【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
内湯の熱気から逃れるようにして、リトと美柑は露天風呂へと続く重い引き戸を開けた。途端に、冬の気配を残した冷涼な夜気が、火照った二人の肌を鋭く撫でる。
「……ふぅ、外の空気は気持ちいいね、リト」
美柑が小さく吐息を漏らした。岩造りの露天風呂は、周囲を竹垣と深い植栽に囲まれ、見上げる夜空には冬の星座が冷たく輝いている。幸いなことに、先ほどまでいた客たちは内湯の方へ戻ったのか、ここには今、リトと美柑の二人しかいなかった。
二人は並んで、透明な湯が溢れる浴槽の縁に腰を下ろした。
「さっきの山田君、びっくりしたな。まさかあんなところで会うなんて」
リトが笑いながら言うと、美柑は少しだけ悪戯っぽく瞳を細めた。
「ふふ、山田君……顔、真っ赤にしてたね。あんなに一生懸命手を動かして……。私のこと、そんなに好きだったのかな」
「だろうな。あいつ、必死に自分のモノを握りしめてたぞ。美柑があんなに堂々と全裸を見せるから、耐えきれなかったんだろう」
「だって、リトが『堂々としてろ』って言ったんだよ? それに……誰かに見られながら、自分を触るのって……なんだか家でリトとしてる時とは違う、変な感覚になっちゃって……」
美柑は内湯での出来事を反芻するように、自分の細い指先をじっと見つめた。冷たい夜気に晒された彼女の身体は、生理的な反応を隠せない。透き通るような白い肌には細かな鳥肌が立ち、未発達ながらも瑞々しい膨らみを湛えた双丘の頂点は、寒さによって梅の実のように赤く、固く凝固していた。
「……あ、なんだか……急に、ちょっとおしっこしたくなってきちゃった」
美柑がもじもじと両腿を擦り合わせた。
「……リト、ごめん。脱衣所の方のトイレまで行ってくるね」
美柑が立ち上がろうとしたその時、リトは彼女の細い手首を掴んで引き留めた。
「……待てよ、美柑。せっかく誰もいないんだ。……ここでしちゃいなよ」
「えっ……!? ここで……? だめだよ、そんなの。お風呂なんだし、いけないことだよ」
美柑は驚いてリトを見つめた。公共の場、それも神聖な湯の場を汚すという行為に、彼女の「しっかり者の妹」としての理性が警鐘を鳴らす。しかし、リトの瞳には、かつてないほど濃厚な加虐心と好奇心が宿っていた。
「いいじゃないか。誰も見てないし、この岩の上ならすぐお湯で流せる。……屋外で解放される感覚、美柑も味わってみたいだろ?」
リトの低い声が、美柑の理性を甘く溶かしていく。彼女は戸惑いながらも、リトに促されるようにして、浴槽の脇にある大きな平らな岩の上に腰を下ろした。
「……本当に、いいの? 誰か来ちゃうかも……」
「大丈夫だ。俺が見張っててやるから」
美柑は意を決したように、岩の上で両足を大きく左右に割り開いた。
月明かりの下、遮るもの一つなく晒された、美柑の聖域。リトは跪くようにしてその正面に陣取ると、彼女の秘部を食い入るように見つめた。
「美柑、もっと自分で……広げて見せてくれ」
「……リト……。……んん、……こう……?」
美柑は恥じらいに頬を染めながらも、自らの小さな指を割れ目に添え、左右に押し広げた。潤んだ桃色の粘膜が露出し、その奥にある排泄の門までもが、リトの視線に完全に屈服していた。寒さと興奮で、美柑の秘部は小さく脈打つように震えている。
「……じゃあ、いくよ……。……あっ……」
美柑が下腹部に力を込めた。次の瞬間、彼女の秘部の奥から、一点の濁りもない透明な黄金色の雫が、放物線を描いて勢いよく放出された。
「あ、……ん、……あぁぁっ……!!」
屋外という圧倒的な解放感。そして、最愛の兄に最も恥ずかしい瞬間を凝視されているという背徳感。美柑は自分の身体から熱い液体が外の世界へ解き放たれる感覚に、かつてない快感をおぼえていた。
すると、リトが吸い寄せられるように、その放物線の下へと顔を寄せた。
「――リト!?」
リトは迷うことなく、美柑から放たれた「聖水」を、その大きく開けた口でダイレクトに受け止めた。
「……んぐっ、……ごくん……、……んむ……っ」
「あ、……あぁっ、……リトぉっ!! 飲んじゃ、……飲んじゃだめ……っ、……それ、汚いのに……っ!!」
美柑は叫び声を上げそうになりながらも、自分の内側から溢れる熱をリトがすべて飲み干していくという事実に、脳が焼き切れるような絶頂を覚えた。リトは喉を鳴らし、美柑の生命の滴を一滴も零さぬよう、貪欲に嚥下していく。
美柑の秘部は、放尿の刺激と絶頂の波が重なり合い、激しく痙攣した。最後の一滴がリトの喉に吸い込まれるまで、彼女は白目を剥き、夜空に向かって無音の絶叫を上げ続けていた。
「はぁ……、はぁ……。……美柑、すごく……熱かったぞ」
リトが唇を拭いながら、蕩けたような瞳で美柑を見上げた。美柑は力の抜けた身体を岩に預け、激しい喘ぎを繰り返していた。
「……リト……。……私、……もう……、……普通の人には……戻れない……っ」
二人はしばらくの間、冷たい夜気の中で重なり合い、余韻を分かち合った。
「……さあ、そろそろ上がろう。身体を流してこなきゃ」
リトに支えられ、二人は再び内湯へと戻った。洗い場で丁寧にお互いの身体を清め、石鹸の香りで背徳の余韻を覆い隠す。美柑は髪を乾かし、いつもの清潔な少女の装いに着替えて脱衣所へと出た。
そこで、再び山田と遭遇した。
山田は既に服を着終え、自販機の前で呆然と立ち尽くしていた。彼は先ほどの出来事を整理できずにいたが、美柑の姿を見た瞬間、再び身体を強張らせた。
「あ、山田君。……またね」
美柑は立ち止まり、山田の目を見て、柔らかく微笑んだ。
その笑顔は、かつて教室で過ごした「可愛いクラスメイト」のそれとは決定的に違っていた。絶頂を知り、兄の情欲に染め上げられた少女だけが放つ、小学生とは思えない、大人の女性さえも凌駕するような艶やかさと余裕。
「……あ、……あ、……う、うん……っ」
山田は返事もままならず、美柑の全身から漂う、何とも言えない濃厚な色気に圧倒された。美柑がリトの腕に自然に手を添えて歩き出した後、山田は自分の股間が、再びジーンズを突き破らんばかりに硬くなっていることに気づいた。
「……ふふ、山田君ってば、本当に素直なんだから」
銭湯の出口へ向かいながら、美柑が小さく笑った。
「たまには銭湯も、悪くないね、リト」
「そうだろ?……でも、家のお風呂でも、また飲ませてくれよな、美柑」
「……バカ」
夜道、二人の影は一つに重なり、静まり返った街の中へ消えていった。
結城家の平穏な日常の裏側で、兄と妹の絆は、誰にも暴くことのできない、救いのないほど純粋な背徳の真実へと至っていた。