【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
激しい雨は勢いを増し、雷鳴が遠くで轟いていた。
玄関での濃密な時間。ずぶ濡れになった美柑の体をバスタオルで拭き上げ、透けきった白い綿パンツ越しにその輪郭を意識してしまったリトは、心臓の鼓動が耳元で鳴り止まないほどの興奮の中にいた。
「リト……もういいよ。あとは自分で着替えるから」
美柑は少し上気した顔でそう言い、タオルを巻いたまま自分の部屋へと戻っていった。
リトはリビングに一人残り、熱くなった自分の顔を両手で覆った。掌には、タオルの上から感じたあの瑞々しい肉の感触、そして濡れて透けた「白」の向こう側に見えた、柔らかな曲線と桃色の真珠が織りなす、無垢な聖域の残像が焼き付いている。
(俺は……なんてことを。でも、あの時の美柑、全然嫌がってなかった……)
自責の念と、それを上回るほどの高揚感。リトが呆然と立ち尽くしていた、その時だった。
「――っ!?」
バリバリという鼓膜を裂くような雷鳴とともに、視界を埋め尽くす真っ白な閃光が走った。直後、家中の電気が一斉に消え、リビングは重苦しい闇に包まれた。
「停電……か?」
リトは動揺しながらも、暗闇の中で足元を探った。まだ外は夕方のはずだが、厚い雨雲のせいで家の中は深夜のように暗い。その時、二階から「リト……!」という、不安げな美柑の声が聞こえた。
「美柑! 大丈夫か、今行くぞ!」
リトは手探りで階段を駆け上がった。廊下はさらに暗く、一寸先も見えない。美柑の部屋の近くまで辿り着いたとき、向こうから暗闇を彷徨う気配がした。
「リト? どこ……?」
「こっちだ、美柑! 今そっちに……わっ!」
床に置いてあった何かに足を引っかけ、リトの体は前のめりに倒れ込んだ。前方には、自分を探して歩み寄ってきていた美柑がいた。
「きゃっ!?」
リトの体は美柑を押し倒す形になり、二人は廊下のカーペットの上に重なった。しかし、その際、リトの右手が支えを求めて激しく突き出された。その手は、着替えを終えたばかりのはずの美柑の股の間に、吸い込まれるように深く差し入れられたのだ。
(……っ! 柔らかい……!)
リトの掌は、美柑の股間の中心部を、下から掬い上げるようにして完全に捉えていた。指先は彼女の尻の割れ目にまで届き、掌の付け根は秘部の丘を真っ向から押し潰している。視覚が奪われている分、指先に伝わる情報の密度は凄まじかった。
「……ぁっ……、リト……そこ、だめ……っ」
美柑の震える声が、リトの鼻先で漏れた。リトはすぐに手を引こうとしたが、ふと指先に違和感を覚えた。
(あれ……? おかしいな。着替えたはずなのに……まだ、濡れてる?)
リトの掌に触れる白い綿パンツは、なぜかじっとりと湿り気を帯びていた。いや、雨水で濡れていた先ほどの冷たさとは違う。もっと熱く、粘り気のある、内側から染み出してきたような濃密な湿り気。
(美柑……まだちゃんと拭けてなかったのか? それとも、雨のせいで湿気が……?)
妹思いの兄としての義務感が、欲望というガソリンを注がれた状態で暴走する。
「美柑、まだ乾いてないじゃないか。冷えちゃうぞ、俺が拭いてやるから……」
「えっ……? リト、何を……っ、んんっ!」
リトは右手を動かし、パンツの上からその湿り気を拭き取るように、執拗に撫で回し始めた。五本の指を使い、美柑の股間の膨らみをなぞるように。クロッチの布地を、彼女のデリケートな割れ目の中に押し込むようにして、何度も、何度も。
「リト……っ、だめ、そこは……。濡れてるの、それは、雨じゃ……っ、ぁっ、あ……っ!」
美柑の声が、悦びに溶けていく。リトは、自分の指が動くたびに、パンツの湿り気が増していくのを感じた。拭えば拭うほど、そこは熱を持ち、未知の水分で溢れてくる。リトの頭の中では、先ほど見た「透けた白」の光景が、この暗闇の中でより鮮明に再生されていた。
(もっと、ちゃんと拭かないと……。ここが、こんなに熱くなって……)
リトは親指を使い、布越しに感じる小さな突起を、集中的に円を描くように刺激した。「じゅちゅ……」という、布と粘膜が擦れ合う淫らな音が暗闇に響く。
「んああああ……っ! リト……っ、リトのリト……っ、すご、い……っ!」
美柑はリトの腕にしがみつき、腰を激しく突き上げた。彼女の細い太ももが痙攣するように震え、リトの腕を強く挟み込む。掌の中で、妹の体が最高の高まりを迎えようとしているのを感じ、リトはさらに指の動きを速めた。
白い綿パンツ越しに伝わる、狂おしいほどの熱量。
「あ……っ、私、いっ……!」
美柑が背中を反らせ、その全身が硬直しようとした、その瞬間――。
パッ、と家中の電気が復旧した。
廊下の照明が、重なり合う二人を容赦なく照らし出す。リトの目の前には、顔を真っ赤に染め、涙を浮かべて余韻に震える美柑の姿があった。そして自分の右手が、彼女の白い綿パンツの股間に、無惨なほど深く食い込んでいる光景。
「――っ!!!?」
リトは火傷でもしたかのように、弾かれたように手を引っ込めた。
「ご、ごめん! 違うんだ! 俺、まだ濡れてるかと思って……!」
リトは顔面を蒼白にさせながら後ずさりした。自分の右手のひらには、美柑から溢れ出た、雨水よりもずっと熱く、甘い香りのする透明な液体の感触が、べったりと残っていた。
美柑は荒い呼吸を繰り返しながら、床に横たわったまま、呆然と天井を見上げていた。彼女の新しい白い綿パンツは、兄の手によって徹底的に弄ばれ、ぐっしょりと濡れ透けていた。
「……リト……」
美柑が震える声で兄の名を呼ぶ。
しかし、リトはその声に応える余裕もなく、ただ自分の手のひらを見つめ、自分が踏み越えてしまった一線の深さに戦慄していた。光の下に晒されたのは、単なる事故ではない。二人の間に確実に芽生え、もはや隠しようのないほどに膨れ上がった、狂おしいまでの執着そのものだった。
リトは逃げるように自分の部屋へ駆け込んだ。バタンと閉まったドアの音だけが、静かになった廊下に虚しく響いた。
美柑は一人、明るくなった廊下で、股間に残る兄の残像と、今までにないほどの激しい疼きを噛み締めていた。