【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
美柑が脱衣所の向こう側へ消え、浴室の扉が閉まる音がリビングに微かに響いた。リトは自室のベッドに倒れ込み、今しがた「正式に」貸し与えられたばかりの、まだ美柑の体温を色濃く残す白い綿パンツを両手で顔に押し当てた。
そして、その下には、数日前に盗み出し、密かに自分の部屋で愛で続けてきた「前回のパンツ」が、宝物のように並べられている。
(美柑は……全部知っていたんだ。俺が盗んだことも、これで何をしているかも……)
その事実は、リトの理性を完全に焼き切るのに十分な劇薬だった。許された。認められた。そして、さらなる深い場所へと招かれた。リトは最新の「白」の中に鼻を深く埋め、肺の奥までその匂いを吸い込んだ。
それは、大人の女性のそれとは決定的に異なる、あどけない少女特有の生命の芳香だった。日向で乾かしたリネンに、微かな汗の塩気と、彼女の秘部が放つ甘酸っぱくも濃厚な体臭が混ざり合う。リトの脳内は、桃色の霧で満たされていく。
「あ……、美柑……っ、美柑……!」
リトは震える手で、前回の、少しだけクタクタになったパンツを手に取った。それはすでにリトの手によって何度も愛撫され、彼の執着が染み付いた一品だ。リトは、自分の熱く脈打つ「本体」に、その前回のパンツを丁寧に、それでいて力強く巻き付けた。
顔には今回の脱ぎたてパンツを固定し、視界を「白」で閉ざす。暗闇の中で、鼻先には最新の美柑の香りが、そして股間には数日前の美柑の感触が同時に襲いかかる。新旧二枚のパンツに挟まれ、リトは美柑という少女の時間の流れに閉じ込められたような錯覚に陥った。
(昨日までの美柑と、さっきまでの美柑が、俺を……っ!)
リトは、美柑のまだ丸みを帯びた華奢な腰回りを想像した。あの細い足首を通り、未発達な太ももを滑り落ちたこの布地。その内側に広がる、瑞々しくも無垢な桃色の聖域。
リトの手の動きは、これまでにないほど激しく、狂暴なものとなった。パンツの布地を介して、自分の肉を揉みしだく。顔に押し当てたパンツを、吸い込み、噛み締める。自分の吐息と、布が擦れる生々しい音が、自室の静寂の中に響き渡る。
美柑が先ほど見せた、スカートの裾を唇で噛み、華奢な肩をすくめたあのポーズ。鏡越しに見た、まだ平坦な胸元と、対照的に柔らかく膨らみ始めたお尻のライン。その未分化な魅力が、リトの理性を蹂躙した。
「あ……っ、いく……、美柑、いくぞ……っ!!」
絶頂の瞬間、リトの咆哮とともに、熱い白濁が放たれた。それは巻き付けていた前回のパンツを内側からぐっしょりと濡らし、純白の布地を背徳の証として、どろりと汚した。リトは全身の力を失い、脱ぎたての「白」に顔を埋めたまま、激しい痙攣の余韻に身を委ねた。
しばらくして、リトは朦朧とした意識の中で身を起こした。手元には、自分の白濁で無残に汚れた「過去」のパンツと、美柑の香りが鮮烈に残っている「現在」のパンツ。
(全部……、全部返さなきゃ。これが、美柑との約束なんだ)
リトはふらふらとした足取りで部屋を出た。絶頂直後の、浮遊感に包まれたような感覚。階段を下り、脱衣所へと向かう。浴室からはまだ、シャーというシャワーの音が絶え間なく聞こえてきている。
リトは慎重に脱衣所のドアを開けた。湯気に満ちた空間。洗濯籠の中を覗き込むと、そこには美柑が脱ぎ捨てた小さなTシャツや、細いソックスが入っている。しかし、そこには「パンツ」が一枚も入っていなかった。
「……ありがとう、美柑」
リトは感謝の祈りを捧げるような気持ちで、二枚のパンツを手に取った。汚れたままの、生々しい背徳の証が刻まれた前回のパンツ。そして、その上に被せるようにして、今回の脱ぎたてパンツを重ねた。
リトはそれらを、洗濯籠の一番上、美柑が風呂上がりに必ず目にするであろう場所に、あえて隠すことなく恭しく置いた。自分の犯した罪を、彼女の慈愛の中に差し出すように。
(これで……いいんだよな。これが、俺たちの新しい『日常』なんだ)
リトは再び自室へと戻り、ベッドに腰を下ろした。浴室の音が止まるのを、そして美柑が脱衣所で自分の「贈り物」を見つける瞬間を想像しながら。
布の感触は消えた。しかし、網膜には美柑の脱衣の光景が、鼻腔には彼女の香りが、そして股間には二枚のパンツに包まれていた時の熱い記憶が、拭い去れないほど深く刻まれていた。
自分が汚した白。美柑が差し出した白。それらが混ざり合い、洗濯機の中で洗われ、また美柑の肌へと戻っていく。その循環そのものが、兄妹の絆を歪ませ、同時に強固なものに変えていく。
美柑が風呂から上がるまで、あと数分。リトは、扉の向こう側で美柑が漏らすであろう、小さな、そして満足げな溜息を想像しながら、静かにその時を待ち続けた。