【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
玄関の鍵を閉めた瞬間、外の世界の静寂とは対照的に、家の中の空気は二人の吐息だけで一気に沸騰した。五百メートルの全裸行軍を完遂した美柑の身体は、夜風に晒されていたとは思えないほど熱く、リトの手に触れる肌からは、生命の躍動そのもののような力強い鼓動が伝わってくる。
「……リト。やっと、二人きりだね」
美柑の声は、湿り気を帯びてリトの鼓膜に絡みついた。彼女は全裸のまま、廊下の薄暗い照明を背にして立ち、リトを見上げている。その瞳には、羞恥心を快楽へと完全に変換し終えた者特有の、底知れない陶酔が宿っていた。
リトは抱えていた美柑の浴衣を床に落とし、吸い寄せられるように彼女の肩を抱いた。
「美柑……本当によく、あんな無茶を……。でも、今の美柑は……怖いくらいにかわいいよ」
リトの喉から漏れた掠れた声に、美柑は満足げに目を細め、兄の首筋に熱い鼻息を吹きかけた。
二人は縺れ合うようにして脱衣所を通り抜け、浴室へと足を踏み入れた。
美柑が蛇口を捻ると、シャワーから熱い飛沫が勢いよく噴き出し、冷え切ったタイルの床を湯気で包み込んでいく。真っ白な蒸気が立ち込める中、美柑は壁に手をつき、リトの方へとお尻を向けた。
「リト、洗って……。外の空気と、リトの指の跡……全部、お湯で溶かして、混ぜて……」
リトはシャワーを手に取り、美柑の白い背中からお湯を流した。水滴が彼女のしなやかな肢体を滑り落ち、腰のくねりを経て、あの全裸行軍で蜜を溢れさせ続けた秘部へと集まっていく。リトは空いた方の手で石鹸を泡立て、彼女の身体を優しく、しかし執拗になぞり始めた。
「あ……ん、っ……! リトの手……熱い……っ」
石鹸の泡が美柑の肌を滑るたびに、彼女の喉から艶めかしい喘ぎが漏れる。リトの指が、太ももの付け根、そして先ほどまでアスファルトの上で弄り続けていた深淵へと再び潜り込んだ時、美柑の身体がビクンと大きく跳ねた。
「あ、あぁっ……! リト、そこ……まだ、ジンジンしてるの……っ!」
石鹸の滑りと熱いお湯の刺激によって、美柑の秘部は瞬く間に再充血した。リトは彼女を背後から抱きしめ、耳元で囁いた。
「美柑、もう我慢しなくていいんだろ……? ここは俺たちの家だ。誰にも邪魔されない、俺たちだけの場所なんだから」
リトの指が、内部の粘膜を激しく、そして深く掻き回す。
「あ、あ、あああああっ!!」
美柑は浴室の壁に額を押し付け、声を殺すこともなく絶叫した。一度目。浴室での最初の一撃は、指だけで彼女を絶頂の彼方へと突き落とした。噴き出した蜜がシャワーの水と混ざり合い、排水溝へと吸い込まれていく。
だが、美柑は倒れ込むことを自分に許さなかった。彼女は震える足で踏み止まり、リトの方を振り返ると、その瞳に燃え上がるような独占欲を湛えて彼を押し倒した。
「……まだだよ。リトの全部を、私にちょうだい」
美柑は床に膝をつき、リトの楔を握った。そこには、今夜の数々の背徳によって限界まで昂ぶったリトの熱塊が、猛り狂うように脈打っていた。美柑はそれを両手で包み込み、自らの秘部へと直接導いた。
「ん、んんっ……あぁぁっ!!」
結合した瞬間、二人の口から同時に熱い吐息が漏れた。
シャワーの音が鳴り響く密室で、二つの肉体が激しく衝突し合う。リトは床に背をつけ、その上に跨った美柑が、狂ったように腰を上下させていた。彼女の豊かな胸が、リトの目の前で激しく揺れ、そのたびに飛び散る水飛沫が二人の視界を白く染める。
「リト……っ! リト……っ! 大好き、大好きだよぉっ!!」
美柑の内部は、今夜一晩で経験した「三人の放尿」「屋台裏での奉仕」「お堂での壁越し交わり」「当選の決壊」そして「全裸行軍」という、積み重なる背徳のレイヤーによって、もはや通常の感覚を失っていた。一突きごとに、脳髄に直接電流が走るような快楽が彼女を襲う。
二度目の絶頂は、抗いようのない力で二人を同時に襲った。
「あ、あ、あぁぁぁぁぁっ!!」
リトの楔が美柑の最奥を貫き、熱い白濁が内部を氾濫させる。美柑はリトの首にしがみつき、全身を弓なりに反らせて絶叫した。放出される白濁と、彼女の深淵から溢れ出す愛液。それらが浴室の床を滑り、カオスな模様を描き出す。
しかし、美柑の飢えはまだ癒えない。
彼女は絶頂の余韻に震えながらも、リトの耳たぶを強く噛み、掠れた声で囁いた。
「……箱根、楽しみだね。……でも、箱根に行く前に、リトが私以外の女の子のこと、一瞬でも考えられないように……もっと、もっとひどくして……」
美柑はリトを立ち上がらせ、鏡の前へと連れて行った。湯気で曇った鏡を、美柑は自らの手で乱暴に拭った。そこには、赤く上気し、淫らな乱れを見せる自分たちの姿が映し出されていた。
美柑はリトの前に手をつき、四つん這いになった。鏡越しに、自分の秘部がリトの熱い塊を再び受け入れようとする瞬間を見つめながら。
「……見て、リト。私たちが、こんなに汚い格好で……繋がってる……」
リトは美柑の腰を掴み、最後のリミッターを外した。鏡の中の自分たちを見つめながら、獣のような衝動で腰を叩きつける。
「あ、あ、あ、あぁぁぁっ! 鏡の私……リトに、いじめられてる……っ!!」
視覚的な恥辱が、肉体的な快楽をさらに数倍へと増幅させる。三度目の、そしてこの夜最後となる爆発。リトは美柑の内部に、自分自身の魂をすべて吐き出すかのような勢いで、熱い種子を注ぎ込んだ。
「うわぁあああああああっ!!」
美柑の身体が激しく波打ち、彼女は鏡に手を突きながら、声を枯らして泣き叫ぶような絶頂を迎えた。結合部からは、今しがた放たれたばかりの白濁が逆流し、彼女の太ももを伝って床へと滴り落ちていく。
祭りの狂騒、野外での背徳、そして自宅での完成。
すべての熱を出し切った二人は、絡まり合ったまま、浴室の床でしばらくの間、動くことができなかった。シャワーの音だけが、虚しく、けれど優しく二人の汚れを洗い流し続けている。
やがて、リトは疲れ果てた美柑を抱き上げ、寝室へと運んだ。
シーツの上に横たわった美柑は、もはや指一本動かす力も残っていないようだったが、その顔には、勝利した女神のような深い安らぎと、リトという存在を完全に独占したという確信が満ち溢れていた。
「……リト。箱根では……もっと、すごいこと……教えてね……」
美柑はリトの腕の中で、微かな寝息を立て始めた。
リトは彼女の額にそっとキスをし、窓の外に広がる、祭りの後の静かな夜空を見上げた。
ズボンのポケットの中の三枚のパンツ。スマホの中の背徳の動画。そして、今この腕の中にいる、自分なしでは生きられぬほどに開発され尽くした最愛の妹。
リトは、自らも深い眠りへと落ちていきながら、これから起こる「さらなる深淵」への旅立ちを、静かに予感していた。