戦場で見た彼女は、美しく、そして強かった。
強靭な肉体、動きに合わせて揺れる一房の髪、黒の中に美しく赤が濃淡された髪、誰もその視界に入ることのない月のような瞳。
数多の男たちが彼女を妻に迎えようとするが、彼女はそれを断り続けている。
そのせいか、妖と揶揄する者も現れるほど……。
だが、そんな周りの声は彼女の耳には入らず、今日も無事に遠征から帰還してきたのだった。
「〇〇、ただいま帰還しました」
落ち着いた声と共に、彼女が軍議室に入ってきた。
「〇〇、今回もあなたの働きのおかげで敵を抑えることができました」
「いえ、私の働きよりも諸葛亮殿と徐庶殿の的確な策のおかげです……私はそれに従っただけです」
「相変わらずですね……」
諸葛亮殿の言葉通り、彼女は自分の功績を求めることなく、むしろ周りの者を評価し、進言するほどだ。
彼女は淡々と今回の報告をし、すぐに軍議室を後にした。
「……」
「彼女が気になりますか?」
「っ!?……いや、そんなことは」
孔明の言葉に少しだけ驚きが走る。
「そうですか、最近のあなたは彼女を目で追っているようにも見えますが?」
「相変わらず君は人をよく見ているな」
「同じ門下で育ったあなたの変化は分かりやすくて、見ていて面白いので」
俺を揶揄っているのか、孔明は少しだけ笑みを浮かべた。
「そこまで気になるのなら、一度軍議以外で彼女と話してみては?」
「いや、俺が彼女と話すなんて……」
そうだ、俺が彼女と話すなんて、到底あり得ないことだ。
俺にとって彼女は好意ではなく、憧れの存在であり、そんな彼女に話しかけるなんて……軍議の時くらいしかない。
それに、軍議以外でどうやって彼女と話せばいいのか、まったく分からないのが現状だ。
「それに、あなたもそろそろ伴侶を持つべきでは?」
「はは……君にそう言われると、何も言えない」
「時間は有限ですよ」
孔明は俺に釘を刺すように言い、軍議室を後にした。
その翌日の早朝、俺が普段通り執務室に向かおうとした時、途中の鍛錬場で彼女の姿を見かけた。
「〇〇……こんな朝早くから鍛錬を?」
彼女が気になり、バレないように物陰から様子を見ることにした。
しかし、彼女はしゃがみ込んだまま動かない。
「ま、まさか…」
あの〇〇が具合を悪くしたのか?いや……でも……彼女も人間だ、具合が悪くなることもある。
俺は彼女のことが心配で、思わず声をかけてしまった。
「〇〇、大丈夫?」
「ひゃ!??」
俺の呼びかけに驚いたのか、彼女の口から普段は聞かない甲高い声が出た。
「じょ、じょじょ徐庶殿……なぜここに?」
「なぜって……君が鍛錬場でうずくまっていたからだよ」
「そ、そうなんですね!」
何か悪さを隠す子どものように、あの〇〇が慌てふためいている。
彼女のことだから悪いことはしないはずだが、ここまで慌てる様子を見ると、余計に気になってしまう。
そんな気まずい空気を切り裂くように、彼女の腕の中から聞き覚えのある動物の鳴き声がした。
『にゃぁ……』
「あっ、まずい!だめだ、今出てきたら」
「猫……」
彼女の腕の中から、一匹の黒猫が顔を覗かせていた。
〇〇はこの状況がどうにもならないと悟り、俺の方を向いて白状した。
「前々から城に住み着いた猫です。私がたまに餌をあげてからは懐いて……こうして誰もいない早朝に……」
彼女は申し訳なさそうに頭を下げ、子猫を城の外へ逃がそうとするが、俺はそれを止めた。
「いや、謝らなくても……猫くらいでは劉備殿も怒ることはない。ましてや、君が猫好きなのを知れて俺は……」
俺が言いかけたとき、彼女の顔が真っ赤になった。
