【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
湯船からあがった二人の肌は、熱を帯びて淡い桃色に上気していた。浴室に立ち込める濃厚な蒸気が、リトと美柑の境界線をさらに曖昧にしていく。
「……じゃあ、洗うよ、美柑」
「うん……お願い、リト」
美柑は小さな風呂椅子に腰を下ろし、リトに背を向けた。リトはボディーソープを手に取り、まずは自分の両手を擦り合わせてたっぷりと泡立てた。かつて一緒に入っていた頃も、リトはスポンジやタオルを使わず、自分の手で美柑の身体を洗うのが常だった。
リトが泡に包まれた掌を美柑の肩に置くと、彼女は「ひゃんっ」と短く、弾けるような声を上げた。
「……やっぱり、リトの手、落ち着く。自分で洗うより、ずっと気持ちいいよ」
美柑の言葉に、リトの指先がわずかに震えた。指の間から溢れる泡が、彼女の滑らかな背中を滑り落ちていく。リトは円を描くように、美柑の小さな肩甲骨、そして繊細な背骨のラインをゆっくりと、慈しむように撫で上げた。リトの手は、次第に下方へと吸い寄せられていく。腰のくびれを過ぎ、その先にあるのは、ここ数日の数々のアクシデントで何度も感触を脳に刻み込んできた美柑のお尻だった。
「……ここも、洗うぞ」
「……うん……っ」
美柑は自ら少しだけ腰を浮かせ、リトの手を迎え入れるような体勢をとった。リトの泡まみれの掌が、美柑の尻の膨らみを包み込む。指先が割れ目、そして太ももの付け根のデリケートな境界線まで入り込み、何度も往復する。
「あ……、リト……。そこ、……くすぐったい、けど……もっと……」
美柑の吐息が熱を帯びる。リトは無意識のうちに力を込め、彼女の柔らかな肉を掌で圧迫するように洗い上げた。指が食い込むたびに、美柑の身体がビクンと小さく跳ねる。
「次は……髪、洗うからな」
リトは立ち上がり、さらに泡を足した。今度は、座っている美柑の背後に立つ形になる。リトが立ち上がったことで、彼の股間にそそり立つ「象徴」が、ちょうど美柑の首筋、うなじのあたりに位置することとなった。
美柑のうなじは、お湯と蒸気でしっとりと濡れ、結い上げた髪から零れた数筋の毛束が白皙の肌に張り付いている。そのあまりにも無防備で艶やかな光景に、リトの本体は、先ほどまでの「水面下の攻防」の余韻を超え、はち切れんばかりに勃起した。
リトは美柑の頭髪を指先でマッサージするように洗い始めたが、彼の意識はすべて股間の接触面に集中していた。
(……わざとじゃない。……いや、わざとなのか……?)
リトは偶然を装い、一歩踏み込んで自分の腰を美柑の背中に押し当てた。熱く硬い象徴の先端が、美柑の熱い首筋や、肩甲骨の間のくぼみに直接触れる。
「あはっ、……リト、もう……! くすぐったいよ、指でツンツンしないで」
美柑は、リトの「それ」が指先だと思い込んでいるようだった。くすぐったさに身をよじる美柑。しかし、その左右に振れる身体の動きが、リトにとっては最高度の摩擦となり、逃げ場のない快楽として脳髄を突き抜けた。
「……っ……ぁ……っ!!」
リトは声を殺した。美柑の背中に顔を伏せるようにして耐えたが、限界だった。
リトの先端から、熱く重い、白濁の奔流が勢いよく放たれた。
「――っ!!」
放出されたものは、重力に従って美柑の頭頂部から、後頭部の髪の毛へとべっとりと付着した。美柑はまだ、リトが背後で必死にシャンプーを泡立てている最中だと思っている。
「……リト? 手が止まってるよ?」
「あ……、ああ! ごめん、ちょっと……目に泡が入らないようにって……」
リトはパニックになりながら、慌ててシャワーを手に取った。水量を最大にし、美柑が髪を触って「異変」に気づく前に、熱いお湯で証拠をすべて洗い流しにかかった。
「わっ、リト、急に熱いよ! びっくりしたぁ……」
「ごめん! ちゃんと流し残しがないようにしたくてさ……!」
リトは必死だった。美柑の細い指が、自分の放出物に触れてしまうことだけは避けなければならない。美柑は首を傾げながらも、「リト、丁寧すぎだよ」と笑っている。しかし、洗い流されるお湯の重みや、髪に一瞬感じた「粘り気」に、彼女の勘がわずかな違和感を捉えていたが、今はリトの懸命な様子に免じて、それ以上は触れずにいた。
やがて、髪が完全に流し終えられた。
「ふぅ……。サッパリしたぁ。……リト、次は、……前も洗って?」
美柑は風呂椅子に座ったまま、くるりとリトの方へ向き直った。
「――っ!!」
リトは息を呑んだ。放出した直後だというのに、美柑の真っ直ぐな瞳と、目前に晒された彼女の瑞々しい胸、そして潤んだ秘部を前にして、彼の象徴は萎えるどころか、むしろ凶暴さを増して反り起っていた。
美柑の視線が、リトの腰元で止まる。
「……あ……」
あどけない表情のまま、美柑はリトのそれを凝視した。さっき自分の背中を叩いていたものの正体が、指などではなかったことを悟ったのかもしれない。美柑の頬に朱が差し、空気が一気に濃密なものへと変わる。
「……わ、分かった。……じゃあ、次は前だな……」
リトは慌てて身体を屈め、座り込むようにして、自分のモノを隠しながらボディーソープを手に取った。
二人の視線がぶつかり、火花を散らす。放出後の倦怠感など微塵も感じさせない、さらなる快楽の波が、浴室の床を滑る泡のように、二人の足元をすくおうとしていた。