【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
静寂が支配する図書館の書架の陰でリトが声も出せぬ美柑と密やかに交わる
結城家の玄関を出た瞬間、肺に流れ込んできた外気は驚くほど冷たく、それでいてどこか解放感に満ちていた。リトの隣を歩く美柑は、学校指定の制服ではなく、白のブラウスに淡いブルーのフレアスカートという、どこにでもいる清楚な少女の装いだった。しかし、その足取りはいつもより僅かに重く、リトの袖を掴む指先には、家という聖域を捨てて外の世界へ踏み出すことへの、震えるような武者震いが宿っていた。
二人が向かったのは、駅から少し離れた場所にある市立図書館だった。
平日の午後の図書館は、静寂が支配する巨大な石棺のようだった。高い天井に反響するページをめくる音、遠くで誰かが咳き込む音、そして換気扇の低い唸り。それらすべてが「静かにしていなければならない」という強固なルールを二人に強いてくる。
「……リト、あっちの奥……行ってみよう?」
美柑が囁いた。その声は、静まり返った館内では驚くほど淫らに響いた。二人は人目を避けるように、資料室のさらに奥、利用者のほとんどいない「郷土資料」のコーナーへと足を進めた。
背の高い書架が迷路のように並び、窓からの光も届かない薄暗い空間。古びた紙の匂いと、埃の匂い。そこは、静寂という名の膜に守られた、二人だけの密室だった。
「……誰も、来ないよね?」
美柑が書架の影に身を潜め、リトを見上げた。彼女の瞳は、未知の背徳感に濡れ、今にも溢れ出しそうな熱を帯びている。リトは周囲を見回した。数メートル先には別の棚があり、その向こう側には誰かがいるかもしれない。その「気配」が、リトの心臓を壊れたメトロノームのように激しく打ち鳴らさせた。
「美柑……本当に、ここでやるのか? 誰かに見つかったら……」
「……だからいいんでしょ? 私たちだけの、本当の秘密にするの」
美柑はリトの胸に手を置き、そのままゆっくりと膝をついた。狭い書架の隙間。美柑の頭がリトの腰の高さに位置する。彼女は躊躇うことなく、リトのズボンのベルトに手をかけた。
「……っ!」
リトは思わず声を上げそうになり、慌てて自分の口を片手で押さえた。ここでは、小さな溜息さえも罪になる。美柑はリトの困惑を楽しむように、ゆっくりとジッパーを下げた。
薄暗い書架の陰で、リトの猛り狂った象徴が露わになる。美柑はそれを両手で包み込み、瑞々しい唇を寄せた。
「ん……、ちゅ……、れろ……っ」
湿った音が、静寂を切り裂く。リトは背後の本棚に後頭部を押し付け、快楽と恐怖の混ざり合った激しい刺激に耐えた。美柑の舌が先端をなぞるたびに、リトの腰がびくんと跳ねる。
(だめだ……声が出る……っ! 美柑、そんなに激しく……っ!)