「じょ、徐庶殿!わ、私が猫を好きなことを何故知っているのですか!?」
「知っているも何も、君と俺がこうして話している時も、君はその子猫を優しく撫でていた。それが猫好きじゃなければ、なんと言うんだい?」
「はは……やはり軍師には隠せませんな」
「俺は君が言うほどの軍師ではないよ」
俺がそう言うと、彼女は不思議そうな表情で会話を続けた。
「そんなに自分を過小評価しなくても。私には徐庶殿は諸葛亮殿と並ぶくらいの軍師だと思っています」
「そんな大げさなお世辞は……」
「お世辞ではありません…。私はあなたの策によって命が助かったことが何度もありましたから」
「なんで……それを知っているの?」
「もちろん、最初は諸葛亮殿かと思っていたけど……聞けばあなただと……。あとで考えれば、諸葛亮殿が優秀な兵を使ってまで何度も助けることはあり得なかった」
孔明が俺にああ言ったのはこういうことだったのか……わざわざ言わなくてもいいことを言って、俺がしてきたことがバレてしまい、羞恥心が込み上げてきた。
「私は不器用で人と関わるのが苦手で、あなたにちゃんと感謝の気持ちを伝えず、この場で伝えてしまい申し訳ありません」
「いやいや、謝ることではないよ!それに、君がちゃんと動いてくれたから……その」
互いに不器用なやり取りで会話が途切れ途切れになる。
彼女と話せて嬉しい半分、なんだか羞恥心でこの場から逃げ出したくなる気持ちでいっぱいになった。
中途半端に会話を切り上げ、俺はその場を離れた。
あぁ、ちゃんと彼女と会話が出来たら……そう思ってから数日後の宴会。
賑やかなことは悪くはないが少しだけ疲れてしまう。
そんな宴会の中、二人の武将の会話が俺の耳に入った。
「しかし、あの妖の女、先日の戦でまた敵将の首を獲ったらしい。しかも5人だ」
「恐ろしい。女のくせに戦前へ出るなんてな……顔は良いがあの男みたいな見た目じゃな」
「まぁ、顔が良ければアソコのほうもいいんじゃないのか?なんせ妖だ、どんな夜伽をするのか見物だな」
下賤な会話だ…。
俺は彼女への侮辱に苛立つものの、言い返すことが出来ず俯いてしまった。
もし今ここに彼女がいたなら、俺は彼女を……そう思った瞬間。
「徐庶殿」
「!?」
今一番思っていた人物の声が聞こえ顔を上げると、酒瓶を持った彼女がいた。
「〇〇……」
「もしかして呑みすぎましたか?」
「いや、吞みすぎでは……」
「……」
彼女は察したのか、俺に静かな場所へ行こうと提案してきた。
静かな場所、それがまさか彼女の家になるとは。
「入ってください。家には誰もいません」
「誰もいなくても、未婚の女性の家に俺が入るなんて」
「別に私は気にしません。それに何か張りつめていた様子をしていたあなたを放っておけません」
彼女にそう言われ、渋々中に入った。
薄暗い中、彼女は静かに明かりをつけた。
「せっかく月が出ているから、縁側で呑みながら話でも」
縁側に二人で横並びに腰を掛け、ゆっくりと盃に酒を注いだ。
「あの宴会で何かあったんですか?」
「……いや何かあったわけではないんだ。……ただ」
「ただ?」
「君を侮辱する者の会話が聞こえ不快な気分になったんだ……。あの場で言い返せればよかったけど出来なくて」
俺の言葉に彼女は少し驚いた様子を見せ、優しく話し始めた。
「そうですか私なんかの為に……ありがとうございます。徐庶殿は優しいのですね」
「俺は優しくなんか……ただ弱いだけだ。劉備殿の時もそうだったが、俺は決断する勇気がない。そのせいで……密に憧れていた君が侮辱せれているのに言い返せな……〇〇?」
