【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
トイレを出た美柑は、薄い浴衣一枚を羽織っただけの姿で、静まり返った廊下を歩いていた。先ほど、寝ぼけた状態で学年主任の植松先生に自分のパンツを差し出してしまうという、取り返しのつかない「失態」を演じたばかりだったが、今の美柑の脳内からは、その羞恥すら霧散していた。
(……リト。リトに会いたい)
覚醒した頭の中を支配するのは、昼間の海辺で、岩陰に隠れてリトと繋がった時の、あの焼けるような熱さ。そして、肝試しの道すがら、リトに脅かされて漏らしてしまった尿を、彼が優しく、丁寧に舌で掬い取ってくれた時の、背徳的な多幸感だった。
リトに割り当てられた部屋は、図らずもトイレに近い廊下の突き当たりにあった。高校生ボランティアという名目で参加しているリトは、小学生たちとは別の、こぢんまりとした個室を与えられている。
美柑は周囲を警戒しながら、その扉の前に立った。鍵はかかっていない。彼女は音を立てないように引き戸を滑らせ、中へと滑り込んだ。
室内は、窓から差し込む月光だけで照らされていた。畳の上に敷かれた布団の中で、リトは昼間の激務――大勢の女子小学生たちの着替えを手伝い、海で見守り、さらにお化け役までこなした疲れからか、泥のように眠っている。
「……リト」
美柑は浴衣の裾を割り、リトの布団の中に潜り込んだ。
シーツの冷たさと、リトの体温が混ざり合う。美柑は迷わず、リトが履いているボクサーブリーフの中に手を滑り込ませた。
「っ……」
眠っていても、その場所は美柑の指先を待っていたかのように、熱く、硬く昂ぶっていた。美柑は布団の中で身を屈めると、リトの太ももの間に顔を埋める。
彼女は、リトの「象徴」を、包み込むように口に含んだ。
「ん……むぅ……っ、ん……」
喉を鳴らし、丁寧に、愛おしそうに舌を這わせる。
昼間、三村先生に弄ばれ、白濁を顔にぶっかけたというリトの「浮気」など、美柑は知る由もない。ただ、自分以外の誰かへの興味や、見知らぬ視線に晒されたストレスを、すべて自分の口内で浄化し、独占してしまいたいという独占欲だけが、彼女を突き動かしていた。
「……あ、れ……美、柑……?」
不意に、上から掠れた声が降ってきた。リトが目を覚ましたのだ。
彼は驚きで体を強張らせたが、視線を下ろせば、自分の股間で必死に頭を動かしている愛する妹の姿がある。
「美柑……ダメだよ、こんなところで……誰か来たら……」
「……ふはっ。リト……、もう、止まらないの。私、リトがいないと……おかしくなっちゃう」
美柑は口を離し、潤んだ瞳でリトを見上げた。月光に照らされた彼女の顔は、小学生とは思えないほど妖艶に歪んでいる。
「リト……出して。私の、中に……」
「……っ!」
リトの理性が、音を立てて崩壊した。
彼は美柑の細い腰を引き寄せると、勢いよく彼女を布団に押し倒した。
美柑はすでにノーパンだった。先ほど廊下で植松に渡してしまったのだから当然だが、その事実が、リトの征服欲をさらに煽る。
「美柑……。お前、本当に……」
「いいよ……リト。めちゃくちゃにして。……大好き。大好きよ」
二人の身体が、重なり合う。
自宅の子供部屋や、いつもの浴室ではない。
ここは、潮騒が間近に聞こえる旅館の個室。
壁何枚か向こうには、同級生たちが眠り、教師たちが巡回しているかもしれないという、極限の緊張感。
リトは美柑の足を大きく開き、その瑞々しい秘部へと、自らの熱を突き立てた。
「ひ……あ、あぁぁぁっ! リト、リト……っ!」
結合した瞬間、美柑の背中が弓なりに反った。
昼間に岩陰で繋がった時よりも、さらに奥深くまで。
リトの質量が、美柑の未成熟な胎内を強引に押し広げ、内壁を削り取っていく。
「っ……、はぁ、はぁ……美柑、すごい……。中、すごく熱いよ……」
「あ、んっ、リト……動いて……もっと、強く……っ!」
リトは、狂ったように腰を振り始めた。
ドスッ、ドスッ、という、生々しい肉のぶつかり合う音が、静かな和室に響く。
美柑は声を漏らさないよう、リトの肩に噛み付いた。
彼らは、様々な体位を試した。
美柑を四つん這いにさせ、その後ろから、彼女の突き出したお尻をリトが両手で掴み、獣のように激しく突く。
美柑の小さな胸が、激しい振動で揺れ、乳首がシーツに擦れる。
「あ、あ、リト……お尻、壊れちゃう……っ、ひ、ぁ……イ、く……イっちゃう……!」
「俺も……、美柑……。もう、我慢できない……!」
リトの動きが加速し、最後の一突きが美柑の最深部を捉えた。
同時に、リトのモノから、熱い白濁が濁流となって、美柑の胎内へと放出された。
「あ、あぁぁぁぁぁ……っ!!」
美柑は白目を剥き、激しく痙攣しながら、リトのすべてを受け止めた。
内側から溢れ出す熱い感触。
それは、どんなお守りよりも、リトと自分が一つであるという動かぬ証拠だった。
放出が終わっても、リトは美柑から離れなかった。
彼は美柑の耳元で、「愛してる」と何度も囁き、彼女の汗ばんだ肌を舐めた。
美柑もまた、リトの背中に爪を立て、その温もりを離さない。
「リト……。私、もう一生、ここから離れたくない……」
「ああ、俺もだよ、美柑」
二人は、重なり合ったまま、しばらくの間、遠くで繰り返される波の音を聞いていた。
その波音は、彼らの情事の激しさを称えるかのように、いつまでも、いつまでも、夜の帳の中に響き渡っていた。