【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
休日の午後、リビングには気だるい熱気が溜まっていた。エアコンの風は届いているはずなのに、ソファに並んで座るリトと美柑の周りだけは、真夏のような密度を持った空気が渦巻いている。
二人の間には、一冊の雑誌が開かれていた。しかし、リトの目は文字を追うことなどできていなかった。隣に座る美柑の、白く柔らかな太ももが自分の脚にぴったりと密着している。その境界線から伝わってくる熱が、リトの理性をじりじりと焼き焦がしていた。
「ねえ、リト。……ちょっと、横向きになってもいい?」
美柑が甘えるような声で言い、リトの返事も待たずに彼の膝の上に自分の足を投げ出した。美柑はソファに深く背を預け、リトと対面するような形で足を伸ばす。彼女の短いスカートは無防備に捲れ上がり、その下にある「白い綿パンツ」が、リトの目の前で鮮やかに、そして無垢に主張していた。
「美柑……、そんな格好……」
「いいじゃない。家の中なんだし。リトも、本当は嫌じゃないんでしょ?」
美柑は挑戦的な笑みを浮かべると、素足の裏をリトの股間にそっと置いた。
「っ……!」
リトの背筋に電気が走った。美柑の足裏はひんやりとしていて、それでいてどこか湿り気を帯びている。彼女はリトのズボンの上から、膨らみ始めた中心部を土踏まずで優しく撫で上げた。
「リト……ここ、すごく熱いよ。……ドキドキしてるの、足に伝わってくる」
美柑は足指を器用に動かし、リトの昂ぶりを包み込むようにして圧迫を強めた。リトはあまりの快感に、声を出すことさえ忘れて仰け反った。
(なんだこれ……。足なのに、こんなに……っ!)
リトは美柑の体に手を伸ばそうとした。彼女の白い太ももを掴み、昨日のように指を滑り込ませたい。しかし、美柑の足裏による執拗な刺激が、それを許さなかった。彼女は踵を使ってリトの最深部をぐりぐりと押し潰し、指先で先端を弾くように弄ぶ。
「あ……っ、く……。美柑……やめ……」
「やめてほしいの? ……嘘つき。こんなに大きくなってるのに」
美柑はさらに腰を浮かせ、力を込めて足裏を擦りつけた。ズボンの布地と足裏が擦れ合う「シュッ、シュッ」という音が、静かなリビングに淫らに響く。
リトは快感の激流に飲み込まれ、手が震えて動かない。美柑に触れたいという欲求よりも、今、自分の股間を支配しているこの足裏の感触に溺れたいという本能が勝ってしまう。美柑はリトの反応を見て、さらに嗜虐的な愉悦を感じていた。兄を自分の足一つで翻弄し、意のままに快感を与えている。
彼女は自分の白い綿パンツが、内側からの熱い分泌物でじわじわと重くなっていくのを感じていた。リトを刺激すればするほど、自分自身の秘部もまた、呼応するように激しく疼く。
「リト……、もっと……。もっと変な顔してよ……」
美柑は膝を曲げ、足指をリトのズボンのチャックの隙間に引っ掛けるようにして、さらにダイレクトに刺激を伝えた。リトの頭の中は真っ白になり、視界がチカチカと明滅する。足裏から伝わる美柑の体温、肌の質感、そして時折触れる指先の繊細な動き。リトは一方的に与えられる快感の虜となり、ただただ腰を浮かせて、美柑の足に自分を押し付けることしかできなかった。
(ああ……っ! もう、ダメだ……。出る……、出ちゃう……!)
リトの絶頂が目前に迫った。彼の喉からは獣のような荒い吐息が漏れ、全身が痙攣するように震え始める。美柑もまた、リトの昂ぶりを足裏で感じ取り、最大限に力を込めて最後の一擦りを加えようとした、その瞬間。
「……いたっ! あ、あがっ……!?」
美柑の顔が突如として苦悶に歪んだ。彼女はリトの股間から勢いよく足を引き抜き、自分のふくらはぎを押さえてソファに転がった。
「美柑!? どうしたんだ!」
「……あ、足……っ、つっちゃった……。いたい、いたいよリト……!」
美柑は涙目になりながら、自分の右足を抱えて悶絶した。その劇的な痛みの訴えに、リトの頭を支配していたピンク色の霧が一瞬で晴れた。絶頂の寸前で強制停止させられたリトの体は、行き場のないエネルギーを抱えたまま、冷や汗を流して固まった。
「だ、大丈夫か!? 今、伸ばしてやるから!」
リトは慌てて美柑の足首を掴み、ゆっくりとつま先を自分の方へ引いて伸ばした。さっきまで自分の股間を蹂躙していた、あの扇情的な足裏。今はただ、筋肉が硬直して震える、痛みに耐える少女の足だった。
「……ふぅ、……あ……。リト、ありがと……。……もう、大丈夫」
数分後、ようやく筋肉の強張りが解けた美柑は、大きく溜息をついてリトを見た。二人の間には、先ほどまでの淫らな熱気はどこにもなく、ただただ気まずい沈黙と、中途半端に放り出された興奮の残滓だけが漂っていた。
「……リト、ごめん。……いいところだったのにね」
美柑は顔を赤くして、捲れ上がったスカートを乱暴に下ろした。リトは立ち上がることができず、自分の膨らんだズボンをクッションで隠しながら、弱々しく笑った。
「……いや、いいよ。……災難だったな」
二人はそれ以上、何も言えなかった。一方的に快感を与えられ、絶頂の淵で突き落とされたリト。そして、兄を追い詰めながら自滅した美柑。
張り詰めていた緊張の糸が切れたリビングには、夕暮れ時の冷たい風がカーテンを揺らす音だけが空しく響いていた。リトの股間には、まだ美柑の足裏の感触が熱く、そして重く残っていた。