【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
浴室に充満する石鹸の香りと、湿り気を帯びた熱気が、美柑の理性をじわじわと溶かしていた。
リトの大きな掌が、泡を介して自分の秘部の最も敏感な場所を、執拗に、そして容赦なく攻め立てる。洗うという名目のもとで行われるその行為は、美柑にとってこれまでの人生で経験したことのない、暴力的でいて甘美な蹂躙だった。
「リト……っ、もう、……そこ……っ、あ、あぁっ!」
美柑の細い足が、リトの腰に絡みつこうとするほど激しく震える。リトの指先は、泡を掻き分けながら美柑の割れ目の奥深くまで侵入し、中心にある小さな突起を、逃がさぬように指の腹でぐりぐりと押し潰した。
「美柑……。もっと、綺麗にしないと……」
リトの声は、自分自身の昂ぶりを抑えきれず、低く、獣のように唸っていた。彼は美柑の胸の先端を空いた方の手で激しく弾きながら、下半身への刺激をさらに加速させた。
美柑の視界が、白く弾ける。脳内に直接、火花が散るような快感が奔流となって押し寄せた。
「だめ……っ、いっちゃう、私……っ! リト、リトぉっ!!」
美柑の身体が大きく弓なりに反り返り、リトの肩に顔を埋めたまま、激しく痙攣した。浴室のタイルを叩くシャワーの音にかき消されそうな、しかし隠しきれない、喉の奥から絞り出された艶めかしい悲鳴。
美柑の秘部から、お湯よりも熱い雫がリトの指先へと溢れ出し、ボディーソープの泡と共に床へと流れ落ちた。
絶頂の余韻。美柑は全身の力が抜け、リトの逞しい身体に縋り付くようにして、しばらくの間、荒い呼吸を繰り返した。
「……ふぅ、……はぁ、……リト……」
潤んだ瞳でリトを見上げる美柑。その表情は、先ほどまでの少女の面影を脱ぎ捨て、一人の女としての充足感に満ちていた。しかし、あまりにも激しい絶頂に、美柑の心臓はまだ早鐘を打っている。
「……リト、……ちょっと、休ませて。……のぼせちゃいそう」
美柑はふらつく足取りで、再び浴槽の中へと身体を沈めた。熱いお湯が、彼女の敏感になった肌を優しく包み込む。水圧と温度が、昂ぶった神経をゆっくりと解きほぐしていく。美柑は湯船の縁に頭を預け、目を閉じて、今しがたリトから与えられた快楽の残滓を、噛み締めるように反芻した。
(リトに……あんなこと、されちゃった……。でも……)
嫌悪感は微塵もなかった。あるのは、自分をこれほどまでに求めてくれた兄への、深い信頼と、それに勝る愛おしさ。
その頃、洗い場に残されたリトは、自らの昂ぶりを鎮めるように、一人で頭を洗い始めていた。
「……落ち着け、……俺」
リトは心の中で自分に言い聞かせながら、シャンプーを手に取った。美柑のあの表情。指先に残る彼女の熱。それらを思い出すだけで、股間の「象徴」は再び、あるいは三度目の暴発を予感させるほどに硬く、重く脈打っている。
リトは必死にシャンプーを泡立て、自分の頭を無心でマッサージした。指の動きを速め、余計な思考を排除しようとする。しかし、背後からは、美柑がお湯を動かす「チャプッ」という小さな音が聞こえてくる。その音だけで、リトの脳裏には湯船に浮かぶ彼女の白い肌が、嫌応なしに再生された。
やがて、美柑が静かに口を開いた。
「……リト。気持ち、……落ち着いたよ」
リトはシャワーの音に混じって聞こえた彼女の声に、一瞬だけ手を止めた。
「……じゃあ、今度は私が、リトの身体を洗ってあげる。……いいよね?」
リトは慌ててシャワーを浴び、頭の泡を勢いよく流し終えた。お湯を止め、拭いきれない水滴がリトの目元を伝う。リトが顔を拭い、横目で見たのは――。
湯船の中で、ゆっくりと立ち上がる美柑の姿だった。
浴槽の縁に手をかけ、一歩、また一歩と、溢れるお湯をかき分けてこちらへ向かってくる。湯気の中から現れる、水に濡れて真珠のように輝く美柑の肢体。先ほどリトが揉みしだいた胸の先端は、まだ興奮を残して赤くツンと突き立っている。
その瞳には、羞恥を完全に捨て去り、ある「決意」を固めた、揺るぎない光が宿っていた。
「……待ってて、リト。今度は、私の番だから」
その言葉に、リトは金縛りにあったように動けなくなった。目の前に立つ、一糸まとわぬ姿の妹。彼女の小さな、けれど確信に満ちたその佇まいは、先ほどまでの「甘えん坊の小学生の妹」ではなく、リトのすべてをその魔性で包み込もうとする「オンナ」のそれだった。
リトの喉が、ゴクリと鳴った。浴室の空気は、再び発火寸前の極限状態へと引き戻される。
美柑がリトの目の前に立ち、そっとボディーソープに手を伸ばしたその瞬間、二人の間に漂う熱気は、逃げ場のない「運命」のように彼らを飲み込んでいった。
リトは、美柑のその「決意の裸」に、自分の魂まで奪われるような予感を抱きながら、ただ彼女の動きを注視し続けた。