【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
リトと美柑が自慰で汚れた互いの指を吸い合い唾液を混ぜ境界線をなくす
結城家の夜は、しんと静まり返っていた。しかし、二階にあるリトの部屋だけは、濃厚な情欲の残香と、逃げ場のない熱気に満たされている。
つい先ほど、美柑がリトの全てをその小さな掌で受け止めたばかりだった。ベッドの上で重なり合う二人の肌は、汗で微かに張り付き、リトの象徴から溢れた証と、美柑の深淵から溢れ出した蜜が、お互いの指先をドロドロに汚している。
高校生のリトは荒い呼吸を繰り返しながら、自分の右手をじっと見つめていた。指先には、美柑の瑞々しい内壁を、彼女の快楽を確かめるようにして掻き回した際の、熱く重みのある湿り気がこびりついている。一方の美柑も、リトの白濁を拭った左手を胸元に引き寄せ、まだ熱の引かない恍惚とした表情でその汚れを見つめていた。
「……リト、見て。リトの熱いところと、私の熱いところ。指の上で、こんなに混ざっちゃってるよ」
美柑が囁きながら、リトの顔の前に自分の手を差し出した。彼女の指先には、白と透明が混ざり合った「共犯の証」が、照明の光を反射して淫らに輝いている。リトはごくりと喉を鳴らした。本来であれば、すぐに拭き取るべき汚れ。しかし、今のリトにとって、それは妹が自分を受け入れたという、何よりも愛おしく、神聖な印に見えていた。
「……ああ。……美柑の匂いと、俺の匂いが……ぐちゃぐちゃだな」
「ねえ、リト。これ、拭いちゃうの……もったいないと思わない? せっかくお互いの身体から出てきた、一番大切なものなのに」
美柑はリトの瞳をじっと見つめると、自らの指をゆっくりと唇に運び、それを舌先でペロリと舐めとった。彼女の小さな舌が、リトの証を慈しむように絡め取る。
「っ……、美柑……!」
「ん、……おいしいよ。リトの味の中に、私の味が溶け込んでる……。リトも、私の指……きれいにして?」
美柑は、まだ自身の蜜とリトの白濁がたっぷりと付着した中指を、リトの唇へと押し当てた。リトは一瞬だけ、妹を汚しているという罪悪感に躊躇したが、鼻腔をくすぐる彼女の甘い香りと、指先から伝わる熱に抗えなかった。リトは美柑の指を、迎え入れるように口に含んだ。
「んむ……、……れろ……」
リトの口内に、美柑の秘部の熱と、自分自身の放出の名残が同時に広がる。それは背徳的な鉄の風味と、花の蜜のような甘みが混ざり合った、未知の味だった。リトは美柑の指を一本ずつ、丁寧に舌で絡め取り、吸い上げる。
「あ、……ん、……リト……っ。……リトの舌、熱いよ……。……指を吸われるだけで、私、またお腹の奥がジンジンしてきちゃう……っ」
美柑はリトの頭を優しく抱き寄せ、自分の指を吸う兄の姿を、うっとりとした眼差しで鑑賞した。リトの口腔内で、二人の体液が唾液と混ざり合い、一つの未知なる液体へと作り変えられていく。リトが指を離すと、そこには唾液で濡れそぼり、一段と赤く火照った美柑の指があった。
「……次は、私の番だね」
美柑は今度は、自分の内側を抉ったことでドロドロに汚れているリトの指を、自らの小さな口内へと招き入れた。
「ん、……ちゅ……、じゅる……、れろ……」
美柑はリトの指を、極上の甘味でも味わうかのように、頬を膨らませて吸い上げた。彼女の舌がリトの指先を執拗になぞり、爪の間に残った蜜の一滴さえも逃さずに絡め取っていく。
「っ……、美柑、……そんなに強く、吸うな……っ!」
「ん、……ふふ。……だって、ここには私の『好き』がいっぱい詰まってるんだもん……。じゅる、……れろ……」
美柑はリトの指を吸いながら、彼の目を見つめ続けた。その瞳は、もはや小学生の妹のものではなく、愛する男をすべて飲み込もうとする「女」の熱を帯びていた。
美柑の口内で、二人の身体から漏れ出していた熱い雫と、彼女の温かな唾液が完全に一つに溶け合う。美柑はそれを一度喉の奥へ飲み干すと、リトの顔を両手で包み込んだ。
「……リト、……お互いの全部、……混ざり合ったね。……仕上げ、してもいい?」
美柑はリトの唇に、自分の唇を重ねた。
それは、単なるキスの域を超えていた。美柑は口を開き、リトの舌を自分の舌で迎え入れる。二人の口内に残っていた「互いの証」と、たっぷりの唾液が、舌が絡み合うたびに交換され、循環していく。
「ん、……んんっ……、……れろ、……ちゅぷ……」
生々しい水音が、静かな寝室に響き渡る。
リトは、自分の口の中に美柑の唾液が流れ込み、それが自分の唾液と混ざり合って、再び彼女の元へと戻っていく感覚に、かつてない全能感を感じていた。もはや、どちらが吐き出した唾液なのか、どちらの身体から出た蜜なのか、その境界線は完全になくなっていた。
二人は一つの「欲望の集合体」となり、互いの体液を媒介にして、魂の深いところで繋がり合っていた。
「はぁ、……リト、……すごいよ。……リトの唾液、……すごく甘い……」
「美柑……、俺も……。お前の全部が、……身体の中に入ってくるみたいだ……っ」
二人は唇を離すと、銀色の糸を引く唾液の橋を見つめ、同時に微笑んだ。
指を吸い合い、唾液を共有し、体液の境界をなくす。それは、肉体の結合という最終段階を前に、二人の精神を不可逆的な「共犯」へと至らせるための、必然的なプロセスだった。
リトは、美柑の潤んだ瞳の中に、自分という存在が完全に溶け込んでいるのを見た。美柑もまた、リトの逞しい腕の中に、自分が帰るべき唯一の場所を見出していた。
「……ねえ、リト。……もっと、混ざり合いたい。……指や口だけじゃなくて、……もっと奥のほうまで」
美柑のその言葉が、新たな堕落の幕開けを告げていた。二人の体液が混ざり合ったシーツの上で、夜はさらなる深淵へと、静かに、しかし確実に沈んでいく。