【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
その日の夜、結城家の中には重苦しく、それでいてどこか熱を帯びた空気が停滞していた。
先ほどの停電時の出来事――暗闇の中でリトが美柑の股間を執拗に撫で回し、彼女を絶頂へと導きかけた衝撃的な記憶が、二人の間に見えない壁と、同時に強力な磁石のような引力を生み出していた。
リトは喉の渇きを覚え、二階から階段を下りようとした。ちょうど同じタイミングで、美柑もまた、キッチンへ向かおうと部屋を出ていた。階段の踊り場で二人の視線がぶつかる。
「あ……」
「……リト」
美柑の顔は、照明の下で見てもまだ赤らんでいた。彼女が今穿いているのは、汚れてしまった先ほどのものではない。新しく履き替えたばかりの、一点の曇りもない真っ白な綿パンツ。そして、未発達な身体を強調するような、細い膝が覗くパジャマ代わりのスカート。
リトは彼女と視線を合わせることができず、慌てて階段を下りようとした。
「ご、ごめん。先に行っていいよ」
「……いいわよ。リトが先に行って」
譲り合おうとした、その一瞬の隙。リトは階段の段差を完全に見誤った。彼の足が空を切り、体が宙に浮く。
「う、うわあああ!?」
リトは無様に階段を転げ落ちた。しかし、この家を支配する奇妙な運命の悪戯は、それだけでは終わらない。リトの両腕が、バランスを崩して倒れそうになった美柑の足を咄嗟に掴んでしまったのだ。
「きゃっ! ちょっと、リト!?」
美柑の体もまた、重力に引かれて階段を下へと滑り落ちる。階段の一番下、リビングへ続く入り口で、二人の体は激しく絡み合うようにして停止した。
リトは仰向けに倒れ込み、そのちょうど真上に、美柑が背中から投げ出される形になった。しかし、美柑の両足はリトの肩に乗り、膝が大きく折れ曲がって、彼女の腰はリトの顔の目の前で高く持ち上がっていた。
「……っ!!」
リトの眼前に広がったのは、まさに「破滅」であり「至福」でもあった。階段を滑り落ちた際の摩擦で、美柑の白い綿パンツは膝のあたりまで無残にずり下がっていた。捲れ上がったスカートは何の役割も果たさず、美柑の股間は完全に「無防備」な状態でリトの鼻先に晒されていた。
いわゆる「まんぐり返し」の状態。リトの視界の特等席には、信じられない光景が広がっていた。
まず目に飛び込んできたのは、膝のあたりでくしゅくしゅと丸まっている、脱ぎたての白い綿パンツ。そして、そのすぐ先――今まで何度となく「白」越しに意識してきた美柑の秘部が、今や遮るもの一つなく、リトの瞳を支配していた。
少女特有の、瑞々しく、淡い桃色をした無垢な肌。中央に走る、細く繊細な一筋の割れ目。それは先ほどの停電時の余韻のせいか、微かに熱を持ち、蜜のような雫を滲ませている。さらに視線を少しだけ上へずらすと、そこには恥じらしそうに窄まった、小さな尻の穴までもが露わになっていた。
美柑のすべて。彼女の聖域のすべてが、今、リトの目前でパノラマのように展開されていた。
(……全部……。全部、見えてる……)
リトの理性が、音を立てて崩壊した。昨日の「透ける白」も、先ほどの「暗闇の感触」も、この圧倒的な視覚情報の前では前奏曲に過ぎなかった。美柑の秘部は、まるでリトにその奥底まで暴かれるのを待っているかのように、目前で静かに、しかし力強く呼吸している。
「あ、……ぁっ、……リト……。見ちゃ、……見ちゃだめ……っ」
美柑は自分の両手で顔を覆い隠したが、足を閉じることはしなかった。むしろ、リトの視線が自分の最も恥ずかしい場所に突き刺さっているのを感じて、腰を小さく痙攣させている。剥き出しの肌に、リトの荒い息遣いが直接吹きかかる。冷たい廊下の空気の中で、そこだけが異常な熱を放っていた。
「美柑……、お前……、こんな、……こんなに……」
リトの言葉は、熱を帯びた呻きに変わった。彼は逃げるどころか、磁石に吸い寄せられるように、その「禁域」へと顔を近づけた。鼻先が、美柑の秘部の入り口まであと数ミリというところまで迫る。
そこから立ち上るのは、先ほどよりも純度の高い、美柑という少女の生命の香り。まだ幼い肌が放つ、甘く、少し酸味を帯びた、リトの脳を焼き切るような濃厚な芳香。
リトは我慢できず、秘部のすぐ隣、白く柔らかな太ももの付け根に唇を寄せた。直接肌に触れる兄の熱。美柑は「ひっ」と短い息を吐き、小さな足の指先をピンと反らせた。
「んんっ……、あ……っ! リト……、リト……っ」
美柑の秘部が、リトの目の前でピクピクと波打つ。一筋の透明な雫が、割れ目に沿ってゆっくりと流れていく。そのあまりに淫らで、それでいて清らかな光景に、リトは魂を奪われた。
あと数センチ、首を伸ばせば、自分は妹の最も深い場所に到達できる。美柑もまた、顔を隠したまま、兄の唇が自分の奥底を汚し、満たしてくれることを、狂おしいほどに求めていた。彼女の小さな腰は無意識にリトの顔の方へと突き出され、秘部は兄を受け入れる準備を完璧に整えていた。
「っ……あ……私、また……っ!」
美柑の瞳が虚空を見つめ、体が大きく跳ね上がろうとした、その瞬間――。
カラン、とキッチンで何かが落ちる音が響いた。自動で氷が出来上がった製氷機の音。その何気ない日常の音が、冷水となって二人の脳に浴びせられた。
「――っ!!」
「――っ!!」
二人は同時に、弾かれたように我に返った。リトは猛烈な勢いで首を引き、美柑は慌てて足を閉じ、スカートを必死に手繰り寄せた。
「ご、ごめん! 違うんだ! 今のは、その……!」
リトは顔面を真っ赤にし、床を這うようにして美柑から距離を取った。一方の美柑も、震える手で膝まで下がっていた白い綿パンツを引き上げ、乱れた服を必死に整えた。
美柑は立ち上がると、一度もリトと目を合わせることなく、フラフラとした足取りで階段を駆け上がっていった。パタパタという足音が、リトの鼓動のように速く遠ざかる。
リトはリビングの入り口で、冷たくなった床に額を押し当て、自分のあまりの破廉恥さと、そして……あの瞬間に感じてしまった、耐え難いほどの愉悦に震えていた。
「……見た。……全部、見た……」
リトの網膜には、美柑の白い綿パンツと、その奥に隠されていたすべての「真実」が、消えることのない焼き印となって刻み込まれていた。