※この作品はR-18です。

よう実のヒロインを好き勝手に抱く話   作:ぼっちプレイヤー

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一之瀬帆波 2

 

 一之瀬が泣き止んだあともしばらくの間抱き締め合っていて、飽きることのない桃色の髪を撫でて続けていた。

 腕の中に収まる彼女は時折確かめるように俺をぎゅうっ、と抱き締めては深い吐息を吐き出している。

 

 時計の針が響く空間の心地良さを感じていると一之瀬がゆっくり顔を上げる。思ったより泣いていたのか少し目元を赤くした瞳は、何かを期待するように見つめてきて可愛らしい表情に思わず額を親指で撫ぜた。

 熱を帯びた瞳が求めている物を察してはいるが、健気で幼い表情に悪戯心が沸き立つ。

 

 「どうした?」

 

 「う、ぁ、えっと……」

 

 口元を緩めながらわざとらしく惚けた俺に、意図的だと気づいた一之瀬は顔をさらに赤くしながら口ごもった。

 俺から期待に沿うのは簡単だ。けれど、初めてをおねだりする彼女を見たいし、そっちの方が胸が踊る。

 

 「……柊くんとちゅー、したいな」

 

 首まで真っ赤にして潤んだ瞳を向けてくる一之瀬があまりにも可愛らしくて、考えるよりも先に顔を近づけた。

 距離を狭めれば彼女は自然と眼をつむり上向かせてきた唇に、優しく俺のを重ねてやる。

 

 「ん」

 

 間に存在した酸素が押し出されて小さな吐息が響いた。お互いの輪郭を感じ取れるくらい温もりを交換して、ゆっくりと離す。

 初めてで呼吸を止めていたらしい一之瀬は唇を離すとほぅ、と噛み締めるような艶のある吐息をこぼした。

 

 「もう一回……」

 

 思い出すように瞼を一度降ろした瞳に透明な輝きを乗せて、薄桃色の唇が希う。断るはずもなく同じ加減で唇を塞ぎ、水気のある温度を触れ合わせた。

 

 「んむ……ふ、ちゅ……あ」

 

 先ほどよりも長く重ねて柔らかい唇を軽く挟みながら吸い上げて離すと、温もりを惜しむように小さな声を漏らした。

 頭を撫でていた手を頬に添え、親指でふっくらとした唇の端で薄くなぞる。片目を閉じて受け入れる一之瀬は心地よさそうに眼を細めていて、愛おしそうに自分の手を重ねてきた。

 

 彼女はとろんと蕩けた瞳を薄いものにして、唇をほんのりと突き出す。無防備のまま身を委ね、己を差し出している姿に本能の昂りを覚えながら、言葉のないおねだりに応えた。

 

 「んふぅ……ふぅ、ん、ちう……ぁ、むふ、んん」

 

 重なる唇を波打たせて柔らかさを味わい、たまに舌先で擽ったり吸い上げたりして少しずつ濃厚なものにしていく。

 薄められた甘い瞳は完全に受け入れていて、息継ぎのために離れようとすれば寂しさを隠さず熱っぽい吐息をこぼした。

 

 「柊くん……」

 

 「どうした?」

 

 頬を赤らめて熱を帯びさせながらも自然にリラックスした様子の一之瀬が気恥ずかしそうに唇を波打たせた。

 慣れない我が儘を口にしようと頑張っている姿を微笑ましく眺めながら、彼女のおねだりを待ってやる。

 

 「ぎゅうって、してもらいながらちゅーしたいの……もっと、柊くんのこと感じさせて?」

 

 辿々しく、ふわふわとした口調は一之瀬がどれだけ無防備で心を許しているのかを表している。俺に対して抽象的な言葉でも聞いてくれるという信頼が出来上がっているのだ。

 ここまで口で示してくれるのにまだ意地悪しようなどとは思わない。ただ、感じたいというのなら別の方法もある。

 

 「できるならでいいけど上着、脱げるか?」 

 

