初めて客を取った日はお酒を無理矢理飲まされて記憶が殆ど残っていないけど、あんな不潔な男に抱かれた事を覚えていないのは幸いなのかもしれなかった。
二日酔いというものに苦しめられて一日与えられた休みは寝たきりで過ごす事になった。
(今日は華道の人が相手だって言ってたよね。他にも人がいるって言ってたけど、きっと男の人を2人相手にするとかなんだろうなぁ)
「あの、今日も水名の制服で良いのでしょうか?」
服装から下着の種類まで要望に応えないといけないから先に確認をしておいた方が時間を無駄にしないで済む。
「今回は指定はありません。下着もお好きな物を使って良いですよ」
そう言われても下着はどれも本来の用途を為していない物ばかりだ。
少しでも布地が多い物という事で黒いTバックを選んで水名の制服を身に纏った。
(ウチは今から月夜ちゃん…ウチは今から月夜ちゃん…)
心を殺す為に自分にそう言い聞かせる。
恵の運転する車に乗り込んで今日の客のいる場所へと向かった。
・
華道家が相手だから和室でしたりするのかと思っていたけど、その予想は当たっていたようで立派なお屋敷に連れて来られた。
「やあ、待っていたよ」
「明槻月夜でございます。本日はよろしくお願いいたします」
出迎えたのは30代の男で和服を着ている。
見た目は一昨日の醜男と違って清潔感があるけどウチを見る目はイヤらしさに溢れている。
「案内しよう。こっちだ」
ウチの横について歩きだしたけど手がスカートの中に忍び込んでくる。
歩き辛いけど振り解く事も出来ずにされるがまま廊下を歩いた。
「今日は門弟達には休みを与えていてね。他に人は居ないから安心したまえ」
「お一人加わるとお聞きしているのですが、そのお方はどちらにいるのでごさいましょう?」
「先に準備をしてもらっている。楽しい一日にしようじゃないか」
豪華な障子戸が開けられると庭園に面した和室が現れる。
「華を使う仕事だからね。庭にも力を入れないと示しが付かないと私は考えているんだ」
庭について語っているけれどウチの意識はこの部屋には相応わしくないものに向いていた。
首輪とペット用のリードで柱に繋がれた少女が畳の上で正座をしていた。
「彼女は先代当主の忘形見でね。私が預かる事にしたんだよ」
彼女の顔は何度か調整屋さんで見たことがあった。
(名前は確か…常盤ななかさん)
「躾をしているんだが中々言う事を聞いてくれなくてね。今日は処女を頂く事にしたんだよ」
「左様でございますか…」
状況には同情するものがあったけどウチにはどうする事も出来ない。
「私は何をすれば良いのでございましょう?殿方がお二人いらっしゃると思っていたのですが…」
「今日は散歩から始めようと思ってね。2人とも裸になるんだ」
「畏まりました」
恥ずかしがっていても仕方がないので制服と下着を脱いで裸になった。
「これで宜しいでしょうか?」
「ああ。綺麗な身体をしているじゃないか。今まで何人の男を相手にしてきたんだね?」
「3人ですが、お客様としては1人だけでございます」
「そうかそうか。身体を売った感想を聞きたいな」
「それが…お酒を飲まされてしまったので覚えていないのでございます」
「なるほど。では私が最初の客とも言える訳だな」
「そうでございますね」
「ななかはいつまでそのままでいるつもりだ?彼女だけに恥ずかしい思いをさせるつもりか?」
「…仕方ありませんね」
観念したように服を脱ぎ始める。
下着は年頃の女の子が着けるようなピンクの可愛いデザインで、年下なのに胸はウチよりも大きかった。
「今までは下着姿で許してやっていたが、中々に綺麗な身体をしているじゃないか。毛もまだ処理するほどには生えていないと見える」
裸の女の子が2人と状況に男は品評をしている。
「さあ、それでは散歩の時間だ。これを着けるんだ」
男が取り出したのは犬の耳に首輪とリード、そして犬の尻尾だ。
「この尻尾はどうやって付ければ良いのでございますか?」
「それはアナルプラグと言ってね、お尻に挿れるんだ。良かったらローションも用意してあるが使うかね?」
「…お借りします」
初めて見る道具なだけに慎重に扱った方が良いと思ってローションを塗ってお尻に差し込む。
太さはそれほどでもないのが幸いだった。
犬の耳と首輪を着けてウチは準備万端。
常盤さんもウチに習って同じ格好になった。
「さあ、君たちはこれから犬だ。四つん這いで歩くんだ」
指示に従うと首輪に繋がったリードを握られて先を歩くように言われる。
きっと後ろからお尻を眺めてニヤついているのだろう。
庭園の敷石や芝生の上を犬のように歩くので素肌が土で汚れていく。
「こんな屈辱…許さない」
常盤さんが怨めしい顔をしながら呟くと飼い主気取りの男がリードを強く引っ張った。
「人の言葉を話していいなんて誰が言った?今は犬なのだから『ワン』と鳴け」
「…ワン」
「月夜くんもだ」
「ワンワン!」
「ななかも彼女を見習うんだな。さあ、あそこの桜の木まで歩くんだ」
(あなた、月夜さんではなく天音月咲さんですよね?何故に月夜さんのフリをなさっているのですか?)
