【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
外の雨は止む気配を見せず、窓ガラスを叩く規則的な音が、結城家を外界から切り離された密室へと変えていた。美柑に全てを受け止められた前夜の余韻は、リトの肌にべったりと張り付いたまま離れない。一方、美柑もまた、兄の熱をその掌で、そして体内で感じたことで、かつてないほどにその肢体を昂ぶらせていた。
どちらからともなく、二人は美柑の部屋へと足を運んでいた。
パステルカラーのカーテン、棚に並んだ可愛らしいぬいぐるみ、そして——。部屋の隅にある、教科書やノートが几帳面に整頓された学習机。そこは、美柑が「結城美柑」という名の小学生として過ごす、最も日常的な聖域だった。
リトはその机に目をやり、一瞬、眩暈に似た感覚を覚えた。ランドセルの革の匂いと、先ほどまで自分の掌を濡らしていた背徳的な蜜の匂い。そのあまりにも巨大なギャップが、リトの理性を狂わせていく。
「……リト、何を見てるの? 私の、お勉強道具?」
美柑はリトの視線に気づくと、いたずらっぽく、けれどどこか残酷なほどに澄んだ瞳で微笑んだ。彼女は机の上に置かれた筆箱やドリルを乱暴に横へと退け、その滑らかな木の天板の上に、よっこらしょ、と腰を下ろした。
「ここ……、リトがいつも私に勉強を教えてくれる場所だよね。今日は、もっと別のこと……教えてくれる?」
美柑はリトの顔をじっと見つめ、自らのスカートの裾に指をかけた。
「……一緒にしよ? お互いのことを見せ合いながら。……そうすれば、もっと高いところへ行ける気がするから」
リトは美柑の提案に、抗うすべを持たなかった。小学生の妹が、学びの場であるはずの机の上で、自分を誘っている。その異様な光景が、リトの独占欲を激しく刺激した。
二人は衣服を脱ぎ捨て、裸体で隣り合った。リトの逞しい肩と、美柑の華奢で瑞々しい肩が触れ合う。美柑は机の上で両膝を立てて大きく開き、自らの「深淵」をリトの視界に晒した。リトもまた、美柑の眼差しを正面から受けるように、猛り狂った象徴を握りしめた。
「……いくよ、リト」
美柑が指を動かし始めた。「じゅる……、ぬぷ……」と、彼女は自分の小さな指先を秘部に潜り込ませ、粘膜を力強く弾く。それと同時に、リトも自分の手で象徴を激しく上下させた。
「あ、……あぁっ、……リト……。見て、……私のここ、……お勉強机の上なのに、こんなに……っ!」
美柑は自分の指を一度引き抜き、そこに絡みついた透明な蜜をリトに見せつけた。そして、その指を再び最奥へと突き入れながら、空いた方の手をリトの手へと伸ばした。
「……リト、手……貸して」
二人の手が、お互いの場所で重なり合った。美柑はリトの象徴を握る彼の手の上に、自分の掌を重ねる。リトは美柑の秘部を抉る彼女の指の上に、自分の指を添える。
指先から伝わってくる、お互いの筋肉の収縮と、熱い拍動。
「っ……! 美柑、……お前の指、……すごく熱い……。……俺の手の上で、……美柑の力が入るのがわかる……っ」
「私も……っ、……リトの手が……、私を……もっと奥まで……押し込んでくれてるみたい……っ!」
二人の動きは次第に、一つの生き物のようにシンクロしていった。「じゅく……、ぐちゅ……、ぬぷ……、ちゅぱ……」と、互いの体液と、掌の摩擦が生み出す淫らな水音が、学習机の上で反響する。
美柑の秘部からは、リトへの依存を証明するかのように、絶え間なく蜜が溢れ出した。それがリトの指を濡らし、さらに美柑の指を伝って、リトが握る自分のモノへと一滴、また一滴と滴り落ちていく。
「見て、……リト……。私のと、……リトのが……、混ざってるよ……っ」
美柑は潤んだ瞳で、自分たちの指が絡み合い、体液が混ざり合っている光景を凝視した。自慰という本来は孤独な行為が、ここでは究極の「共有」へと昇華されていた。
「あ、……あ、……リトぉっ!! もっと……、もっと見せて……っ! リトが、……私の机で……壊れるところをぉっ!!」
リトもまた、美柑の喘ぎ声に理性を焼き切られ、射精中枢を限界まで震わせていた。二人はお互いの瞳を見つめ合ったまま、絶頂の崖っぷちで足並みを揃えた。
「――っ、……あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「――っ、……はぁ、……あ、……あぁぁぁぁっ!!!」
二人の絶叫が重なり、部屋の空気を激しく震わせた。リトの象徴から放たれた熱い白濁が、彼の手と、それを包む美柑の手を一気に白く塗りつぶし、一部は机の上に置かれた教科書の表紙へと飛び散った。同時に、美柑も激しく身体を弓なりに反らせ、彼女の深淵から熱い奔流が噴き出した。
長い、長い痙攣。
「……ふぅ、……はぁ、……リト……。……すごかった、……ね」
美柑は、リトの手と自分の手が混ざり合った、その「熱」を愛おしそうに眺めた。そこには、高校生の兄の証と、小学生の妹の蜜が混ざり合い、もはやどちらのものか判別できないほどに渾然一体となった泥濘があった。
美柑はその混ざり合った指先を自分の唇へと運び、リトの瞳を見つめながら、静かにそれを舐めとった。
「……リトと私、……指先から、……全部混ざっちゃった」
部屋の中に漂う、濃密な蜜と熱の匂い。美柑は机から降りると、汚れを拭き取ることもせず、そのままリトの胸に寄り添った。日常の象徴であった学習机は、今や二人の背徳を刻み込んだ祭壇へと変わり果てていた。