※この作品はR-18です。

よう実のヒロインを好き勝手に抱く話   作:ぼっちプレイヤー

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一之瀬帆波 4

 

 結果から言うとBクラスは退学を阻止するためのポイントを確保出来たようだった。一之瀬はすぐに行動を起こせた訳ではないがしっかりと時間を取って話し合いをしたらしい。

 そして、その覚悟を感じた神崎やら柴田やらが坂柳に頭を下げにいったとのこと。

 

 無論、坂柳にはポイントを貸す余裕もメリットもなく、そもそもBクラスの弱体を狙ってた身からすれば体裁的にも支援を行うのはAクラス内に不信感を抱かせてしまう。

 故に坂柳の返答はNoであったが、とある取引に応じてくれるなら足りないポイントを持っている生徒を教えてもいいと言ってきたらしい。

 

 その肝心な取引の内容が

 

 「柊、お前と話す環境を用意することだと。既に迷惑をかけているのを承知で言う。頼まれてくれないか」

 

 「……」

 

 ぶっちゃけ面倒臭い。それが目の前で頭を下げる神崎を見ながら抱いた感想だった。

 

 俺と坂柳は先日の一之瀬の件で絶讚喧嘩中である。喧嘩というか、俺が失望して一方的に見限ったのが正しいが。あれから口も聞いてないしほぼ毎日していた連絡も途絶えている。

 そこに寂しさを覚えるほど人肌に餓えていないため勿体なさはあるものの仕方ないと切り捨てていたのだが、どうも坂柳はそうではなかったらしい。

 

 坂柳もその取引を持ちかけることがどういう見え方になるのも分かっているはず。それを呑み込んで取引条件に出すということは、少なくとも多少は反省したと見るべきなのだろうか。俺としてはそうであって欲しいものだが。

 それを確認するためにも、一度顔を合わせてもいいのかもしれない。

 

 「わかった。その代わり俺からも少し頼みごとがあるんだが」

 

 「……俺にできることなら」

 

 滅茶苦茶複雑そうな表情で神崎は首肯した。別にそんな無理難題を頼むつもりなんてないぞ。

 

 「Bクラスに白波って子がいるだろ。一之瀬のことで警戒されるのは分かるんだが、あいつだけレベルが違くてな。どうにか抑えれないか?」

 

 日常生活に支障をきたすほどではないものの、正直なところ鬱陶しいことこの上ない。恐らくは好意を寄せる一之瀬が俺のような男に捕まっているのが心配なのだと思うが、視線の圧力には過分な個人的感情を感じるのである。

 気持ちは分からなくもないが、折角のチャンスに行動を起こせなかったのは白波の方だ。行き過ぎた感情はただの八つ当たりだろう。

 

 「個人的な感情として白波に共感する所がある。同じクラスの仲間だからな。あまり役には立てないだろう」

 

 「そんな重く受け止めなくていい。ただ、一之瀬が俺のところに来る時に邪魔しないようにしてくれればいいんだ。逆は許してやってるだろ」

 

 俺だってボディーガード染みた行動を許しているのだから多少は眼を瞑ってくれないと困る。あくまでも一之瀬の二人っきりになりたいという感情を無視して欲しくないだけなのだ。

 

 「……それとなく意識を遠ざけるくらいが限界だろう。それでもいいか?」

 

 「充分だ。一之瀬は好意を無碍にした方がヘコむからな」

 

 取引成立ということでチャットアプリから久しぶりに坂柳の名前をタップする。

 

 『仲直りするか?』

 

 すぐに既読がつき、考えをまとめるような間を置いて時間の指定が飛んできた。

 

 「俺から連絡しといたからポイントの件は坂柳を待ってくれ」

 

 「あぁ、恩にきる」

 

 そんなやり取りがあってBクラスは約束を果たした坂柳の情報提供により、残りのポイントを確保できたというわけである。

 因みに約400万ほどの大金の持ち主は龍園だったと後から聞いた。どうやら龍園個人でAクラスと取引をしていたらしく、長期に渡って溜め込んでいたようだ。

 

