折角男子に転生したので思いっきり美少年BLを楽しむ 作:もしもボックスがあったら絶対これにする
この回だけ前後と趣向が違いますが、物語の展開上外せなかったため描写をしています。
もしBL展開だけを読みたいようでしたら、飛ばしてもらっても構いません。
朝の柔らかい日差しが目に入り込み、ルビウスは鉛のように重い瞼を開いた。
体を動かそうとしてもびくともしないことに気づいた彼は自分の体を見やると、右腕にカイン、左腕にアルが抱きついてすやすやと規則正しい寝息を立てていた。
三人とも裸である。
それで急に昨日の情事を思い出し、わっとベッドから這い出ようともがく。その動きで二人も目が覚めた。
「ん〜、もう少しぃ」
アルが寝ぼけ眼で呟いた。
「……どうしたのルビー?そんなに慌てて」
カインがルビウスの腕をさらに強く抱きしめ、拘束する。
「き、貴様ら!よくも、よくも私を辱めてくれたな!許さんぞ!」
「え〜、気持ちよくなかったの?」
「まったく!」
ルビウスがベッドから立ち上がって出ようとすると、体の節々に痛みが走り、よろめいて倒れ込んだ。カインが慌てて起き上がってそれを受け止める。
「もう、わんぱく王子様だなぁ。構って欲しいのかい?」
「な、な……!」
ルビウスの下半身に手を伸ばし、菊門を指でなぞる。とぷっと、昨日二人に散々出された熱が溢れ出てきた。
「は、離せ!」
ルビウスがベッドから降りたが、うまく腰に力が入らずにぺたんと座り込んでしまった。忌々しげに自分の足を睨んだ。
「今日ボクはルビーを捕まえたことをギルドに報告に行かないといけないからね。アルとお留守番してて。外に出たかったらアルと一緒に行けばいいよ。あ、くれぐれも一人で出ないこと。今のルビーはか弱いんだから、女に捕まると抵抗できないからね」
「か、か弱い……!?私がか!?」
「うん。忘れた?ほら、これ」
そう言ってカインは不躾にルビウスの首につけたチョーカーに手を伸ばした。手の甲で彼の首を撫で回した後、顎に手を添え、くいっと顔を上げさせた。
悔しさに顔を歪ませながらも、目の奥に宿る意志の強さはなおも揺らいでいなかった。
「……!」
(「絶対に屈しない!」とかいって欲しいんだけどなぁ〜〜!)
「じゃあ、あとはよろしくね、アル。ルビーも、いい子にしていたらご褒美をあげるから。あ、逃げ出そうとしたりしたらお仕置きだよ」
カインは身を翻して部屋のドアを開けた。アルが外まで見送りに行く。
「はーい。いってらっしゃい〜、カイン」
「……」
ルビウスは全く反応せず、ずっと俯いていた。
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昼頃、アルが洗濯物を手で洗っているのを横目に、ルビウスはこっそり部屋を抜け出す。彼は棚から取り出していた適当な服を身にまとっている。なぜか、アルが着ているような可愛らしいフリル付きの服しかなく、恥を忍んで袖を通した。幸い、フード付きの羽織があったため、これで顔を隠せるだろう。
魔力もない生身の身体ではあるが、普段から体を鍛えていたため体力自体はある。
この街を抜け出そう。魔物が蠢く森を突破するのは難しいから山の麓で立ち往生するかもしれないが、そこで待っておけば攫われたのを助けにくる部下と会えるかもしれない。
アルは全くこちらを警戒している風ではなく、部屋を出ること自体は簡単に行けた。
「いってらっしゃいませ〜」
宿の受付の少年の声を無視して宿の玄関を駆け抜ける。昼間には人はほとんどおらず、そのまま通り抜けられた。宿を出ると、そこは雑踏ひしめく街道であった。
「どこか、門があれば……」
宿を出たあと、辺りをキョロキョロ見回しながら道の端を駆け足で走っていく。
魔力強化を使えれば屋根伝いにでも街中を縦横無尽に飛び回れるが、今は地を這うほかない。
女性に比して小さな身体で雑踏をかき分けながら進む。あまりに人が多いので裏道を行こうかと道を曲がって少し進んだところ、後ろから声がかけられたのがわかった。
