※この作品はR-18です。

【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹―   作:芝刈り山

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夜の公園で他人の喘ぎに昂ぶる美柑が結合中に通りすがりの男と目が合う

深夜、結城家の近所にある「あやめ公園」は、昼間の賑わいが嘘のように冷え込み、街灯の光さえも届かない濃い闇に包まれていた。微かに揺れるブランコの鎖の音、そして遠くを走る車の走行音が、静寂という名の膜を震わせている。

 

リトと美柑は、示し合わせたわけでもなく、吸い寄せられるように家を出て、この闇の中へと足を踏み入れていた。図書館、学校、バス……外の世界を汚す悦びに目覚めた二人の情欲は、もはや家の壁の中だけでは収まりきらなくなっていたのだ。

 

「……ねえ、リト。ここなら、少しくらい声を上げても……誰にも怒られないよね?」

 

美柑がリトの腕に絡みつき、潤んだ瞳で囁いた。彼女の吐息は冷たい夜気の中で白く濁り、リトの頬を熱く撫でる。二人は街灯から最も遠い、生い茂る植え込みに囲まれたベンチの裏側へと、泥棒のように忍び込んだ。

 

土の匂いと、冬特有の枯れ葉の匂い。膝をついたリトの前に、美柑はゆっくりと背中を向けた。

 

「……リト、早く。……私、もう我慢できないよ」

 

美柑がスカートを捲り上げ、白い綿パンツを膝元までずらした瞬間、リトの鼻腔を、冷えた空気の中で際立つ彼女の甘い少女の香りが突いた。

 

リトは震える手で自らの衣服を解き、美柑の細い腰をしっかりと掴んだ。しかし、二人が結合しようとしたその瞬間。

 

「――っ、……あ、……あぁっ……。……だめ、……もっと、激しくして……っ」

 

「……っ、……いい声だ……」

 

闇の向こう側、わずか数メートル先の植え込みから、男と女の生々しい喘ぎ声と、肉がぶつかり合う音が響いてきた。

 

「――っ!?」

 

リトの心臓が、破裂しそうなほど激しく跳ねた。自分たち以外にも、この闇の中で「背徳」に耽っている者がいる。その事実に、リトの全身から冷や汗が噴き出した。しかし、隣の美柑の反応は、リトの予想とは正反対だった。

 

「……ふふ。……あっちでも、……してるんだね」

 

美柑は恐怖を感じるどころか、頬を林檎のように赤らめ、歓喜に震えていた。見知らぬ誰かの喘ぎ声が、BGMのように彼女の情欲を煽っている。

 

「……リト。……聞こえる? ……あの女の人、……すごく気持ちよさそう。……私たちも、……あっちに負けないくらい、……ぐちゃぐちゃに、混ぜ合わそ?」

 

美柑の言葉が引き金となり、リトは彼女の最奥へと、己の魂を突き立てた。

 

「じゅく……、ぬぷ……」

 

「――っ、……ん、……んんぅぅっ!!!」

 

美柑は自分の口を両手で塞ぎ、声を押し殺した。しかし、すぐ隣から聞こえてくる「見知らぬ快楽」の音に触発され、彼女の内壁はリトの象徴を千切れんばかりの勢いで締め付ける。

 

「じゅく、……ぬぷ、……ぐちゅ、……ぱん、……ぱんっ!!」

 

リトは周囲の気配を伺いながらも、次第に理性の枷が外れていった。自分たちの立てる「ぱんっ、ぱんっ」という激しい肉の音が、隣のカップルにも確実に届いている。自分たちの淫らな行為が、誰かに「聞かれている」。その意識が、リトの下腹部に爆発的な熱を溜め込んでいく。

 

「あ、……ん、……あぁっ、……リト……っ! 隣の人……、私の声、……聞いてるかな……っ? 小学生の私が、……こんなに激しくされてるの、……わかっちゃうかな……っ!」

 

美柑の囁きは、もはや隠そうともしない、背徳の快楽に満ちていた。彼女はリトの激しい突き上げに合わせて腰を跳ねさせ、自ら植え込みの枝を揺らして、自分たちの存在を闇の中に誇示するかのように動き続けた。

 