 厚手のそれが失くなれば物理的な距離が縮まるし、衣服の摩擦も減ってよりスキンシップに集中できる。特にキスとハグに重きをおき、温もりを感じるためなら上着は邪魔になってしまう。

 

 「うん、これくらいなら」

 

 思考の間を置かず一之瀬は頷いて″んしょ″と可愛らしく上着を脱ぎ始めた。

 うーん、自分から提案しておいてあれだが、この素直さはこの先大丈夫なのだろうか。いくら眼を光らせるとはいっても不安になってくるぞ。

 

 まぁ、それは今考えることじゃないか。今は一之瀬の我が儘を叶えることが最優先だ。綺麗に畳むところに育ちの良さを感じつつ、改めて一之瀬と向き合った。

 

 「……あはは、さっきは全然気にならなかったのに、何だか凄く恥ずかしくなってきちゃった」

 

 「なんでも急に慣れたりしねえよ。時間はあるからゆっくりいこうか」

 

 少し冷静になったせいか照れてはにかむ一之瀬に思わず頬を緩めながら、優しく腕を掴み胸の中へと抱き寄せる。腕に収まる彼女を加減しつつも力強く抱き締め、お互いに感じる面積を意識させるように包み込んだ。

 

 「ふわ……これ、すごい……」

 

 一之瀬からも腕を回してきて密着を強くしながら混ざり合う温もりに浸る。無意識らしい溶けた声を漏らした彼女はすりすりと可愛らしく頭を擦り着けてきた。

 服越しに押しつけられる双子山の柔らかさを覚えつつ、頭を撫でてやると擽ったそうにしながら顔を上向かせる。

 

 「んむ、ふ、ふぅん、ちゅ……ちゅぴ、ちろ、んふうぅっ……」

 

 唇を重ねて舌先でなぞったりふにふにと少しだけ押したりしていくと、蕩けた瞳がうっすらと唇を開いた。

 優しく舌を差し込んで一之瀬の口腔を楽しみ、小さく柔らかな粘膜に触れれば反射的に反応したものの、彼女の方から奥へと招きいれてくれる。

 

 「はぷ、ちゅる、んっふぅ、んふぅっ、ちゅぴ、れろ」

 

 可愛らしい舌が控えめに触れ、確かめるように絡まり、少しずつ大胆に交わっていく。

 瞼を薄く閉じて粘膜の交わりに浸る瞳はうっとりと蕩け、ぴちゃりと水が弾けると幸せそうに表情を緩ませた。

 

 「ちゅくちゅぴ、ちゅ、ちゅ、んんっ……はふぅん、れろ、ちろろろ、ふうぅ、ちゅくりゅ……ん、こく、こく、こく……」

 

 舌を絡めて、内頬をなぞり、甘ったるく感じる唾液を啜って自分のと混ぜて送り返すと、彼女は何の抵抗もなく飲み込み喉を鳴らす度に美味しそうに瞳を蕩けさせた。

 粘膜の逢引に浸る一之瀬は唇の端から唾液が伝うのも気にした様子がなく、背中をさわさわと擦る華奢な手は夢中になっているのだと教えてくれる。

 

 「んぷはぁぁぁぁっ……はぁぁ……」

 

 長い交わりを終えて唇を離せば、赤らんだ顔は足りない酸素を取り込むように深呼吸を繰り返していて、深い吐息には満足感と幸福感を宿していた。

 彼女の混ざり合う唾液を反射する唇を親指で撫で、口の端から肌に滴り落ちるそれを掬い上げる。桃色の視線に気づきながらぱくりと口にすれば、″はわ″と可愛らしい声が漏れた。

 

 初心な反応に庇護欲を刺激されるのを自覚しつつ、頭を撫でて何度目か分からないキスに耽っていく。

 

 「ふぅんっ、ちう、ちゅぴちゅぴ、んふぅ、れろ、ちゅくりゅ……んっふぅ、んうぅ、ちゅ、ちゅるるる、れるれる……ん、ん」

 