「そこの人、道に迷ってる感じか?よければ教えてあげようか」
「……?」
くるんと顔をそちらに向ければ、中年くらいの女性が立っていた。
警戒感のこもった目を向けると、彼女は苦笑しながら顔の前で手を振る。
「怪しいもんじゃないよ。ただ、辺りを見回しながら裏道に入っていったもんだから、道に迷ってるんじゃないかと思ってね」
ルビウスは不信感が拭えないながら、一刻も早く街から抜け出して軍に戻らねばという焦りも相まってポツリと呟いた。
「この街を出たい」
「おぉ、そうかい。それなら、ここからなら西門が近いよ。道はわかるか?案内しよう」
そう言って女性は彼の真横を通り過ぎ、スタスタと歩き始めた。
ルビウスは躊躇いがちに足を前に出し、彼女の後ろから距離を保って着いて行った。
「この街は辺境の都市にしては大きいよなぁ。いろんな品物が集まるのはいいが、多すぎていけない。私の故郷の街だと、中心街に店が並ぶくらいだったから、少しの時間で見て回れたからよかったよ」
彼女は相当な多弁なようで、ルビウスの反応が薄いのもお構いなしに話を続けた。
「本当は魔物から逃げるためにこの街に来たんだ。幼馴染の男の子もいたんだが、ずいぶん昔、魔族に街が取り囲まれた時にね、連れ去られたんだよ。生贄に渡される若い子の一人として選ばれちまった。それ以来会えてない。きっと、もし生きていたのだとしても魔族の国で死ぬよりも辛い目にあっているんだろう。みんなを守る気のない領主も恨んだし理不尽に連れ去る魔族も恨んだが、一番恨んだのは自分の無力さだったよ」
彼女の語りはいつのまにか、彼女が若い頃に味わったトラウマの話に移っていった。自嘲したように乾いた笑い声を出し、疲れたように丸まった背中からは悔恨の情が滲んでいた。
「一度、冒険者になって魔国に潜り込もうかと考えたこともある。だが、あの山脈を超えることすら叶わなかった。今ではちまちまと麓で薬草やらちょっとした魔物の皮なんかを剥いで売るだけの毎日さ。楽しいこともない……つまらん毎日さ」
「……そうか」
ルビウスはぼそっと呟き、フードを目深に被って視線を落とした。
しみじみと話していた女性は、ふっと立ち止まり、ルビウスの方を見る。
ルビウスは遅れて歩みを止めたため、いつの間にか手を伸ばせば届くくらいの距離に近づいていた。
「でも、こうも思うんだよ」
女は覗き込むように腰をかがめる。ルビウスはぱちっと視線がかち合ったのを感じた。
「人間だけが男を魔族に奪われるのは不公平だろ?だからもし、逆に人間が魔族の男を攫うことがあるのならその時は――――――
――――――徹底的にその男を辱めるべきだってな」
女が下卑たわらいを浮かべ、ルビウスの手首を素早く掴む。
「ーーッ!?」
ルビウスは弾かれたように逃げ出そうとしたが、女の手が彼の手を万力のように強く固定しているため、どうにも逃れることはできない。
「おいおい、自分たちは遠慮なく奪っておいていざ自分が襲われる身になったら逃げ出そうってのかい、魔族のかわい子ちゃん。そりゃだめだよ」
掴まれていない方の手で女の掴んだ手を必死に叩くが、痛がる様子さえない。本来なら軽くあしらえる程度の弱い人間なのに、魔力が使えないだけでここまで惨めになるのかとルビウスは打ちひしがれる。
女が掴んだ手を引き、ルビウスがバランスを崩して女の胸元に倒れ込む。女はもう片方の手で彼の細い腰に手を添え、服の下に手を差し入れて弄り始めた。
「お、おい!やめろ、気持ち悪い……!」
「魔族でも男はこんなに弱いんか?下っ端冒険者の私でもこんなに組み敷けるなら、魔国に行っておけばよかったなぁ。ゴールド級だけ行ってたの、絶対過剰戦力だっただろ」
彼女の手はさらに下へと伸び、ついにルビウスのペニスをさわさわと弄り始めた。
「ぁ、……ぅんッ!」
不意に漏れた嬌声を隠すため、ルビウスは慌てて手で口を塞いだ。
「おぉ、すげぇ。これで感じんのか?男娼よりも感じんじゃねぇか?すげぇ淫乱(笑)」
「ち、ちが……ァ!?」
(なんで!?何がどうして、こんなに!?)
