【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
祭りの喧騒を背に、住宅街へと続く細い路地に入ると、それまでの提灯の明かりが嘘のように消え去った。足元を照らすのは、数本おきに配置された古びた街灯の、頼りないオレンジ色の光だけだ。
美柑の足取りは、先ほどの広場での「決壊」による濡れ心地を愉しむかのように、一歩ごとに浴衣の裾を揺らしていた。リトの指先は、ポケットの中で三枚のパンツの質感を確認しながら、今しがた起きた背徳のパノラマを反芻している。自宅までは、あと五百メートル。普段なら数分で着くはずのその距離が、今の二人にとっては果てしない未知の荒野のように感じられた。
「……ねえ、リト。なんだか、浴衣が重たくて、気持ち悪いな」
美柑が不意に立ち止まり、リトの顔をじっと見つめた。その瞳は、夜の闇の中でも吸い込まれるような深淵を湛えている。
「あ、ああ。さっき、あんなに出しちゃったからな。……帰ったら、すぐにお風呂に入ろう」
リトがなだめるように言うと、美柑は首を左右に振り、妖艶な笑みを浮かべた。
「ううん。それまで待てないの。……ねえ、見てて?」
そう言うが早いか、美柑は浴衣の帯に手をかけた。リトが止める間もなく、緩んだ帯が地面の舗装路に音もなく落ちる。続いて、彼女は両肩から浴衣を滑らせた。
「おい、美柑! 何を……っ!」
「しっ、静かに。……誰も見てないよ」
紺青の浴衣が、彼女の足元に大きな輪を描いて重なった。
月光の下に現れたのは、一切の布を纏わない、結城美柑の完全な全裸体だった。
夜の冷気が、彼女の白く滑らかな肌を撫でる。美柑は両腕を軽く広げ、まるで夜の闇そのものを抱擁するかのように、一糸纏わぬ姿で街路の真ん中に立ち尽くした。
「……っ、美柑、正気か!? ここは外だぞ、誰かが来たら……っ」
「いいの。……誰かに見られるかもしれないって思うだけで、こんなに……」
美柑は自らの胸を、細い指先で乱暴に揉みしだいた。赤く尖った乳首が、夜風の冷たさと興奮によって、痛々しいほどに硬く突起している。彼女の視線は、自らの股間へと落とされた。
そこには、先ほどの「尿と白濁の混合液」が、太ももの内側に乾きかけた筋となって残り、中心にある桃色の秘部は、さらなる快楽を予感して瑞々しい蜜を溢れさせていた。
「リト……。お家までの残り五百メートル、私、このままで帰る」
「な……っ、無理だ! 絶対に見つかるって!」
「いいえ、見つからないわ。リトが、私を守ってくれるんでしょ?」
美柑はそう言うと、地面に落ちた浴衣をリトに押し付けた。
彼女は、一歩。裸の足裏でアスファルトの冷たさを確かめるように踏み出した。
残り五百メートルの全裸行軍。
それは、結城美柑という少女が、自らの恥辱を快楽へと変換するための、最も過激な巡礼だった。
美柑は、左右を警戒するリトの数歩前を歩き始めた。
彼女が歩くたびに、若々しくも肉感的なお尻が月光を浴びて左右に揺れる。股間の割れ目からは、歩行の刺激によって溢れ出した愛液が、一歩ごとに銀色の糸を引いてはアスファルトへと滴り落ちていく。
(……信じられない。美柑が、全裸で夜の街を歩いている……)
リトは、彼女の浴衣を抱えながら、周囲の物音に神経を尖らせた。
しかし、リトの視線は、眼の前で繰り広げられる「背後からの全裸」という絶景に釘付けになっていた。
美柑の背中。細い腰のくびれ。そして、その下で大胆に、無防備に開放された彼女の最深部。
彼女が角を曲がるたびに、街灯の光がその秘部の輪郭を鮮烈に照らし出し、リトの脳内を、先ほどの放尿シーン以上の興奮で塗り替えていく。
