【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
その日の朝、リトは深刻な寝坊をしていた。
出かけなければならない時間は刻一刻と迫っており、彼は制服のネクタイを締め直す暇もなく、二階の自室から階段を猛烈な勢いで駆け下りた。
「遅れる、遅れる! 美柑、朝飯はパンでいいから……!」
リトはアクセル全開のまま、リビングへ続く廊下の角を曲がろうとした。しかし、その角の向こう側からは、ちょうど小学校へ行く準備を終えた美柑が歩いてきていた。
今日の美柑は、裾のふんわりと広がった白いフレアスカートを選んでいた。
「わっ!?」
「きゃっ!?」
二人の声が重なる。曲がり角という完全な死角での遭遇。リトの突進するようなスピードは、急には殺せなかった。
リトは美柑の小さな体に正面から激突し、そのまま彼女を押し倒すようにして床へと倒れ込んだ。しかし、それは単なる衝突では終わらなかった。リトは美柑の両足の間に滑り込むような形で前方にのめり込み、顔面から美柑の股間へと深く突っ込んだのだ。
「ぐふっ……!」
リトの鼻先が、驚くほど柔らかく、それでいて弾力のある何かに深く沈み込んだ。
視界を覆い尽くしたのは、まばゆいばかりの純白の世界。美柑が歩くたびに可憐に翻っていたあのスカートの内側――そこに隠されていた「本丸」が、リトの顔面を隙間なく包囲していた。
(……っ!? こ、これ、は……!)
リトの鼻先が力強く押し付けられているのは、美柑の白い綿パンツのちょうど中心、クロッチの部分だった。昨日のアクシデントよりも、ずっと強く、ずっと深く。リトの顔の重みと慣性が、少女の秘部をパンツ越しに完全に押し潰している。
「……あ、……んっ……」
美柑の短い悲鳴のような艶っぽい声が、リトの頭上から聞こえた。
リトは驚愕で目を見開いたが、至近距離すぎて焦点が合わない。ただ、目の前にある「白」の繊維一本一本までが見えるほどの距離。清潔に洗い上げられた綿の香りと、そこから立ち上る、美柑自身の幼くも甘い体温の匂いが、リトの鼻腔を暴力的なまでに蹂躙した。
リトは反射的に顔を上げようとしたが、倒れた衝撃で腕に力が入らない。焦れば焦るほど、リトの鼻先はパンツの割れ目を探り当てるように左右に動いてしまう。
ぐにり、と瑞々しい肉の感触が鼻筋を滑る。パンツの布地を通して、美柑の割れ目の筋道がはっきりと顔の表面でトレースされた。
「リ、リト……。……動かないで……。変な感じが……するの……」
美柑の声は小刻みに震えていた。リトの顔が密着している場所は、彼女にとって最も無垢で敏感な場所だ。兄の荒い鼻息が、薄い綿の布を一瞬で透過し、彼女の粘膜を熱く撫でる。美柑は床に手をついたまま、逃げ場を失ったように背中を弓なりに反らせた。
(まずい、離れなきゃ……。でも、この匂い、この柔らかさ……。俺、どうにかなりそうだ……)
リトの理性が、美柑の芳醇な香りに酔いしれていく。昨日揉んだ胸の感触とはまた違う、より根源的で、より生命力に満ちた「白」の魅力。
リトは抗いがたい本能に突き動かされ、パンツに押し付けられた口唇を無意識に動かした。布越しに、美柑の秘部の中心を吸い上げるような形になる。
「ぁっ……! リト……、そこ……だめ……っ、あ……」
美柑の太ももが、リトの頭を挟み込むようにギュッと閉じられた。それがさらにリトの顔をパンツに密着させる。
逃げ場のない「白」の牢獄。
リトは自分の呼吸が、どんどん熱くなっていくのを感じた。吐き出す息が綿パンツを湿らせ、その湿り気がさらに美柑の肌へと熱を伝え、密着度を高めていく。
(美柑……美柑の……パンツ……。すごく、熱い……)
リトの指先が、美柑の白い太ももに触れた。スカートが捲れ上がり、露わになった付け根の部分だ。すべすべとした子供らしい肌質だが、そこには確かな熱量が宿っている。リトは導かれるように、その太ももを掴み、自分の方へと引き寄せた。
「んんっ……、リト……っ。……はぁ、はぁ……」
美柑の吐息が荒くなり、廊下の冷たい空気は二人の熱気で塗り替えられていく。リトは鼻先で、パンツのクロッチにある縫い目をなぞった。そこには美柑が分泌したわずかな湿り気が移っているのか、香りがより一層濃くなっている。リトはその香りを肺の奥深くまで吸い込んだ。
どれくらいの時間が経っただろうか。実際には数十秒のことだったかもしれないが、リトにとっては永遠にも感じられる濃密な時間だった。
美柑の足の力がふっと抜け、彼女は力なく床に突っ伏した。
「……もう、遅刻……しちゃうわよ? リト」
美柑の声には、怒りはひとかけらもなかった。あるのは、心地よい疲労感と、兄に全てを晒してしまったという奇妙な充足感。
リトはようやく、顔を「白」の世界から引き剥がした。リトの鼻の頭は、パンツに強く押し付けられていたせいで赤くなっている。
「……ごめん。美柑。俺……」
「……いいよ。わざとじゃないんでしょ?」
美柑は顔を伏せたまま、スカートの裾をゆっくりと下ろした。しかし、その動作はどこか名残惜しそうでもあった。彼女はリトの手を借りずに立ち上がると、乱れた髪を指で整える。
「リトの顔、真っ赤。……私のパンツ、そんなに美味しかった?」
「っ……! 違う! そういうんじゃなくて……!」
「ふふ、冗談。……さあ、早く行かないと本当に遅刻よ」
美柑はリトに背を向け、玄関へと歩き出した。その足取りは、どこかふわふわと浮ついているようにも見えた。
リトは廊下に座り込んだまま、自分の唇に残る綿の感触と、鼻腔にこびりついた妹の香りを反芻していた。
(あんなに……あんなに近くで……。美柑の、一番大切な場所を……)
リトは震える手で自分の制服のズボンを押さえた。そこには、自分でも制御できないほどの、激しい衝動の痕跡が浮き上がっていた。
美柑の「白」は、もはやリトにとって単なる下着の色ではなかった。それは、彼を狂わせ、陶酔させる、絶対的な聖域の象徴となっていたのだ。
玄関の扉が閉まる音がした。美柑が学校へ向かった合図だ。
リトは、彼女がいなくなった廊下で、しばらくの間、その残り香の中に立ち尽くしていた。