※この作品はR-18です。

【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹―   作:芝刈り山

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美柑が脱衣所に残した湿り気のある白い綿パンツをリトが堪能し自室へ持ち去る

スマートフォンの冷たい画面の中で、美柑は何度も「白」を脱ぎ、そして履き替えていた。その連続した背徳の記録を網膜に焼き付けながら、リトは自室の暗闇の中で激しい絶頂を迎えた。

 

指の間に残る、自分の放出物の生々しい熱と、独特の焦げたような匂い。リトは大きく息を吐き出し、ぼんやりと天井を仰ぎ見た。

 

(俺は……なんてことを……)

 

激しい悦楽の直後に訪れる、冷徹な賢者モード。自分の妹を盗撮し、その動画を糧にして果てるという行為。客観的に見れば、それはもはや救いようのない精神の転落だった。リトは力なくティッシュを手に取り、自らの犯した罪の証を拭き取った。虚無感が全身を支配し、このまま静かに眠りにつこうかと考えた、その時。

 

階下から、微かに「シャワーの音」が聞こえてきた。

 

「……あ」

 

リトの思考が、冷徹なままに次の論理を導き出す。美柑は今、風呂に入っている。ということは、先ほど動画の中で美柑が脱ぎ捨て、パジャマと一緒に抱えて脱衣所へ持っていった「あのパンツ」は、今どこにあるのか。

 

リトの賢者モードは、わずか数分で、より深い執着を伴った「狩人の本能」へと上書きされた。映像は手に入れた。だが、映像には「質感」がない。ピクセルには「本物の匂い」がない。美柑が数秒前まで身に着けていた、あの「白」の実体が、今、無防備な場所に放置されているのだ。

 

リトは音を立てずに自室のドアを開けた。廊下は静まり返り、脱衣所のすりガラス越しに温かな光が漏れている。シャー、というシャワーの音はまだ途切れることなく続いている。

 

リトは心臓の鼓動を喉元で感じながら、抜き足差し足で脱衣所のドアノブに手をかけた。

 

(一度だけ……。見るだけだ……)

 

自分に嘘をつきながら、リトはドアを数センチだけ開き、その隙間から蒸気が漏れる中へと滑り込んだ。

 

脱衣所は白く霞み、美柑が使ったばかりのシャンプーの甘酸っぱい香りが充満している。リトの視線は、洗濯機の上に置かれた脱衣籠へと一直線に向けられた。そこには美柑が脱ぎ捨てたばかりの、まだ形が崩れていないTシャツやショートパンツが、乱雑に置かれている。リトは震える手で、その衣類の層を一枚ずつ慎重にめくった。

 

「っ……、あった……」

 

一番下、他の服に守られるようにして丸まっていたのは、一点の曇りもないはずの、しかし今は持ち主の形を記憶したままの「白い綿パンツ」だった。

 

リトは震える手で、その小さな布地をつまみ上げた。

 

「……っ!」

 

指先に伝わってきたのは、期待を遥かに超える、生々しい「熱」だった。美柑が脱いでからまだ数分も経っていない。綿の繊維には、彼女の体温が、まるで命の残滓のようにしっかりと宿っていた。

 

リトは我慢できず、そのパンツを両手で広げ、鼻先に押し当てた。

 

(……っ、ああ……!!)

 

それは、クローゼットの洗剤の匂いとは比較にならない、暴力的なまでの「美柑」そのものの芳香だった。一日中、彼女の秘部に密着し、閉じ込められていた熱と湿り気。微かな汗の匂いと、まだ幼い肢体から溢れ出す、甘酸っぱく濃厚な体臭。

 

リトは吸い込むだけでは飽き足らず、その白い綿のクロッチ部分に、自分の唇を押し当てた。鼻腔を突き抜ける匂いと、唇に伝わる綿の感触。驚いたことに、そこには微かな、しかし確かな「湿り気」が残っていた。

 

(美柑、美柑……。お前、こんな匂いをさせてたのか……。こんなに熱いのを、穿いてたのか……)

 

リトの下腹部が、再び猛烈な勢いで熱を帯び始めた。賢者モードなど、この一筋の布が持つ実在感の前では、あまりにも無力だった。リトは、美柑の尻の形に馴染んだ布の膨らみを掌で撫で回した。薄い綿の向こう側に、彼女の肉体の感触が透けて見えるような錯覚。

 

その時、浴室の中でシャワーの音が止まった。

 

「――っ!?」

 

リトは凍りついた。キュッ、という蛇口を閉める音。続いて、美柑が浴室の扉を開けようとする気配がする。

 

(ヤバい、出てくる……!)

 

パニックになりながらも、リトの手はパンツを放そうとしなかった。その時、悪魔のような囁きが脳裏をかすめた。

 

『これを持って行け。これがあれば、お前の夜はもっと深くなる』

 

リトは反射的に、その「白」を自分のパジャマのポケットへとねじ込んだ。そして、美柑が扉を開けるコンマ数秒前に、脱衣所の外へと滑り出した。

 

バタン、と廊下の影に隠れたリトの耳に、脱衣所のドアが開く音が聞こえた。

 

「あれ……? 換気扇、回し忘れたかな。なんか廊下の冷たい空気が入ってきたような……」

 

美柑の、少しだけ不思議そうな声。

 

リトは心臓が口から飛び出しそうなのを必死に抑え、一気に二階の自室へと駆け上がった。部屋に入り、鍵をかける。ポケットの中から取り出したのは、まだ美柑の体温を失っていない、湿り気を帯びた「白い綿パンツ」。

 

リトはベッドに倒れ込み、その戦利品を顔全体に被せるようにして覆った。

 

「はぁ……っ、はぁ……っ……!」

 

目の前は真っ白な綿の世界。そこから溢れ出すのは、映像では決して得られなかった、本物の妹の、もっとも濃密な部分の匂い。リトは、奪い去ったその聖域に溺れるようにして、再び自らの衝動を解放するための準備を始めた。

 

この一枚の布が、明日からのリトの日常を、さらに歪んだ、それでいて甘美な地獄へと変えていくことを、彼はまだ確信していなかった。だが、手の中にある「白」の重みだけが、今のリトにとって唯一の真実だった。

 

「……明日、……学校にも持っていこう」

 

暗闇の中で、リトは誰に聞かせるでもなく呟いた。美柑のいない学校、彼女を近くに感じられない退屈な時間。この「白」さえあれば、自分はどこにいても、美柑の最深部と繋がっていられる。

 

リトの瞳には、もはや兄としての理性の光は残っておらず、ただ一人の「蒐集家」としての、執拗なまでの情熱が宿っていた。

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