会話の途中で彼女の相槌が聞こえなくなり、彼女を見れば顔を真っ赤にしていた。
「大丈夫かい?」
「だっ、大丈夫です!それよりも……さっき徐庶殿が私の事を」
「憧れていた……あっ」
何という失態!酒のせいなのかまさか本人の前で出してしまった。
「あっ、えっと……すまない」
「いや!あなたが謝ることでは!それに……その……嬉しいです……はい」
月光が二人の間に落ちる。俺は息を飲み込んだ。目の前の〇〇が頬を紅潮させながら、伏し目がちに続けた。
「実は……私もあの時…助けてくれたあの時から」
彼女の指が盃の縁を軽く叩く。その仕草さえ今の俺には熱を帯びて映る。
「戦略図を見る真剣な眼差しも」
やめてくれ…。
「猫の時の…低い声も」
頭が沸騰しそうだ…。
「誰よりも先に敵陣の弱点を見抜く鋭さも全部……」
夜風が一房の黒と赤で出来た濃淡の髪を揺らし、その瞳に月が映り込む。
「憧れていました」
俺は震える手で盃を置いた。
これは夢だ彼女が、彼女が俺なんかを憧れるなんて…。
「待ってくれ……本当に俺なのか?もっと相応しい者はいる筈だ」
「相応しいかどうかは私が決めます」
そうきっぱり言い切られるとすこし傷つく。
〇〇が少し近づき、俺の肩と肩が触れそうな距離になり、月影が彼女の輪郭を銀色に縁取る。
猫の時とは違い、こんな純情な乙女みたいな表情なんて見たことが無かった。
俺は近づく彼女に緊張し、思わずの手に持った盃を落としてしまい酒を股に溢してしまった。
盃が地面に落ちる鈍い音…。
その音を聞きながら、冷たい酒が袴越しに太腿を伝い落ちていく感覚が背筋を凍らせた。
よりによってこんな時に……。
「あ……すみません!私が急に近づいたせいで」
「いや!違う!君のせいじゃ……」
言い訳をしようとする俺の前に跪く〇〇。
その清潔な布巾を手に、月光に照らされる横顔が妙に艶っぽい。
彼女の吐息がかすかに当たるほど近い距離、ほのかに漂う汗と酒の混ざった香り。
「じっとしていてください……拭きますから」
その柔らかい声と布が肌に触れる感触。
それが──まずい、非常にまずい!
血が一箇所に集まり始め、鼓動が喉元で爆ぜるように響く。
熱くなった体がさらに熱を増し、自制しようとすればするほど逆効果だ。
「徐庶殿?どうしました?顔が真っ赤で……」
〇〇が顔を上げる。視線が俺の顔……ではなく下腹部へと落ちた瞬間。
彼女のその表情が変わった。
「あ……」
その「あ」には様々な意味が込められている。驚き?戸惑い?それとも──嫌悪?
布巾を持つ彼女の手が小さく震えているのが見え、月光の下でもわかるほど彼女の頬が上気していく。
視線が床と俺の間を行ったり来たり、あの戦場で剣を振るう無双の女傑が、今は少女のように怯えている。
「あの……これって……」
絞り出すような声、俺も答えようがない。
弁解の言葉が喉に詰まる。こんな惨めな姿を君に晒すなんて──
だが同時に、彼女の反応にかすかな希望を見ている自分がいた。
「君が……近くにいたから」
最低の言い訳だ。それでも〇〇は顔を背けたまま、微かに唇を噛んで頷いた。
「そうですか…も、もしよろしければ…私が手伝いましょうか?」
「ーーーっつ!?」
しかし俺は咄嗟に手を掴んでいた──熱く湿った彼女の手を。
「ま……待ってくれ」
喉が焼けるように乾き、掠れた声が漏れた。
理性の最後の一滴が、この期に及んで制御を試みている。
〇〇は捕まった手を見つめたまま、月光に濡れた睫毛を僅かに伏せた。
「どうされましたか?」
その問いかけは穏やかだが、内側に潜む熱を感じ取れる。
「君は……わかってるのか? こんなこと……」
