「んぅ……ぁ……?」
触れていた熱を離すと目の前の文学少女は無意識に漏らしたであろう艶のある吐息を吐きながら、それを探すように瞼を開いた。こちらを見つめる瞳には何故離れたのかという疑問が色づいており、可愛いらしく呆けている。
顎を指で掬ってやり顔を寄せれば何の疑いもなく眼を閉じて受け入れた。
「ん……んふっ、ふぅ……んう、ちゅ……」
お互いの異なる質感を味わうように重なった唇が形を変え、時折隙間から吐息が溢れた。ただ重ねることしか知らない彼女に代わって、小さな上唇を挟んで吸い付くと、少しばかりの変化に戸惑ったのか、落ちていた瞼が薄く開いて収められた瞳が不安に揺れていた。
安心させるために顎を掬っていた指を滑らせ頬を撫でてやれば彼女はちらりと瞳を向けて、華奢な自分の手を重ねてきた。そして、もう片方の手を俺の空いた腕に絡まらせると、全てを委ねるように全身から力を抜いていく。
文字通り身体を預けてくれた信頼感に、男として気分が高揚するのが自覚できた。
「ぷは……はぁ……はぁ……」
「息、大丈夫か?」
「はい……色々とその、初めてなので、お願いします」
「傷はつけるけど泣かせないし、後悔もさせねえよ。任せてくれ」
数えれるくらいしかしてない唇の逢引を完全に委ねてくれる彼女、椎名ひよりに額をこつりと合わせると、猫のように眼を細めて緩く擦り付けてくる。性格は猫よりも犬寄りだが、小さな体躯で行う仕草はやはり猫を連想させた。犬であり、猫でもあるなんて、良いとこどりが過ぎるな。ただえさえ、可愛いらしい容姿をしているというのに。
頬を上気させたまま息を整えたひよりの唇に優しく重ねる。唇の形を変えさせながら、今度は舌先で薄らとなぞり、ふにふにと軽く押して、唇の境目を越えない程度に差し込んだ。
「ん、んふぅ、んん……ちろ」
暫く続けていると、意図を察したひよりがおっかなびっくりといった風に唇を開いて、その小さな舌を差し出してきた。口の中に彼女の温もりを感じながら、可愛いらしい舌に少しずつ近づけていき、ちょんちょんと触れる。
「んんっ、んむ、ちゅ……ちろ、ちろちろ、れる」
徐々に触れあう面積が増えていき、粘膜の接触を明確に感じるとひよりの方から絡ませてきたので彼女の口腔に自分のを差し込み、頭を撫でて″よくできたな″と褒めてやる。
閉じきってない瞼から覗く瞳がうっとりと蕩けて、荒くなる温もりが続きを促してきた。
「んちゅ、は、あぁ……ちゅる、ちゅるるる、んふ、こく、こく……れろ、ちゅぴ」
ひよりの背中に腕を回して抱き締め、その肢体を胸の中に収めながら舌を交わらせる。お互いの温度が混ざる唾液を啜らせると彼女はほっそりとした喉を小さく動かした。
口づけを交わしながら背中を撫でていた手で服の下を潜ると一瞬ぴくりと反応したものの、素肌に触れることを許してくれる。触るのは腰からお腹辺りに留めて慣れさせていき、刷り込みのように唾液を飲ませ続けた。
「んふあぁぁ……ちろ、ちゅく……」
長く行っていた粘膜の逢引を終わらせるとひよりは名残惜しそうに舌を伸ばしてきて、二人の間に粘液の橋が出来上がる。彼女はそれを舌で掬い上げるとぺろりと舐めとった。
……この子、もしかしてキスが好きなのだろうか?すごく夢中になってて全く終わらせる気配を感じなかったんだが。
「ひより、脱がせていいか?」
両手を服の下に潜らせて首や鎖骨にキスを落とす。女の子の素肌に触れつつも、それより上は彼女の許しが必要だった。本人が許可を出せば、あとのハードルが幾分かマシになるだろうという狙いもある。
「ガッカリしないでくださいね……?」
「変なことをいうな?魅力しか感じないから、こんなに興奮してるってのに」
本当におかしなことをいう子だ。身体つきというのは所詮スパイスでしかないというのに。
「……どうぞ」
見えている肌に啄むようなキスを落とし続けていると、決心がついたのかか細い声で許しの声が聞こえた。顔を上げれば緊張と羞恥心を纏わせたひよりの可愛いらしい顔が見えて、非常に庇護欲をそそられる。
