指先から伝わる、硬質で温かな感触。
丈は、彫刻を愛でるように、その腹筋の溝をなぞり、脇腹のくびれを撫でた。
「んっ……!」
いろはの口から、くすぐったそうな、そして艶っぽい声が漏れる。
異性に肌を、それもこんなに際どい場所を触れられるのは初めての経験だった。
「すごいですね。ここに力を入れてみてください」
「こ、こうでござるか……? んッ……!」
丈の指示に従い、腹筋に力を込める。
すると、彼の手は容赦なく、その硬くなった筋肉を揉みしだき、へその窪みを指先で愛撫し始めた。
「あ、あぅ……! そ、そこは、筋肉とは関係……!」
「関係ありますよ。体幹の中心ですから」
もっともらしい理屈をつけて、愛撫はエスカレートしていく。
いつしか二人はソファに倒れ込み、トレーニング談義は、熱を帯びた吐息へと変わっていた。
「い、いろはさんは……ここも、鍛えているんですか?」
丈の手が、スウェットの上から秘部を圧迫する。
濡れた下着の感触が、指に伝わってくる。
「ち、ちが……! そこは、鍛えてない……!」
「じゃあ、俺がトレーニングを手伝いましょうか」
「夜の、特別メニューです」
丈は彼女のズボンを引き下ろし、あられもない姿に変えた。
シックスナインの体勢。
互いの顔の前に、互いの性器があるという背徳的な構図。
「……っ!? ちか、近いでござる……!」
「ほら、俺のも鍛えてください。口で」
丈の熱い楔が、彼女の唇に押し当てられる。
同時に、丈の舌が、彼女の未開発な蕾を、容赦なく舐め上げた。
「ひゃあああああっ!!!!」
強烈な快感が脳天を貫く。
彼女は悲鳴を上げながらも、目の前の男根を本能的に含み、舌を絡ませた。
上と下、同時に与えられる刺激。
武人としての誇りも、乙女としての羞恥も、すべてが快感の渦に飲み込まれていく。
「んぐっ、じゅ……っ! あ、あぅ……おいし……っ♡」
「いいですよ、いろはさん。もっと激しく……お互いを高め合いましょう」
果てしないピストンと、舌技の応酬。
やがて訪れたのは、同時絶頂という名の完全な敗北だった。
白濁した液体を飲み干し、自身も潮を吹いて果てた彼女は、ぐったりと丈の胸に抱かれていた。
「……精液はタンパク質が豊富ですから。プロテインだと思ってください」
「……バカ……最低でござる……」
彼女は涙目で抗議しながらも、その表情はどこか晴れやかで、そして幸せそうだった。
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