「…………ふ、ふぅ〜ん」
数日経って国のしかるべき機関から通達を受け、新たな戸籍を手に入れた俺は、後にマネージャーとなる「柚子」さんの保証人の元で借りたアパートの一室で佇んでいた。
「俺が美少女すぎる……このビジュアルが外を歩くとかそりゃあチヤホヤされるわ」
鏡の前。
今まで自分の見た目をまじまじと確認する暇もなかったが、改めて確認してみると絶世の美少女。傾国くらい余裕でできそうな顔立ちと身体付きをした女がそこにいた。
「とりあえず、服を脱いでと……」
命の保証がされたTS美少女。次に湧き出る欲求は当然性欲だった。
こんな姿になってたら、そりゃあやる事は一つだろうよ!
「まんぐりがえしどーん!」
すぐさま着ていた全ての衣服を脱ぎ捨て、鏡の前に曝け出した暴力的な裸体。
掛け声と共に、俺は姿見の前のフローリングに転がっていたラグの上へ、仰向けにダイブした。
そして躊躇いなく両手で自分の足首を掴むと、そのままグイッと頭の方へ引き寄せる。
三十六歳のオッサンの身体なら、腰が砕けて悲鳴を上げていたであろう体勢。
だが、この新しいTS美少女ボディは柔軟性も抜群だった。
関節が悲鳴を上げるどころか、ヌルリと滑らかに可動し、膝が床につくほど深く、下半身を折りたたんでしまう。
「っ……う、わぁ……。女の子のおまんこ、初めて見た……」
鏡に映し出されたのは、この世のものとは思えないほど卑猥で、冒涜的な光景だった。
ムチムチとした白磁のような太ももが、M字に大きく開かれている。
その中心。普段は絶対に見えない、美少女の最も恥ずかしい秘所が、照明の光を浴びてテラテラと輝いていた。
陰毛の一本も生えていない、ツルツルの恥丘。
そこから続く、生まれたてのように鮮やかなピンク色の秘裂。
ぱっくりと口を開けるとそこは、複雑に折り重なったヒダの一枚一枚までが鮮明に見え、俺の視姦に興奮したのか、じんわりと透明な愛液を滲ませている。
さらに、その下。
無防備に晒されたのは、キュッと締まった薄紅色の菊門だ。
尻肉を両手で押し広げているせいで、肛門のシワの一つ一つまでがくっきりと引き伸ばされ、あられもない姿で「見てください」と言わんばかりに主張している。
「くっ、はぁ……っ♡ なんて格好だ……。顔はあんなに聖女みたいなのに、股間はこんな……こんな、誰でもウェルカムな公衆便所みたいな色してやがる……ッ♡」
重力に従って、Hカップの巨乳が顔を押し潰すようにのしかかってくる。
自分の胸の重みと匂いに包まれながら、鏡越しに自分の「穴」を見せつけられる倒錯感。
「すごい……中まで丸見えだ……。膣口がヒクヒク動いてる……。
あぁ、やばい。自分のマンコ見てるだけで、興奮して汁が出てきやがった……ッ♡」
とぷっ、と。
秘裂の奥から溢れた愛液が、重力に引かれてお尻の割れ目の方へと垂れていく。
見た目だけは超美少女が、にへらと笑いながらまんぐり返しで菊門まで晒すその姿はヨソでは絶対に見られない背徳的な光景だった。
ツゥ、と一筋の光沢が、この肉体がただの観賞用ではなく、快楽を貪るために作られた「メスの器」であることを残酷なまでに証明していた。
「じゃ、じゃあ……ちょっとだけ……試してみるかぁ……」
まんぐり返しの体制のまま、開いた割れ目の中に人差し指を第一関節まで挿入してみる。
……この時。俺は、女性器のデリケートさを知らなかった。
「んぐおおっ!?」
痛い。めっちゃ痛い。
第一関節どころか、指先入っただけでもめちゃくちゃ痛い。
え、マジ?
こんな細っこい指先一本入れるだけでも痛いんだけど???
これにちんこ挿れるの?
無理じゃない??
「マジか……マジかぁ……」
エロ同人とかではあんなにヒィヒィ言ってたし、星の数ほど見て来たAVでもあんなに喘いでいたのに。
フィクションと現実は違うのだな、と三十六歳にして痛感するTS美少女だった。
「い、いやっ! まだだっ!」
終わりじゃねぇ!