言葉が続かなかった…何を言おうとしているのだ俺は? 恥辱? 歓喜? どちらにしても、この火照りを誤魔化す術などない。
「もちろん分かっています…。それに今の徐庶殿を」
彼女の指がゆっくりと絡みつき、その指からは鋼のように強い意志を感じる。
「私の手で和らげることができます……きっと」
その囁き声は毒だ。鼓膜から全身へ痺れが広がる。
抵抗も虚しく──否、抵抗したはずの俺の手がいつしか緩み、彼女の掌を迎え入れていた。
その瞬間、〇〇の唇が弧を描いた。
「では……」
その声音だけで股間の脈が跳ね上がる。
「っ……!」
冷たい布巾ではなく、しっとりと熱い手のひらが直接肌に触れた。
その柔らかな圧力が薄い布越しに伝わり、亀頭が激しく跳ねた。
「ああ……こんなに熱くなって……苦しいでしょう?」
布越しとはいえ、形を確かめるように指が這い回り、裏筋をゆっくり辿られると膝が崩れそうになった。
「お願いだ……もう……」
「わかってます。すぐ楽にして差し上げます」
囁くような声とともに、彼女の爪先が帯の結び目にかかる。解けた帯が音もなく床に落ちた。
「ぁ……っ!」
一気に夜風が秘部を撫でる感覚。
見られる──という恐怖と同時に、彼女の視線がそこに固定されていることに激しい快感が湧き上がった。
〇〇の目が大きく見開かれ、月明かりの中で潤んだ瞳が揺れる。
「見かけによらず男らしいんですね」
素直すぎる感想が致命的なほど煽ってくる。
「見るな……っ!」
「でも……」
次の瞬間!熱く包まれる感触が広がった。
〇〇の両手が優しく肉棒全体を覆い隠し、親指がカリ首を撫で回す。
「触れているほうが安心できるかもしれませんよ?」
その言葉通り、不安と快感が綯い交ぜになって全身を駆け巡る。
「ぅっ……!?」
滑らかな摩擦が亀頭の括れを往復し始めた。皮膚と皮膚が密着し合い、彼女の体温が滲んでくる。
「ここ……感じるのですね?」
〇〇の小首を傾げる動作が、妙に淫靡だった。
あの彼女が…自分自身で未知の領域に足を踏み入れている。
その不慣れさと妖艶さが却って新鮮な刺激となる。
「君の……手が……っ!」
指の腹が鈴口を円を描くように擦り、ぬるりとした先走りを塗り広げる。
「はっ……んっ!」
無意識に背中が丸まり、その動きに応じて彼女の手が筒となり上下運動を開始する。
「凄い……どんどん硬くなって……」
手首のスナップで握力が変化する。
強く絞られたり緩められたり、その緩急に翻弄され陰嚢が収縮し尿道を精液が上がってくるのがわかる。
「ダメだ……っ! イク……!」
必死の訴えに〇〇は微笑みを深め──逆にリズムを速めた。
「だめ? でもこのままじゃ徐庶殿が辛いままですよ?」
「それは……そうだが……っ!」
「なら……思いっきり」
彼女の指が根本から先端へ、竿全体を搾り出すように動く。
「ひっ!!」
射精衝動が決壊寸前まで押し寄せ、喉が締まるような感覚。逃げ場のない快感が尻から脳天まで突き抜けた。
「出して……ください。全部……私の手の中に」
その一言で堰が切れた。
視界が白く爆ぜた刹那──熱い飛沫が彼女の手を汚す。
「あ……っ!!」
絶頂の波が引くのと同時に腰が砕け倒れかかる。
彼女はそれを予見していたかのように片手で抱き止めた。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だ…君は?」
〇〇は汚れた右手を見つめながら少し困ったような笑みを浮かべた。
月光が彼女の指の間から溢れる白濁を銀色に染める。
「こういうことするの初めてで……うまくできたか心配で」
