性転換して、えっちなことを、大事なしんゆーと。 作:mittsu_
目覚めたら、性転換していた。
こう言えば、何が起きたか一言でわかる。
今の社会では、よく知られた事象の一つ。
性転換、通称TS。
大体、一年あたりで、100万人に一人に起こるらしい。
親友と、「お前明日TSしたらどうするー?」みたいに、時々話の種になったりするほど、
すっかり社会に浸透した事象。
それが起きたのは、いつもの通学路だった。
隣を歩くのは、俺の親友の、山川 幸一(やまかわ こういち)。
俺の大事な、幼馴染。
小さい頃から、ずーっと一緒に、隣にいてくれた、
生真面目で、ずっと敬語で、眼鏡をかけてて長髪の、
俺の、大事な、一番大事な、親友。
そんな、いつものように、隣に居る親友と、一緒に駄弁りながら歩いてた。
「おい、幸一。今日の一限なんだっけ?」
「古文。あなたの一番苦手な科目ですよ。」
「ぐぇ、まぁじー?」
その他にも、今日はどっちの家で遊ぶか、何のゲームをするか。
そういえばテストが近かったな。勉強しないとな、なんて。
こんな感じのくだらない話をして、ああ、いつもの一日だ、って。
そしたら、いきなり、平衡感覚が無くなって、世界がぐわんぐわん揺れだした。
キーンとした、いやな耳鳴りと、めまいが起こって。
体中が無理やり変な方向に動かされてるような激痛がして。
耳鳴りの中でも、聞こえるのは、横で駄弁ってた親友の、自分を呼ぶ声で。
「...みつ、咲光、
「....聞こえて、るぞ....やば、い。救急、頼、む。」
「任せてください。....もしもし、救急です、場所は....」
軽く返事をした後、意識がどんどん遠くなっていって、
あー、死んだかもな。と思って。
意識が途切れた。
目が覚めた。今はどうやら朝らしい。
天井を見た。
知らない場所だ、と直感的に思った。
とりあえず、周りを見渡すために、体を起こしたら違和感がある。
物が、大きいのだ。
後ろに手を伸ばしたら、何かに手が触れて。
それは自分の髪の毛だった。
違和感がある。
髪が、長くて、さらさらで。
まるで、親友みたいな髪の毛で。
それだけでもおかしいのに、自分の手を見れば、白くて、細くて。
それは、まるで、女の子、みたいな。
嫌な予感がする。
とっても、とっても嫌な予感がする。
声を出してみる。
違和感がある。
高い声だった。
周りを見た。
スマホがあった。
ぱっ、と取って、さっ、とロック解除して。
すぐさまカメラアプリを開いて、内カメに。
見えた顔は、女の子だった。
ほぼ確信に変わった予感を、事実に変えるため。
自分の、男の子である証、おちんちんを確認した。
予感は、事実に変わった。
「俺、女に、なってる」