【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
結城家のバスルームは、今や二人の「聖域」となっていた。かつては微笑ましい家族の風景だった混浴の習慣は、今や濃密な情欲を伴う日課へと書き換えられている。湯船から立ち上る真っ白な湯気と、湿り気を帯びた空気。その中で、高校生のリトと小学生の美柑は、互いの裸体を隠すこともなく、ごく自然に肩を並べていた。
しかし、今夜のリトには明確な「意志」があった。美柑に全てを飲み干され、そして自分もまた彼女を「食べた」あの朝。その互いの味を知った行為をさらに深く、同時に共有したいという強烈な渇望が、リトの胸を支配していた。
「……ねえ、美柑。今日は、身体を洗う前に……したいことがあるんだ」
リトの言葉に、シャワーを手に取ろうとしていた美柑が動きを止めた。彼女の白い肌には、今日一日の活動でかいた、微かな汗の粒子が真珠のように輝いている。
「……洗う前? でもリト、私、今日は学校で体育もあったし……。少し、汗もかいてるよ?」
美柑は少し困惑したように、自分の脇や太ももを気にする仕草を見せた。しかし、その瞳の奥には、リトが次に何を言い出すのかを期待するような、熱い輝きが宿っている。
「それがいいんだ。……美柑の、一番濃い味を……味わってみたいんだよ」
リトのストレートな欲望の告白に、美柑の頬が一気に林檎のように赤く染まった。彼女はしばらく黙っていたが、やがて小さく頷くと、リトの瞳をじっと見つめ返した。
「……リトが、そうしたいなら。……私も、リトの『全部』を、もっと知りたい」
リトは浴室の隅に敷かれた厚手のバスマットの上に、仰向けに横たわった。タイルから伝わる微かな冷たさと、マットの柔らかさが背中に伝わる。そしてその上に美柑が、リトの顔の上に自分の腰が来るように、上下を逆さまにして跨がった。
リトの視界が、美柑の白く、瑞々しい太ももで埋め尽くされる。その中央には、すでにリトへの想いで熱く潤み始めた、無垢な深淵が鎮座していた。一方、美柑の視線の先にも、リトの猛り狂った象徴が、彼女の顔をめがけてそそり立っている。
「……いくよ、リト」
美柑が囁くと同時に、二人は互いの最も秘められた場所へと顔を寄せた。
「っ……、んむ……っ!」
「ん、……じゅる…………っ」
同時に響き渡る、生々しい水音。
リトの唇が美柑の粘膜を捉え、彼女の深淵から溢れ出す熱い蜜を舌で掬い上げる。それと同時に、美柑の小さな口内がリトの先端を包み込み、温かな舌先でカリの周りを執拗になぞり始めた。
上下を逆さまにし、互いの愛液と唾液が混ざり合う、禁忌の姿勢。
リトは、鼻先をかすめる美柑の「汗と蜜」が混ざり合った、この上なく濃厚な香りに、脳の芯を直接麻痺させられていた。美柑の言う通り、それは純粋な石鹸の香りだけではない。彼女が一人の少女として活動し、熱を帯びた証が、リトの口腔内に重厚な風味となって広がっていく。
「ん、……れろ、……れろ……、ちゅぷ……」
リトは美柑の蕾を舌の平らな部分で押し潰し、そのまま先端を吸い上げた。美柑の身体がビクンと跳ね、リトの太ももを挟んでいる彼女の脚に、ギュッと力がこもる。
美柑も負けてはいなかった。彼女はリトの象徴を喉の奥まで招き入れると、口内を真空にするかのように強く吸い上げ、手のひらで根元を優しく、しかし力強く扱き上げた。
「んぐ、……じゅる、……れろ……」
自分の愛液をリトが飲み干す感触。そして、リトの熱い証を自分が食んでいるという事実。その二重の興奮が、美柑をこれまでにないほどの高みへと押し上げていく。
浴室の鏡が二人の熱い吐息で真っ白に曇っていく。
リトは美柑の腰を両手でしっかりと支え、彼女の割れ目の中に舌先を突き立てた。奥へ、もっと奥へ。美柑の最も過敏な場所を、肉を抉るような勢いで舐め上げる。
「あ、……あぁっ……、リト……、……リトぉっ!!」
美柑の声が、リトの股間を震わせる。彼女の口内もまた、リトの象徴を飲み込みながら、激しい快感に翻弄されていた。上下で交わされる体液の共有。どちらが攻め、どちらが守っているのかさえ分からなくなる、完全なる共感。
リトの口周りは、美柑の濃密な蜜でぐちゃぐちゃになり、彼女の汗の塩気がさらに情欲を煽った。
「美柑、……すごいぞ。……お前の味、……身体中に染み付いてくる……っ!」
「ん、……んんっ……!!」
美柑は言葉にならない声を上げながら、リトの象徴を一層強く吸い上げた。
その瞬間、二人の理性の糸が、同時にぷつりと音を立てて切れた。
「美柑っ! 出る……, 出すぞ……っ!!」
リトが叫ぶと同時に、美柑の身体も限界を迎えた。彼女の深淵から、これまでで最も熱い奔流がリトの口内へと溢れ出し、同時にリトの熱い白濁が、美柑の喉を焼き尽くすようにして放たれた。
「――っ、……あふっ!!!」
「――っ、……ん、……んっ!!!」
二人の絶叫が浴室に反響し、真っ白な湯気の中に溶けていく。
リトは美柑の全てを飲み干し、美柑もまたリトの全てを喉の奥へと受け止めた。
互いの体液を、互いの口内で、同時に。
その究極の共有は、もはや「行為」を越え、魂の融合に近い衝撃を二人に与えていた。
長い、長い痙攣の後。
美柑がゆっくりとリトの上から退き、バスマットの上にぐったりと倒れ込んだ。二人の口元は、互いの証と唾液で淫らに光り輝いている。
リトは荒い呼吸を整えながら、隣で横たわる美柑の肩を優しく抱き寄せた。美柑の肌は熱く、しっとりと汗ばんでいて、それがリトの手のひらには何よりも心地よかった。
「……ふぅ、……はぁ。……リト……、……本当に、……すごかった」
美柑は潤んだ瞳でリトを見つめ、自分の口元を指先でなぞった。
「……リトの味……。……私の味と、……全部、……混ざっちゃったね」
リトは美柑の額にそっとキスをすると、優しく彼女の身体を起こした。
「……ああ。……じゃあ、……身体、洗ってあげるね」
リトがシャワーを手に取り、美柑の肩に温かなお湯をかける。
さっきまで情欲の香りを放っていた彼女の肌が、お湯と石鹸の泡で清められていく。しかし、二人の体内には、今しがた交換し合ったばかりの「互いの熱」が、消えない火種として確実に残っていた。
流される泡と共に、兄妹という言葉の意味は、また一つ、この浴室の排水溝へと消えていくのだった。