【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
昼下がりの用務員室は、一日のうちで最も深い静寂に包まれる時間帯だ。窓の外ではセミの声が遠くで波のように押し寄せ、遮光カーテンの隙間から差し込む一筋の光が、室内の埃をキラキラと反射させていた。
林さんは、午前の力仕事で疲れ果て、備え付けの古い簡易ベッドに横になっていた。冷房の低いうなり音が心地よく、老人の意識は深い眠りの淵へと沈み込んでいく。しかし、その微睡みは、不意に聞こえてきた「音」によって、唐突に引き戻されることになった。
(……ん、何の音だ……?)
林さんは目を閉じたまま、意識だけを覚醒させた。
グチュ……、クチュッ……。
湿り気を帯びた、生々しい水音。そして、それ以上に老人の心臓を跳ね上がらせたのは、震えるような吐息の混じった、小さな、けれど情熱的な「声」だった。
「……んっ、あ……リト……リト……っ」
林さんは、その声の主を疑うまでもなかった。結城美柑だ。
彼は反射的に目を開けようとしたが、本能的な何かがそれを止めた。もし、今ここで自分が起き上がれば、この神聖で背徳的な儀式を壊してしまう。老人は瞼を数ミリだけ、気づかれないほど僅かに開き、音のする方へと視線を向けた。
ベッドから数歩離れた、いつものグリーンのソファーの上。
そこには、林さんの理性を跡形もなく粉砕する光景が広がっていた。
美柑は、ソファーの上でスカートを腰まで捲り上げ、仰向けに横たわっていた。
彼女の細く白い指先は、今や完全にずり下ろされた「白いパンツ」の奥――彼女の最も大切な場所へと深く沈み込んでいた。
「あ……ん、っ……リト、大好き……大好きだよ……っ」
美柑の顔は、普段の冷静な彼女からは想像もできないほど赤く上気し、瞳は虚ろに潤んでいる。彼女は自分の小さな胸を片方の手で乱暴に揉みしだき、ボートネックの襟元から覗く、赤く尖った乳首を指先で弾いていた。
林さんは、息をすることさえ忘れた。
美柑の開かれた太ももの間。そこには、朝の光よりも鮮烈な色彩を放つ、彼女の「無垢な深淵」が完全に晒されていた。
指が動くたびに、桃色の肉がヒクヒクと波打ち、そこから溢れ出した瑞々しい蜜が、彼女の指を濡らし、ソファーの革を汚していく。グチュ、グチュという水音が、静かな部屋の中に、あまりにも淫らに、あまりにも残酷に響き渡る。
(……美柑ちゃん、君は……自分のお兄さんを想って、こんな……)
林さんは、自分が「見てはいけないもの」を見ているという罪悪感に苛まれながらも、その視線を逸らすことができなかった。
美柑の秘部は、彼女自身の愛撫によって、これ以上ないほど瑞々しく、そして痛々しいほどに充血していた。彼女が指を中へと挿し入れるたびに、秘部の筋が左右に押し広げられ、中の粘膜が朝露のように光を反射して輝く。
「……ふあ……っ、んんっ! リト……っ、だめ、美柑……変になっちゃう……っ!」
彼女の腰が、小刻みに浮き上がる。
美柑は、まるでそこに愛しい兄がいるかのように、空中に手を伸ばし、虚空を抱きしめるような仕草を見せた。そのたびに、捲り上がったカットソーの下から、彼女の白いお腹と、激しく上下する未成熟な胸の膨らみが、林さんの瞳に焼き付くように現れる。
林さんの枯れかけた「男」の部分が、暴力的なまでの熱を持って疼き始めた。
目の前で、一人の少女が、自分の情愛を爆発させている。
その少女の熱い匂い、汗の匂い、そして秘部から立ち昇る、濃密な蜜の香りが、冷房の風に乗って林さんの鼻腔を支配する。
美柑の指の動きが、一気に加速した。
「あ、っ……あ、あああああっ!!」
美柑の背中が弓なりに反り、彼女の身体が激しく痙攣した。
秘部の奥から溢れ出した飛沫が、彼女の指を伝い、白い太ももを熱く濡らす。
美柑は恍惚の表情を浮かべたまま、喉の奥で押し殺したような、けれど激しい絶頂の叫びを漏らした。
しばらくの間、美柑は脱力したまま、ハァハァという荒い呼吸だけを響かせていた。
彼女の指は、まだ自分の秘部に深く差し込まれたまま、余韻を楽しむように微かに動いている。
林さんは、その光景を石像のように固まったまま、瞬き一つせずに見つめ続けた。
やがて、美柑はゆっくりと身体を起こした。
彼女は自分の指についた「証」を、愛おしそうに眺めた後、それをそっと唇に運び、自分の味を確認するように舌でなぞった。
(……おお、神様……)
林さんは、心の中で絶叫した。
美柑はその後、手際よくパンツを履き直し、スカートを整えると、何事もなかったかのように用務員室の鏡で髪を整えた。彼女の顔には、いつもの「完璧な結城美柑」の微笑みが戻っていた。
「……林さん、まだ寝てるみたい。ふふ、お疲れ様、おじいちゃん」
美柑はベッドの傍まで歩み寄り、林さんの顔を覗き込んだ。
林さんは必死に寝たふりを続けた。
彼女の身体からは、今しがた果てたばかりの、あの濃密な「女の匂い」が、強烈に漂っていた。
美柑が部屋を出ていき、扉が閉まった瞬間、林さんは大きく息を吐き出し、身体を丸めた。
老いた心臓が、まるで鐘のように激しく、そして苦しく打ち鳴らされている。
目の前で繰り広げられた、少女の聖域の解放。
その残像は、もはや林さんの脳裏から生涯消えることはないだろう。
林さんは、自分の掌を見つめた。
そこには、かつて美柑の背中を洗った温もりが残っている。
だが、今の彼の中にあるのは、もはや純粋な慈愛だけではなかった。
美柑という名の深淵。
その中に潜む、狂おしいほどに淫らで、そして一途な情熱。
林さんは、夕闇が迫り始めた部屋の中で、一人、自分の中に芽生えた、取り返しのつかない「思慕」の重さに、ただただ圧倒され続けていた。