【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
夕方の熱気が、西日と共に結城家のリビングへ重たくのしかかっていた。トランプの勝負が一区切りついた頃には、幸恵と真美の額には大粒の汗が浮かび、首筋から胸元にかけて衣類がしっとりと色を変えていた。
「もう、汗で気持ち悪い……。美柑、着替えてもいいかな?」
「ごめんね。私もワンピースがペタペタしちゃって……」
幸恵と真美は、持参してきたそれぞれの部屋着を手に取った。美柑はキッチンで夕食の仕込みを始めようとエプロンを締めながら、二人に頷く。
「いいよ。私の部屋、エアコン効かせてあるから自由に使って。私はちょっと夕飯の準備しちゃうね」
幸恵と真美は「ありがと!」と連れ立って階段を上がり、二階の美柑の部屋へと向かった。リトはリビングに残され、キッチンの美柑と二人きりになる。包丁がまな板を叩く規則正しい音が響く中、美柑は一度もリトの方を見ようとしない。だが、その背中からは、リトの動向を全神経で探っているような、独特の緊張感が漂っていた。
数分が経過した頃、二階から「お兄さーん!」と幸恵の切羽詰まった叫び声が響いた。
「ちょっと、お兄さん! 助けて! 動けない!」
リトは心臓を跳ね上げ、キッチンを振り返る。美柑は手を止めず、背中を向けたまま冷ややかに告げた。
「……呼んでるわよ、リト。行ってあげたら?」
リトは美柑の低い声に気圧されながらも、慌てて階段を駆け上がった。美柑の部屋のドアは少しだけ開いており、リトはノックもそこそこに中へ足を踏み入れる。
「幸恵ちゃん? 真美ちゃん? どうしたんだ……っ!?」
部屋に入った瞬間、リトの思考は真っ白に染まった。
そこには、想像を絶するほど無防備で、そして官能的な地獄図が広がっていた。
「お兄さん……っ、脱げないの! これ、どうにかして!」
幸恵は、Tシャツを脱ごうとして、その途中で完全に固まっていた。汗を吸った綿の生地が背中やお腹に吸い付くように張り付き、腕を上げた姿勢のまま、頭がTシャツの中に閉じ込められている。
その結果、何が起きているか。
捲り上げられた裾が、幸恵の瑞々しい胸を完全に露出させていた。Tシャツの首元から上が頭に引っかかっているため、彼女の視界は遮られている。だが、リトからは、激しい呼吸に合わせて上下する、先端がツンと尖った無垢な膨らみが丸見えだった。
「わ、私も……助けてください……。ワンピースが……っ」
その隣では、真美も同じような惨状を晒していた。ワンピースを脱ごうとしたものの、汗で濡れた肌に生地が強固にへばりつき、脇の下あたりで完全にロックがかかっている。真美もまた、頭がワンピースの中に埋もれた状態で、両腕を上げたままもがいている。
真美のワンピースは幸恵のTシャツよりも長く重いため、脱ごうとする力で下半身の裾が大きく捲り上がっていた。腰の位置まで露わになった真美の股間には、真っ白なパンツが、リトの視線の高さに鎮座していた。
「お、おい……っ、二人とも……!」
リトの視界には、顔を隠したまま、汗ばんだ柔らかな肌をこれでもかと晒す二人の少女がいた。幸恵の瑞々しい胸、真美の透き通るような白い肌。二人とも、顔が見えないがゆえに、その身体が放つ生々しい「女」の気配が、暴力的なまでの純潔さと共におそいかかってくる。
「何してるの? お兄さん! 早く、このTシャツ剥がして!」
幸恵が視界を遮られたまま、もどかしそうに腰をくねらせる。その動きに合わせて、露わになった胸がぷるぷると揺れ、リトの理性を無慈悲に削り取っていく。
