※この作品はR-18です。

【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹―   作:芝刈り山

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美柑が白い綿パンツを足首まで脱ぎ下ろす刹那の動画をリトが暗闇で再生し続ける

昨夜、自室のベッドで味わったあの「三枚の静止画」の衝撃は、リトの心身を深く、そして取り返しのつかない場所へと沈めていた。

 

朝、食卓で向かい合った美柑の顔を正視できない。彼女がいつも通り「リト、お味噌汁冷めちゃうよ」と声をかけてくるたび、リトの脳裏には、画面の中でフリーズした「鏡の中の白」がフラッシュバックする。彼女のあどけない、無垢な笑顔の裏側に、自分がレンズで切り取ったあの剥き出しの質感が重なる。

 

自責の念はある。だが、それ以上にリトを突き動かしていたのは、動画――すなわち「連続した時間」としての美柑を手にしたいという、病的なまでの渇望だった。静止画は一瞬の断片を切り取るが、動画は彼女の体温、滑らかな動き、そして布地が肌を擦るあの「音」までも再現してくれる。

 

そのチャンスは、案外早く訪れた。

 

「リト、私、お風呂入ってくるね。上がったら夕飯にするから」

 

美柑が階段を上がり、二階へ向かう。リトはリビングでテレビを見ているふりをしながら、全身の神経を耳に集中させた。美柑が自室に寄り、パジャマと「新しい下着」を手に取る音がする。チェストの引き出しが「ガラガラ」と開き、彼女がクローゼットの前で何かを探している気配。

 

(今だ……。昨日と同じ、あの角度、あの死角……!)

 

リトは音を立てずに階段を駆け上がり、廊下の死角、研究し尽くした「夢のポイント」に滑り込んだ。手には、すでにカメラアプリを起動したスマートフォン。設定は「4Kビデオ、60fps」。鏡の反射を計算し、美柑の部屋の姿見をレンズのど真ん中に捉える。画面越しでも、美柑の部屋の空気感が伝わってくるようだ。

 

画面の中に、美柑が映り込んだ。彼女は新しい「白い綿パンツ」とパジャマを抱えている。リトの親指が、録画ボタンを静かに押し下げた。

 

『●REC 00:01』

 

画面の中で、時間が動き出す。美柑は鼻歌を歌いながら、着ていた小さなTシャツを脱ぎ捨てた。華奢な背中のラインが露わになり、続いて彼女の手はショートパンツのボタンへと伸びる。リトはズームレバーを慎重に操作した。鏡の中の美柑が、画面いっぱいに拡大される。

 

「ん……」

 

美柑がショートパンツを足元に落とす。そして、ついにその小さな手が「白い綿パンツ」のウエストゴムにかけられた。

 

リトは息を吸い込むことさえ忘れ、画面を見つめた。今度は静止画ではない。美柑の指がゴムを押し下げ、布地がまだ丸みを帯びた尻の肉をグニュリと押し潰しながら、ゆっくりと引き下げられていく「過程」が、一コマの欠落もなく記録されていく。

 

美柑はバランスを保つため、片手を壁についた。その際、細い脚がわずかに開き、膝まで下がったパンツの向こう側に、彼女の最も神聖な場所が、鏡を通じてレンズに真っ向から晒された。

 

(……っ!!)

 

美柑がさらに腰を屈め、パンツを足首まで脱ぎ下ろす。そこから片足を抜き、もう片方の足で布を払う。その一連の動作に伴う、柔らかな肉の揺れ。美柑は脱ぎ捨てたばかりのパンツを拾い上げると、無造作にベッドの上へ放り投げた。そのパンツは、まだ彼女の体温を宿しているかのように、ふんわりと丸まったまま主の形を残している。

 

続いて、美柑は用意していた新しい「白」に足を通した。片足、もう片足。ぐいっ、と腰まで引き上げられ、食い込みを小さな指で整える。その本人にしか分からない「着心地を確かめる仕草」までもが、4Kの圧倒的解像度で収められていた。

 

『●REC 01:24』

 

リトは録画を停止した。美柑が脱衣所へ向かう気配を感じ、音速で自室へと退却する。

 

「はぁ……っ、はぁ……っ!!」

 

リトは部屋に鍵をかけ、カーテンを固く閉ざした。彼は震える手で再生ボタンを押した。そこには、至高のドキュメンタリーが映し出されていた。リトはイヤホンを耳に押し込み、ボリュームを最大にする。

 

「ササッ……」という布が肌を滑る音。「パチン」というゴムが肌を弾く音。そして、美柑のわずかな吐息。

 

(美柑……、美柑、美柑……っ!)

 

暗闇の中で、スマートフォンのバックライトがリトの顔を青白く照らし出す。画面を横に倒し、美柑がパンツを脱ぎ下ろす瞬間を、スライダーで何度も往復させる。スロー再生。コマ送り。秘部が露わになる刹那。画面の中の美柑は、兄にすべてを撮影されていることなど露知らず、永遠にその場所で「白」を脱ぎ、履き替え続けている。

 

その動画は、静止画とは比較にならない暴力的な背徳感を持ってリトを襲った。美柑の「動く」肉体、彼女の立てる「音」、そのすべてがリトの部屋という密室で再現される。

 

「あ……、ああっ……!!」

 

リトは絶頂の瞬間、鏡越しに映った、少しだけ上気した彼女の表情に自分のすべてをぶつけるようにして、熱いパルスを放出した。

 

(これがあれば……。これがあれば、俺はいつでも、あいつのすべてを見られる……)

 

リトはパスワードを三重にかけた秘密のフォルダにその動画を封印した。だが、彼は確信していた。明日になれば、また新しい「美柑」を、さらに深く、さらに近くで、このレンズに収めずにはいられないだろうということを。

 

そして廊下。そこはリトにとって、もう二度と「ただの通路」に戻ることはないだろう。

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