常盤さんがテレパシーで話しかけてきた。
(月夜ちゃんと間違えられて捕まっちゃったんだよ。最初は月夜ちゃんにこんな事させるつもりだったから、ウチが身代わりをするから月夜ちゃんは見逃してもらう事にしたんだ)
(相手がどなたか存じませんが、そんな約束を守るとでも?)
(信じるしかないんだよ。常盤さんは何でこんな事になってるの?)
(亡き父の遺言…。華心流を取り戻す為です。その為には相手の懐に入る必要がありました)
(勝ち目はあるの?)
(もちろんです。この身体は良いように穢されるでしょうが弱みがあるのを知っていますので。最悪は差し違える覚悟です)
(…お互いに上手くやれると良いね)
(そうですね。何かと顔を合わせるかもしれませんし、いざという時は協力しませんか?)
(そうだね。ウチとしても同じ魔法少女がいると心強いよ)
5分ほど秘密の話をしながら歩くと黄葉し始めた桜の根元に着いた。それは立派な大木で満開だったら凄く綺麗なんだろうと思わされる。
「犬が木にする事と言ったら決まっているだろう?2匹ともここで用を足すんだ。もちろん犬の様にな」
男は担いできたバッグの中から三脚とカメラを取り出す。
最初から撮影するつもりだったんだろう。
「ワン!」
ウチは何を指示されようと既に覚悟は決まっていた。
右脚を上げて木に向かってオシッコをする。
(月夜ちゃんが無事でいるならこれぐらい大した事じゃないんだから!)
ウチの姿に倣って常盤さんも木にオシッコをかけ始めた。
常盤さんのそんな姿を見ていると身体の芯が熱くなってくる。
「この気は沢山の少女の尿で育っているんだ。ななかは知らなかっただろう?」
「…ワン」
「さて、それでは2人とも立って尻をこっちに突き出せ。性器も自分で開いて見えるようにな。ああ、もう人の言葉を話して良いぞ」
お尻を向けて自ら性器を開くと間近で見比べてくる。
「何だ、月夜君はもう濡れているじゃないか。散歩をしただけで発情してしまったのかな?」
「はい、その通りでございます。あと、用を足しているところを見られたり、ななかさんがしているのを見てしまって興奮してしまいました」
「なるほど、君は淫乱気質なのだな。ななかの感想も聞かせてくれ」
「こんなの恥ずかしいだけです」
「ななからしいな。すぐにでも処女を捧げてほしいところだが、少しこっちで遊ばせてもらおうか」
男はウチらのお尻に入っていた尻尾を抜き取り穴を撫でてくる。
「ここは菊紋とも言ってね。華道家としては生けてみたくなるのだよ」
そう言って庭園に生えている花を何種類か抜き取るとウチらのお尻に茎を差し込んでくる。
「ふむ、多く挿れる事が出来ないのが残念だが中々に綺麗じゃないか」
「花をこのような事に使うなど華道に対する侮辱です!」
「何とでも言えばいいさ。このままななかの処女を頂くとしよう」
男は性器を取り出して一気にななかさんに差し込んだ。
全く濡れてもいないのに貫かれた痛みが想像出来て同情してしまう。
「初物だけあって良い締め付けだ」
背後から激しく突かれているななかさんは桜の幹に両手をついて痛みに耐えている。
「あなた…ゴムは着けているんですよね?」
「そんなもの着ける訳ないだろう。生が一番気持ちいいのだから」
「子が出来たらどうするのですか!」
「後継ぎが出来るのだから良いではないか。華心流を取り戻せるかもしれないぞ」
「子が出来たとしても利用するつもりはありません」
「怖い怖い。月夜くんは中出しされても構わないのだろう?」
「薬を飲んでおります故、お好きなだけお注ぎくださいまし」
「どれ、月夜くんの具合も確かめさせてもらおう」
