【ToLOVEる外伝】リトと美柑の秘められた日常 ―禁断の果実を食む兄妹― 作:芝刈り山
重い木製のドアを押し開け、美柑は植松の部屋へと足を踏み入れた。部屋の中は、旅館の華やかな装飾とは無縁の、無機質で整理整頓された空間だった。
卓上の小さなライトが照らす先には、先ほど中庭で晒されていた、あの真っ白な綿パンツが静かに置かれている。美柑はそれを見た瞬間、再び頬が熱くなるのを感じた。
「……失礼します」
美柑は消え入りそうな声で言い、入り口で立ち止まった。いつもなら背筋を伸ばし、大人びた態度でリトや周囲に接する彼女だが、今はただ、自分の不手際を突き付けられた一人の小学生としての顔しか持ち合わせていなかった。
「ああ、結城くんか。よく来たね。さあ、そこへ座りなさい」
植松は柔和な笑みを浮かべ、応接用の椅子を指した。その態度は、朝の集会での厳格な教師のそれとは異なり、まるで教え子の将来を案じる父親のような温かみに満ちていた。美柑は促されるまま、硬い椅子に腰を下ろす。
「君のような優秀な子が、名前を書き忘れるという初歩的なミスをする。さらには、それを忘れ物として残してしまう。正直に言って、私は驚いたよ」
「……すみません。昨日は、少し……浮ついていたのかもしれません」
美柑は膝の上で拳を握りしめ、うつむいた。リトへの想いに溺れ、他人に身体を洗われた興奮で、冷静さを欠いていた。その代償が、今この目の前の「晒し」である事実に、胸が締め付けられる。
「責めているわけではないんだよ。むしろ、私は喜ばしいと思っている」
植松は立ち上がり、ゆっくりと美柑の背後に回った。
「完璧すぎる人間は、いつか大きな壁にぶつかった時に折れてしまう。結城くん、君にはこの修学旅行で、小さな失敗という名の『免疫』をつけてほしかった。二度と同じ恥をかきたくない、二度とこんな不備をさらしたくない。そう思える経験こそが、君を本当の意味で『しっかりした大人』へと成長させるんだよ」
「先生……」
美柑は顔を上げた。植松の言葉は理路整然としており、教育的な慈愛に満ちて聞こえた。自分の将来を思って、あえて皆の前で晒すという厳しい指導を選んだ。その「期待」に応えなければならない。素直で責任感の強い美柑の心は、植松の術中に深く嵌まり込んでいった。
「さて。今回の反省を確かなものにするために、一つ確認させてもらいたい」
植松は机の上のパンツを手に取ると、美柑の目をじっと見つめた。
「今回の失敗は、記名を怠ったことが原因だ。だとすれば、今、君が履いているその下着はどうかな? 同じように名前を書き忘れてはいないか、確認しておく必要がある」
「えっ……。そ、それは、大丈夫だと思います。予備には全部書いたはずですから……」
美柑は一歩後ずさった。しかし、植松は厳格な教師の顔を崩さなかった。
「『はず』では困るんだ。今の君の不注意さを考えれば、実物を確認しないわけにはいかない。だが……」
植松は少し考え込むふりをして、美柑に提案した。
「私が君のスカートをめくって中を覗き込むのは、教育者として、また君のプライドを傷つけるという意味でも、あまり好ましいことではない。そこで、こうしなさい」
植松はテーブルの上の空いているスペースを指差した。
「ここでそれを脱いで、テーブルの上に置きなさい。そして、君は廊下に出て、私が確認を終えるまで待っていなさい。君がいない場所での確認なら、恥ずかしくはないだろう?」
美柑は、その提案に妙な納得感を覚えてしまった。目の前で捲られるよりは、ずっとマシだ。それに、先生に見られているという羞恥心に耐えなくて済む。今の美柑は、植松への信頼と「もう失敗したくない」という一心で、冷静な判断力を失っていた。
「分かりました……。お願いします」
美柑は、意を決してスカートの裾を掴んだ。植松は「私は後ろを向いているよ」と言って背を向けた。
シュルリ、という微かな衣擦れの音。
美柑は、今朝履き替えたばかりの、自分の体温を吸い込んだ真っ白なパンツを脱ぎ、それをそっとテーブルの上に置いた。
スカートの下が、スースーと心細く冷える。美柑は顔を真っ赤にしながら、足早に部屋のドアを開け、廊下へと出た。
バタン、とドアが閉まる。
その瞬間、植松の表情は一変した。
「っ……はぁ……!」
彼はドアに鍵をかけるや否や、テーブルの上の「獲物」に飛びついた。
そこには、数分前まで美柑の秘部を包んでいた、生温かい情熱が宿っている。植松はそのパンツを両手で掴み、迷わず鼻と口に押し当てた。
「ああ……結城美柑、なんという芳香だ……!」
朝の石鹸の残り香と、彼女の身体から溢れ出した少女特有の甘酸っぱい匂い。それが混ざり合い、植松の理性を一瞬で消し飛ばした。彼はズボンのベルトを外し、剥き出しの欲望をそのパンツに擦り付け始めた。
廊下の向こうで、美柑が健気に待っている。
いつも冷静で、自分を厳しく律している少女が、今、下着を奪われた無防備な姿で自分の扉の向こうに立っている。その事実が、植松を絶頂へと加速させた。
「美柑……美柑……っ! いいぞ、最高だ……!」
彼はパンツのクロッチ部分を執拗に舐め回し、自らの手で激しく上下させた。小学生の美柑が、自分の指導に納得して、恥じらいながらも目の前で下着を脱いだ――その究極の服従が、これまでの人生で味わったことのない快楽をもたらした。
「あ、ああああっ……!」
植松は、手元のティッシュの中に、激しい白濁をぶちまけた。
荒い呼吸が室内に響く。彼は手早く後始末をし、美柑のパンツの匂いを最後にもう一度だけ深く吸い込むと、それを丁寧に元の形に整えた。
「……ゴホン。結城くん、入りなさい」
落ち着きを取り戻した、いつもの教師の声。
ドアが開き、美柑が不安そうな表情で入ってきた。
「先生……確認は、終わりましたか?」
「ああ。しっかり名前が書いてあったよ。安心した。昨日のことは、君ほどの優等生でも魔が差すことがある、という教訓にしなさい」
植松は、テーブルの上のパンツを美柑に手渡した。
「今回のミスを忘れず、残りの二日間、しっかり過ごすんだよ。期待しているぞ、結城くん」
「はい! ありがとうございました!」
美柑は、植松の温かい(と彼女が信じている)励ましに、心からの笑顔を見せた。自分の失敗を許し、将来を考えてくれた素晴らしい先生。
彼女は再びパンツを履き直し、スカートを整えた。
心なしか、植松の部屋に入る前よりも、自分の身体が少しだけ彼に委ねられたような、不思議な安心感と高揚感に包まれていた。
「失礼します!」
美柑は清々しい足取りで、廊下を駆けていった。
部屋に残された植松は、彼女の去った扉を見つめながら、指先に残った「白」の余韻をゆっくりと、恍惚の表情で味わっていた。