性転換して、えっちなことを、大事なしんゆーと。 作:mittsu_
信じられない。
俺が、女に?
あまりの衝撃に、思考が止まった。
「....ん、ふぁ、っ....」
自分のすぐ横で、声が聞こえて、びっくりして、横を振り向くと、
親友が、幸一が、いた。
「.....咲光?」
「お、おう、おはよう?」
幸一は、俺の方を見るなり、信じられないような顔をして。
そして、すぐに、涙をぽたぽた流しながら、
俺に、抱きついてきた。
「ちょい、幸一、いきなり、何するんだよ。」
「良かった、本当に、本当に良かった、ありがとう、良かった....」
「あーもう、いいから、離せってば、暑苦しいんだよ。」
「本当に、目覚めないんじゃないかと......」
俺はいつまでこいつに抱きつかれていればいいんだ?
そう思ったその時、
「ん、ん゛っ!」
咳払いが聞こえてきた。
聞こえてきた方に目を向けると、
医師と看護師さん、そして両親が立っていた。
「あー。説明をしてもいいかな?」
それから、俺と幸一、それと両親と一緒に説明を受けた。
つまるところ、俺は、
いわゆる性転換、TSをしてしまった、という事らしい。
そして、倒れていたのは、昨日から。
一日も経っていないようだ。
TSした、という事で、体の検査を色々した。
体重、身長の測定、各種臓器、血液の検査など。
その結果、わかったことは。
体重、身長は大幅に減っている、それ以外は何も異常がなし。
至って健康体である、という事だった。
全ての説明、検査が終わったら、外はすっかり夕方になっていた。
「ありがとな、心配してくれて。
嬉しかったよ。」
「もちろん、私はあなたの親友ですから。
心配しないはずがないでしょう。」
「んじゃ、また明日。」
「ええ、また明日。」
そう言って、親友と別れ。
家に両親と一緒に帰った。
家で、じっくり自分の体、顔について観察してみる。
まず、体つきは、はっきり言って幼い。
身長は病院での測定から154cmで、もともとは180cmほどあったのから大きく縮んでいる。
ただ、女性である、ということを主張するように、胸やお尻はふっくらとした丸みを帯びている。
顔は、一般的に見れば美少女、といったところだろうか。
ゆるふわっとした顔をしている。
顔の線は丸く、不機嫌な顔をしているが、怖いよりもかわいいが先に出てくるような顔だ。
そして、夜も更け、深夜になったころ。
俺は、気になっていたことを実行しようと試みた。
それは、ずばり。
女性の体での自慰行為、オナニーだ。
「気になっては、いたんだよな。」
クリトリスを触ってみる。
「クリトリスは亀頭と同じようなものである」ということを聞いたことがある。
だから、しごくようにすれば気持ちよくなるだろう。
そう思って、つまんでしこしこしようとつまむと、
激痛が走った。
「いったぁ!?」
痛い、痛すぎる。
こんなのを気持ちいいと思うはずがない。
俺は、もう諦めることにした。
次の日、母親に連れられ、下着や女性用の制服を買いに行くことになった。
「どうして、何が悲しくて女物の服なんか....」
「あんたがTSしたからでしょ!」
「あぁ.....」
ほぼほぼ首根っこを掴まれて引きずられている状況だな、と思う。
「どっちがいい?」
「...どっちでもいい。」
「ちゃんと選びなさい!」
「えー、じゃぁ、こっち...」
こんなやりとりを何回繰り返しただろうか。
昼になれば、買い物も粗方終わり、色々な手続きの為に市役所に行くことになった。
今の姿は、「どうせ明日からこれなんだからこの服の方がいいでしょ!」と言われ、半ば無理やり着させられた学校の女子生徒用制服である。
ブレザータイプなので、形だけはスカートとタイツ以外はほぼなにも変わらない事が救い...か?
だが、スカートのせいで、だいぶ防御力が低下しているし、恥ずかしい。
「はぁ.....」
母親が手続きしている間、スマホを見ることくらいしかできることがないので、幸一と駄弁ることにする。
:はー、疲れた。
:お疲れ様です。大丈夫ですか?
:本当に嫌だ、明日が憂鬱。
:明日から学校に復帰、でしたよね。
:そう!
女子用制服なんて着たくない...
:それは、どうしてですか?
:単純に、恥ずかしいからだよ。
慣れてないし。
:明日から、できることはお手伝いしますよ。
:マジ?ありがとー....
:親友なので当然ですよ。
やっぱり、幸一はいい親友だ。
性別が変わっても、変わらず接してくれる。
あいつがいるだけで、学校に行く道のりが軽くなる気がする。
そんなことを思っていると、母親が話しかけてきた。
「終わったから帰るよー。」
「りょーかい。」
あとは帰って寝た。
明日に備えるために。
「おはようございます。一緒に行きましょう?」
「おう。行こう。」
非常に憂鬱だが、学校に向かう。