【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
お化け屋敷の暗闇から這い出し、眩しい午後の陽光に目を細めた二人。美柑の足取りはまだどこか覚束なく、紫のフリルミニスカートを揺らすたび、その奥にある濡れそぼった感触が彼女に先ほどの快楽を思い出させていた。
「大丈夫か、美柑? ずっと俺にしがみついたままだぞ」
リトは顔を赤らめながらも、心配そうに妹の肩を抱いた。制服の半袖ポロシャツは美柑との密着による汗で張り付き、スラックス越しに伝わる彼女の体温が、リトの理性をつなぎ止めている鎖をじわじわと焼き切ろうとしていた。
「ううん、大丈夫……。でも、まだリトの体温を感じていたいんだもん」
美柑はパステルピンクのタンクトップを整えながら、甘えるようにリトの腕に頭を預けた。二人の間に流れる空気は、もはや兄妹のそれではなく、秘事を共有した恋人同士のような、濃密で甘い熱を帯びていた。
そんな二人の前に現れたのは、物理部とパソコン部が合同で設営したという、異質な雰囲気を放つブースだった。
「――究極のシンクロ体験『愛の脱出シェルター』? リト、これ面白そう」
看板には、最新の生体センサーと赤外線カメラを駆使し、二人の「密着度」と「体温上昇率」を計測、基準値を超えなければ扉が開かないという、理系特有の悪趣味な情熱が込められた説明書きがあった。
「あ、いや、美柑。これはちょっと……」
「いいじゃない。私たちの『仲の良さ』、機械に見せつけてあげようよ」
美柑に手を引かれ、リトは半ば強引に、防音加工が施された銀色の小部屋へと押し込まれた。
『計測を開始します。扉をロックしました』
無機質な合成音声と共に、背後の重厚な扉がガチャンと閉まった。
室内は、壁一面に配置されたセンサーの青い光が明滅する、サイバーパンクな密室だった。中央のモニターには、熱感知カメラが捉えた二人の影が青白く映し出されている。
「リト、こっち来て。まずは密着度を上げなきゃ」
美柑はリトの正面に立ち、その首に細い腕を回した。
「……っ、美柑。近すぎるって」
「ダメだよ、俺。ほら、見て」
モニターに表示された「密着度」のパーセンテージが、二人が抱き合うことで急速に跳ね上がっていく。ポロシャツの薄い生地越しに、美柑の膨らみかけた胸の柔らかさと、激しく波打つ鼓動がリトの胸板にダイレクトに伝わる。
『密着度95%。クリア。……警告。体温上昇率が不足しています。心拍数および深部体温をさらに上昇させてください』
「ええっ、まだ足りないの?」
リトは焦った。密着はしているが、二人の平熱が少し上がった程度では、この高性能センサーは満足してくれないらしい。
「ねえ、リト。体温を上げる方法……私、知ってるよ」
美柑の瞳が、青い光の中で妖しく潤んだ。彼女はリトの首から手を離すと、そのまま床へと膝をついた。
「美柑? 何を……」
美柑はリトのスラックスのベルトに指をかけた。
「……っ! 美柑、ここにはカメラが……!」
「大丈夫。さっきの説明書きに書いてあったよ。プライバシー保護のために、映像は熱感知のサーモグラフィに変換されるって。だから、誰にも『何をしてるか』はバレないよ……ただ、二人の『熱』が混ざり合う様子が映るだけ」
美柑は慣れた手つきでジッパーを下ろした。
リトのポロシャツの裾が捲り上がり、スラックスの中から、既に限界まで熱り立った「俺」の証が、暗い室内で荒々しい存在感を放ちながら解放された。
「リトのここ……すごく熱いよ。これなら、きっとセンサーも驚くはず」
美柑は小さな舌先で唇を湿らせると、そのままリトの熱情を、自らの小さな口内へと迎え入れた。
「ひ、ひゃ……っ! 美柑……っ!」
リトは頭をのけ反らせ、壁に背中を預けた。
美柑の口内は、驚くほど熱く、そして吸い付くように柔らかかった。彼女は小さな舌を使い、リトの亀頭の裏側を執拗になぞり、そのまま深いところまで飲み込んでいく。
モニターに映る熱感知映像が、激しく変色し始めた。
二人の重なり合った部分が、青から黄色、そして鮮烈な赤へと変わっていく。美柑が首を動かすたびに、彼女の頭部とリトの股間が一体化した巨大な「熱源」となり、室内の温度計が急速に上昇していく。
『体温上昇を確認。……さらなる熱量が必要です。対象者の最大興奮状態を計測します』
「はぁ、っ、く……美柑、もう、だめ……っ、出る……!」
リトは美柑の栗色の髪を掴み、腰を突き出した。
美柑は瞳を閉じたまま、喉を鳴らしてリトのすべてを受け入れようとしている。彼女の頬は真っ赤に染まり、パステルピンクのタンクトップからは、興奮で硬くなった乳首の形がクッキリと浮き出していた。
美柑はリトの太ももを指先で強く掴み、舌の動きをさらに高速化させた。
「ん、んんっ……! ぺろ……ちゅ、じゅぷ……んっ!」
生々しい水音が、防音室の中に反響する。
リトの視界が白く明滅した。
美柑の口内の、圧倒的な愛の熱量。
「美柑……っ! 行く、っ……美柑の中に、出すぞっ!!」
リトが絶叫した瞬間、彼の肉体から熱い奔流が、美柑の喉の奥深くへと叩きつけられた。
ドクン、ドクンと、リトの拍動に合わせて放たれる愛液。美柑はそれを一滴も逃さぬよう、喉を上下させて力強く飲み込んでいく。
『――警告。生体エネルギーの異常上昇を感知。数値、限界突破』
その瞬間、室内のスピーカーからけたたましいサイレンが鳴り響いた。
モニターのグラフは天を突き抜けるような垂直の線を描き、全画面が「情熱の赤」一色に塗りつぶされる。
『目標値達成。扉を解錠します。……素晴らしいシンクロニシティです。末永くお幸せに』
ガチャン、と扉のロックが外れる音がした。
「……ふぅ。……すごかったね、リト」
美柑は立ち上がり、口角に付着した白い跡を指で拭うと、それを美味しそうにペロリと舐めとった。彼女の瞳は、絶頂させた満足感と、リトの種を喉へと受け入れた悦楽で、蕩けるように濁っていた。
「……美柑。お前、本当に……」
リトは震える手でスラックスを整えた。
扉が開くと、外で待機していた物理部の部員たちが、手元の端末を見ながら驚愕の声を上げていた。
「おい、見たかよ! 歴代最高記録を3倍以上も更新しやがったぞ!」
「あの中、何度まで上がったんだよ……まるで溶鉱炉だぜ……」
リトと美柑は、顔を真っ赤にしながらも、重なり合うようにしてその場を後にした。
美柑の紫のフリルミニスカートは、リトとの密着によってしわだらけになり、その奥のパンツは、先ほどのお化け屋敷での汚れに、リトの熱に当てられた新たな蜜が加わり、さらに重く、ぐっしょりと濡れそぼっていた。
「ねえ、リト」
美柑が、リトのポロシャツの袖を掴んで囁いた。
「次は、もっと広い場所で……リトの『熱』、もっとたくさん、私にちょうだいね」
文化祭の喧騒の中へ戻っていく二人。
跳ね上がった数値は、二人の絆がもはや誰にも解けない、熱い鎖で結ばれていることの、電子的な証明に他ならなかった。