※この作品はR-18です。

密着取材:聖域の裏側で   作:railgunk

17 / 30
第4章:総帥の陥落 第17話:総帥の敗北宣言

「あ、あが……っ! もう、無理……! 許して……!」

 

ついに、壊れたレコードの針が飛んだ。

無限に続く快感の波状攻撃に、ラプラスの精神力は限界を迎えたのだ。

「マッサージ」だの「生理現象」だのといった強がりは消え失せ、ただひたすらに救済を乞う、一人の無力な少女の言葉だけが紡がれる。

 

「降参……! 降参だ……! 我輩の……負けでいい……! だから、止めてくれぇぇぇ……!」

 

涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら、なりふり構わず叫ぶその姿。

丈はゆっくりとソファから立ち上がると、玉座の前まで歩み寄った。

そして、彼女の股間で激しく振動し続けるローターをつまみ上げ、意地悪く尋ねた。

 

「負け、ですか? あの偉大なる総帥が、たかが取材で人間に屈すると?」

「屈する! 屈するからぁ! もう限界なのだ……! おかしくなる……! 頭が、真っ白に……!」

 

彼女は首をブンブンと横に振り、懇願するような瞳で丈を見上げた。

その瞳には、もはや支配者の威光など欠片もない。ただ、目の前の男に慈悲を求める、雌としての弱々しい光だけが宿っていた。

 

「よろしい。その素直な言葉が聞きたかったんです」

 

丈は満足げに頷くと、ローターのスイッチを切る――ことはせず、逆に最大出力へと切り替えた。

 

「ひぎゃああああああああッッ!?!? な、なぜだぁぁぁッ!!」

「敗者には罰が必要でしょう? これが最後の『取材』です。あなたの限界のその先、記録させていただきます」

 

「うそつきぃぃぃ! 鬼! 悪魔! 人間じゃな……いぎぃぃぃッ♡♡♡」

 

最大強度の振動が、限界を迎えていた彼女の神経を容赦なく焼き尽くす。

ラプラスの体は弓なりに跳ね上がり、声にならない絶叫と共に、この日最大にして最後の絶頂を迎えた。

ガクガクと痙攣する太ももから、止めどなく愛液が溢れ出し、玉座を汚していく。

 

数分後。

完全に意識を飛ばし、ぐったりと項垂れるラプラスの拘束を、丈は静かに解いた。

彼女の体には、もはや指一本動かす力も残っていない。

 

「……お疲れ様でした、総帥」

 

丈は彼女の体を抱き上げると、部屋の隅にあった仮眠用のソファベッドへと運んだ。

持参していたタオルで汚れた体を丁寧に拭き取り、散らかっていたパーカーを毛布代わりに掛けてやる。

 

「……うぅ……ちくしょぉ……」

 

譫言のように呟きながら、ラプラスは泥のように深い眠りへと落ちていった。

その寝顔は、悔しそうでありながらも、どこか憑き物が落ちたように安らかだった。

 

丈はアジトの鍵を閉めると、誰にも見つからないように雑居ビルを後にした。

外はすでに夕闇に包まれている。

冷たい夜風が、火照った体を心地よく冷やしてくれる。

 

スマホを取り出し、スケジュールを確認する。

次の予定は入っていない。いや、予定表には書かれていないが、帰るべき場所は決まっていた。

 

「……さて、帰りますか」

 

彼はタクシーを拾い、行き先を告げる。

それは自宅でもホテルでもなく、彼が「港」と定めた場所――宝鐘マリンの自宅だった。

 

物語は、再び最初のヒロインの元へと還る。

他の女の匂いを纏って帰還した「共犯者」を、海賊船長はどのような顔で迎えるのだろうか。

丈の口元に、嗜虐と愛情が入り混じった笑みが浮かんだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。