始まってすらいねぇ!
頭を働かせろ!
有史以来、人間はセックスをして子孫を繁栄させてきた。
そんな行いを、おまんこが痛いだけで終わらせていいものかよ!
「そうだ……イクのって結構難しいって聞いたことある気がする……マッサージの要領でやるとイイって……」
もちろん聞き齧っただけの知識だが、やらないよりはマシだ。
ここまできたのに何もせず終わるなんて、こんなに美少女がアホみたいに両脚おっ広げておまんこ晒してるのがバカみたいじゃないか!
や、やるぜ俺は!
さわさわ♡ さわさわ♡
ぷにぷに♡ ぷにぷに♡
「……うーん。くすぐったい」
「……よし、落ち着け。焦るんじゃない。
ここは俺の身体だが、俺の知らない『女の子の身体』なんだ。もっと優しく……紳士的に扱わなきゃダメだ」
俺は息を整え、鏡の中の自分と対峙する。
ガニ股でM字開脚、手で尻肉を広げて菊門まで晒している美少女。
ビジュアルは最上級の痴女だが、中身はビビリのオッサンだ。
俺は震える指先を、再び秘部の割れ目へと添えた。
今度は挿れようとはしない。
ただ、その柔らかなひだの表面を、羽毛で撫でるように優しくなぞる。
サワサワ……、クニゅ……♡
「ぅ……んっ……♡」
さっきの激痛が嘘のように、背筋を甘い痺れが駆け抜けた。
柔らかい。あまりにも柔らかい。
高級な大福餅のような、あるいは人肌に温めたシルクのような感触。
幾重にも重なった花びらのようなひだを、指の腹で一枚一枚、丁寧に愛でていく。
「すげぇ……。指でなぞるだけで、こんなに……」
視覚からの興奮も相まって、秘裂の奥から透明な愛液がじわりと滲み出てくるのがわかる。
俺はその貴重な潤滑油を指ですくい取り、乾燥していた患部に塗り広げるように円を描き始めた。
ヌリ……ヌチュ……♡
「あっ、くすぐったい……けど……んんっ♡」
粘り気のある液体が、指と粘膜の間で糸を引く。
摩擦が減り、ヌルヌルとした卑猥な音が耳に届き始める。
俺の指は、秘部の頂点にある小さな突起──クリトリスへと狙いを定めた。
だが、まだ直接は触らない。焦らしだ。
その周りの皮を、愛液で濡らした指先でコロコロと転がし、外堀から埋めていく。
コリッ……プニッ……♡
「ひゃうっ!?♡」
皮ごしに少し掠っただけで、身体がビクンと跳ねた。
鏡の中の美少女が、白目を剥きかけて身体を強張らせる。
「ははっ……♡ 敏感すぎんだろ……。
まだ皮の上からだぞ? これ、剥いたらどうなっちまうんだ……?」
俺はサディスティックな好奇心と、マゾヒスティックな快感に支配されながら、さらに指を動かす。
敏感な豆を避けるように、周囲を執拗に責め立てる。
じわじわと、下腹部に熱が溜まっていく。
もっと触ってほしい。もっと強い刺激がほしい。
身体がそう訴えるように、腰が勝手にクネクネと動き、俺の指を迎えに行こうとする。
「待てよ……まだだ。まだ慣らすぞ……♡」
俺は逸る腰を押さえつけ、今度は膣口──さっき拒絶された「入り口」へと指を滑らせた。
ツゥー……♡
割れ目をなぞり、入り口の周りを指先でクルクルと円を描く。
ノックはするが、中には入らない。
入り口の粘膜を、指の指紋でこすり、じらし、焦らす。
「はぁっ、はぁっ……♡ 入れないの……?
