①初売りは下卑た男と
瀧沢と恭太に荒々しく犯されて精液を何度も飲み干し、膣内を白く穢された日から一週間ほどが経った。
「最初の客が決まったぞ、月咲くん」
この日は組の定例会議という名目で幹部や構成員が集まっていて恭太はもちろんの事、私を攫った3人もいた。
ウチはというとそんな大勢に見られながら瀧沢にフェラを強いられていた。
客の相手をさせる前の最終チェックというのが理由だが、こんな姿を見させる事でウチの心を折っておこうという魂胆なのだろうと思った。
「ウチの組とは懇意にしているお偉いさんでね。この商売が表に出ないように何かと協力してくれてるんだ、手厚くもてなしてやってくれ」
拒否権など最初から与えられていない。
ウチは精液と一緒に悪態の言葉を飲み込んだ。
・
恵が運転する車で相手が指定した場所へと向かう。
恥ずかしい映像を撮られた今となっては逃げる事もないだろうと思われたのか、目隠しや拘束もされていない。
ウチが泊まっているのと同じくらいの高価なホテルに車が着けられる。
「部屋までお送りします」
案内をするつもりだろうが実際は入室を見届ける為の見張りなんだろう。
エレベーターに乗り、部屋の前に行く。
[2026]
最上階の部屋を借りられる人間なのだから余程のお金持ちなのだろう。
(女の子をお金で買って好き放題しようだなんてマトモな人ではないんだろうな)
恵が独特のリズムでノックをして扉を開ける。
きっと客と売り主の間で決められた合図なんだろう。
「お待たせいたしました。こちらがご指名の明槻月夜でございます」
「明槻月夜にございます」
部屋にいたのは瀧沢よりも歳が上に見え、体型も不健康そうにお腹が出ている。
せめて清潔感のある人なら耐えられたのにこんな醜男を用意するとは瀧沢の狡猾さが分かる。
「おお、待ちかねたよ。水名でも屈指のご令嬢を抱けるとは高い金を払った甲斐があるというものだ」
ウチは月夜ちゃんのフリをする為に髪型を変えてお揃いのリボンを付けていた。
服装も相手の要望でもあったけど水名の制服を身に纏っている。
「それでは明日の朝にお迎えに参ります。どうぞ、心ゆくまでお楽しみください」
そう言って恵は退室をした。
初対面の相手と2人きり。
気まずさを感じない訳がないけど顔に出す訳にはいかない。
取り繕った笑顔で相手の隣に座る。
「今宵はどうぞ、この身体を堪能なさってくださいまし」
「やはり娘はこうでないとなぁ。私の言う通りにしてきてくれたのかな?」
制服以外にも要求があったのは下着を着けずに来る事だった。
恭太が言うには「性癖は様々だから早いうちに慣れておけ」との事だった。
「お確かめになられますか?」
スカートを僅かに持ち上げて男を誘う仕草をする。
上目遣いや相手を欲情させる仕草まで叩き込まれた日々を思い出す。
男は鼻息を荒くしてスカートを捲り上げる。
「おお、本当に着けずに来たのだね!しかも毛が無いとは…自分で剃っているのかね?」
「いえ、この歳になっても生えてこないのでございます」
「天然のパイパンかぁ。唆るじゃあないか」
男は興奮しながら杯を空にする。
「お注ぎいたします」
ワインをグラスに注ぐと男は美味しそうに喉を鳴らしている。
どうせならお酒で眠らせて朝を迎えたいところだった。
「君も呑むがいい」
「いえ、私は未成年ゆえお酒はまだ…」
「そう言うな。これから熱い夜を過ごすんだ、少しぐらい酔っていた方が楽しめる」
そういって男はワインを口に含んだかと思うとウチにキスをして流し込んできた。
「初めてのお酒の感想はどうかな?」
「美味しゅうございます」
お酒の匂いが強いから何とか耐えられたけど、この男の唾液はかなり臭くてキスに耐えられる気がしない。
「それならもっと呑ませてあげようじゃないか」
男は態々口に含んでから口移しをしてくる。
初めて呑んだお酒に酔ってしまいフラフラしてくる。
「おや、呑ませすぎたかな?まあ良い、このまま楽しませてもらおう」
男は断りも入れずに唇を重ねて舌まで入れてくる。
(うう、やっぱり臭い)
しかしアルコールが回った頭では反抗出来ずになすがままにされてしまう。
そのまま流れで制服を全て脱がされてしまったが熱った身体に外気が心地良い。
「言いつけどおりブラも着けてこなかったようだね」
胸を揉んだり乳首を吸ったりと好き勝手に弄ってくる。
技術面では瀧沢の方が遥かに上だけど、酔って敏感になったせいか稚拙な愛撫も気持ち良く感じる。
「気持ちいいかね?」
「は、はい…気持ちいいでございます」
ウチのその言葉に気を良くしたのか男は服を脱いでソファの上で69の体勢になって性器を押し付けてくる。
「さあ、お互いに気持ち良くなろうじゃないか」
卑猥な言葉は嫌と言うほどに覚えさせられて、その行為も散々させられてきた。
今更拒むつもりはなかったけれど、この男のものは只々臭い。
それでも口に含むと相手は嬉しそうにウチの股間を舐めてくる。
「君の性器は美味しいなぁ。早く愛液を出してくれ」
鳥肌が立つほどにいやらしい舌使いで舐め回してくるけれど、こんな拙いやり方でも感じてしまうが自分が嫌だった。
「だんだん甘くなってきたよ。フェラももっとねっとりとするんだ」
瀧沢たちに仕込まれた舌技を使って奉仕を行うけれど舌が疲れてきたので手での刺激を加えると喜んできた。
「そろそろ出そうだが1発目はやはり中出しだな。跨って挿れるんだ」
相手の言わんとする事はすぐに分かった。
コンドームも着けずに性器を手に取って体内に迎え入れる。
瀧沢のモノとは細過ぎて比べ物にならないぐらいだ。
「スゴイ締め付けじゃないか。すぐにも出てしまいそうだよ」
「光栄にございます」
(こんなので女の子を悦ばせたつもりでいるなんて馬鹿なんじゃないの?)
こんな醜男のモノに比べたら瀧沢や恭太の方が遥かに気持ち良かったと思ってしまう。
「私が動きますゆえ、いつでも中に出してくださいまし」
相手に好き勝手に出されるぐらいなら自分で射精に導く方が主導権を握れるので遥かにマシだった。
酔いに任せて口内も子宮も精液に溢れた一夜ではあったけれど相手を翻弄出来たのは今後の収穫だと思った。
翌朝になって恵が部屋に迎えに来た。
「おはようございます。月夜様のお迎えに参りました」
「まだ良いじゃないか。何なら君も加わるか?」
寝起きで男はウチにフェラをさせてきたけれど、お迎えが来たのならそれに従う理由などない。
月夜ちゃんと同じ制服を纏って礼をする。
「本日はありがとうございました。またのご指名をお待ちしております」
「それでは参りましょう」
何か言いかけた男を後にして部屋を出る。
あんな男と一夜を共にしたなんて吐き気がしてくる。
技術で言うなら瀧沢や恭太の方がマシに思えてくる。
「お疲れ様でした。明後日に新しいお客様が控えていらっしゃいますのでその日までお休みください」
「…ありがとうございます。次のお客様はどのようなお方なのか聞いてもよろしいですか?」
「次のお方は華道の家元との事です。もうお一方在席されるようですがお勤めを果たしてください」
「畏まりました」
次はどんな相手が来るんだろう。
今日のような醜男でない事を祈ってウチは車の中で浅い眠りに就いた。