裾を掴んで綺麗な肌をさらしていけば、それに比例して彼女も耐えるように身を捩らせる。本当に可愛い女の子だ。加虐心と庇護欲を同時に刺激してくるのが堪らない。
あと少しで下着が見えそうなところで脱がしていた手を止めた。
「……?あの」
不思議そうに期待と不安を宿した瞳を向けてきたひよりに、優しく触れるだけのキスを送る。そして、またこつりと額を当てた。
「ひよりのもっと可愛いくて綺麗なところ、見せてくれ」
なるべく優しい声色を意識して口にし、もう一度口づけを落とした。解す意味を込めたそれは果たして、彼女の瞳でもって効果のほどを教えてくれる。
「そんな顔で言われたら、見てもらいたくなっちゃうじゃないですか……。もう、悪い人です」
顔を真っ赤にして、けれど俺から逸らさないひよりは淡い微笑みを浮かべており、それと同時に無駄な力が無くなったことが目に見えて分かった。
脱がせるのを再開させると、ほどよく力の抜けた身体はするりと服を滑らせて隠していた肌と下着を露にする。
ほとんど日焼けしてない真っ白で健康的な肌は火照りでほんのりと赤みを帯びており、水色の下着が覆う果実は未成熟ながらも男にはない確かな膨らみが見てとれる。小柄な体躯に長い銀髪も相まって西洋人形のように美しく、成長途中で大人になろうとしている肢体が生々しくて、色っぽい。
「これで自信がなかったら全国で暴動が起きるな」
「すごく規模が大きくなってませんか……?」
「そのくらい胸を張っていいってことだよ。ひよりはひよりだから可愛いんだ」
「もう、そのくらいで……恥ずかしいです。とても、嬉しいですけど」
耐えきれなくなったのか、ひよりは手の甲を口に当てて顔を背けてしまった。どうやらいじめ過ぎたらしい。そういうところも可愛いよ、ひより。
晒された乳房に口づけをし、ブラの縁に舌で触れてなぞったり、先端をその下へ潜り込ませる。リップ音を響かせながらホックを外したスカートをくいくいと引っ張ると、暫くして彼女が腰を浮かせてくれたのでそのまま引き抜いた。
「っ……何か言ってください。恥ずかしくて、おかしくなってしまいそうです」
「悪い悪い、見惚れてた。本当に押し倒そうとするのを我慢するのが大変だ。それくらい可愛いくて、綺麗で、魅力的だぞ」
下着姿になったひよりを見つめていると、羞恥心の限界が近いであろう肢体が身を捩らせて唇から聞こえるかも怪しい鳴き声が木霊する。見惚れていたのは本当だが、流石に経験のない女の子を襲うほど自制心が無いわけではないため、わざとである。
羞恥と期待で葛藤する女性ほど、愛らしい生き物は存在しない。
一枚絵として鑑賞したいと思えるほどの魅惑的な姿だが、それはあとにしよう。今はそれ以上にお楽しみの時間なのだから。
触れていた手をより大胆に動かし内腿や脇腹を撫ぜ、下着の上から控えめな乳房にたどり着く。
「っ……ふ、ん……ぁ、んん」
いきなり揉みしだくようなことはせず指を少しずつ登らせていき、一本すづ波打つように優しくウェーブさせていった。
「は、はふ、ふぅ……あふ、んふぁ……あっ」
擽ったそうな息づかいが次第に艶を帯び始め、ブラの上からでもわかる熱をもった乳房を手のひらで覆うとひよりはひくりと可愛いらしく震えた。手のひらで隠せる程度の果実を触覚で味わい、直で堪能するためにブラのホックを外す。
ひよりは反射的に脇を閉じてしまったため、ゆっくり開かせながら下着を取り払う。
染み一つのない白磁の肌に、見てわかる程度には膨らんだ柔肉とその真ん中でこじんまりと実る薄桃色の蕾。幼さが残るプロポーションは幾度と見てきた女の肢体だ。だというのに、
「どう、でしょうか……?」
声と顔が変わるだけですべてが初めてのような新鮮さと期待感で獣欲が燻ってくる。本当に女の子というのは、不思議な生き物だ。
「すごく綺麗で目が離せないな。なんで自信がないんだ?俺はこんなに惹かれてるっていうのに」
そう言いながらひよりの背中に腕を回して支えるようにし、隠されていた柔肌に唇を寄せた。
「ひゃ、そんないきなり、あぅ、んん!?」
