【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
彩南高校の文化祭は、午後に入りその熱気をさらに増していた。模擬店のソースが焦げる香ばしい匂いと、ブラスバンド部が奏でる華やかな旋律が校舎全体を包み込んでいる。そんな喧騒の中、リトと美柑の二人は、ひときわ長い行列ができている教室の前に立っていた。
「……リト、本当にここに入るの?」
美柑はパステルピンクのタンクトップの裾をぎゅっと握りしめ、不安げにリトを見上げた。目の前には、黒い暗幕で厳重に覆われた「呪われた廃病院」という看板。美術部と演劇部が合同で制作したというそのお化け屋敷は、校内でも屈指のクオリティと恐怖度を誇ると噂されていた。
「あ、ああ……美柑がどうしてもって言うなら、他の出し物でもいいんだけど……」
リトは顔を赤らめながら答えた。実のところ、リトもホラーは得意ではない。しかし、先ほどの更衣室での失態を挽回したいという兄としての見栄と、何より「暗闇が苦手」と言って自分にしがみついてくる美柑の可憐さに、抗うことができなかった。
「……ううん、大丈夫。リトが一緒なら、私、平気だもん」
美柑は紫のフリルミニスカートを揺らしながら、自分に言い聞かせるように頷いた。だが、順番が回ってきてもぎりの生徒から懐中電灯を渡された瞬間、その細い指先は小刻みに震えていた。
一歩中へ足を踏み入れると、そこは昼間の喧騒が嘘のような、冷ややかで重苦しい静寂の世界だった。
窓はすべて塞がれ、空気は湿り気を帯びている。唯一の光である懐中電灯の細い光筋が、古びた包帯や血糊のついた手術台を不気味に浮かび上がらせた。
「ひゃっ……!」
背後で扉が閉まる音に反応し、美柑は悲鳴に近い声を上げてリトの右腕に飛びついた。
「美柑、大丈夫だよ。お、俺がついてるから……!」
「リト、離さないで……絶対、離しちゃだめだよ!」
美柑はリトの二の腕を両手で抱え込み、自分の胸を押し付けるように密着させた。タンクトップの薄い生地越しに、彼女の心臓の鼓動がドクドクとリトの肌に伝わってくる。恐怖に震える美柑の体温は驚くほど高く、その幼い肢体が放つ甘い香りが、暗闇の中で濃密に漂い始めた。
二人が狭い通路を進むにつれ、仕掛けられた「幽霊」たちが次々と襲いかかる。壁から伸びる無数の手、天井から降りてくる首吊り死体。そのたびに美柑は「きゃあ!」と叫んでリトの胸元に顔を埋め、しがみつく力を強めていった。
「美柑、落ち着いて……大丈夫だ、ほら……」
リトは美柑を安心させようと、空いた左手を彼女の背中に回した。しかし、極限の緊張と、暗闇という閉鎖的な空間が、リトの理性をじわじわと狂わせていく。
美柑の背中をなぞるリトの手は、無意識のうちにその動きを淫らなものへと変えていった。パステルピンクの生地の上から、彼女の華奢な肩甲骨を愛撫し、やがてその指先は脇の下を通って、前方へと滑り込んでいく。
「あ……ん、リト……?」
美柑の喉から、恐怖とは異なる、熱を帯びた吐息が漏れた。
リトの手は、彼女の膨らみかけた乳房の柔らかな弾力に触れていた。恐怖で硬直していたはずの美柑の身体が、リトの大きな掌に包み込まれた瞬間、びくんと甘く震える。
「美柑、震えてるから……こうしてると、落ち着くだろ?」
リトの声は、自分でも驚くほど低く、掠れていた。
彼は歩みを止め、通路の隅にある、演出用の古びたベッドの影に美柑を押し込んだ。懐中電灯の光を足元に落とし、周囲を深い闇が支配する。