その時、公園の入り口の方から、誰かがこちらへ歩いてくる気配がした。

 

カツ、カツ、という一定のリズムの足音。深夜の散歩か、あるいは帰宅途中の近隣住民か。

 

「――っ、リト! 誰か来る……っ!」

 

リトは美柑を抱きしめるようにして、低い姿勢で静止した。心臓の音が耳元でうるさく響く。しかし、隣のカップルはそんなことには気づかず、さらに激しい喘ぎ声を上げ続けている。

 

足音は、二人が隠れている植え込みのすぐ横を通ろうとしていた。

 

リトは息を殺し、美柑の口を塞いだ。しかし、美柑の瞳は闇の中で、異常なまでの期待に満ちて輝いていた。彼女はあえて、リトの手をすり抜けるようにして、顔を植え込みの隙間から外へと向けた。

 

街灯の光が届く歩道。そこを一人の若い男が、イヤホンをしながら通り過ぎようとしていた。

 

その瞬間。

 

男がふと、植え込みの中から聞こえてくる異常な物音に気づき、視線を向けた。

 

美柑と男の目が、至近距離で、真っ向からぶつかった。

 

「――ッ!?」

 

男は、闇の中に浮かび上がる一人の少女の顔――それも、背後から何かに貫かれ、恍惚に顔を歪めている幼い少女の姿を目撃し、絶句した。

 

「……ふふ」

 

美柑は男と目が合ったまま、逃げるどころか、挑戦的にその口元を歪め、わざとらしく大きな吐息を漏らした。

 

「あ、……あぁぁぁぁぁっ!! リトぉっ!! ……見られてる……っ! 私、……知らない男の人に……見られながら、……イッちゃうぅぅぅっ!!!」

 

美柑の声が、静まり返った公園に響き渡った。

 

「う、うわああああああ!!」

 

男は恐怖と衝撃のあまり、持っていたコンビニの袋を放り出し、脱兎のごとく夜の闇へと走り去っていった。

 

その走り去る足音を聞きながら、美柑の身体はかつてないほどの激しい痙攣に襲われた。

 

「んんぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!! じゅく、……ぬぷ、……ぐちゅ、……ぱん、ぱん、ぱんっ!!!」

 

リトもまた、美柑の狂気に当てられ、限界まで昂ぶっていた情動を一気に解放した。見られた。自分たちの罪を、確かに他者の眼球が焼き付けた。その事実が、リトの理性を完全に焼き切った。

 

「美柑……っ、……出す、……もう……っ!!」

 

「だしてぇっ!! ……逃げてったあの人にも……聞こえるくらい、……私の奥に……全部だしてぇぇぇっ!!!」

 

リトは最後の一突きを魂ごとぶつけ、美柑の最奥へと熱く濃厚な白濁を何度も噴射した。

 

「――っ、……ん、……んぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」

 

美柑の喉が鳴り、全身がガクガクと震える。隣のカップルの喘ぎ声も、いつの間にか止まっていた。二人の激しい「叫び」が、彼らをも畏怖させたのかもしれない。

 

長い、長い沈黙。

 

リトは繋がったままの身体を引き抜くと、崩れ落ちるように美柑の隣に座り込んだ。

 

美柑の白い綿パンツは、土と草の匂いで汚れ、彼女の細い太ももにはリトの証が白く筋を引いて滴り落ちていた。

 

「……美柑。お前、さっき、わざと……」

 

リトが震える声で問いかけると、美柑は乱れたブラウスを整えながら、晴れやかな笑顔で答えた。

 

「……うん。……だって、あの人の顔……すごく面白かったんだもん。……私たちのこと、一生忘れないだろうね」

 

美柑は自分の脚についた白濁を指で掬うと、それを愛おしそうに舐めとった。

 

「……ねえ、リト。……家の中だけじゃ、もう足りない。……世界中を、私たちの秘密でいっぱいにしちゃおう?」

 

公園を吹き抜ける風が、美柑の熱い吐息を遠くへと運んでいく。

 

リトは、目の前の妹が、もはや自分の知っている「美柑」ではない、別の何かに塗り替えられてしまったことを、心地よい絶望と共に悟っていた。

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