「十分すぎるほどだ……」
彼女の無垢さと大胆さのギャップに再び血が集まる。
「徐庶殿…」
「〇〇…っつ!?」
「私の手もですが……徐庶殿のこちらもまだ大丈夫じゃなさそうですね」
「っ……!」
彼女は何を思いついたのか酒を一気に飲み干し、残った酒を使って先程の精で汚れた手を酒で洗い流した。
「な、何をしているんだ」
「何って、準備ですよ」
彼女は目の前で衣服を脱ぎ始めた。
「まっ、まってくれ!」
いきなりの展開に俺は彼女を制止するものの彼女は止まることなく、全裸になってしまった。
鍛錬で鍛え挙げられても女性特有の身体、何より豊満な胸、風が彼女の髪を揺らし余計に妖艶み見せてくる。
「今宵は月が綺麗です…徐庶殿、私と一緒に熱い夜を過ごしましょう」
ここまで来たら引き返せない…彼女が積極的なら俺も応えなければならない。
「おれは……」
息を呑む暇もなく彼女の唇が重なった。
柔らかく湿った感触が脳を溶かす。久しかったが接吻とはこんなに甘美なものだったか……。
薄く開いた隙間から温かい舌が侵入し、口腔を蹂躙される。
酒の余韻と唾液の混ざり合う匂いが鼻腔に立ち込める。
「んっ……ふぅ……」
思わず声が漏れ、彼女の手が後頭部を押さえつけ逃さない。
一方で片方の手は既に俺の剛直へと伸びていた。
射精直後だというのに再び硬度を取り戻しつつある肉槍を包み込む優しい指先。
「ちゅ……♡ 徐庶殿……こんなに硬い」
接吻の合間に囁かれると羞恥が快感に変わる。
舌を絡ませ吸い上げられながら陰茎を扱かれれば、全身の神経が発火した。
指の腹で雁首を一周し、掌全体で上下運動を加えてくる。
「あぁ……っ」
腰が勝手に跳ね上がりそうになる。しかし彼女の脚が俺の膝裏に絡みつき固定された。
逃げ場を失った性感が膨張し破裂寸前まで追い込まれる。
「……んぐっ」
舌先が上顎を舐められ、同時に陰茎の根本を強く握られると鋭い快感が走る。
歯列の裏まで蹂躙される官能と男性器への刺激が同調し理性を削り取る。
「ぷはっ……」
一瞬解放された唇。酸欠寸前の肺が大きく息を吸い込むがすぐに塞がれた。
今度はもっと貪欲な口付けだ。
彼女の乳房が俺の胸板で潰れる感触が布越しに伝わる。
「じょそ……殿…♡」
唾液の糸を引きながら呼ぶ声が耳朶を打つ。
その隙間も埋めるように手指が肉幹を扱き上げ、先端から粘液が溢れる。
「こんなにも濡れて……可愛らしい」
くすりと笑いを含んだ囁きが耳元で炸裂し、鼓膜を震わせると共に陰嚢が収縮した。
敏感な亀頭部分を集中的に責められ腰の奥から震えが湧き上がる。
「だめ……もう……」
必死の訴えは彼女の舌によって封じられた。
代わりに掌で強く揉み込むような刺激を与えられ、精液が出口を探して暴れ出す。
「出して……いいんですよ?」
接吻と愛撫の狭間に聞こえた赦免の言葉。
その一言で堤防が崩れ去った。
尿道を熱い奔流が駆け抜ける寸前、彼女は口付けを深めながら強く握り締めた。
「ん"っ───!!!」
声にならない絶叫と共に大量の白濁が彼女の手を汚す。
放出の最中にさえ舌を絡められ、解放感と快感が混在する異常な多幸感に浸る。
長い射精が終わる頃には月明かりすら眩しく感じられるほど疲弊していた。
それでも彼女は手を離さず、最後の一滴まで搾り取ろうと軽く搾るような動きを続ける。
「あ……まだ溢れてきますね♡」
満足そうな声と共にようやく唇が解放された。
熱っぽい吐息が互いの顔を撫でる。
手の中の精液を月光に透かすように見つめる〇〇の姿は神聖でさえあった。
「私の初めての奉仕……満足してくれましたか?」
