【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
昨夜の「乳首攻め」の失敗は、美柑にとって屈辱以外の何物でもなかった。自分の秘部をあれほどまでに熱くさせ、覚悟を決めて舌を伸ばしたというのに、最後は兄の爆笑で幕を閉じるなど、彼女の乙女としての自尊心が許さなかったのだ。
翌日の午後、学校から帰宅したリトは、リビングのソファで一人、スマートフォンの画面を眺めていた。まだ制服を着たままで、ネクタイだけを少し緩めている。昨日の騒動以来、美柑とは気まずくてまともに一言も交わせていない。
(……怒ってるよな、やっぱり。あんなところで笑っちゃうなんて、俺も最低だ)
リトが自己嫌悪に沈んでいると、背後から音もなく美柑が近づいてきた。
「……リト」
「うわっ!? み、美柑。……あ、あのさ、昨日はごめん。わざと笑ったんじゃなくて……」
リトが慌てて振り返り、謝罪の言葉を口にしようとしたが、美柑の表情は驚くほど静かだった。いや、静かすぎて不気味なほどの熱を瞳の奥に湛えている。彼女は学校から帰ってきた私服のままで、リトの隣に音もなく腰を下ろした。
「別に、いいよ。リトが子供みたいに笑うのは、今に始まったことじゃないし」
美柑はそう言いながら、リトの腕を自分の胸元に引き寄せるようにして密着させた。薄いブラウス越しに、昨日リトが堪能したあの柔らかな感触が、彼の腕にダイレクトに伝わってくる。
「……美柑?」
「でもね、リト。昨日の続き、……ちゃんと終わらせないと、私、気が済まないの」
美柑はリトの耳元で囁くと、迷いのない動きで彼の上に跨った。放課後のリビング。西日が差し込み、二人の影を長く畳の上に伸ばしている。リトの制服の膝の上に、美柑の短いスカートが広がり、その下にある「白い綿パンツ」のクロッチ部分が、リトの股間の中心にどっしりと鎮座した。
「なっ……、美柑、ここで何を……っ!」
「静かにして。……今日は、笑わせたりしないから」
美柑の瞳は本気だった。彼女はリトの制服のベルトに手をかけると、慣れた手つきでバックルを外し、チャックをゆっくりと引き下げた。
「おい、待て! ズボンの中に手を入れるなんて……っ、んんっ!!」
リトの制服のズボンの隙間から、美柑の小さく、しかし熱を持った右手が侵入した。下着の布地を割り込み、迷うことなくリトの「本体」を探り当てる。リトの剥き出しの肌に、美柑の掌が直接触れた。
「……あ……、ああっ……!!」
リトは仰け反り、ソファの背もたれに頭を打ち付けた。冷たいスラックスの内側で、美柑の手のひらだけが異常なほどの熱を帯びている。彼女はリトの昂ぶりを掌全体で包み込み、指先でその先端を愛でるように撫で上げた。
「……すご。……カチカチだよ、リト。……昨日あんなに笑ってたのに、体は正直なんだね」
美柑はリトの顔を覗き込み、意地悪な笑みを浮かべた。彼女の手は、容赦なくリトの肉を握りしめ、上下にゆっくりと、しかし力強く揺さぶり始めた。
(……っ! やばい、これ、昨日とはレベルが違う……っ!)
直接肌を握られているという事実。妹の小さな掌が、自分のすべてを支配しているという背徳感。リトは自分の呼吸が、瞬く間に熱く、短くなっていくのを感じた。ズボンの中で、美柑の指が敏感な筋をなぞり、爪先でわずかに刺激を加えるたびに、脳裏には白い火花が散る。
「あ……、あ……っ、美柑……、やめろ……。そんなにされたら……っ」
「やめてない。リトが『降参』って言うまで、絶対に離してあげない」
美柑は腰をさらに密着させ、リトの膝を自分の太ももで強く締め付けた。彼女自身の白い綿パンツも、兄のズボンを握るその手の動きと連動するように、熱い蜜でぐっしょりと濡れ透けていた。
自分の手の中で脈打つ兄の証。その脈動が、美柑の指先を通じて彼女の秘部へと、快感のフィードバックとして戻ってくる。美柑は手の動きを速めた。
「グチュ……、グチュ……」
狭いズボンの中で、リト自身の分泌液と、美柑の掌が擦れ合う生々しい音が響く。リトはもう、笑うことなどできなかった。快感の奔流が脊髄を駆け上がり、全身の筋肉が強張る。
「リト……、気持ちいい? ……昨日の私みたいに、変な声出していいんだよ?」
美柑は攻守を完全に入れ替え、リトを快感の奴隷へと変えていく。彼女は空いた左手でリトの胸を押し込み、彼が逃げられないように完全にロックした。リトは制服の襟を掴み、白目を剥きそうになりながら、美柑の愛撫に翻弄される。
(ああ……っ! 終わる……、全部持っていかれる……!)
リトの腰が勝手に浮き上がり、美柑の手を求めて突き出される。美柑は絶頂の寸前を見極めるように、リトの目をじっと見つめながら、最後の一振りを加えようとした、その時だった。
カチャン。
キッチンの水道から、大きな音を立てて水が漏れる音がした。古くなっていたパッキンが、不意の衝撃で限界を迎えたのだ。
「――っ!?」
リトは現実の音に弾かれたように、美柑の手をズボンの上から押さえて止めた。美柑もまた、一瞬で現実に引き戻され、自分の手がリトのズボンの中で何を握っていたかを再認識し、顔を林檎のように赤く染めた。
「……あ、……水……」
「……パッキン、かな。直さなきゃ……」
リトは震える手でズボンのチャックを上げ、ベルトを締め直した。彼の掌には、美柑の手の熱量と、自分が放出しそうになった熱い脈動の残滓が、重く、苦しく残っていた。
美柑はリトの上からどき、スカートを整えながら、小さく、しかし満足げな溜息をついた。
「……今日は、笑わなかったね。リト」
「……笑えるわけ、ないだろ……」
リトは顔を覆った。仕返しは見事に成功した。それも、昨日の失敗を補って余りあるほどの、致命的な「一撃」として。
美柑は濡れたパンツの不快感さえも勝利の証として楽しみながら、軽やかな足取りでキッチンへと向かっていった。リトは西日の差すリビングで、制服の下でまだ収まらない自分の熱を、どうすることもできずにただ抱きしめていた。