 潔く学校から去ろうとしている龍園が素直に取引に応じるとは思えないため多少手間取ったみたいだが、Bクラスはなんとか退学を阻止するための2000万を確保。無事、犠牲を許容することなく特別試験を乗り越えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「えっと、お邪魔します……」

 

 「おう、適当に座っててくれ」

 

 三人の退学者を出してから初めての週末。俺は最初の時より緊張した様子の一之瀬を玄関に迎えていた。

 今までの目的のあったお宅訪問とは違い予め約束していたお家デートである。高校生とは思えない純情さを持つ一之瀬が異性とのあれこれを想像し、目に見えるほどに緊張を纏うのは仕方ないと言えよう。

 

 逆に言うとここまではっきりと好意を自覚しないと意識すらしないのは少しばかり不安を覚える。よくもまぁ今まで手を出されなかったものだ。人徳さ故だろうか。

 

 「わあ、今日はなんだか豪華だね?」

 

 「前もって約束してたご褒美だからな、少し凝ってみた」

 

 テーブルに運んできたのはシンプルなショートケーキとチョコ生地のワッフル。割りと自信作である。一之瀬が頑張ったことと有栖と仲直りできたのもあって少し興が乗ってしまった。

 甘さ控えめのココアを最後に持ってきて、一之瀬の隣に腰を降ろす。正面ではなく隣に来た俺に彼女は緊張ぎみに眺めてきて、眼を合わせると朱く染めた顔で瞳を泳がせた。

 

 「……あれ?フォークが足りないよ?」

 

 「いや足りてる。一つで充分だろ?」

 

 恥ずかしそうに眼を逃がした先で一つしかないフォークに気づいた一之瀬が腰を上げようとしたところで待ったをかけた。

 わざとらしく摘まんだフォークを揺らして口元に笑みを作れば、察した彼女はさらに顔を朱くしていく。

 

 「それとも、食べさせあいっこは嫌いか?俺は結構楽しみにしてたんだけど」

 

 からかい半分、本音半分の声色を乗せるとあうあうと可愛らしく口ごもり、羞恥心を残したまま彼女は首を横に振った。

 拳一個分のスペースを残して隣合う一之瀬に切り分けたケーキを差し出す。

 

 「ほら、あーん」

 

 「うぅ……なんでそんな楽しそうなの?」

 

 「楽しいから。食べないとこのままだぞー」

 

 好意を抱いてくれてる女の子とのスキンシップほど楽しいものはない。満面の笑みを浮かべて待つ俺に観念したのか、薄桃色の唇が控えめに開いた。

 可愛い舌が覗く口腔にケーキを運んでやり、唇を閉じるのを待ってからゆっくり引き抜く。

 

 「……おいしい、かも」

 

 「本音は?」

 

 「恥ずかしくて分かんないよっ、もうっ」

 

 湯気を昇らせた顔を隠して上擦った声色の一之瀬が非常に愛らしく、自覚できるほどに口元が緩む。可愛いよ、一之瀬。

 

 「柊くんって誰にでもこうなの……?」

 

 「まぁ好きになってくれてる女の子になら、大体」

 

 「あうぅ、いじめっこ気質だったんだ。普段とあんまり変わらないと思ってたよ」

 

 「人目があるならともかく二人っきりの時くらいは羽目を外すさ。ちゃんと一方通行じゃないって伝えるには一番だろ?」

 

 好きという感情を伝えられたら、此方からも同じくらいの重さで返す。彼女らの好意には応えたいし、応えるから関係が維持できるのだ。俺の場合は一人にしか向けないはずの好意が同じ重さで複数に向くというだけで、それ以外はごく一般的な認識だと思っている。

 去る者は追わず、だけど側にいてくれるなら一緒にいる時間くらいは楽しいものにしたいだろ。

 

 「そんな照れてたら俺はいつ食べれるんだ?」

 

 「私からもするの?」

 

 「スキンシップの一つだからな。食べさせるのも、食べさせてもらうのも結構楽しいぞ?」

 

