【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
浴室の重い扉を閉めた瞬間、世界は乳白色の湯気と、絶え間なく注がれるお湯の音だけに支配された。
脱衣所で互いの衣服を剥ぎ合い、完全に無防備な肉体を晒したリトと美柑。二人は並んで浴槽へと歩み寄り、溢れんばかりに満たされた熱いお湯の中へと、ゆっくりと身体を沈めた。
「……はぁ、……あったかいね、リト」
「……ああ。……そうだな」
最初は、並んで同じ方向を向いて座った。肩が触れ合い、腕と腕が密着する。水の中では重力が消え、肌と肌が吸い付くような感覚が、陸上にいるときよりもずっと生々しく脳に伝わってくる。
リトは正面のタイルを見つめたまま、横にいる美柑の存在感に、爆発しそうな心臓を必死に抑えていた。お湯の揺らぎに合わせて、美柑の細い肩や太ももが、自分の身体を優しく、しかし確実に愛撫するように掠めていく。
「リト……。こっち向いて」
美柑が水中で身体を捻り、リトと正面から向き合った。お湯の屈折で、水面下にある美柑の肢体が、ゆらゆらと幻想的に揺れている。リトの視線は、否応なしに彼女の胸元へと吸い寄せられた。
湯船の縁からわずかに顔を出した鎖骨の下。そこには、お湯に浮かぶようにして、美柑の「成長の証」が柔らかな曲線を描いていた。
「……リト。私、これでも昔よりは大きくなったんだよ?」
美柑は少しだけ誇らしげに、そして酷く甘えたような声で続けた。
「……触って、……ほしいな。リトに」
「っ……!!」
リトの理性が、音を立てて軋んだ。かつて一緒に入っていた頃、そこは何もかもが平らで、ただの「妹の身体」だった場所だ。それが今、自分の目前で、確かな膨らみを持ち、熱を帯びて存在している。
リトは震える手を伸ばした。お湯の抵抗を押し切り、指先が美柑の白い肌に触れる。
「あ……」
美柑が小さく吐息を漏らした。リトの掌が、美柑の胸を優しく包み込む。(……本当に、……大きくなってる)。指先に伝わるのは、水中でなおも主張する柔らかな弾力と、その奥にある美柑の激しい鼓動。リトは、掌でその重みを確かめるように、ゆっくりと円を描くように揉み上げた。
「……うん。……リトの手、……おっきくて、あったかい」
美柑は目を細め、幸せそうに微笑んだ。その表情は、挑発ではなく、昔のようにリトに甘える「仲良しの妹」そのものだった。
二人はそのまま、自然と昔話に花を咲かせ始めた。
「リト、覚えてる? お風呂場で派手に転んで、お父さんに怒られたときのこと」
「ああ、あの時は美柑が泣き止まなくて大変だったよな」
「だってリトがわざと驚かすんだもん!」
笑い合う二人。浴室に響く楽しげな声。そこには、禁忌の境界線を越えた背徳感など微塵も感じられない、どこにでもある仲睦まじい兄妹の光景があった。
しかし。そんなほのぼのとした会話の裏側で、水面下では別の事態が進行していた。
(……っ!?)
リトの背骨に電気が走った。お湯の中で、美柑の小さな足の先が、リトの股間にそそり立つ「硬い物」に、不意に触れたのだ。
美柑は楽しそうに昔話を続けながら、表情一つ変えなかった。だが、その足は明らかに意図を持って動いている。彼女はわざと脚の位置を変え、親指の付け根でリトの膨らみをぐいっと押し潰し、五本の指を器用に使って、その熱い「象徴」の輪郭をなぞるように刺激した。
(美柑……、お前、……わざとやってるのか!?)
リトは動揺し、会話が途絶えそうになるのを必死で繋ぎ止めた。
「……あ、ああ、そうだったな。……あの公園の滑り台も……」
言いながら、リトもまた反撃に出る。リトは自分の右足を伸ばすと、つま先を使って、美柑の両脚の間、あの「聖域」へと優しく潜り込ませた。
「ふふ、そうそう。……っ」
美柑の肩が、一瞬だけピクンと跳ねた。リトのつま先が、美柑の秘部の合わせ目を、下から上へとゆっくりと、執拗に撫で上げたのだ。
表面上は、穏やかな兄妹の思い出話。しかし、お湯に隠された水面下では、互いの最も敏感な場所を足先で攻め合う、激しく淫らな攻防戦が繰り広げられていた。
リトの足先が、美柑の奥深くにある「一点」を捉える。美柑も負けじと、足の指をリトの先端に絡みつかせ、リズミカルに締め付ける。
「リト、……あの時、リトが……あ、……ぁ……」
美柑の声が、次第に熱を帯び、途切れがちになっていく。彼女は自分の秘部を、誰かに、ましてや足先で直接刺激されることなど、これまでの人生で一度もなかった。リトの大きなつま先が、自分の粘膜をグニュリと押し広げ、中心にある突起を容赦なく弾く。
「……どうしたんだよ、美柑。……話、続けないのか?」
リトは少しだけ意地悪な笑みを浮かべ、さらに足先に力を込めた。お湯の揺らぎと、足から伝わる生々しい快感。美柑は必死で「平気な顔」を保とうとしたが、下腹部から込み上げてくる熱い波に、もはや限界に達していた。
「っ……、……はぁ、……リト……ずるいよ……」
美柑が、ついに根負けしたように声を漏らした。彼女は顔を真っ赤にし、潤んだ瞳でリトを睨む。水面下の攻防戦は、美柑の敗北で幕を閉じた。
「……リト、……もう、のぼせちゃう……。……あがって、……身体、洗って?」
美柑は懇願するように言った。その瞳には、単に身体を綺麗にしてほしいという望み以上の、濃密な期待が込められていた。
「……ああ、分かったよ」
リトは立ち上がった。浴槽から溢れ出し、床を叩くお湯の音。リトの筋張った逞しい身体が、湯気の中から現れる。美柑もそれに続くように、真っ白な肌を惜しげもなく晒しながら、ゆっくりと湯船からあがった。
浴室の空気は、お湯の熱さとは別の、逃げ場のない情欲によって、いよいよ発火しそうなほどにまで加熱されていた。