「ああ……充分すぎるほど……だが……」
視線を移せば彼女の秘所からは蜜が滴っていた。
その情景に再び血が巡り始める。
「ならば今度は俺の番だ」
低く囁くと彼女の唇を奪った。先ほど受けた柔らかさとは違う貪るような接吻。
舌を強引に捩じ込み口腔内を蹂躙する。
甘露のような唾液を啜りながら彼女の肢体を掻き抱く。
「んっ……んんぅ……♡」
苦しげな喘ぎと共に彼女の膝が震える。
乳房に手を添えれば想像以上に柔らかく弾力があった。
「んぁ……っ!」
乳首を摘むと甘い悲鳴が唇の隙間から漏れた。
親指と人差し指で挟み込み捻るように刺激すると背筋が反り返る。
その反応を見て更に激しく手を動かす。谷間に溜まった汗すら美味しそうだ。
「じょ……殿…そんな乱暴に……ぁあっ!」
抗議の声すら甘美な媚薬となった。
反対側の手を臀部へ伸ばし秘所を確認すると蜜が溢れ出している。
花芯を指先で探り当てると小刻みに震えながら締め付けてきた。
「こんなに濡らして……まさか君は期待していたのか?」
問い掛ける間も唇は決して離さない。
唾液の糸を引きながらようやく開放すると彼女の瞳は既に蕩けていた。
「だって……あなたが……ぁん!」
言い終わる前に中指を沈めた。
膣壁が絡み付くように蠢き熱く潤んでいる。一本では満足できず二本目を添えると隘路が広がる感触。
「ひぃ……っ! そんなところまで……ぅん♡」
接吻と愛撫の合間に漏れる声が切羽詰まっている。
Gスポットを探り当て軽く押し込むと彼女の腰が跳ねた。
乳房を揉みしだきながら手首を回転させる愛撫に彼女の理性が崩れていく。
「ああ……ダメ……それ以上は……!」
懇願の声が却って加速剤となる。
親指でクリトリスを擦りながら中を掻き回すと遂に限界を迎えた。
「ん"んんん"っ──!!」
絶頂と共に膣内が激しく収縮し潮が吹き出した。
手の甲まで濡らす勢いに思わず息を飲む。
放心状態の彼女を見下ろせば月光に濡れた裸身が神々しく輝いていた。
「はぁ……はぁ……」
荒い呼吸に合わせて乳房が上下する。
その姿を見ているだけで再び血が滾るのを感じた。
「まだ終わらないぞ……さっきは散々だったから」
低く囁くと再び唇を重ねれば、今度は彼女も自ら舌を絡ませてきた。
互いの唾液を交換しながら俺は硬直した肉槍を彼女の腹へ押し当てる。
彼女の腰が妖しく揺れ、私の隆起した中心へ導かれるように臀部を擦り付けてくる。
「……っ」
熱を帯びたその感触に歯を食い縛った、あの〇〇が……理性が飛ぶほど俺を求めている。
その証拠に彼女自身が肉茎に手を添え自らの入口へ誘導しようとしているではないか。
「じょ……庶殿……欲しいです……貴方を……全部……憧れていたあなたとの子が欲しい」
囁く声は涙を帯びていた。軍神と謳われる彼女の弱々しい一面が堪らなく愛おしい。
許可なく一気に貫きたくなる衝動を必死に抑え慎重に狙いを定める。
「行くぞ……」
一呼吸置いてゆっくりと沈めた瞬間──
「あ"ぁっ♡」
蜜壺が歓喜に震える。入り口は狭いのに内部は柔らかく絡み付いてくる。
まるで生き物のように蠕動し奥へと誘う感触に背筋が粟立った。
「すごいな……君の内側は」
圧迫感と吸着感のバランスが絶妙で脳が焼き切れそうになる。
根元まで到達する寸前で一旦止め、結合部を確かめるように撫でれば彼女の太腿が痙攣した。
「やぁ……っ! 全部入れて……下さい……」
懇願に応え残りを突き入れると膣内が大きく収縮し強烈な快感が襲う。
彼女もまたその衝撃で軽く達したようで背中が弓なりになる。
「くぅ……っ!」