 「にゃう……家族とか友達なら気にならないのになぁ。好きな男の子って思うだけでこんなに違うんだろう……?」

 

 皿に添えたフォークと俺にちらちらと視線を行き来させて、緊張ぎみに一之瀬は手に取った。そして、ケーキを切り分けると手を下に添えながらゆっくりと近づけてくる。

 

 「……あーん」

 

 恥ずかしそうに頬を朱く染めたままの一之瀬を眺めながらケーキを頬張った。うむ、手応えがあっただけに我ながら美味いな。彼女から食べさせてもらうというスパイスも非常に良い。

 

 「……なんか柊くんの言ってることちょっと分かったかも。まだ少し恥ずかしいしどきどきするけど、楽しいっていうか嬉しいっていうか……上手く言えない不思議な気持ち」

 

 もしゃもしゃと咀嚼する俺を眺める一之瀬は先ほど言ったスキンシップを自分でやることで共感できたのか、少しばかり落ち着いた様子で見つめていた。

 理由はきっと、俺も一之瀬も悪感情を抱かないからだ。もっと言えばスキンシップに気恥ずかしさを覚えても、お互いに嫌だとは思わないと確信しているから。

 行動でお互いの感情がリンクする感覚は幸福感を感じるし、自分たちなりの応酬は楽しく心地いいものだと思えるのだ。

 

 「分かって貰えたようでなによりだ。こんなのはまだ序の口だからな」

 

 「序の口って何する…………っっ」

 

 最後まで言い切る前にスキンシップの延長線を想像したようで、引いていた肌の朱みがまた色を灯す。先日とは違って昂った感情に引っ張られていない素面の今では、想像するのも言葉にするのも慣れていないようだ。

 しかし、この前の続きを求めたのは彼女からというのもあってか、恥ずかしそうにしながらも上目遣いでほっそりとした小指を俺のものと触れ合わせてきた。

 

 「……」

 

 無言のまま指の側面同士をすりと軽く擦ると一之瀬の方からも小指を擦り合わせ、するりと絡めてきて愛おしそうに肌を撫でてくる。

 

 「……こういうことも、するの?」

 

 「ああ、一之瀬のためのご褒美だからな。したいことを沢山しよう」

 

 彼女の華奢な手に俺のを重ねて、一つずつ確かめるように指を絡めていく。手の甲の上から優しく握ってやると熱を帯びた瞳が一瞬だけ逸れ、瞼を降ろしながら顔を上向かせてきた。

 完全に待ちの状態になった一之瀬の頬に手を添えて、唇をゆっくりと重ねる。

 

 「ん」

 

 薄桃色の唇が形を変えて甘い吐息がこぼれ、彼女自身の甘い匂いと柑橘系の香水が鼻腔を擽る。口の中に仄かに広がる生クリームの味は先ほどよりも甘かった。

 呼吸が苦しくならない程度に重ね合い、惜しさを覚えながら唇を離す。

 

 薄れた温もりを探すように眼を開いた一之瀬は頬を上気させながら熱の籠った視線を向けてきた。自然な動作で彼女が握っていたフォークをテーブルの上に置き、空いた片手をしゅるりと絡めとると、確かめるように握り返してきた彼女はほんのりと唇を突き出す。

 

 「んふぅ、ん……ふ、んん、ちゅ」

 

 少しだけ角度を変えて重ねると柔らかな唇の隙間から温い吐息がこぼれて、一之瀬が隙間を埋めるように押しつけてくるのと一緒に小さなリップ音が響いた。

 手を重ね合いながら、薄まった瞳と温もりの交換を楽しむ。

 

 「ぷはぁ……はぁっ……はぁっ」

 

 夢中になっている一之瀬が満足するまで唇を重ねていると息が続くギリギリまで離そうとせず、慣れなさ故に溜め込んだ酸素を大きく吐き出した。

 少しばかり荒くなっている息づかいには温もりを噛み締めるように艶を帯びている。

 

 「あ、柊くんが作ってくれたお菓子……」

 

