【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
夕暮れが校舎を茜色に染め抜き、放課後の賑やかさが潮が引くように消えていった頃。用務員室の窓からは、ヒグラシの鳴き声が物悲しく、けれどどこか温かく響いていた。林さんは一日の作業を終え、節々の痛む身体を椅子に預けていたが、そこへ一陣の風のように美柑がやってきた。
「おじいちゃん、本当にお疲れ様! 今日は庭仕事も手伝わせてくれてありがとう。すっごく楽しかったよ」
美柑の笑顔は、夕闇の中でも太陽のように輝いていた。彼女は林さんの隣に腰を下ろすと、彼のゴツゴツとした、節くれだった大きな手を自分の小さな両手で包み込んだ。
「お礼に、今日は美柑がおじいちゃんの全身を洗ってあげる。ね、シャワー室に行こう?」
「い、いや、美柑ちゃん。それはさすがに……自分でできるから大丈夫だよ」
林さんは慌てて断ろうとしたが、美柑の瞳は真剣そのものだった。彼女にとって、それは純粋な「恩返し」であり、家族同然の林さんへの深い愛着の表れだったのだ。
「だめだよ。おじいちゃん、今日は腰も痛そうでしょ? 私が心を込めて、ピカピカにしてあげるんだから」
彼女の強引ながらも温かい優しさに押し切られる形で、林さんは再びシャワー室へと足を運ぶことになった。
狭いシャワー室。湯気が立ち込める中、美柑は手際よく自分の服を脱ぎ捨て、林さんの服を脱がすのを手伝った。一糸まとわぬ姿になった二人の間に、湿り気を帯びた熱い空気が流れる。
「さあ、おじいちゃん。そこに座って」
美柑は林さんを低い椅子に座らせると、たっぷりの石鹸を泡立てた。彼女の白く滑らかな指先が、林さんの肩、胸、そして背中へと滑り込んでいく。
「おじいちゃんの身体、強くてあったかいね。いつも学校を守ってくれてる手だもんね」
美柑は林さんの背後に回り込み、小さな身体を密着させるようにして、彼の背中を洗い始めた。その瞬間、林さんの背中には、言葉にできないほど瑞々しい感触が押し付けられた。
泡にまみれた美柑の、未成熟な胸。
束縛を知らないその柔らかな二つの膨らみが、林さんの古びた皮膚を優しく、けれど確実に刺激する。美柑が腕を動かすたびに、彼女の胸の頂点にある赤く尖った乳首の感触が、林さんの背骨をなぞるように動き、老人の枯れかけていた神経を一気に覚醒させていった。
「おじいちゃん、気持ちいい……?」
美柑は耳元で囁き、今度は林さんの正面に回った。彼女は林さんの首に腕を回し、しがみつくようにして彼の胸元を洗い始める。
(……ああ、神様。これは……あまりにも……)
林さんの視界は、美柑の全貌で埋め尽くされた。
水滴を弾く真っ白なお腹。その下にある、一糸まとわぬ無垢な秘部の割れ目。美柑は林さんの胸板に、自分の柔らかな乳房と、そして先ほど野外で熱い川を放ったばかりの、あの秘部の膨らみをダイレクトに押し付けてきた。
小学生とは思えないほど高く、生命力に満ちた体温。
密着した肌と肌の間で、石鹸の泡が「くちゅり」と音を立てて弾ける。美柑が身をよじるたびに、彼女の粘膜の柔らかさと、そこから滲み出る密やかな熱が、林さんの股間を容赦なく熱く焦がしていく。
「おじいちゃん……? なんだか、心臓の音がすっごく速いよ」
美柑は心配そうに顔を上げ、林さんの目を見つめた。潤んだ瞳、湯気に濡れて顔に張り付いた栗色の髪。そして、石鹸の香りに混じって立ち昇る、美柑という少女特有の、あの甘くて濃密な匂い。
林さんの理性が、ついに限界を迎えた。
彼は美柑の小さな肩を掴み、その重みを全身で受け止めた。
孫を慈しむ「用務員のおじいちゃん」としての自分。
そして、目の前の圧倒的な「美」に魂を奪われた「一人の男」としての自分。
二つの人格が激しく衝突し、溶け合い、やがて一つの大きな情動となって爆発した。
林さんは、美柑に気づかれないように、静かに、けれど激しく絶頂を迎えた。
何十年も忘れていたはずの、男としての根源的な衝動。それが、美柑という純真な光に触れることで、堰を切ったように溢れ出したのだ。腰に伝わる心地よい痺れと、頭の芯が真っ白になるような感覚。
湯気の中に溶けていく自らの情念を隠すように、林さんは美柑を強く、けれど優しく抱きしめ返した。
「……おじいちゃん?」
「……ああ。ありがとう、美柑ちゃん。……本当に、サッパリしたよ」
林さんは掠れた声を絞り出した。自分の身体を突き抜けた熱い余韻が、美柑の肌を通じて伝わっていくような錯覚に陥る。
美柑はしばらく林さんの胸に顔を埋めていたが、やがて満足そうに身体を離すと、最後にはにかんだような、世界で一番甘い笑顔を浮かべた。
「ふふ、元気になった?」
その言葉に、深い意味があったのかどうかは分からない。
ただ、美柑の瞳の奥には、林さんのすべてを受け入れ、包み込むような、底知れない母性と慈愛が宿っていた。
二人はシャワーを浴び終え、服を着て用務員室へと戻った。
「じゃあ、おじいちゃん。また明日ね! お兄ちゃんが待ってるから、帰らなきゃ」
美柑はランドセルを抱え、軽やかな足取りで廊下へと駆けていった。
「ああ。気をつけて帰るんだよ、美柑ちゃん」
林さんは扉の前に立ち、彼女の後姿が闇に消えていくのをいつまでも見つめていた。
静寂が戻った用務員室。
林さんの掌には、まだ彼女の小さな背中の曲線と、胸の柔らかさ、そしてあの熱い体温の残像が、消えない火傷のように刻まれていた。
用務員としての矜持。
一人の男としての、名もなき思慕。
その狭間で揺れ動きながらも、林さんの心は不思議なほど穏やかだった。
(美柑ちゃん。君は……この古びた校舎に舞い降りた、天使のような光だね……)
林さんは、自分の内側に宿った新たな「生」の感覚を噛み締めながら、ゆっくりと部屋の明かりを消した。
暗闇の中、彼女の残り香だけが、いつまでも優しく彼を包み込んでいた。