互いの熱量が高まり膣襞が無数の舌のように絡み付いてくる感触。
まるで生命体の胎内にいるかのようだ。
じっとしているだけなのに精を搾り取られそうになる圧力。
「動くぞ……」
ゆっくり腰を引きかけたところで彼女の脚が絡み付き離れまいとしている。
その仕草があまりにも健気で理性の箍が外れた。
「あっあぁ♡!」
深く打ち込めば子宮口に亀頭が吸い付く感覚があり快楽中枢を直撃する。
結合部からは泡立った蜜が溢れ出し卑猥な水音を立てていた。
「奥……すごい……ぁん♡ こんなの初めて……っ!」
嬌声を上げる〇〇の顔は月光に照らされ狂おしいほど美しい。
軍師として知られる俺が今まさに一人の男として堕ちていく瞬間だった。
「もっと深く……もっと激しく……!」
求められるままに抽送速度を上げれば膣肉が更に締め上げてくる。
この快感を味わいたくて理性が飛びそうだ。
「あ"ぁ! また……来ちゃうっ……!」
絶頂が近いことを悟り彼女の最も敏感な箇所を穿つと背筋が痙攣した。
同時に膣内が激しく波打ち精液を求めて蠢く。
「一緒に……くぅっ!」
最後の一突きと共に熱い迸りが解放された。
子宮口へ直撃する衝撃で彼女も果てたようで膣内が激しく痙攣する。
その拍子に更なる射精が誘発され長い脈動が続いた。
「はぁ……はぁ……」
虚脱感に覆われながらもまだ繋がったまま彼女を抱き締める。
互いの鼓動が重なり一つの生命体になったような錯覚すら覚える。
「徐庶殿……好きです……」
囁く〇〇の顔はまだ桃色に上気しており汗ばんだ肌が月光に艶めいていた。
それが俺の欲をさらに駆り立てた。
「もっと……君を知りたい」
自分のその一言が引き金になった。
〇〇の身体をくるりと回転させ四つん這いにさせると月光が彼女の背中を銀色に縁取り、その曲線美が妖しく誘う。
「じょ……庶殿……?」
戸惑う声を無視し臀部を掴む、鍛えられた筋肉の張りと柔らかな脂肪の調和が指先に伝わる。
蜜に濡れた秘裂が照明なしでもはっきり見えるほど鮮やかだった。
「すごい眺めだ……」
低く囁きながら割れ目に沿って指を滑らせれば彼女の腰がくねる。
その反応を見届けた上で再度己の武器を構えた。
「いくぞ」
前置きなく一気に貫く!
「ひっっっっ♡!」
衝撃で彼女の上半身が跳ねた。角度が変わり新たな刺激が脊髄を貫く。
後背位の体勢で結合が深まり子宮口が亀頭に吸い付く感触。
「あぁ……これ……深い……っ♡」
苦悶にも似た嬌声が夜気に溶ける。
彼女の拳が敷き布を握り締め必死に耐えている。
その姿が却って雄の本能を掻き立てた。
「もっと動かすぞ」
宣言通り腰を引いては打ち付けるピストン運動を開始する。
パンパンという乾いた音と粘液の混ざる水音が交錯する。
「あん♡! 奥まで……届いて……るぅっ!」
打ち込むたびに膣肉が収縮し締め上げてくる。
背骨から湧き上がる快感に歯を食い縛り耐える。
ふと彼女の太腿に目が留まった──鍛錬で鍛えられた大腿筋の陰影が月光に浮かび上がっている。
「ここも……美味しそうだ」
唐突に膝裏を掴み開脚させると結合部が丸見えになる羞恥体勢へと持ち込んだ。
「やぁっ! こんな格好……ダメぇっ!」
抗議の声も虚しくさらなる抽送が開始される。
横向きの挿入でGスポットを直撃する角度となり彼女の反応が劇的に変化した。
「あ"ぁんっ♡! そこ……イイところ……当たって……!」
背中が弓なりに反り返り膣内が激しく収縮する。
その痙攣に合わせて抽送速度を上げると結合部から飛沫が跳ねた。
「すごいな……潮まで吹いて……」
羞恥心で赤らむ耳朶を見逃さず甘噛みすると更なる嬌声が漏れる。