 ふと思い出したように呟く一之瀬は視線をテーブルと俺を行き来させていて、申し訳さなそうな瞳を泳がせていた。

 育ちの良さと自分の欲求を優先するか迷う仕草が可愛らしくて笑みがこぼれた。

 

 「気になるなら食べながらしようか」

 

 「食べながら……?」

 

 初めて聞いたという風にこてりと首を傾げる一之瀬をちょいちょいとすぐ側にくるように手招きする。近くまで来た彼女を胡坐の真ん中に収めて背中に回した腕で支えたら、齧ったワッフルを咥えて向き合った。

 意図をようやく察して恥ずかしそうに唇をもにょもにょと波打たせる一之瀬にゆっくりと近づけていけば、可愛い唇がおっかなびっくりといった風に口に含まれてない部分をはむ、と食べた。

 

 「はふ、んん、んく、んふぅっ……はうぅん、ちゅく、ちゅ、んっ、んっく、んふぅんっ……」

 

 繋がった唇の中でワッフルを崩し彼女の方に送り込むと瞳をうっとりと蕩けたものにしながら、混ざり合う唾液と一緒に呑み込んでいく。

 一之瀬とお菓子特有の甘さを味わいながらゆっくり流し込んだ。

 

 「んふあぁぁ……」

 

 温もり以外無くなった唇を離すと満足気な吐息が溢させて、蕩けた瞳はひどく美味しいものを食べたように悦んでいる。

 

 「どうだ、案外いいもんだろ?」

 

 「うん……ドキドキして味なんてよく分かんないのに、美味しいって感じてる。なんで……?」

 

 「さあな、食べながら考えるか」

 

 今度は切り分けたケーキを口に咥えると、彼女は既に顔を上向かせていて小さく開いた唇からてろりと舌を垂らしていた。

 薄く降ろされた瞼から見える瞳は親鳥からの給仕を待つ雛のように幼く、しかし艶やかで牝としての本能を宿している。

 

 庇護欲と加虐心の両方を刺激されるのを自覚しながら、もう一度食べさせてやった。

 

 「はむぅ、ちゅるく、ちゅ、んんっ、んく……はふ、れろ、ちゅぴ、んっ、んっく、こくっ……ふぅぅぅっっ……」

 

 一之瀬の口の中を堪能しながらスポンジを流し込むと、唾液と一緒にこくり、こくりと喉に通す。粘膜の味しかしなくなっても小さな舌が残りを探すように彷徨っていて、絡めとって交われば嬉しそうに瞳が薄まった。

 

 口移しで食べさせたショートケーキの最後の一口が無くなると一之瀬を優しく押し倒す。

 唇を繋げたまま俺が上になる体勢で寝転がり、背中を支えていた手で頭を撫でてやると可愛らしい瞳が幸福に溶けた。

 

 「んふぅんっ、ちゅる、ちゅぴ、んぅっ……れろ、ちゅくりゅ、ふっ、れる、ちゅるるる、ん、こくっ、こくっ……」

 

 頭を撫でてやりながら舌を絡めて混ざり合う唾液を送ると、味わうように粘膜で転がし一之瀬の方から情熱的に求めてきて、美味しそうに何度も喉を鳴らせていく。

 姿勢を変えたことで行き場を失った手は俺を真似するように背中に回ってきて、瞳を蕩けさせるのと合わせてきゅっと服を掴んでいるのが分かった。

 

 「んふあぁぁぁ……柊くん、もっとぉ……」

 

 唇を離すと寂しさを隠さない吐息がこぼれて、艶やかに濡れる瞳が可愛らしくおねだりを口にする。 

 焦らすような真似はせず穏やかな笑みで応えてやると、幼い瞳が幸せそうに蕩けた。

 

 「んぅ……っ、ふっ、ちろ、れる、んふぅっ……ちゅ、ちゅぴ、ふうぅんっ、ちゅりゅ、ちゅくりゅ、んふっ、んっ……れろ、んく、こくっ」

 