リトは震える手で、幸恵のTシャツの裾に触れた。
指先が、汗で熱を帯びた彼女の脇腹の肌に掠める。
「ひゃんっ!? ……お兄さんの手、冷たい……。でも、早く脱がせて……」
リトは必死に目を逸らそうとするが、眼前の「桃色の先端」から視線を外すことができない。汗で張り付いた生地を剥がそうとするたび、吸盤が外れるようなピチャッという音が部屋に響く。リトの指は、否応なしに彼女の胸の膨らみに何度も触れ、その柔らかさと熱をダイレクトに掌に伝えてきた。
一方、ドアの影。
一階にいるはずの美柑が、音もなくそこに立っていた。
彼女はドアの僅かな隙間から、親友たちの裸体に釘付けになり、脂汗を流しながら指を這わせる兄の姿を、熱を帯びた瞳で見つめていた。
「……あ、あ……」
美柑の口から、吐息ともつかない音が漏れる。
幸恵と真美の無垢な胸。それを汚すように、必死に汗ばんだ布を剥ぎ取る兄の指。二人の顔が見えないことで、その場はまるで、匿名の生贄を捧げる儀式のような背徳感に満ちていた。
美柑はスカートの中に手を滑り込ませた。
ノーパンのままの秘部は、兄の醜態と親友たちの無意識な誘惑の光景によって、すでに溢れんばかりの蜜で濡れ光っていた。
「リト……。あんなに、サチとマミの胸を見て……。指先、震えてるわよ……」
美柑は自分の秘部の瑞々しい感触を指先で確かめながら、兄を共有し、独占するという歪んだ快楽に浸る。
「私も、早く、お願いします……っ。もう、苦しくて……」
真美の悲痛な声に、リトは幸恵を解放した後、すぐさま真美のワンピースへと手を伸ばした。ワンピースの厚い生地は、より一層、真美の肌に張り付いていた。
リトは真美の背中側に回り込み、腰から背中にかけて張り付いた布を力任せに引き剥がす。
「ああ……っ、そこ……っ、お兄さん……!」
真美の腰が、布を引き剥がされる衝撃で弓なりに反る。目の前には、白いパンツに包まれた、真美のふっくらとしたお尻が迫っていた。リトの鼻先には、汗と石鹸が混じり合った、少女特有の甘く濃厚な香りが充満する。
ようやく、パチン、という音と共にワンピースが彼女たちの頭から抜けた。
しかし、解放された瞬間の反動で、リトはバランスを崩し、目の前の真美を押し倒すような格好になってしまう。
「あ……」
「……え?」
顔を出した真美と幸恵は、上半身裸のまま、顔を真っ赤にして固まるリトを見つめた。
だが、彼女たちはやはり、どこまでも無垢だった。
「ふー! やっと脱げた! ありがとね、お兄さん! 本当に助かったよ!」
幸恵は胸を隠そうともせず、万歳をするように両腕を広げて解放感を味わっている。
「本当……。お兄さんがいなかったら、窒息しちゃうところでした」
真美もまた、リトに支えられたまま、柔らかい笑みを浮かべていた。
リトは逃げるように部屋を飛び出した。
階段を駆け下りようとしたその時、廊下の暗がりに立つ美柑と鉢合わせる。
美柑の瞳は、これまでに見たことがないほど潤み、頬は朱に染まっていた。
彼女はリトの胸元に顔を寄せると、その耳元で、甘く、そして逃げ場を奪うような声で囁いた。
「……満足した? リト。パンツも、胸も、全部独り占めして……」
美柑の手は、リトの股間に押し付けられていた。そこには、彼女の指先に付着した、秘部の瑞々しい蜜の香りが、確かな存在感を持って漂っていた。
「……私のも、触ってよ、リト」
リビングからは、着替えを終えた幸恵と真美の「お腹空いたー!」という明るい声が聞こえてくる。その声を聞きながら、リトは美柑の昏い独占欲の深淵へと、さらに深く引きずり込まれていくのだった。