い気持ちいい、、」

オットーはエリスの奥に己のそれを押し付けるようにした。

「オットー、、上に乗ってもいい?」

オットーは上体を起こすと、エリスは彼のそれに跨る。

「気持ちいい、オットーの感じる、、」

エリスは、前後に腰を振ってその感触を楽しんでいた。

「そろそろ、出すぞ、エリス」

「うん❤️いっぱい出して❤️」

「エリス、、イクッ!!!」

「私もイクッッ!!!」

同時に果てて、2人の体は溶け合っていくのであった。

 

エピローグ

春の陽は、村をやわらかく包んでいた。

鍛冶屋の前庭には、白い布が張られ、粗末だが丁寧に並べられた椅子が置かれている。

鉄の匂いと、焼きたてのパンの香りが混じり合い、どこか不思議で、しかし温かな空気が流れていた。

 

今日、オットーとエリスは夫婦になる。

 

簡素な祭壇の前に立つのは、聖導女メイベル・リングベル。

いつもの冒険装束ではなく、清楚な法衣に身を包み、聖印の刻まれた杖を胸に抱いている。

 

「慈悲深き地母神の御名において――」

 

その声は、戦場で仲間を癒してきた時と同じ、穏やかで確かな響きだった。

 

向かい合う二人。

鍛冶屋の三男坊だったオットーは、少し窮屈そうな礼服に身を包み、何度も深呼吸している。

エリスは、素朴な白いドレスを着て、陽の光に照らされていた。

 

彼女の笑顔は、もう怯えていない。

過去を消したわけではない。

それでも――今、前を向いている。

 

「健やかなる時も、困難なる時も――」

 

メイベルの問いに、オットーははっきりと答えた。

 

「はい。誓います」

 

少し遅れて、エリスも。

 

「……誓います」

 

その声は、確かだった。

 

 

仲人として並ぶのは、アルとミレーヌ。

 

アルは腕を組み、少し照れくさそうに二人を見守っている。

ミレーヌは、どこか誇らしげに微笑んでいた。

 

「いい顔してるわね」

 

「……ああ」

 

アルは短く答える。

 

「冒険者じゃなくても、ちゃんと守った」

 

ミレーヌは頷いた。

 

「それが一番難しいのにね」

 

 

式が終わると、すぐに宴が始まった。

 

長机に並ぶ料理は、豪華とは言えない。

だが、肉もパンもスープも、村人たちが心を込めて作ったものだ。

 

「うまい!!」

 

一際大きな声を上げているのは、ヴァレリア・ラース。

 

「この煮込み、最高だゾ! おかわり!!」

 

皿を空にしては、次へ。

誰も止めない。止められない。

 

「……すごい食欲ですね……」

 

セルシアは羨ましそうに見ていた。

 

「私も……もっと食べてもいいんでしょうか……」

 

「いいに決まってるでしょ」

 

ミレーヌが背中を押す。

 

「今日はお祝いなんだから」

 

セシリアは、少しだけ勇気を出して、パンを一つ取った。

 

 

エリスは、ふとアルの前に来て、深く頭を下げた。

 

「……ありがとうございました」

 

アルは、軽く手を振る。

 

「俺は何もしてない。やったのは、あいつだ」

 

視線の先で、オットーが必死にヴァレリアの皿を下げている。

 

「……幸せにしろよ」

 

エリスは、静かに微笑んだ。

 

「はい」

 

 

昼下がり。

子供たちは走り回り、犬は日向で眠り、誰かが笑う声が途切れない。

 

戦いも、血も、今日はない。

 

それでも、確かにここにあるものがある。

 

選び、生き、守り、繋いだ日々の先にある、静かな幸福。

 

アルは空を見上げ、目を細めた。

 

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