 重力に従う唾液を美味しそうに飲み、拙いながらも積極的に舌を交わらせてきて、媚熱を逃がすように小さな手を忙しなく動かしている。

 お互いの密度を高めるために一之瀬の脚の間に片膝を差し込んでも彼女は自然と受け入れ、スカートから覗く生脚を当たり前のように絡めてきた。

 

 二人で抱き締めあい、豊かな双丘が胸板で形を変えるほどに密着して、人肌と温もりの交換に浸る。

 

 「ぷは……はぁっ……はぁぁぁ……っ」

 

 時間の感覚すら忘れてキスを堪能し、次に進むために顔を離せば蕩けた瞳が何度も甘い吐息をこぼした。

 噛み締めるような息づかいを繰り返す一之瀬を優しく撫でながら、唇の下の方に口づけを送る。

 

 「あ……?ふ、ん……っ」

 

 柔肌に啄むような口づけを送りながら少しずつ顔を降ろしていき、綺麗な首筋に吸い付いた。

 

 「あ、ふぁ、ひいらぎ、くん……ふぁぁっ」

 

 弱くもなく強くもない強さで何度も吸い付き、舌の腹でゆっくり舐めると可愛らしい声が漏れでる。

 少しずつ口づけの位置を降ろしていくと思わせて舌を首に這わせていき、また口づけを落としていく。何度も繰り返しながら着実に唇を肌に滑らせて、服の下にある鎖骨に吸い付いた。

 

 「はふぁ、っ、ぁ、んんぅ、あぅぅ……っ」

 

 肌を這う唇がどこに向かっているか一之瀬が気づいたようで背中にある小さな手が強ばった。けれど、その反応は抵抗ではなく反射的に動いただけだと熱の籠る吐息が示している。

 充分に彼女の反応と柔肌を堪能して、最後にほんのりと強く吸ってから唇を離した。

 

 「ふぁっ、は、はぁ……」

 

 「一之瀬、触っていいか?」

 

 「さわ、る……?」

 

 「そう、ここ。一之瀬の心臓の近い所を触りたい」

 

 襟を唇でずらし柔肌に吸い付いてどこに手を伸ばすか教えてやる。一之瀬はぽう、と惚けた表情をするとこくりと頷いた。

 お礼にキスを落とせばちろりと舌が伸びてきて交わらせてやるとうっとりとした表情を浮かべる。粘膜の逢引を楽しみながら、大きな双丘へと手を伸ばした。

 

 「んぅ……っ、ふっ、あふ、ふぁぁ……っ」

 

 優しく慎重に指を着地させ、人差し指から一本ずつ触れていく。手のひらに収まらないほど大きな果実は下着とセーターを隔てても驚くほどに柔らかく、簡単に指が沈んだ。

 揉むというよりも撫でるに近い触り方で双丘を愛でると、一之瀬は甘ったるい吐息を溢れさせる。

 

 「ひいらぎくん、なに、これぇ……んぅっ」

 

 「何がだ?出来るだけ言葉にしてみようか」

 

 初めてらしい快感に戸惑う彼女に優しく声をかけ、不安を取り除くために身体に起こっている反応を口にさせる。

 

 「なにか、ふわふわして……あふ、きもち、いい……?」

 

 「嫌じゃない?」

 

 「いやじゃ、ないよ……ひいらぎくんの手、好き……でも、ちゅーしたい……んむ」

 

 双丘に触れる俺の手に自分のを重ねて、上気した頬のまま可愛らしく口にした我が儘に応えてやれば嬉しそうに瞳を蕩けさせ、緊張の不要な力みがゆっくり無くなっていく。

 

 「ふむぅ、ちゅ、ちゅくくく、っは、はふぁっ、あぁ、あぅっ……んむ、んむぅっ……」

 

 舌でじゃれあいながら双丘を撫でていくと弱い快感に甘ったるく喘いで、慣れない快楽を薄く閉じられた瞳は何の抵抗もなく受け入れていた。

 背中を擦っていた手を頭に滑らせて撫でてやり、″良くできたな″と額を合わせて褒めてやると媚熱を灯した表情が幼く綻んだ。

 