リトの手は、さらに大胆に動いた。タンクトップの裾から指を忍ばせ、美柑の剥き出しの肌へと直接触れる。未成熟ながらも確かな熱量を持った乳房の感触。その頂点にある小さな蕾が、リトの指先をなぞるたびにコリコリと硬くなっていく。
「ん……っ、あぁ、リト……そこ……っ」
美柑は恐怖でリトにしがみついたまま、その刺激に腰をくねらせた。恐怖という強いストレスが、脳内で快感物質へと変換されていく。彼女はリトの首に腕を回し、その肩に顔を埋めながら、漏れ出る喘ぎ声を必死に抑えた。
だが、リトの衝動は止まらない。
彼のもう一方の手は、紫のフリルミニスカートの奥へと伸びていた。
「リト……だめ、ここ……誰か、来る……っ!」
「大丈夫だ、誰も見てない……」
フリルの層をかき分け、リトの指が美柑の白い綿パンツの縁を捉える。そのまま布地を横にずらし、彼女の「聖域」へと直接触れた。
「ひゃうんっ!?」
美柑の脚がガクガクと震え、リトの腰にしがみつく力が強まる。
そこは、恐怖による冷や汗か、あるいは別の情動によるものか、既に驚くほど瑞々しく濡れそぼっていた。リトが二本の指を秘部の筋に沿わせ、優しく、けれど執拗に上下させると、暗闇の中にグチュ……クチュ……という生々しい水音が響き渡る。
「あ、あ、リト……すごい、っ……リト、リト……っ!」
美柑はもう、自分がどこにいるのか分からなくなっていた。
周囲に潜む幽霊役の生徒たちの気配さえも、今の彼女にとっては、自分たちの情事を見守る観客のように感じられた。リトに抱きしめられ、そのたくましい腕の中で愛撫される背徳感。
リトの指が、彼女の「蕾」を弾き、そのまま秘部の奥へと深く挿し込まれた。
「あぁぁっ!!」
美柑はのけ反り、リトの肩を強く噛んだ。
恐怖と悦楽が混ざり合い、脳内が真っ白に塗りつぶされていく。彼女の小さな秘部は、リトの指を締め付けるように何度もヒクヒクと痙攣し、大量の愛液を溢れ出させた。
「美柑……っ」
リトもまた、美柑の絶頂の振動を肌で感じ、己の欲望が爆発しそうになるのを必死で堪えた。
美柑は何度も腰を跳ねさせ、最後にはリトの胸にぐったりと体重を預けた。
◆
「……二人とも、大丈夫? 途中で止まってたみたいだけど」
出口のカーテンをくぐった瞬間、まぶしい光と共に、係の生徒が心配そうに声をかけてきた。
「あ、ああ、すみません! 美柑が腰を抜かしちゃって……」
リトは顔を真っ赤にしながら、力なく自分にしがみついている美柑を支えて歩き出した。
美柑のパステルピンクのタンクトップは乱れ、紫のスカートの奥にある白いパンツは、今やリトの指の感触と自分の蜜でぐっしょりと重くなっている。
彼女の瞳は潤み、表情はどこか蕩けたように恍惚としていた。
「……リト」
美柑が耳元で、甘く囁いた。
「怖かったけど……リトが、あんなに優しくしてくれたから……。私、リトとなら、どこまでも行けそうだよ」
美柑のはにかんだ笑顔には、もはや純粋な妹としての影はなかった。
それは、最愛の男にすべてを委ねた、一人の女の顔だった。
出口から溢れる文化祭の喧騒に戻った二人だったが、その手は、先ほどよりもさらに強く、固く結ばれていた。二人の間には、もはや誰にも踏み込めない、背徳という名の絆が刻まれていた。
「さあ、次は……どこに行こうか、美柑」
「リトの行きたいところなら、どこでも……」
二人は重なり合うような足取りで、さらなる熱狂の渦へと踏み出していくのだった。