不意の快楽に腰が砕け、前のめりになる。奥まった秘所をさらに暴くように、女の手は容赦なく彼の敏感な箇所を攻め立てた。
「〜〜〜!?」
ルビウスは両手で口を塞いで声にならない声を必死で我慢する。感じてしまっていることは誰の目にも明らかなのに、まるではっきり喘ぎ声を上げてしまうと負けが確定してしまうかのように、彼は嬌声を奥歯で噛み殺した。
ルビウスはやがてピクピクと痙攣したあと、ぐったりと脱力して女に体を預けた。足から完全に力が抜け、彼女が腰に回した腕に完全に体重を預ける形となる。
「もしかしてイッた?ほほぉ〜、男娼相手にしか試してないが、私のテクも相当だったんだな」
「……だれが」
ルビウスは目じりに涙を浮かべつつも、彼女の方をキッと睨んだ。
「……強情だなぁ。せっかくなら最後までやるか」
「ひっ!?や、やめ……。だ、誰か!」
ルビウスはなすすべなく女に抱え上げられ、裏道の奥にある廃屋の中へと連れ込まれた。彼は助けを求めて声を上げるが、女に手で口を塞がれて、あっけなく封じ込められる。
女は廃屋の中でルビウスを壁に押し付け、彼の服を破いて柔肌を暴露した。
「……!それだけは……!」
「うーむ……」
縮こまって女の手を拒絶するルビウスに、女は困ったような声を上げる。同情して辞めようと言うのではない。どうしたら足を開かせられるかを考えているのだ。
「あ、あれ試してみよう」
「……?」
何をされるのかと恐怖で体が固まっているルビウスをよそに、女は彼の背後にまわり、抱え込むようにしてルビウスを座らせる。
ぺたんと座ったルビウスを背後から抱いているような形である。
「この体位一度やってみたかったんだよな。みんな恥ずかしがってやらせてくれなかったけど」
「……え?」
ルビウスの足首をがっしりと掴んで高く持ち上げる。
「わ……!や、やめろ!」
彼が足を閉じて股間を隠すのを阻止するように、女が自分の足をルビウスの膝裏に当ててロックする。
でんぐり返しのまま、後ろから弱いところを全て責められる体位の完成である。
そのまま女はルビウスの可愛らしく張ったペニスを擦り始めた。
「ひゃ!さ、触るな!」
「おったててるんだから気持ちいいんだろ?文句言うなって」
「気持ちよくなんか……!」
普段なら絶対にしない姿勢で恥ずかしいところを全て露出され、後ろから抵抗も封じられた形で絶頂に登らされる恥辱に耐えられず、目には悔し涙を浮かべる。しかし、そんな自分の感情とは裏腹に、ルビウスの脳は体の先から快楽を貪欲に飲み込み始め、彼は思わず上ずった声を上げてしまった。
「なんか震えてきた?もう一回行けるんじゃない?ほらほらほらほら」
悔しさに焦がされつつも、同時に快楽が脳の中を渦巻き、視界が滲む。
「あっ……あっ、あっ、あっ!!」
ガッチリと体を固められたため快楽も逃がせず、快感に揉まれたルビウスはとうとう果ててしまった。体をピク、ピク、と震わせ、女の手の中に出してしまっている。
しかし、まだ彼のペニスは立っている。
男子は数が少ないため、一人で多くの女を満足させなければならない。このため、男は何回も精を放てるような体になっているからだ。
さらに言えば、彼が枷としてはめられているチョーカーは刺激に応じて快楽を増大させる機能もついているので、女が弄るような雑で荒っぽい刺激でも強い快感と認識し、顔をゆがめてしまうのだ。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
ぐったりと脱力した彼は四肢を投げ出し、体を女に預ける。
女はルビウスの体を仰向けに寝かせたあと、半立ちのペニスをしごき、もう一度屹立させる。
「初めてだろ?もらうぜ」
「や、やぁ……」
「無理。入れる」
女が『オラ!』と一気に腰を下ろすと、ルビウスは『ああ!!』と一際大きな嬌声をあげた。
なんの性技もない、単なる上下運動だが、波寄せる快楽に溺れたルビウスは、何度目かわからない絶頂を迎えた。泣きじゃくりながら、その泣き声に割り込むかのようにルビウスは女に喘ぎ声を出され続けた。
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(「悔しい……でも感じちゃう!」ビクンビクン のシーンだ!これいい〜!せっかく『逃げ出した魔族のオスを捕まえること』ってクエストを出しただけある。やっぱりプライドが高くて頑固な男の子が粗野な女に手籠にされるのが一番クルわぁ〜♡)
彼は遠くから窓越しに二人の情事を眺め、目に焼き付けていた。
限界化したオタクの顔は心の中に完璧にしまい、カインはいつもの涼しげで飄々とした態度で廃屋に近づく。扉を開けると、むわっと性臭がドアから外に流れ出した。濃密な交わりを雄弁にものが立っていた。
「捕まえてくれてありがとう。あのクエストを出したのはボクだから、ここで引き取るよ。これが報酬」
そう言って彼は小包を取り出す。
「……なぁ、報酬はいらんから、見なかったことにしてもらえんか?せっかくなら飼いたいんだが」
女は立ち上がって服を着直す。服を整えながらも、倒れ伏して虚な目をしているルビウスをもの惜しそうに眺めていた。
カインはすっと目を細めて、ゆっくりと女に近づく。歩みを進めるほどに魔力を空間に浸透させ、プレッシャーを重くする。
女は思わず息をのんで後退りしてしまった。
「悪いことは言わない。そうだね、色をつけてこれくらい渡そう。遊郭に入り浸ってもしばらくは暮らせる金額だ。欲をかくべきではないよ。長生きしたいならね」
女はおそるおそる手を伸ばし、重くなった小包を受け取った。彼女は踵を返し、そのまま脱兎のごとく駆け出す。
カインはルビウスに顔を近づけて微笑む。
「怖かった?」
カインがルビウスを抱き起こして顔を覗き込む。ルビウスはしばらく虚ろな目でカインを眺めたあと、やがてわっと泣き出した。
カインはぐちゃぐちゃの体液で汚れるのも構わずに彼の細い体をぎゅっと抱きしめ、ルビウスに優しい声で『もう大丈夫だよ』と語りかける。
カインが頭を撫でるのに任せ、ルビウスは静かに体を震わせていた。