 「一之瀬、万歳して」

 

 「……ん」

 

 快楽と幸福感で思考を溶けさせた彼女は従順に従い、仰向けで自然に両腕を頭の上に持ち上げる。

 もう一度ご褒美の口づけを落としてセーターをゆっくり脱がせていくと、一之瀬は手伝うように背中を浮かせてきた。

 

 腕に引っかかる袖を引き抜いて完全に脱がせると、大きく実る果実にそれを覆い隠す明るいオレンジ色のブラが現れる。

 程よく日焼けした健康的な肌に服の上からでも分かるくらいの、平均より遥かに大きい乳肉は改めて目にすると本能の燻る感覚を覚えた。

 凝視するほど強い視線は向けず、しかし目は逸らさず彼女の肢体をじっくりと眺める。

 

 「可愛い下着だな。似合ってるし俺好みだ」

 

 「あ、う……うれしい、な……」

 

 「脱がせるのが勿体ないけど、もっと一之瀬に触りたい。無理強いはしないから、素直に言ってくれ」

 

 頭を撫でながら晒された真っ白な肌の乳房に口づけを落とす。水気のある粘膜が触れたことで彼女はぴくりと身を跳ねらせたが、抵抗はしてこなかった。

 吸い付くようなキスをしつつ一之瀬を見上げると浮かされたように眼を薄めていて、頬の紅潮は羞恥心だけではないと熱された吐息が語っている。

 

 「柊くん、脱がせて?君に全部、みてほしいの……触って、ほしいな」

 

 頬を赤らめて嬉しいことを言ってくれた彼女に何度目か分からない口づけを送り、背中にあるホックに手を伸ばす。

 金具を外せば抑えられていた果実がふるりと弾み、下着を押し出した。肩紐を引き抜けば極上の果実が姿を見せる。

 

 「おお」

 

 思わず感嘆の息をこぼした。正面から見据える双丘は圧巻の大きさで、人体にはアンバランスな比率だというのに美しい。肉丘の中央に咲く薄桃色の蕾は獣欲の昂りを覚えると共に、口の中がどうしようもなく疼く。

 一之瀬ほどの大きさでも見慣れているくらいには女性を抱いているが、目にした時の感動も新鮮さも全く薄れる気がしない。

 

 「……どう、かな」

 

 それはきっと彼女のように個人としての魅力を持っているからなのだ。頬を紅潮させ、恥ずかしさと不安をない交ぜにする表情こそが魅力の本質であり、女の子を抱くという実感に繋がる。

 

 「綺麗だ。他に言葉が見つからないくらい綺麗で目が離せないな」

 

 「あ、ぅ、えへへ……嬉しい」

 

 一之瀬は顔を真っ赤にしながら幸せそうにはにかんで、可愛らしい純真な反応に思わず唇を重ねた。

 

 「んっ、んふっ……ぁ、は、はふぁっ、んんぅっ……」

 

 啄むように柔らかな唇に吸い付いて双丘に優しく触れていく。少しずつ指を沈めていくと、柔肉は吸いつくような柔らかさで迎えてくれて、その大きさにあっという間に指が呑み込まれていく。

 

 「あふ、はっ、あふぁあ……あうぅぅっ、ひいらぎくんの手、すごいぃ……ひぅ」

 

 与えられる快感に甘く嬌声を漏らす一之瀬はうっとりとした表情を浮かべていて、万歳していた手が俺の腕を愛おしそうにすりすりと撫でてきた。

 乳肉に指が包まれたままゆっくり動かしていく。

 

 「ひぁ、ぁ、っは、ひぅ、んぁ、なにこれ、きもち、いいよぉ……っ」

 

 一之瀬の声が糖度を帯びていく様子を楽しみながら、反対側の手も持ってきて二つの豊かな果実を堪能する。 

 大き過ぎる乳肉は掴んでいるはずなのに包まれている不思議な感覚で、指を動かす度に可愛らしく喘ぐ表情が堪らなく興奮を覚えた。

 

