【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
科学部の部室から逃げ出した美柑の身体は、いまだかつてない熱量に支配されていた。
「はぁ、はぁ……っ、なにこれ……。服が、擦れるだけで……変な感じ……っ」
廊下を吹き抜ける微かな風。それがパステルピンクのタンクトップを揺らすたび、媚薬ミストによって極限まで敏感になった乳首が、ザラついた布地の感触を「激しい愛撫」として脳に伝達する。美柑は自分の胸を抱きしめるようにして、ふらふらと歩き続けた。
そんな彼女が辿り着いたのは、写真部の展示教室だった。
『コスプレ体験・本格フォトセッションコーナー』
看板の文字が、熱に浮かされた美柑の瞳に飛び込んできた。普段の彼女なら「リトが見たら怒るかも」と自制しただろう。しかし、今の彼女は、身体の芯から突き上げてくる「誰かに見られたい、弄られたい」という背徳的な渇きに、抗う術を持たなかった。
「……いらっしゃい。……お、君、最高にいい素材だね」
奥から現れたのは、分厚い眼鏡をかけた、いかにも「玄人」風の男子部員だった。彼は美柑の瑞々しい肢体と、興奮で潤んだ瞳を一目見るなり、獲物を見つけた肉食獣のような笑みを浮かべた。
「あの……コスプレ、したいんですけど……」
「大歓迎だよ。あそこのラックから好きなのを選んで」
美柑が震える指先で選んだのは、ずっと憧れていた魔法少女の衣装だった。
サテン生地のフリルが幾重にも重なった、鮮やかなスカイブルーのドレス。背中には大きなリボンがあり、そして何より、そのスカート丈は、これまでのフリルミニスカートよりもさらに短く、立っているだけで腰のラインが露わになるほどの際どさだった。
更衣室で衣装に着替えた美柑は、鏡に映る自分を見て、熱い吐息を漏らした。
パフスリーブの袖が、敏感になった脇を優しく刺激する。そして、ふわりと広がる超ミニ丈のスカート。
「あ……っ、これ……動くたびに、パンツが見えちゃう……」
更衣室を出て、スポットライトが設置された背景紙の前に立つ。
「よし、最高だ。じゃあ、まずはそのステッキを持って、可愛くポーズを決めてくれるかな」
男子カメラマンが、本格的な一眼レフを構える。
「あ……はい……」
美柑がステッキを振りかざした瞬間、スカイブルーのスカートがふわりと舞い上がった。
「――っ!」
カメラマンの喉が、ゴクリと鳴った。
ファインダー越しに、美柑の白い太ももの付け根と、そこを窮屈そうに覆う「純白の綿パンツ」が、鮮烈なコントラストを持って目に飛び込んできたのだ。
「いい、すごくいいよ! じゃあ、次は少し脚をクロスさせて、前屈みになってみて」
カメラマンの指示は、次第にエスカレートしていった。
美柑は、科学部の媚薬の影響で、誰かに指示されることに抗えない快感を覚えていた。
(……これ、もしリトに見られてたら……。リトの前で、こんな格好して……)
妄想が、彼女の秘部の熱を一気に高める。
「そう、そのまま! 今度は片脚を高く上げて、決めポーズだ!」
「……こう、かしらっ……!」
美柑が片脚を大きく振り上げた。
その瞬間、重力に逆らってスカートが根元まで捲れ上がり、彼女の「聖域」が、カメラマンの至近距離で完全に開放された。
白いパンツの中央。そこには、絶頂寸前の興奮で溢れ出した蜜が染み込み、小さな「シミ」を作っていた。布地が股間の溝へと深く食い込み、美柑の未成熟ながらも熱を帯びた秘部の形を、克明に浮き彫りにしている。
「うおおおっ、たまんねえ! 完璧だ、お嬢ちゃん!」
カメラマンの鼻息が荒くなる。彼は膝をつき、ローアングルから執拗にシャッターを切り始めた。
「カシャカシャカシャカシャ!」
無数のフラッシュが、美柑の白い肌を白濁色に染め上げる。
「あ、はぁ……っ、光が……っ。リト……見てる? 私、こんなに、恥ずかしいところ……見られてるよ……っ!」
美柑は、レンズの奥にリトの瞳を投影していた。
フラッシュを浴びるたび、その「光の愛撫」が全身の神経を突き刺し、彼女は絶頂の一歩手前で踏みとどまりながら、恍惚とした表情で腰をくねらせた。
「もっと脚を開いて! パンツのクロッチがよく見えるように、グッと股関節を割り出すんだ!」
「……ん、っ……あ、ああああ……っ!」
美柑は、言われるがままに両手でスカートの裾を左右に引き上げた。
剥き出しの股間。清潔な白い布地に包まれた、彼女の命の源。
カメラマンはもはや撮影という名目の、狂気的な観察者と化していた。
「最高だ……! その潤んだ瞳、その震える太もも! 君の白いパンツのシワ一つまで、俺のカメラに刻み込んでやる……っ!」
男子生徒の顔は、抑えきれない性的興奮で歪んでいた。彼は美柑の秘部を執拗にズームし、シャッターを切り続ける。
美柑の脳内は、快楽のパルスで埋め尽くされていた。
脚を大きく開き、レンズに向かって自らのパンツを誇示する。
媚薬の熱が、彼女の判断力を奪い、ただひたすらに「晒すこと」の悦楽へと彼女を誘っていた。
「あ、ん、っ……すごい……。私……どうなっちゃうの……っ!」
腰がガクガクと震え、パンツの奥からは新たな蜜が溢れ出し、白い布地をさらに透明に透かしていく。
絶頂の波が、すぐそこまで押し寄せていた、その時。
「――あ、あれ?」
カメラマンが、不意に操作の手を止めた。
「……どうしたんですか?」
美柑が、潤んだ瞳で問いかける。
カメラマンは、液晶画面を何度も叩き、青ざめた表情でカメラを確認し始めた。
「……嘘だろ……。そんな、馬鹿な……っ」
「……?」
「……SDカードが、入ってねえ……っ!!」
「えっ?」
カメラマンの絶叫が、教室に響き渡った。
彼は準備に夢中になるあまり、最も重要な記録媒体を入れ忘れていたのだ。
あれほど情熱的に切り続けたシャッター。あれほど鮮烈に、美柑の白いパンツと股間の筋を捉えたはずの無数のフラッシュ。
そのすべてが、記録されることなく、虚空へと消え去っていた。
「俺の……俺の最高傑作が……一瞬の幻だったっていうのかよおおおっ!!」
カメラマンはその場に崩れ落ち、頭を抱えて絶叫した。
「……ふふっ」
その様子を見て、美柑は不意に正気を取り戻した。
自分のパンツをこれでもかと晒し、レンズに向かって股を開いていたという事実。それが誰の目にも――デジタルの記録にさえ残らないという皮肉。
(……残念だったわね。私の『ここ』は、リト以外には残させない。魔法の力が、守ってくれたのかも)
美柑は冷めた瞳でカメラマンを見下ろすと、まだ疼く身体を抱えながら、足早に更衣室へと戻っていった。
記録には残らなかった。しかし、美柑の肌には、あのフラッシュの熱さと、自らを晒したことによる、リトへの深すぎる背徳感が、消えない刻印として刻まれていた。