 慣れてきたのか一之瀬の方も積極的に動いてくる。温い口腔でねっとりと絡まり、或いは混ざる唾液を味わうように舌で吸い付いて飲み干したり、羞恥心よりも本能を優先する様子が堪らなく興奮した。

 

 「一之瀬、こっちきて」

 

 体勢を変えようと思いベッドに腰かけて隣に来るよう促すと、頬を紅潮させてとろんとした表情の彼女は従順に従ってスプリングを軋ませる。

 物欲しそうな視線に穏やかな笑みを作って唇を重ねたら、小さな手に自分のを絡ませていく。

 

 「んんっ、ふぁ、ひぃ、らぎくん……」

 

 両手を細く柔らかな一之瀬の手に絡ませて恋人繋ぎしたそれを優しく何度も握りしめる。

 指で包めてしまいそうな小さな手をぎゅ、と握りしめると一之瀬は身を跳ねらせて反応し控えめな手の抱擁で応えてくるのが可愛らしい。

 

 口と手で繋がり、お互いの温もりを混ぜ合って、境界線が曖昧になる感覚はひどく心地いい。

 

 少しずつ身体を寄せて身を乗り出し、彼女をベッドに優しく押し倒した。繋がった手を一之瀬の頭の横に繋ぎ止めて、体重をかけないように馬乗りになって彼女の腰に跨がる。

 

 「んちゅ、ちゅるるる、こく、こく……むふぅ、ちゅりゅ、ちゅりゅりゅ、れろ、ちゅ、れるる、……ん、ん、こきゅっ……んふぅっ」

 

 一之瀬が下になっているため重力に沿った唾液が一方的に流れていくが、蕩けきった瞳は変わらず甘い熱を帯びていて、粘度の高い塊を飲み込むと彼女は全身をぶるりと震わせた。

 ぴちゃぴちゃと卑猥な水の音が響き、甘ったるい吐息と衣服の擦れる小さな音が部屋の中で満たされていく。

 

 「ぷはぁぁぁっ……ひいらぎくん、どうしよう……」

 

 時間の感覚を忘れてキスに浸り、ようやく顔を離せば唇を艶やかな光沢で彩る一之瀬が恥ずかしそうに、けれど堪らないと言った風に舌を滑らせる。

 

 「これ、すごく好き……手、繋ぎながらちゅーするの、好き……」

 

 羞恥に頬を染めながらも満足気で艶のある吐息を隠さない表情は、劣情を加速させるのと同時に女の子らしい愛らしさがあって庇護欲をそそられる。

 

 「なら好きなだけしよう。他にも思いついたら言っていいからな」

 

 額を合わせながら微笑むと蕩けた瞳が恥ずかしそうに泳いで、ついっと唇を可愛らしく突き出した。繋がりを実感するように小さな手を何度も握りしめてきて、唇を重ねながら絡まった指を擦ると一緒になる口腔に温い吐息が送られてくる。

 

 「ふ、んふぁ、ちゅび、ちろろろ、むふぅ、ちゅ……れろ、は、はふぅん、ちゅるるる……んく」

 

 与えられるままに唾液を飲み干し、綺麗な喉を動かす度にほっそりとした指が歓びに跳ねる。

 蕩けきった瞳は寝ているように薄く緩み、しかし溶け合う温もりを一欠片も残らず堪能していて桃色に揺めいでいた。

 

 正直に言えば、今すぐにでも剥いでやりたいくらいには興奮しているし、最後まで美味しく頂いてもいい気もする。

 

 「ちゅ、ひいらぎ、くん、ん、ちゅぴ」

 

 けれど、ここまで純情に求められるもの中々悪くない。やはり一之瀬からこの純粋さを消したり薄れさせたりするのは勿体ないな。このあどけなさのまま、柔軟な思考ができるように色々教えていくようにしよう。

 

 その日の一之瀬はお開きになるギリギリまで粘膜と肌の逢引に夢中になっていて、俺は可愛らしい要望を求められる限り応え続けた。

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