 徐々に指圧を強くしながら柔肉を揉みしだいていく。

 

 もにゅ、ぐにゅにゅ、にゅむ、にゅく……

 

 「はぁっ、あっ、あぅぅぅっ、ひぅぅぅっっ、ひんっ」

 

 それにしても、感度がとてもいい。敏感と言ってもいいほどに一之瀬は甘く喘いで、柔肌を震わせ、媚熱を増していく。

 虐めたらきっと良い声で鳴くだろうな、などと考えながら今はただ気持ちよくなって貰おうとじっくり指を動かす。

 

 「あっ、ひいらぎ、くぅんっ、ぁん、はっ、あぁぁっ……」

 

 「どうした、嫌か?」

 

 「いやじゃ、ひんっ、ないけど、あっんんっ、は、はひぃ、こんなの、しらないよぉっ……なんなの、これぇ……?」

 

 気づけば彼女の目には涙が浮かんでいて初めての感覚に不安で揺れていた。けれど、潤む瞳に艶やかな媚熱が確かに宿っていて、未知の感覚を拒もうとはしていない。

 俺に対する信頼と、幼い恐怖心で葛藤する彼女が可愛らしく、愛らしい。

 

 「大丈夫だ、気持ちいいだけだよ。一之瀬が気持ちよくなってるとこ、見せてくれ」

 

 「はっ、はへぁ、こへ、きもち、いいのぉ……?ひぁ、あふぁああっっ……」

 

 もっと敏感であろう乳頭に触れたらどうなるんだ、と思うほどに快楽で蕩けていく彼女を穏やかな笑みで見つめ、快感のピークへと導いていく。

 俺の表情と声色に安心を委ねたのか残っていた緊張が完全に無くなり、リラックスした様子の一之瀬は与えられる快楽を受け入れていた。

 

 「ひやっ、あっ、はぁ、ひいらぎくんっ、なにか、きちゃうっ……ひんっ!」

 

 「大丈夫だぞ、ただ気持ちいいだけなんだ。ゆっくり、一之瀬のペースで受け入れていけばいい」

 

 指の動きは止めず慎重に指圧を強めていって、極上の柔らかさを味わいながら一之瀬が快感に乱れる姿を眺める。

 

 「あうぅぅぅっっ……!ひいらぎ、くん……っ」

 

 安心を覚えるように俺を呼ぶ声は甘ったるく蕩けて、快楽の愉悦を待っている。溶けた彼女の瞳を見つめながら、肢体が一際強く跳ねるのに合わせて搾るように乳肉を揉みしだいた。

 次の瞬間、一之瀬の全身が上から下に波打ち。

 

 「ひぁ、あ、あぁぁ~~~~っっ!」

 

 腰を跳ね上げて果てた。顎が仰け反り、胸を突き出すように背中を反らせる姿はいやらしく、可愛らしかった。

 柔肉を楽しむ指は動きをとめず、絶頂の快楽を味わってもらう。

 

 「っは、はひぃ、ひんっ、あふぁっ、へはぁぁぁっ……」

 

 糸を切ったようにくたりと脱力した一之瀬は半開きにした口から舌を垂らし、愉悦の混ざる重い吐息を吐き出している。

 初めての絶頂の快楽が抜け切らない様子の彼女に、受け入れたことに対するご褒美のキスを何度も送ってやった。

 

 「すげえ可愛かったよ、一之瀬」

 

 「はぁぁぁ……ひいらぎくん……ん」

 

 呼吸が整わないまま蕩けた瞳が物欲しそうな視線を向けてきたため、微笑みながら唇を重ねると幸せそうに目を薄めた。

 初めてだということもあり持ち直すまで時間を置いた方がいいだろうと判断して、しばらくの間粘膜の逢引に浸ることにする。

 

 高まる体温で火照り、上気させながら朱く染まる頬と幼くも艶やかな色香を帯びる瞳に獣欲を燻らせつつ、舌でじゃれあいながら唾液を飲ませていった。

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