そこにあるのに……入り口、ヌルヌルしてるのに……ッ♡」
鏡を見れば一目瞭然だった。
さっきは固く閉じていた小さな穴が、俺の焦らしプレイに耐えかねて、ヒクッ、ヒクッと寂しそうに収縮を繰り返している。
まるで、パクパクと餌をねだる金魚の口のようだ。
「ふふっ♡ 見てみろよ俺……。
まだ何も入れてないのに、穴の方から『早くちんちん入れてください』って顔して誘ってやがる……♡」
愛液の分泌が止まらない。
透明だった汁は白濁し、とろとろとした蜜になって太ももを汚していく。
もう痛みなんてないだろう。
俺の身体は、完全に「メス」として完成されつつあった。
「そんなに欲しいなら……まずは指先だけ、味見してみるか……♡」
十分に濡れそぼり、だらしなく口を開け始めたそこへ。
俺はたっぷりと愛液を絡ませた中指を、ゆっくりと、本当にゆっくりとあてがった。
ヌプッ……チュプッ……♡
湿った粘膜が、恐る恐る侵入してきた異物を歓迎する音がした。
さっきの拒絶が嘘のようだ。
たっぷりの愛液を纏った中指は、抵抗なく、けれどねっとりとした抵抗感を伴って、俺の秘奥へと沈んでいく。
「ぁ……っ♡ 入る……。さっきと全然、違う……っ♡」
第一関節、第二関節……。
指が進むたびに、内壁の肉ヒダがまるで生き物のように蠢き、指紋の溝ひとつひとつまでしゃぶり尽くそうと絡みついてくる。
熱い。中は想像以上に高温で、そして狭い。
三十六年の人生で知らなかった「女の子の中」の感覚。
それを今、俺は自分の指と、自分のマンコで同時に味わっているのだ。
「んくぅっ……♡ 根元まで……入ったぁ……♡
すご……っ、締め付け……すごいっ……♡
指一本なのに……全身で抱きしめられてるみたいだ……♡」
鏡を見れば、清純な美少女の股間に、無骨な指が根本まで埋まっている卑猥な断面図が映し出されている。
埋まっているのは指だけだ。
けれど、その視覚的情報は俺の脳みそをバグらせるには十分だった。
「ほぉら……ほぐすぞぉ……。いい子になれよぉ……♡」
俺は指をフックのように曲げ、未開拓の洞窟内を探索し始めた。
内壁を抉るように、ガリガリと掻き回す。
グチュッ、グチュッ、ズリュッ……♡
「あひぃっ♡ そ、そこっ、なんかザラザラしてるぅっ♡」
Gスポットと呼ばれる部分だろうか。
天井部分をクニクニと擦り上げた瞬間、脳天を突き抜けるような快楽の電流が走った。
たまらず、俺はもう一本──人差し指をねじ込んだ。
ヌチョッ!
「ぎぃっ!?♡ に、二本っ、二本はきついぃっ♡」
裂けるような感覚と、それを上回る圧倒的な充填感。
キツキツの肉壺が、二本の指によって無理やり押し広げられる。
ポッカリと開いた穴から、空気が抜ける間抜けな音が漏れると同時に、理性のタガが外れる音がした。
「ふふっ♡ 見てみろよ……鏡……♡
美少女のマンコが、指でガバガバに拡張されてるぞ……ッ♡
いやらしい音立てて……汁垂れ流して……♡」
俺は自分で自分を実況しながら、手首のスナップを効かせてピストン運動を開始した。
遠慮はいらない。痛みは快感に変わった。
今はただ、この素晴らしいオモチャのような身体を使い潰したい。
パンッ! チュポッ! ズチュルルルッ!!♡
「あがっ、ああっ♡ 擦れるっ、中が擦れて熱いぃっ♡
指でっ、指でマンコかき回されるのがこんなに気持ちいいなんてっ、知らなかったぁっ♡」
ビチャビチャと激しい水音が部屋に響く。
俺は自分の指で、自分の女性器を犯していた。
狭い産道をこじ開け、壁をこすり、奥を突き上げるたびに、俺の意識は「男」から「発情したメス」へと書き換えられていく。
「ひグッ♡ もっとっ、もっと広げてっ♡
こんな指じゃ足りないっ、もっと太いの欲しいぃっ♡」
無意識にそんな言葉が漏れる。
そうだ、指なんてただの準備運動だ。
俺の身体は今、本物の肉棒を迎え入れるために、よだれを垂らして準備をしているのだ。
グチュゥゥゥッ……♡
「はぁっ、はぁっ……♡
穴……広がってきた……♡ 指の形に……馴染んできたぁ……♡
見てぇっ♡ 鏡の中のわたしっ、すっごい変態の顔してるぅっ♡」
鏡の中の俺は、涙目で頬を紅潮させ、白目を剥きかけながら自分の股間に指を突っ込んで笑う、どうしようもない痴女の顔をしていた。
ズプッ、グチュッ、ガポッ……!!