限界が近いことを悟り最後の猛攻を仕掛ける。
「出すぞ……君の奥で……!」
宣言と同時に子宮口を叩きつけるように射精した。
熱い奔流を受け止めた彼女の膣が最後の痙攣を見せ全て搾り取ろうとする。
虚脱感に包まれながらもまだ離れ難くゆっくり引き抜くと白濁した粘液が溢れ出した。
「はぁ……はぁ……」
荒い呼吸が月明かりの下で交錯する。
汗ばんだ彼女の背中にキスを落とすと微かに震える肌。
「徐庶殿……」
振り返る顔は未だ紅潮し瞳は潤んでいた。
その姿があまりにも扇情的で再び欲望が鎌首をもたげる。
「まだ足りないみたいだな……」
冗談めかして言うと彼女は恥ずかしそうに頷いた。
互いの熱はまだまだ冷めず、もっと互いを欲してしまった。
あぁ、憧れていた彼女をこうして俺は抱いている、誰にも彼女を傷つけさせない。
そんな感情から再び彼女を無理やり下にし、秘部に自身の肉棒を当てた。
「〇〇……」
名前を呼ぶと彼女が陶酔したような眼差しを向けてくる。
月光に濡れた唇が微かに動く。
「徐庶殿……」
その応えを合図に正常位で再び結合した。
前からの角度で改めて感じる彼女の蜜壺は暖かく潤んでいる。
「今度は激しく動くよ……〇〇」
「はい……徐庶殿」
今度は一気に彼女の中に打ち込んだ。
「あぁんっ♡! この角度……すごぉいっ!」
膣肉が絡み付く感触が一層鮮明になる。
結合部から溢れる蜜が敷布を濡らす様子を見下ろしているだけで興奮が昂まる。
「〇〇……君の中は最高だ……」
「徐庶殿こそ……太くて熱くて……ぁあっ!」
互いの名を呼び合いながらの交合がより一層の親密感を生む。
この瞬間のために軍師という地位も名声も全て捨てても構わないとすら思う。
「もっと奥に……欲しい……!」
求められるまま体重を乗せ押しつぶすような体勢へ。
上から下へ打ち込むような抽送に彼女の悲鳴が高まる。
「ひゃんっ♡! 深過ぎる……あたってるぅ!」
衝撃で床が軋むほどの激しさ。
乳房が上下に揺れるたびに乳首が固くなり、結合部からは飛沫が散り蜜と汗が混ざり合う。
「もうダメ……おかしくなるぅっ♡!」
絶頂が近いことを悟りラストスパートをかける。
両手で腰を押さえつけピストン運動を加速させる。
最奥を連続して叩くたびに膣内が激しく痙攣する。
「す、すきだ〇〇……一緒に……〇〇!」
「来てぇっ! 徐庶殿っ!」
互いの名を叫んだ刹那──膣内が極限まで収縮し熱い迸りが迸る。
ほぼ同時に彼女も果てたようで背中が弓なりになる。
最後の一滴まで搾り取ろうとする貪欲な蜜壺の動きに思わず腰が震えた。
「はぁ……はぁ……」
長い余韻の後ゆっくりと引き抜くと白濁が溢れ出た。
汗ばんだ彼女を抱き締めれば心地よい体温が伝わる。
「大丈夫か?」
「はい……少し疲れたけど……幸せです」
微笑む〇〇の顔は月光に照らされ神々しいほど美しい。
そんな彼女の名を囁いた。
「〇〇」
俺は彼女の頬に手を添え、真剣な眼差しで見つめた。
月光が彼女の濡れた睫毛を銀色に飾る。
「今までは……俺みたいな者が君のような人の傍にいる資格なんてないと思っていた」
俺は震える声を絞りだす。
「でも違った。あの時君を救ったのも、君を知れば知るほど惹かれていったのも……全部必然だったんだ」
彼女の手を強く握りしめる。
「他の誰でもない。君だからだ。俺の妻になってほしい」
一人の男としての魂からの叫びを聞いた〇〇の瞳が大きく見開かれ、やがて溢れる喜びで潤んだ。静かに頷くと、花が咲くように微笑んだ。
「……喜んで」
長い間秘めていた想いが遂げられた瞬間だった。互いに固く抱き合い、誓いの口づけを交わした。