【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
夕食を終え、食器を洗う水の音が止まった後の結城家は、奇妙なほどの静寂に包まれていた。明日は休日。学校の宿題も、明日の準備もすべて終えたはずなのに、リトの心臓はさっきから不規則なビートを刻み続けている。
自室のベッドに腰を下ろしていると、ドアが控えめにノックされた。入ってきたのは、薄手のパジャマに身を包んだ美柑だった。彼女の手は、パジャマの裾をぎゅっと握りしめていて、かすかに震えている。
「……リト。起きてる?」
「ああ、美柑……。どうしたんだ?」
リトの声も、自分でも驚くほど上擦っていた。美柑はゆっくりと歩み寄り、リトの隣に座った。ふわりと、お風呂上がりの石鹸の香りと、彼女自身の幼くも瑞々しい体温の匂いが漂う。
「あのね、……前回の、……太ももで挟んでもらったとき。……私、すごく怖かったけど、それ以上に……リトと本当の意味でひとつになりたいって、思っちゃったの」
美柑の大きな瞳が、潤みを帯びてリトを射抜く。それは、小学生とは思えないほど、いつもリトの世話を焼く「しっかり者の妹」の顔ではなく、初めての恋に身を投じる、一人の初々しい少女の顔だった。
「……美柑。俺も、同じだよ。でも、お前はまだ……」
「……わかってる。でも、リトにだったら、いいの。……リトじゃなきゃ、嫌なの」
美柑は震える手で、自分のパジャマのボタンを一つずつ外していった。露わになる、白くて華奢な肩、そして未発達ながらもハリのある、瑞々しい双丘。リトは息を呑んだ。何度も見てきたはずの美柑の裸体が、今夜はまるで初めて目にする神聖な供物のように見えて、眩暈がした。
リトもまた、震える手で自らの衣服を脱ぎ捨てた。二人はどちらからともなく、ベッドの中央で向き合うように横たわった。リトの逞しくなり始めた高校生の体躯と、美柑のしなやかで未熟な小学生の体躯。その対比が、これから行おうとしていることの重大さを、静かに物語っていた。
「……リト、……手、繋いでて」
美柑はリトの手をぎゅっと握りしめた。彼女の手のひらは、緊張のあまりじっとりと汗ばんでいる。リトはその小さな手を優しく握り返し、もう片方の手で、美柑の脚をゆっくりと、宝物に触れるような手つきで割り開かせた。そこに現れたのは、これまでの愛撫と美柑自身の高まりによって、露に濡れた蕾のように開こうとしている、あまりにも幼く純潔な深淵だった。
リトは膝をつき、自らの怒張した象徴を美柑の入り口へと導いた。
「……っ!」
先端が、美柑の最も柔らかい粘膜に触れた瞬間、二人の身体が同時にビクンと跳ねた。
「……あ、……ぁ、……リト……。……熱い、……すごく、……硬いのが当たってる……っ」
美柑は顔を真っ赤に染め、枕に顔を埋めるようにして喘いだ。リトもまた、これまでにない緊張感に支配されていた。今、自分の先端が触れているのは、美柑という一人の少女の「一生」を左右する場所なのだ。その圧倒的な重圧に、リトの指先は小刻みに震え続けていた。
「……美柑。……本当に、いいのか? 痛いかもしれないし……。俺も、初めてだから……うまくできるか分からないんだ」
「いいよ、……リト。……ゆっくりでいいから。……私、リトを受け入れる準備……ずっと前から、できてたんだよ」
美柑は涙を浮かべながら、健気に微笑んで見せた。その初々しい勇気に、リトの胸は締め付けられるような愛おしさでいっぱいになった。リトは腰をわずかに進め、象徴の先端を、美柑の深淵の入り口へと、ぐり、と押し当てた。
「じゅく……」
粘膜と粘膜が密着し、逃げ場のない熱が二人の間に生まれる。まだ「外側」で押し合っているだけなのに、美柑の秘部はリトの逞しさを拒絶することなく、むしろ飲み込もうとするかのようにピクピクと可愛らしく脈打っていた。
「あ、……ん、……ぁっ……! リトの……大きなところが、……私の入り口を……広げようとしてる……っ!」
美柑はリトの肩に必死にしがみつき、未知の衝撃に耐えるように脚に力を込めた。リトは彼女を安心させるように、まだ幼い背中を優しく撫で続ける。
「……美柑、……大丈夫だ。……ゆっくり、……お前のペースに合わせるから」
リトは、先端を入り口に押し当てたまま、円を描くようにゆっくりと腰を動かした。
「じゅる……、ぬぷ……」
互いの分泌液が潤滑剤となり、結合部では泡立った蜜が白く輝いている。挿入はまだ始まっていない。けれど、この「準備」の段階でさえ、二人の精神はすでに完全に一つに溶け合っていた。美柑の小さな、それでいて熱い深淵が、リトの象徴をギュッと締め付ける。
「あ、……あぁっ、……リトぉっ!! これだけで、……私、……もうお腹の中が、……おかしくなりそう……っ!」
「俺も……、美柑……っ! お前が、……こんなに……熱いから……っ!」
リトは自分の理性が、今にも千切れそうな細い糸の上にあるのを感じていた。美柑の震える肩、潤んだ瞳、そして自分を信じて全てを投げ出そうとしているその幼い肢体。すべてが、リトという少年の「守りたい」という本能と、「奪いたい」という欲望を同時に刺激する。
結合の瞬間を待ちわびる、あまりにも長く、あまりにも甘美な停滞。二人は互いの吐息を共有し、混ざり合う熱を感じながら、ついに訪れる「その時」に向けて、静かに覚悟を固めていく。
「……リト。……私を、……リトのものにして」
美柑の、震えるけれど決然とした囁き。リトは彼女の額に優しくキスをすると、ついにその場所へと、最後の一押しを加えるために腰を沈めた。
部屋の中に、二人の重なる鼓動と、密やかな水音だけが響き渡る。兄妹という名前の境界線が、今、最後の一ミリまで削り取られようとしていた。