【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
バストアップの遊びで一しきり盛り上がった後、養護教諭の三村は「それじゃあ、そろそろ体も冷めないうちにちゃんと洗いましょうか」と、湯船から立ち上がった。幸恵と真美は「のぼせちゃったー」と言いながら、一足先に脱衣所の方へと戻っていく。
美柑も湯船から上がろうとしたが、三村が隣の洗い場に腰を下ろし、美柑を手招きした。
「美柑さん、背中を流してあげるわ。せっかくの修学旅行だもの、先生が綺麗にしてあげる」
「えっ……でも……」
「いいのよ、遠慮しないで。ほら、こっちに来て」
美柑は少し戸惑いながらも、三村の前の小さな椅子に腰を下ろした。鏡越しに見る三村の表情は、慈愛に満ちた大人の女性そのものだったが、美柑の心臓は、リト以外の人間に身体を委ねるという状況に、激しく警鐘を鳴らしていた。
温かいお湯が背中にかけられる。三村は白いタオルをたっぷりと泡立てると、美柑の細い肩に手を置いた。
「あら、本当に肌が滑らかね。美柑さんは、普段から自分でお手入れを頑張っているの?」
「……家事で忙しいから、そんなに特別なことはしていないです」
「ふふ、そうなの。それなら、天性のものね。とても羨ましいわ」
三村の大きな掌が、泡に包まれたタオル越しに美柑の背中を滑り出した。円を描くように、ゆっくりと、それでいて力強く。背骨のラインをなぞり、肩甲骨の周りを丁寧に解していく。
「ん……っ」
美柑は思わず、小さな吐息を漏らした。リトの不器用な洗体とは違う、指先の節々まで計算されたような、滑らかで執拗な動き。三村の手は、背中から脇腹、そして腰のくびれへと、徐々にその範囲を広げていった。
「くすぐったい? でも、ここは老廃物が溜まりやすいのよ。しっかり流しておきましょうね」
三村の指先が、脇腹の最も敏感な部分を微かに掠める。美柑の身体は、リトとの秘め事によって、すでに過剰なほど感度が高まっていた。ただ洗われているだけなのに、触れられる箇所すべてが熱を帯び、神経がそこ一点に集中してしまう。
三村は次に、美柑の前に回った。
「失礼するわね。前も、しっかり洗わないと」
三村は美柑の正面に膝立ちになり、豊かな胸を美柑の目の前に揺らしながら、泡立てたタオルを美柑のデコルテに当てた。
「……っ」
目の前に迫る、大人の女性の肉感。そして、自分の胸を包み込むようにして動く、三村の柔らかな手。美柑は視線をどこに置けばいいか分からず、ただギュッと瞳を閉じた。
三村の指先が、泡に紛れて美柑の乳首を優しく弾く。意図的なのか、それとも単なる洗体の流れなのか、美柑には判別がつかなかった。しかし、そこをリト以外に触れられる刺激は、美柑の理性を激しく揺さぶった。
「あら……。美柑さん、身体が震えているわよ? 寒いの?」
三村の声が、耳元で甘く響いた。
「い、いえ……そんなことは……」
「あら、でも、ここ……凄く熱くなっているわね」
三村の掌が、美柑の胸を円を描くようにマッサージし始める。それは単なる洗体を超えた、確かな熱を持った愛撫に近いものだった。美柑は呼吸を乱さないように必死で堪えたが、身体は正直だった。三村が指を動かすたびに、美柑の肌は桃色に染まり、小さな突起はさらに硬く尖っていく。
「ふふ……美柑さん、とっても感度が良いのね。可愛らしいわ」
三村は美柑の表情を覗き込み、満足げに微笑んだ。その瞳には、教え子をいたわる教師としての顔と、純粋に「可愛いもの」を弄ぶ大人の女性の顔が同居していた。
三村の手はさらに下へと伸び、美柑の太ももの付け根へと及んだ。
「足も、むくみを取っておきましょうね。女の子は、足が細い方が綺麗だもの」
「あ、あっ……そこは……自分で……」
美柑の声は震え、まともな言葉にならない。三村の指先が、秘部のすぐ近く、柔らかい内腿の皮膚をゆっくりと這い上がってくる。リトとの行為で、いつも真っ先に熱くなる場所。
三村は美柑の反応を楽しむように、わざとゆっくりと、爪を立てない程度の力加減でそこをなぞった。
「本当に、良い反応をするわ。美柑さんみたいな小学生を洗ってあげると、先生もやりがいがあるわね」
美柑はもはや、返事をする余裕もなかった。リトへの背徳感。大人の女性に身体を隅々まで解される快感。そして、自分の中に眠る「愛されたい」という本能が、三村の愛撫を受け入れてしまっていた。
三村は最後に、美柑の頭からお湯を流した。
「はい、おしまい。とっても綺麗になったわよ、美柑さん」
三村はタオルを置くと、美柑の頬を優しく撫でた。
「明日はもっと忙しくなるから、今夜はゆっくり休むのよ。いいわね?」
「……はい。ありがとうございました、先生」
美柑は立ち上がったが、膝がガクガクと震えていた。洗われただけのはずなのに、全身が心地よい倦怠感に包まれ、頭の中が少しだけふわふわとしていた。
リト以外の手に、ここまで身体を委ねてしまった。
その事実は、美柑にとって、自分自身の「白」が少しだけ別の色に染められたような、奇妙な高揚感をもたらしていた。
美柑は三村に一礼すると、逃げるようにして脱衣所へと向かった。背後で、三村が満足そうにハミングを歌う声が聞こえたような気がしたが、振り返る余裕はなかった。
浴室を出ると、脱衣所には誰もいなかった。幸恵たちはすでに部屋に戻ったのだろう。美柑は鏡の前に立ち、赤く火照った自分の肢体を見つめた。
(リト……。私、先生にこんなに熱くされちゃった……)
リトへの申し訳なさと、それを彼に報告したいという倒錯した欲求。美柑は火照った身体をタオルで拭きながら、先ほどまで自分の肌を愛撫していた三村の指先の感触を、いつまでも忘れられずにいた。