【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
昨夜、脱衣所の籠から掠め取った「白い綿パンツ」。
それはリトにとって、もはや単なる衣類の一部ではなく、美柑の魂を切り取ったかのような、あまりにも重く、熱い「聖遺物」となっていた。
朝、制服に着替える際、リトはその白をどうするか激しく葛藤した。部屋に隠しておくのは不安だ。もし不在の間に美柑が掃除に入れば、すべてが露見する。それに何より、片時もこの「熱」を離したくないという、飢えた欲望が彼を支配していた。
(……肌身離さず、持っていくしかない)
リトは、丁寧に折り畳んだ白い綿パンツを制服のズボンのポケットの奥深く、ハンカチの裏側に忍ばせた。
登校中、歩くたびに太ももに伝わる柔らかな布の感触。それはまるで、美柑が密かに自分の脚にしがみついているかのような錯覚をリトに与えた。満員電車の雑踏の中でも、教室での退屈な授業中も、リトの意識の半分はポケットの中の「白」に集中していた。
(今、俺のポケットには……美柑が昨日まで穿いていたパンツが入っているんだ)
その事実は、リトを異様な高揚感へと誘った。教科書を開いていても、脳裏に再生されるのは、クローゼットの隙間から見た美柑の脱衣シーンと、昨夜そのパンツを顔に押し当てた時の、あの濃厚な「生命」の香りだ。
二時間目の休み時間が終わる頃、リトはついに我慢の限界を迎えた。
下腹部が熱く脈打ち、ズボンの布地を内側から突き破らんばかりに硬直している。リトは周囲に悟られないよう、平静を装って教室を抜け出し、校舎の端にある個室トイレへと駆け込んだ。
ガチャン、と鍵を閉める。
狭く、無機質な空間。リトは激しく波打つ鼓動を抑えながら、ポケットから「それ」を取り出した。
「はぁ、……はぁ……」
蛍光灯の下で広げられた白い綿パンツは、ポケットの中の体温で温められ、昨夜よりもさらに狂おしい匂いを放っている気がした。リトは壁に背中を預け、その白を顔全体に深く押し当てた。
「美柑……、美柑、……美柑っ……!」
学校という公共の、規律ある場所。すぐ外の廊下では生徒たちの話し声や笑い声が聞こえている。その日常のすぐ隣で、自分は妹の脱ぎたてのパンツに顔を埋め、理性をかなぐり捨てている。その圧倒的な背徳感が、リトの神経を焼け付くような快感で満たした。
リトは一方の手でパンツを顔に固定し、もう一方の手をズボンのチャックの中へと滑り込ませた。
リトを突き動かしたのは、手に持ったパンツの生々しい「実在感」だった。彼はパンツのクロッチ部分――美柑の秘部に最も近く、彼女の体温と香りが最も色濃く残っている場所――を、自分の鼻先と唇に擦り付けた。
(美柑、美柑……。今、小学校の教室にいるんだよな。……こんなことされてるなんて、夢にも思っていないだろうな……)
リトは、美柑が今まさに別の校舎で授業を受けている姿を想像した。彼女が昨日まで大切に、清潔に保っていたものを、今、自分がこうして汚している。リトの手の動きは次第に速まり、生々しい音が個室の中に響き渡った。
パンツの布地を通して伝わってくる、美柑の存在感。リトは何度もその白い布を吸い込み、噛み締め、彼女のすべてを体内に取り込もうとした。
「あ……、ああっ……!!」
絶頂の瞬間、リトはパンツを強く顔に押し付け、声を殺して咆哮した。肺の奥まで美柑の香りを流し込みながら、彼は自分のすべてを放出した。
だが、賢者タイムが訪れることはなかった。手の中にある「白」が、再びリトを熱へと引き戻す。リトは、射精の余韻が残る指先で、再びパンツを愛おしそうに撫でた。
(……もう一回、……もう一回だけ)
リトの執着は、もはや底なしだった。結局、彼は次の休み時間も、昼休みまでも、トイレの個室で美柑のパンツと共に過ごした。一日に何度も、何度も、妹の残り香を頼りに、自らの昂ぶりをぶつけ続ける。
清潔だったはずのパンツは、リトの執拗な愛撫によって、その純白の輝きを、背徳の証としての湿り気へと変えていった。放課後、リトは疲れ切った体で、しかし心には言いようのない充足感を抱えて、パンツを再びポケットの奥へ隠した。
帰り道、リトは夕暮れの街を歩きながら、ポケットの中の布をそっと握りしめた。