「あ゛っ、あ゛ぁっ♡ そこっ、そこばっかりぃっ♡
お腹っ、お腹の奥が痺れるぅっ♡ なにこれっ、男のときと全然ちがうぅっ♡」
二本の指でグリグリと執拗に『そこ』を抉るたびに、下腹部に重苦しくも甘美な塊が溜まっていく。
尿意にも似た、けれど決定的に違う、暴発寸前のエネルギー。
「だめっ、なんか来るっ! おしっこ!? 違う、なんか出るっ!
溜まってるっ、パンパンに溜まってるぅっ♡」
俺は腰をガクガクと震わせながら、無我夢中で指を突き上げた。
鏡の中の美少女も、白目を剥いて涎を垂らし、あられもない姿で痙攣している。
もう止まらない。止められない。
これが……これが『女のイキ顔』……ッ!
「で、出るっ! 出ちゃうっ!
イクッ! おまんこイッちゃううううううっ!!♡」
俺は叫びながら、思い切り指を奥まで突き入れ、Gスポットを抉り上げた。
瞬間。
キュウゥッ! と膣肉が指を噛みちぎらんばかりに締め付け──。
ドピュゥッ! ブシャアアアアアアッ!!!♡
「あひぃいいいいいいいいいいっ!!??♡」
盛大な音と共に、秘裂の奥から大量の液体が噴き出した。
愛液ではない。潮だ。
尿道口と、膣の奥から、文字通り噴水のように透明な液体が勢いよくほとばしる。
ビシャビシャビシャッ……!!
放物線を描いたその聖水は、目の前の姿見に直撃した。
鏡に映る俺の顔が、俺自身の潮で白く濁り、滴り落ちていく。
部屋中に撒き散らされる、雌の匂いとアンモニア臭が混じった強烈な香り。
「はぁっ、あぁっ♡ す、すご……っ♡
止まらな……ッ、まだ出るっ、ビクビクしてるぅっ♡」
一度決壊したダムは塞がらない。
俺はビクンビクンと身体を跳ねさせるたびに、ジョロジョロと潮を吹き続けた。
ラグはもう水浸しで、俺の背中までぐっしょりと濡れている。
頭が真っ白だ。
気持ちいい。最高だ。
自分の潮で部屋を汚す背徳感と、女としての絶頂の余韻に、俺は泥のように溶けていた。
────ガチャリ。
その時。
玄関の方で、鍵が開く音がした。
続いて、ドアノブが回される音。
「……え?」
思考が停止する。
俺は今、全裸で、まんぐり返しで、潮を吹き散らしている最中だ。
そしてこの部屋の合鍵を持っている人物は、保証人である『あの人』しかいない。
「八重さーん? 書類に不備があったので貰いに来まし……た…………」
リビングのドアが開かれた。
そこには、書類カバンを持ったスーツ姿の女性──後の担当マネージャー、柚子さんが立っていた。
時が止まる。
柚子さんの視線の先には。
M字開脚で肛門まで晒し、鏡に向かって盛大に潮を吹きかけ、涎と愛液にまみれて白目を剥いている、絶世の美少女。
部屋には、ピチャン……ポタッ……という、滴り落ちる液体の音だけが響く。
「……………………」
「あ……あぅ……」
柚子さんは、眼鏡の奥の瞳をスッと細めた。
軽蔑、ドン引き、あるいは汚物を見る目。
それらを全て煮詰めたような絶対零度の視線が、無防備な俺の股間と顔を射抜く。
「……鍵、閉め忘れてましたよ」
それだけ言い残すと、彼女は静かにドアを閉めた。
バタン、という無機質な音が、俺の社会的な死を告げる鐘のように響き渡った。
「う、うわあああああああああああんっ!!」
絶頂の快感は一瞬で冷え込み、代わりに押し寄せたのは死にたくなるほどの羞恥心だった。
俺は濡れたラグの上で、胎児のように丸まって泣いた。