「少し我慢し過ぎた。でも、ひよりに夢中になってるっていい証明になるだろ?無理強いはしないけど」
「……んぅっ、あ、ひうぅんっ」
羞恥心を残したままひよりは受け入れてくれて、突起と同じ色をした乳輪に吸いつき、まだ柔らかい乳頭をぱくりと口に含めば反射的に吐息をこぼした。
小さな蕾を口の中でころころと転がし、舌で味わって、唇で緩く挟んでみる。火照りで肌に滲む汗の味しかしないなずなのに、口には仄かな甘さが広がって離しがたい美味さに夢中になる。
「は、あ、あぁっ、ひんっ!あうぅぅぅ、はうぅぅぅっ」
抑えられないくぐもった嬌声が耳朶を打ちながら、少しずつ固さを増す乳頭を堪能して、牝の肢体へと育てていった。もう充分だろうと口を離せば、大きく自己主張する突起が唾液で反射している。
「見てひより、もっと可愛いくなったぞ」
「うぅっ、なんで見せつけるんですかぁ……」
″ひどいです″そういって彼女は耳まで赤くした顔を背けてしまった。そういう反応をしてしまうひよりが悪い。加虐心に火が着いて、もっと虐めたくなってしまう。
まだ、触れていないもう片方の乳頭へ口を寄せる。
「んんっ、ひぁっ、あっ、さっきより、きもち……っ、あうぅっ!?」
口に出そうとしたことが恥ずかしかったのか腕の中にある身体がきゅっと強張った。しかし、それが余計に加虐心を刺激してきて先ほどよりも強く吸いつくと、さらに乳頭の先端を舌先でちろちろと擽ってやる。
「あっ、はっ、はっく、ひんっ!ひぅぅぅっ、そんな、あっ、たべても、なにもでませんからっ、はひっ!あ、あぁぁっ」
途切れる吐息が段々と大きくなり華奢な肢体が小刻みに何度も跳ねる。柔らかった乳頭は瞬く間に固くなり、火照る身体の熱と快感を逃がそうとひよりは太腿を擦り合わせていた。
「はっ、あっ、はぁっ……」
まだ味わっていたかったが次に進むため、口を離すと半開きになった唇から舌を除かせるひよりが乱れた呼吸を整えようと荒い吐息を繰り返している。肌に赤みを残して酸素を取り込む彼女をそっと寝かせてやり、ほどよく肉のついた太腿をなぞる。
熱の高まる付け根へと近づけたり、離したりを何回かしていれば繰り返えされる度に閉じられた内腿がゆっくりと開いていく。
隠れていたショーツには秘部が触れていたと思われる所が染みを作っていて、突き刺さる視線にひよりがぎゅっと目を瞑った。既に言葉は不要でショーツに指を引っ掻けると、彼女が手伝うように腰を浮かせた。
ショーツを脱がせば最後の砦もなくなり、ひよりが生まれたままの姿で視界に広がる。何度経験しても、初めてみる牝の肢体を拝むのは感動ものだ。背中で銀髪がベールのように広がり、高まる体温で紅潮する肌とそうでない肌のグラデーションが美しい。何よりも胸と頭の横に手を置いて、期待と女の艶やかさだけになった瞳を飛ばすひよりがあまりにも綺麗で、目が縫い付けられたように捕らわれる。
大好物に手を伸ばすような気軽さで、けれど、宝石箱から宝物を取り出すように白磁の肌に触れて、熱と水気の源へと指を滑らせる。
「んぅっ、はぁ、あんんっ」
秘部の入り口は熱い粘液を纏っており、優しくなぞると肌を震わせながら愛液をこぷりとこぼした。
「あうぅぅぅ、そんなに、見ないでください……っ」
「なんでだ?ひよりのここ、すごく綺麗なのに」
「そういうことじゃなくて……あ、あぁぁっ……」
ひよりの大事なところを記憶に刻むべく指を食い込ませながら見つめていると、視線に耐えられなくなった彼女が手で隠そうと腕を伸ばしてきた。しかし、自分の秘部を隠すのではなく、俺の視界を塞ごうとしていて羞恥心を誤魔化したいための行動にしか見えない。
そんな可愛いらしい抵抗に笑みをこぼして、ひよりの手に自分の絡ませる。そして、秘唇の隙間に指先を挟ませた。
「ゆっくりやろうな、ひより」
「っ……はい……」
恋人繋ぎにされた手と止まる気配のない俺の声色に彼女は声を震わせながら頷く。
声の小ささとは反対にひよりの表情はどこまでも情欲に濡れていて、その事実にきっと彼女も気づいていた。