「……ねえ、リト。もっと刺激が欲しいな」
美柑が立ち止まり、振り返った。彼女の顔は、恥辱によって極限まで紅潮し、吐息は熱く乱れている。
彼女はリトの手を取り、自らの股間へと導いた。
「リトの指を、ここに入れて。……歩きながら、私をめちゃくちゃにして」
リトは拒絶することができなかった。
人差し指と中指が、美柑の熱く濡れそぼった深淵へと挿入される。
「あ……っ、ん、はぁっ……!」
美柑の喉から、甘く、切ない喘ぎが漏れた。
リトは美柑の背後に回り込み、彼女の腰を抱き寄せるような姿勢で、指を中へと沈めたまま歩き出した。
美柑の秘部は、一歩進むたびにリトの指を熱く締め付け、吸い付いてくる。
彼女の太ももがリトの足に触れ、全裸の肌の感触が、浴衣越しにリトの理性をじりじりと焼き切っていく。
「あ……ん、っ……! リト……指が、すごい……奥まで……っ!」
美柑はリトの肩に頭を預け、全裸の身体を震わせながら進んでいく。
誰かに見つかるかもしれないという絶望的なスリル。
夜の住宅街、いつ家の扉が開いてもおかしくない道。
そこで自分の指が、妹の最奥を掻き回し、彼女が全裸で歩き続けている。
その事実に、リトの楔はズボンの中で、もはや破裂せんばかりの硬度を持って脈打っていた。
家まで残り三百メートル。
住宅の生垣の影に入るたび、リトは指の動きを加速させた。
「グチュッ、クチュッ……」という淫らな水音が、静まり返った夜の道に、残酷なほど大きく響く。
「あ、あぁっ……! リト……もう、だめ……っ! イッちゃう、イッちゃうぅぅっ!」
美柑の腰が大きく浮き上がり、彼女の身体が激しく痙攣した。
夜の路上。誰の助けもない闇の中で、美柑は最初の一度目の絶頂を迎えた。
彼女の秘部から溢れ出した飛沫が、リトの指を熱く濡らし、地面に点々と愛の跡を刻んでいく。
「はぁ……はぁ……っ、リト……。まだ、止まらないで……」
美柑は絶頂の余韻に浸る間もなく、再び歩き出した。
彼女の欲求は、一度の絶頂では到底収まるものではなかった。
家までの距離が短くなるにつれ、彼女の羞恥心は、それ以上の渇望へと姿を変えていく。
残り百メートル。
自宅の屋根が街灯の光の向こうに見え始めた時、美柑は再び、リトの手を自らの胸へと導いた。
「リト、最後……お家に着く前に、一番ひどいことして?」
リトは、彼女を電柱の影へと押し込んだ。
住宅のすぐそば。誰かの家の二階の窓から、いつ視線が降ってきてもおかしくない場所。
そこでリトは、美柑の全裸の身体を抱きしめ、指を激しく、執拗に突き動かした。
「あ、あ、あぁぁぁっ!! リト……っ、リト……っ!!」
美柑は自分の声を殺そうともせず、愛しい兄の名前を、夜の街に解き放った。
二度目の絶頂。
噴き出した蜜が、リトの手を、そして彼女の白いお腹を汚していく。
彼女の瞳は完全に白濁し、その唇からは絶え間なく悦びの吐息が溢れていた。
時間をかけて、一歩ずつ。
恥辱の旋律を奏でながら、二人はついに自宅の門をくぐった。
美柑は全裸のまま、勝利の女神のような誇らしげな、それでいて蕩けきった表情で、玄関の鍵を開けた。
家の中に入り、扉を閉めた瞬間。
二人の間にあった張り詰めた糸が、一気に弾け飛んだ。
「リト……。お風呂……、行こう?」
美柑は、リトの濡れた手を自らの唇で舐め、愛おしそうに微笑んだ。
祭りの夜、五百メートルの全裸行軍という極限の儀式を終えた彼女は、もはや一人の淑やかな少女ではなく、兄という存在にすべてを捧げ、すべてを奪い取ろうとする、一途な深淵そのものとなっていた。
浴室へと続く廊下には、彼女の足元から滴り落ちる蜜の跡が、薄暗い照明の下で銀色に輝きながら続いていた。