美柑は上目遣いでリトを見つめながら、さらに深く、喉の奥まで彼を受け入れた。鼻腔を突くのは、図書館特有の古い紙の匂いと、美柑の口内から溢れる甘い熱。リトは棚にある分厚い郷土資料の背表紙を指が白くなるほど強く掴み、必死に絶叫を飲み込んだ。
奉仕を終えた美柑は、顔を赤らめながら立ち上がると、リトに背を向けて書架に手をついた。
「……リト。……入れて。……声、出さないように頑張るから……」
彼女は自らフレアスカートを捲り上げた。そこに現れたのは、清楚な外見とは裏腹に、すでに蜜でぐっしょりと色を変えた「白い綿パンツ」だった。
リトは震える手で、その純白の布地を横にずらした。露わになった美柑の聖域は、冷たい空気の中で湯気を上げんばかりの熱を放っている。リトは美柑の細い腰を掴み、背後からゆっくりと、一気にその最奥へと沈み込んでいった。
「――っ、……ん、……んんぅぅっ!!」
美柑は口を強く結び、書架に並ぶ本に顔を押し当てた。小学生の狭く、熱い内壁が、リトの逞しさを隙間なく締め付ける。図書館という、知識と理性の殿堂。その片隅で、兄と妹が獣のように繋がり合っている。その事実が、肉体的な快楽を何倍にも増幅させた。
リトは周囲の気配を伺いながら、静かに、しかし深く腰を動かし始めた。
「じゅく……、ぬぷ……、ぐちゅ……」
肉がぶつかり合う音を最小限に抑えるため、リトは美柑の身体を自分の方へ強く引き寄せ、密着させた。美柑の背中越しに伝わる、激しい鼓動。彼女の指先は、本棚の棚板を折れんばかりに掴んでいる。
「……あ、……ん、……リ、……リト……っ」
美柑が漏らしそうになる声を、リトは彼女の首筋に顔を埋めることで塞いだ。二人の吐息が混ざり合い、書架の影に停滞する。
ふと、数メートル先の通路を、誰かが通り過ぎる足音が聞こえた。
カツン、カツン、という靴音。
美柑の身体が恐怖で硬直する。リトもまた、動きを止めて息を殺した。もし、その人物がこの列に曲がってきたら、二人の破滅は確定する。美柑はリトの腕の中で震えながら、恐怖による絶頂の予兆に身を悶えさせた。
足音は遠ざかっていった。
その瞬間、張り詰めていた緊張の糸が切れ、二人の情欲は一気に爆発した。
「んぅぅっ!! じゅく、……ぬぷ、……ぱん、……ぱんっ!!」
リトはもはや加減を知らず、美柑の最深部を激しく突き上げた。美柑もまた、声を出す代わりにリトの腕を強く噛み締め、野生的な動きで腰を跳ね返した。
(美柑……っ、外でやるのが……こんなに……っ!!)
(リト……っ、誰かに……見られちゃう……っ、でも、……もっと……っ!!)
静寂の膜に包まれたまま、二人の熱量は臨界点を超えた。リトは美柑の腰を折れんばかりに掴み、最後の一突きを深く、重く見舞った。
「――っ!! ――ん、……んぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」
美柑の喉の奥から、押し潰されたような、しかし歓喜に満ちた悲鳴が漏れた。リトは彼女の最奥へと、熱く濃厚な白濁を何度も噴射した。
「はぁ……、はぁ、……はぁ……」
二人は重なり合ったまま、しばらくの間、荒い息を整えた。
美柑の白いブラウスは乱れ、フレアスカートの裾からは、リトの証が点々と床に滴り落ちそうになっていた。
美柑はゆっくりと身体を離すと、乱れた衣服を整えながら、リトの胸元に顔を埋めた。
「……リト。……すごかったね。……心臓、まだ止まらないよ」
美柑の瞳には、家の中では決して見せることのなかった、鋭く、そして妖艶な「女」の光が宿っていた。
リトは、美柑のスカートの端を整えてやりながら、自分たちの犯した罪の重さと、それを上回るほどの悦楽に身を震わせた。図書館の静寂は再び戻ってきたが、二人の間にある空気は、もう二度と元には戻らないほどに濃密に、そして暗く塗り替えられていた。
「……さあ、行こうか、美柑。……風邪を引いちゃう」
「……うん。……でも、リト。……まだ、帰りたくないな」
美柑はリトの腕を掴み、幸せそうに微笑んだ。家を出て、外の世界という巨大なキャンバスに、二人は自分たちの背徳を刻み始めたばかりなのだ。
図書館を出る際、受付の職員と目が合った。美柑はいつも通りの「品行方正な妹」の顔で会釈をした。リトは、その彼女のスカートの下が、今も自分の熱で溢れていることを思い、激しい眩暈を覚えた。
夕暮れの街。二人は手を繋ぎ、次の「背徳の場所」を探すように、ゆっくりと歩き出した。