僕はいつまで経っても童貞を卒業できないと思う 作:アロワナさん
この話をしたとき、あの純恋が僕のことを賢いと言った。そう、珍しく知識を褒めてくれた。でもラムネを見かけるたびに言うものだから、最終的に純恋が僕に放った言葉は馬鹿の一つ覚え。物事には限度があるのを学ばしてもらった。
家の引き出しの中には何個かラムネ産のビー玉がある。僕が知見を得るきっかけとなったものだ。お世辞にも大切には扱われていない。シャーペンやらカッターやらフィギュアやら、引き出しを開けるたびにガチャガチャと色々な物とぶつかっていく。それでもビー玉はビー玉だった。手に持てばだいたい丸く、透明感がある。
でも傷つけ過ぎたらいつかは奥が見通せなくなる。今の純恋の心のように。
「簡単に入れたね」
「うん、びっくりした」
僕は座布団の上に座り、おもむろにテレビを付けてみた。純恋は僕の向かい、テレビが見えない方向に座りテーブルにある利用規約を手に取る。
僕がザッピングをしてテレビを消すまでの間、両面をしっかりと読み込んだ純恋ははぁぁっとため息を吐いた。
「当たり前のことしか書いていない」
「だから伝わるようにしているだけじゃない?」
まぁいっか、そう呟いて純恋は洗面所の方に向かう。僕も純恋の背中を追って立ち上がった。
扉の中は普段の家とは違う洗面所。棚には白く畳まれたタオル、使ったものを入れるカゴ、ひねらなくても出る蛇口、コンセントに繋がったドライヤー、アメニティ、……。別のところの家族風呂に入ったときと構造に代わりはない。ただ、家族ではない純恋と一緒にというのが異なる点だった。
鏡にはブラウスのボタンを外している純恋が映る。背中をかがめて一息に首から脱ぐ。髪の毛がバサッとなり、上半身はブラトップだけになる。
「色気がないって言いたいの?」
「そんなわけじゃ」
純恋がつけているのは僕が知っているブラジャーとは全く異なる。網目があったりとか、フリフリとか、リボンが付いていたりとか、ピンク色だとか、そんな華やかなものとはかけ離れている。どちらかというと子供っぽい感じで、肩紐やアンダーゴムが無骨に強調されていて、ブラというよりかは肌着みたいな下着といった感覚。色気がないと言えば色気がない。
でも下着が色づいている訳では無い。別に純恋が着ていたブラトップが灰色で地味な色という話ではない。
まず純恋が付けている。僕の手で少し掴みきれないあの膨らみを抱きかかえている。たまに肩紐を覗かせるが、基本的にはパンツと同じくシャイで人前に現れない。
折り紙で例えるなら金色や銀色のやつでテンションが上がるように、これを色気と言わなければこの世はモノクロ以下だ。
「ちんちんふくらませる前にとっとと脱いだら」
もちろん、パンツを脱いだときにちんちんはバネのように弾んだ。
***
風呂場は四角く角ばった墓石のような色合いの室内風呂と角がなく滑らかな木で作られた露天風呂の2つがあった。純恋は先に室内風呂に備え付けのシャワーで髪の毛を濡らしている。
裸の女性。言葉だけでもちんちんが苛つくのに、目の前にいるせいで限界まで腫れ上がってしまう。普段、純恋の裸をじっくり見る機会なんてないせいで、かかり湯もせずにジィっと目を見開く。
肩幅はあまり大きくない。体型も痩せているわけでもなく、かといって太っているわけでもない。女子の中では太っている方とか理由のわからないことを言われたことはあるが、僕にとっては抱きしめたら幸せを感じ取れる良い体つきのように思える。
背中の中心には背骨が皮膚に凹凸を作っている。頭を流すために背中を丸めているから背骨が浮き上がっているのだろう。シャワーから放たれたお湯が髪の毛を通り抜けて首へ、背骨の横を通り流れ落ちていく。そうすると自然と目に止まるのは椅子とおしりが作る細長い黒い隙間。
隙間、スキマ、すきま。何か突っ込まないと行けない気持ちにかられる空間がある。本命は別にあるが、とりあえず人差し指を突っ込んでみた。
「ひゃっ! 変態!」
純恋の反応に、僕はびっくりして我慢汁をこぼしてしまった。もう一度手を突っ込もうかと考えたが、本気で怒られるとまずい。とりあえずかかり湯をすることにした。
「洗う前に入るよ」
「ダメ、銭湯のルールは守らないと」
「銭湯って言っても家族風呂なんだからいいじゃん」
僕がつま先を湯船につけようとしたその時、純恋から思いも寄らない提案が飛び出してきた。
「体洗ってくれる?」
「体? 僕が?」
「他に誰がいるの?」