ななかさんから引き抜くと間髪入れずにウチを突き始める。
「ななかと比べると包み込まれるような感覚だが、これはこれで気持ちが良いぞ」
「光栄でございます」
(あの醜男のは覚えてないけど、瀧沢と比べると物足りないかも)
感じているフリをするけれど、処女を奪った瀧沢のが基準となってしまったのでそれほど気持ち良くはなかった。
「いつでも中にお出しくださいませ」
自分からも腰を振って気持ちいい場所に当たるようにする。
太さに満足出来ない分、気持ち良くなれないと割に合わない。
それに瀧沢と恭太に交代で中に出されるうちにその行為を好ましく思うようにされてしまったのだ。
「それでは最初は月夜くんの中に出す事にしよう。ななか、ちゃんと見ておくんだ」
ななかさんの視線がウチに向けられる。
男は身体を密着させてウチの中に精液を吐き出している。
(来た、この感覚…)
愛してもいない男の精液を受け入れるのは背徳的な快楽があった。
「たくさんお出しになりましたね…」
男が引き抜くと同時に精液が溢れ出してきたのが分かる。
「まだまだこれからさ。勃ったままだろう?」
確かにウチに挿れた時と同じように天を向いている。
「今度はななかの中に出すとしよう。まあ、この精液の残滓だけで妊娠するかもしれないがな」
ウチの愛液と男の精液でベトベトになっているそれを再びななかさんの中に挿れていく。
「どうだ?滑りが良くなった分さっきよりかは痛くないだろう?」
「…早く出して終わらせてください」
「長い関係になるのだから楽しめ。素直になれば気持ち良くしてやるぞ」
男はななかさんの背中に抱きついて胸を揉みしだきながら小刻みに突き始めた。
「や、止め…触らないで」
ななかさんの顔が紅潮して気持ち良くなっている事はウチにも分かった。
「胸が弱いのか。なら念入りに責めないとな」
今まで硬く閉ざしていた口からはよがり声が溢れてくる。
「締め付けがキツくなってきたな。どれだけ強情に振る舞っても身体は正直なようだ。こっちの具合はどうだ?」
今度は脚の間に手を滑り込ませた。
きっとクリトリスを弄っているのだろう。
「そ、そこは…駄目」
「その反応…さては自分で触った事があるな?意外とモノ好きなんじゃないか」
ななかさんのその様子を見て、いつしかウチも1人で触ってしまっていた。
「月夜くんはまだ物足りないようだな。ななかの中に出したらまた君の相手をしてやろう」
ななかさんが抗議の声を上げるが男は構わずに中に出したようだ。
「ふう、処女こそ中出しに限るな。まだ絞りとろうと締め付けてくるぞ」
男が引き抜くとななかさんは呆然としてへたり込んでしまった。
隠す事もなく曝け出された性器からは精液が溢れだしている。
「さすがに2連続は体力が喰われるな。月夜くん、口でして勃たせてくれるか?」
「お任せください」
他人の愛液や性液などはもう気にならなくなっていた。早く満足させた方がななかさんの為にもなると思い、複雑な味の体液を舐め取り飲み込んでいく。
「このまま口にお出しになりますか?」
「いや、また君の中に出させてもらおう」
ウチを桜の落ち葉に押し倒して再び勢いを取り戻した男性器を深く突き刺してくる。
空が赤く染まるまでウチとななかさんは何度も精液を注がれ、ついにはななかさんも自ら求めるようになってしまっていた。
2人で男のモノを舌で清めて淫らな交わりは終わりとなった。
ウチは恵が迎えに来たので去る事が出来たけど、ななかさんはこの屋敷に住んでいるのだ。
きっとこの後も身体を求められるのだろう。
(ななかさん、妊娠とかしてないといいな)
それだけを願いながらウチは今後の客の予定に耳を傾けていた。