※この作品はR-18です。

【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹―   作:芝刈り山

33 / 200
湯気たなびく脱衣所で羞恥を捨て去りリトと美柑が互いの衣類を一枚ずつ剥ぎ合う

夕闇が結城家を完全に支配し、キッチンの換気扇が回る低い音だけがリビングに響いていた。食卓を囲む二人の間には、いつものような賑やかな会話は一切なかった。ただ、お互いの視線が時折絡み合い、火花を散らすような熱を帯びる。

 

「……リト。お風呂、沸いたみたい」

 

美柑が椅子を引く音が、静寂の中でひどく大きく聞こえた。リトは黙って頷き、重い腰を上げた。二人は誘い合わされるようにして、脱衣所へと続く廊下を歩き出した。

 

ドアを開けると、微かな湯気の湿り気と、清潔な石鹸の香りが鼻をくすぐる。狭い空間に二人の身体が収まると、肩が触れ合うほどの距離になった。昨日までは一人で入るのが当然だったこの場所が、今は世界で最も濃密な「密室」へと変貌していた。

 

「……約束、だね」

 

美柑が振り返り、リトを真っ直ぐに見つめた。彼女の瞳には、迷いよりも、これから起こることへの激しい期待が滲んでいる。リトはごくりと唾を飲み込み、震える手を美柑の肩へと伸ばした。

 

「……ああ。美柑、脱がせて……いいか?」

 

美柑は黙って、小さく頷いた。

 

リトの指先が、美柑の丸襟ブラウスの一番上のボタンに触れる。学校のトイレで何度も妄想した光景。しかし、目の前にあるのは、本物の、温かな体温を持った美柑だ。一つ目のボタンを外すと、彼女の白い項が露わになった。

 

二つ目、三つ目。リトの手は、精密機械を扱うように慎重で、それでいて隠しきれない情欲に震えていた。ボタンがすべて外され、リトがブラウスを肩から滑り落とすと、そこには薄いキャミソールに包まれた、瑞々しい肩のラインが姿を現した。

 

「……次は、私だね。リト」

 

美柑もまた、リトの制服のシャツに手をかけた。

 

「いつもは、自分でお着替えしてるのに……。リトに脱がされるのって、なんだか……変な感じ」

 

美柑の指先がリトの胸元に触れるたび、リトの心臓は跳ね上がる。彼女はゆっくりと、リトのシャツを脱がせていった。露わになる兄の逞しい胸板。美柑の瞳が、その筋肉の動きを追うように細められる。脱衣所の空気は、二人の吐息だけでみるみるうちに温度を上げていった。

 

リトは次に、美柑のスカートのフックに手をかけた。カチリ、という小さな金属音が鳴り、重力に従って紺色の布地が床へと崩れ落ちる。

 

「っ……、あ……」

 

美柑の細い脚、そしてその付け根にある、今やリトにとっての聖域となった「白い綿パンツ」が露わになる。美柑は羞恥を隠すように片手で自分を抱きしめたが、その瞳は決してリトから逸らさなかった。

 

「リト……、ズボン……脱いで?」

 

美柑の催促に、リトもまた自らベルトを外し、ズボンを床へ落とした。二人は今、下着一枚の姿で向き合っている。湯気で少しだけ湿った肌が、照明の下で真珠のような光沢を放っている。

 

「美柑……、全部……全部脱ごう」

 

リトの声は掠れていた。彼は美柑のキャミソールの細い肩紐を、指先でゆっくりと引き下ろした。さらりと布が滑り落ち、美柑の胸が完全に解放される。未成熟ながらも確かな膨らみを持つ、美柑の果実。その先端は、リトの視線に晒され、ツンと硬く上を向いていた。

 

「あ……、リト……。……そんなに、見ないで……っ」

 

「綺麗だ、美柑……。本当に、綺麗だよ……」

 

リトは感嘆の溜息を漏らしながら、最後に残された「白」へと手を伸ばした。美柑の腰に指をかけ、ウエストのゴムをゆっくりと引き下げていく。美柑は軽く腰を浮かせ、リトの介助に身を委ねた。

 

膝を通り、足首を通り、ついに美柑から一切の遮蔽物が取り払われた。一糸纏わぬ、真実の美柑の姿。リトは、彼女の股間に広がる淡い桃色の割れ目、そしてそこから溢れ出し、太ももの内側を光らせている熱い蜜の筋を、食い入るように見つめた。

 

「……リトも、……見せて」

 

美柑もまた、リトの黒いボクサーブリーフに手をかけた。彼女がそれを引きずり下ろすと、そこには日中、彼女を想って幾度となく限界を迎えたリトの「象徴」が、凶暴なまでの熱を持って反り立っていた。

 

「っ……! リトの……、こんなに、大きくなって……」

 

美柑は驚きに目を見開いたが、その瞳に恐怖はなかった。彼女は自ら一歩踏み出し、自分とリトの剥き出しの身体を密着させた。

 

「あ……っ」

 

胸の膨らみがリトの胸板に押し潰され、熱い股間同士が直接触れ合う。学校のトイレで、互いに孤独に指を動かしていた二人が、今、ついに「無」の状態で重なり合ったのだ。肌と肌が吸い付くような感触。お互いの心臓の鼓動が、自分のものか相手のものか分からなくなるほど激しく共鳴する。

 

「美柑……。行こう。……俺たちの、お風呂へ」

 

「うん……。リト……」

 

リトは美柑の手を引き、浴室のドアを開けた。溢れ出す大量の白い湯気。その向こう側にある、温かな水の世界へと、二人は迷うことなく足を踏み入れた。

 

もはや、隠すものも、偽るものも何もない。幼い日に置き去りにしてきた「続き」が、今、激しい情熱を伴って動き出そうとしていた。二人は湯気の中に溶け込むようにして、互いの肉体の熱を確かめ合いながら、溢れんばかりのお湯が待つ浴槽へと、ゆっくりと歩みを進めていった。

 

浴室のタイルに、二人の重なった影が長く伸びていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。