誰もいないでしょ、と言わんばかりの視線が僕の背中に突き刺さる。嬉しい反面、不安な気持ちもある。他人の体を洗った経験は皆無。しかも純恋。いかがわしい気持ちも湧いてしまう。
「タオル使ったら良いのに」
「僕は銭湯でタオルで身体を洗わない派」
「銭湯と家族風呂はちがッ! んッ!」
僕は背後から泡立てた手を純恋の秘部に突っ込む。身体をくねりながら抵抗する純恋を無視して大陰唇に滑り込ました指を上下に動かしボディーソープを浸透させる。よく濡れてよく汚されるヒダに隠れた細部まで徹底的に洗う。
「ん、あ、んっ! 全身、ちゃんと洗って」
ボディーソープを手のひらに補充して肩に沿わせるように手を動かす。触覚とは不思議なもので、見た目とは異なる情報を脳に送ってくれる。皮膚の内側には骨がある。肩甲骨の硬さも、骨がない部分の柔らかさも、指先から味を吸い尽くし脳を刺激する。
純恋の身体は僕が思い浮かべる女体そのものだった。僕のようなガサついたりとか、堅かったりとか、見慣れているとかは一切ない。椅子で潰れたおしりはプリッとした弾力があり、股間にはちんちんがない。お腹もぽっこりしている部分もあれば凹んでいる部分もある。胸は手で掴むとはっきりおっぱいと分かるような膨らみ、そして硬い苺。手のひらでこすり、指で触れるたびに純恋から甘さが溢れ出す。
「んっ、んんっ! んんんッ!」
大きな声が出ないように純恋が我慢しているから余計におっぱいを弄り倒してしまう。
揉んで揉んで揉んで、おっぱいがちんちんだと射精してもおかしくないぐらい揉んで揉んで揉んで。純恋の苺は熟し、硬くなり糖度が上がる。気がつけば純恋の股に内側に折れていた。そしてその間を洗うかのように手が突っ込まれている。
「んんん、んんっ! んんっ!! んっ!」
僕が果実をもごうとおっぱいを乱雑に扱っているのに純恋の指は止まらない。鏡には映った純恋の口は糸が引いている。髪の毛も肌に引っ付いて普段よりもおとなしい姿の純恋は平常よりも激しく体を震わせる。ビクンビクンと、身体が痙攣し、座っている椅子が動くぐらいの快楽が純恋の脳まで貫く。僕の手におっぱいと体重が重くのしかかる。
「同じところばっか……洗わされた」
置いていた眼鏡をかけ直しながら純恋は僕のちんちんの方を見る。僕の出番は次ですか? と可愛らしくピクンピクンと動いている。
「ちんちんも洗われたい?」
ピクンピクンと頷く。じゃあ、と純恋は身体ごと僕の方に向けた。両手でちんちんを抱え込み、頭を下げる。風呂の湯よりも暑い、サウナよりも暑い、純恋のベロの上にちんちんは着席した。ベロで皮を押しのけ、カリに。ベロの細毛で、洗い残しやすいカリの根本まで荒く、雑に、大胆に舐め回される。
ドピュピュ、ドピュ、ドピュ……。
眼の前で純恋の自慰を見た僕には、この刺激は耐えられるものではなかったイクと言う前にちんちんはイッた。濃い精液が先端からドクドクと排出されている。ベロを筒状にして残りの精液まできっちり純恋は吸い取る。もう精巣には精子がないらしい、ちんちんはビクッと震えるがなにか出たような感覚はない。気持ちよさだけが脳に
ゴクリと精液を飲み込んだ純恋はふふふと笑い、曇った眼鏡越しに僕を見た。
「さすがにはやすぎ」
ちょっとムッとしてちんちんはそそり立とうとするが、すぐに自重をさせるほどの力を失ってしまった。
先に出た僕と違って純恋はまだ風呂の中にいた。露天風呂の木の温もりを感じながら喉の奥から息の煙を吐き出す。
少し胸を揉んでみる。フニっとしているだけならまだしも乳首が固くておもったよりもさわり心地は良くなかった。
「また甘えちゃった」
おそらくテレビがある部屋にいるであろう僕には聞こえない。だからこそ、純恋は自分の気持ちが吐き出せていた。
露天といっても外から見える仕組みではないため、閉塞感はある。どちらかというと洞窟の中のお風呂みたいな印象、それでも家と違うので開放感はある。
ぐるりと見渡していると、襖が開いた。どうやら居間のスペースからこちらの露天風呂は見えるような仕組みだったらしい。僕が微笑んでいる様はこの仕組みは既知のようだ。
まだパンツもはいておらず身体を拭いただけの僕に対して、純恋は口を筒のように開けてその眼の前で輪っかにした指を前後させた。するとちんちんは昇り龍のように大きく飛翔し、僕はトイレの方に駆け込んでいった。
「ほんと馬鹿みたい」
純恋はちんちんを舐める素振りをしながら触っていた自分の秘部をまだ撫で続けていた。